店主の呟き

蕎麦酒房　てらさわ店主の私、寺沢仁志が不定期に呟きます。
日ごろ私が思ったり感じた事、体験談、意見等を呟く予定です。
これを読んで、あるいは、お店にて感じたことなど、なんでも結構です。
ご意見を頂けたら幸いです。

2022/12/24　寒さ対策

今年も残りわずかとなりました。今年も多くの人が亡くなりましたね。猪木さん、円楽さん、水木一郎さん。自分が年を取れば、当然憧れた有名人や、先輩方も年をとる。自分より年が上なのだから仕方ないことですが、残念です。そして今もなお、感染は生活に影を落としています。拡大中だから、外出や営業は控えてください。→外出してもいいですが、マスク着用のこと、手洗いうがいを徹底し、予防してください。ここの所少し、昔に近い状況が出てきましたが、この矢印が、右から左、左から右の日々でした。だからこそ、お家生活だけでも充実させようといくつか購入しましたが、その中でもっとも買ってよかったのが、ショップジャパンで買った、ホオンテックという掛け布団。これが実に優れモノなのだ。布団というと、良いものを欲すると、それなりの価格がかかるし、けちるといまいちだったり、すぐにぺしゃんこになったりします。CMで業務用冷凍室で、この掛け布団で寝るところを見て、まゆつばでしたが、買ってみました。見た目はとても薄く軽くて頼りない。ところが保温機能がとても素晴らしい。冬の布団のあるあるで、思わず足をバタバタさせてしまう、布団に入ったときのあの何とも言えない冷たさや、トイレに起きたはいいが、再び入る時の暖気の抜け具合が、ほとんどないのだ。これから冬本番になれば違うのだけれど、今でも、毛布いらずで、この軽い掛け布団一枚で十分だから、体への負担も少ないし、片付けるのも軽いので、年配の人でも助かるのです。カラダにくるめば、寝袋のように温かく、歳のせいか長時間眠ることができにくくなっていた僕でも、この冬は、朝までノンストップが多いのだ。それでいて、セットで買っても、２万円ほどで、あまりの感動に、家族はもちろん彼女にまで送った始末であります。通販の回し者みたいになりましたが、これはいいですよ。いろんなことがあっても、寝る時ぐらい温かくゆっくりしたい。ただでさえ物価が上昇し、光熱費も驚くような請求がきてます。世知辛い世の中ですので、余計に温かいです。ちなみにうちでは、就寝中は暖房を消して寝てますが、この布団にしてからは、それを苦にしたことがありません。省エネ対策でも経費節減にもなるのでは、です。今年も一年ありがとうございました。今年の呟きは、これをもって終わります。来年もよろしくお願いします。

2022/12/17　自己完結

先輩たちが王長嶋や猪木馬場時代を話すように、僕もまたイチローが無名の頃から伝説の安打製造機になったり、松井が敬遠された甲子園から世界のゴジラとなった時代を共に生きて、今なお、大谷君を見れることをこの時代に産んでくれてありがとうと思うことがあります。

そしてワールドカップの同じリーグでスペインとドイツを破り、１位通過することがあるなんてね。こんな２度の奇跡を見られたことは感謝ですね。

日本人もワールドクラスになり、これまでの強豪とも決して引けを取らなくなってきてるのだとしたら、本当にうれしいです。（とはいえサッカーはよくわかってはいませんが…。）プレー以外でも選手が綺麗にロッカールームを使用したり、サポーターがごみ拾いをして、日本の評価が上がってますね。実に誇らしいことです。でもこうなると必ずそれをやっかむやつがいて、足を引っ張る輩がいるもんで、ごみ拾いを逆再生して散らかしてるような動画を作るやつもいれば、ギャンブルで身を持ちぐずした、おバカなボンボンが、ごみ拾いを奴隷的な行為だと言ったりもする。なんともはや、幼い話ですね。日常に戻すと、吸い終えた煙草の吸い殻や、飲み終わったカン、食べ残したごみなど、平気で道端に捨てる輩がいます。自分で買ったもの、食したものを最後まで自分で完結しなくて、いったい誰がそれを片付けるのかと思う。自分で最後までやらなくても、いつも誰かがやってくれている、そういう、親離れができていないようなマザコンな人がいるもんですね。偉そうなふりをしても、悪ぶっていきっても、結局はママにお尻を拭いてもらってるから、外でもそういう普段の自分が出てしまう。何なら、常にママに同行してもらうといいのだが、ま、そうはいかないかな。マザコンであっても、迷惑をかけるのはその程度だからいいとしても、他人の善行を批判する権利はない。理解できないからと言って、何をしてもいいわけではないと思いますね。奇跡を成し遂げるのは、選ばれた人たちが起こすけれど、何気ない日常は、まじめに生きている人たちがつくっています。日常という土台の上に立つ、奇跡に感謝し、日常を頑張りながらも、奇跡を楽しみましょう。　

これを書いた後に日本代表のワールドカップは終わりました。
お疲れさまでした。

2022/12/10　見本市

サッカーのワールドカップが始まって代表のメンバー見ましたが、川嶋、長友選手以外全くわからない。もともとサッカーに興味がないのでそれでいいのだけど、乗り遅れてるなぁ。ここでも…。
ワールドカップは伝統もあるし、世界中で盛り上がることもあり、国としての名誉をかけた激突といった感じがしますが、個人レベルで見ると世界が見ることもあって、自分をより高く評価してくれるための見本市にも見えます。

春には野球でもWBCが開催予定ですが、こちらはまだ歴史も浅いのと時期的なものもあり、鼻息荒いのは韓国と日本ぐらいで、あとは、なんとなく出場と将来を見据えた自己アピールの場の要素の方が強いように思います。契約の都合もあるでしょうが、バリバリのメジャーリーガーがあまり参戦しないで、若手やら海外で活躍する助っ人選手で構成されることが多いですね。

今回は大谷選手や鈴木選手、さらにダルビッシュ選手まで来てくれるとか。とはいえ、オリンピックの金メダルとはちょっと違う世界戦のような気もするので、日本もそれぐらいのスタンスでいいのではないかしら。長く厳しい、本来の主戦場のペナントレース前の大事な時期に、体力や調整法や怪我の具合などで、不安のある選手はきっと多い。それが、実績があるから、監督との繋がりとか、代表の誇りとか忖度を加えて出場するのは、どうなんだろう？実際の代表選出に、どのぐらい選手の希望が含まれてるのかは知りませんが、まず第一に、出場希望かどうかを選手に聞いて、希望の選手のリストから選出がベストだよね。大した理由がなくて代表辞退であったり、その選手が、ペナントレースでも活躍しなかったとしても批判することはなしに。このまま国内で一生を終えようと思ってる選手もいれば、いずれは海外に出たいという人もいる。それはメジャ−だけでなく、選手の活躍の可能性を探るうえで、日本より適応しやすい環境探しという意味でも、この舞台は活用すべきでは。WCよりWBCがそれほど評価されてない今は、国として勝ち負けにこだわらなくてもいいのかもしれないですね。

以前にこのような試合で代表に選ばれたが、辞退した選手がいました。
怪我が理由でしたが、SNS全盛の昨今、すぐ仮病だとばれてしまった。同じチームから選ばれた選手が、先輩だったため肩身の狭い思いに。チームに戻れば、当然ぎくしゃくした人間関係が生まれたわけだけど、プロの選手としては年俸に関わる本線を重要視して、それ以外は排除というのは、決して間違いではないし、怪我のリスクも考えれば、仕方ないといえます。野球選手も消耗品で、年齢による体力低下と、怪我によるコンディションの低下と常に戦い続けています。成績を残せる時期に、十分に活躍すべき舞台で活躍する。選手目線の舞台の選択があってほしいものですね。

2022/12/3　潜在とか身体能力判断

島国である日本は人種の混ざりが少ないのかもしれませんが、それでも近年ハーフとかクォーターの活躍は目覚ましいですね。

芸能界ではそれを売りにしてる人から、日本人名なのに調べたらそうだった人まで数多く、スポーツ界でもバスケの八村選手、テニスの大坂選手などもそうですね。野球でも結構な人数が入団してるのですが、目立つこともあって、注目しすぎかもしれないけれど、印象としてはあまり活躍してる感はないですね。

ダルビッシュ選手は大成功として、あとはどうだろう？
黒人系のハーフの人など、とんでもない選手になるかと思いきや、意外と…という結果が多いように思います。楽天に入団したオコエ選手なんて、ここ何年か選手名鑑で確認する程度だ。

ここにきてちょっと期待してるのが、オリックスの宗選手。
黒人系のお父さんを持ち、身体能力が高いと言われ、やっと去年あたりから頭角を現し始めました。また、日ハムの万波選手も、来年はかなりのホームランを打つのではと思っています。広島では、以前ローテーションにいたアドゥワ選手、中継ぎでケムナ選手がいますが、どちらもいまいちかな。もしかすると、ファン側の勝手な過度の期待が多き過ぎて、つぶされてるのでしょうか。

入団時から、身体能力が高いとか、潜在能力が随一とか言われるから、何年後かのすごい活躍を描きすぎてるのかもしれないですね。そういう点でいうと、今年中日に入団したブライト選手も同じかな。期待しすぎない程度に、期待してることにしましょうかです。でも僕的には、今後大変身するかもは中日です。岡林、鵜飼、石川選手は皆２０代前半で、センスがあり、パンチ力もある。ここに、根尾選手を加え、さらに、ブライト選手が加わってきたら、３年から５年後のスタメンは、大きく変わることでしょう。ライバルとしては末恐ろしいことですが、でも野球全体としては楽しみです。

ここも、期待しすぎないように期待して待ちましょう。

2022/11/27　そこが私の生きる場所

面倒くさいからというわけではないだろうが、落としどころというのがあります。
お金が無くなったというと、人付き合いの悪い人や素行の悪い人が疑われたり、落書きをされたら、頻繁に夜出歩いている人が疑われたり、きちんと調べもせずにそこで落ち着けて、解決を図ろうとする。（これも怠慢ですな）
物語とはいえ、地方で事件が起きれば、そういう人間に押し付けてしまいがちですね。

今回観た映画ザリガニの鳴くところは,そういう始まりの物語。
アメリカのある地方で一人の男性が転落死していた。事件とも事故ともとれる状況で、湿地帯に暮らす一人の少女が疑われる。ここまでは、先日の渇きと偽りといっしょ。容疑者となり、収監されるのですが、ここで弁護士に話すこれまでの人生とともに、彼女の姿が見えてきます。結果無罪となり、愛する人と幸せな人生を全うするという、ミステリーよりは、一人の女性の生涯を描いた物語であります。一応ラストシーンで、少しだけミステリー要素もあるのですが、湿地帯の美しき風景同様に、きれいな恋の物語です。ただ、ここにも普通の暮らしだから幸せ、湿地帯に取り残されたから不幸せと言った、他人の価値観を認めず、押し付けてしまう人間の性が描かれています。人の価値観はそれぞれ。湿地帯でも、そこが私の生きる場所と言わんばかりに、息を引き取ったのもそこでした。タイトルとCMに騙されてはいけませんよです。

もう１作は、ザ・メニュー。
なかなか予約の取れない、孤島での極上のコース料理を楽しむはずが、とんでもない話になります。飯を食べるどころか、食欲が失せる作品です。ゲストのそれぞれが、どうも影があるのですが、それが明らかになるのでも贖罪を問うわけでもなく、ホラーとも、ミステリーとも言えない、ただ何かが起こるという曇り空が、時間とともに広く厚くなってきます。痛いシーンもありますね。結局何がしたかったのかわかりませんが、後味だけが悪い作品でした。

ザリガニは、一人でも二人で見ても楽しめる、映画館で観たい景色の美しい作品ですが、もう一つは、見なくていいかもです。ではまた。

2022/11/20　職への誇り

街中を歩いていると、最近は、仕事における男女間の境界線が薄くなってきたことに驚かされます。宅配便などの運送業者も、都会では車ではなく、サテライトから台車や自転車で配達するのが目立ちますが、その中で女性が頑張ってる姿をよく見かけます。しかも、がっちりした人ばかりでなく、若い華奢な子が結構いるのだ。先日もこの辺のごみ収集車のドライバーは、若い女性でした。かつては男の仕事と言われた現場に、女性だから無理ではなくなりつつあるのかもしれないですね。人が働く理由は様々。自分のため、夢をかなえるため、家族のため。お金を稼いで、生活を成り立たせるために仕方ないことが多いけど、自分の仕事となった以上は、運転なら安全に、配達なら大事なものを確実に、やり遂げようとする誇りが身についてくるもんです。またしても、大臣の軽はずみの発言で、更迭です。組織のトップに立ち、ましてや国の大臣。なぜあんなことが言えるのか全く理解できないですね。いやなら初めから受けなければいい。やりたい人は、もっとたくさんいるだろうから、その人たちに譲ればいいと思うのですが、見た目の器だけしか見ていない愚かさ。しかもあの年齢であの体たらく。これが組織のトップだと思うと情けないですね。受けたからには、精いっぱい頑張る。町で働く女性からもっと学んでほしいものです。人選を顔で選ぶわけにはいかないでしょうが、騒ぎになっているオリンピック委員の汚職事件の人と言い、今回の大臣と言い、わきが甘く、くだらないことで足元を救われる人は、顔が貧相だ。どう見ても、上に立つボス顔ではない。こんな小物感漂うような人物でなく、もっとボスらしい人はいなかったのかとさえ思います。漫画なら、腰ぎんちゃくとか、意地悪して仕返しされそうな貧相な顔。向いてなかったのでしょうな。サラリーマン時代に、上司に、職業選択の自由で仕事は自分で選んでるように思うが、実は仕事に選ばれてるんだと言っていました。身に余る仕事、向いてない仕事は自然と自分から去っていき、天職とは思えなくても、合っている仕事は、なぜか、ピンチを迎えても乗り越えて離れない。社会人になって、自分なりに誇りを育てて仕事をしてきて、少しはわかってきました。

2022/11/13　冷やし中華を知る

やっと落ち着いた感じがありますが、今年も暑い夏でしたね。常に汗が流れ、体が疲労気味。とはいえ、休んでばかりいられないのがつらいところです。そんな時、夏休みの多い学生たちを、うらやましく思ったりしますが、でも、振り返れば、小学校時代は、夏休みは、退屈との戦いでもありました。うちのように、下町で両親共働きで、しかも、田舎のないうちはどこにも行きようがない。ラジオ体操や盆踊り、あるいは学校のプール教室などイベントがあるうちはいいけど、宿題をやってしまうと何もない。たびたび人の家に上がって、ファミコンというわけにもいかず、やりこんだソフトばかり。小遣いもないから、結局、デパートや、おもちゃ屋のデモンストレーションのゲームをやりに行くか、ゲームセンターで、人のやってるのを見学だったな。（途中、知恵をつけて、ただでゲームをやる方法を見つけたりしたけど…。）食事も、給食がない分毎日のことだから、昼食などいい加減そのもので、毎日、冷や麦とか焼きそば。たまに手間をかけて、冷やし中華を作ってくれたけど、物足りなかった。だからあまり好きではなかったけど、今になると冷やし中華はちょうどいい。きゅうりの千切りに、とまと、チャーシューの切ったのに（うちではハム）、薄焼き卵（うちでは卵焼き）、木耳にもやしとかワカメとかのってたかな。（うちではさらに紅ショウガ）酢のきいたさっぱり目のつゆに、少しからしを多めに入れてパンチをきかす。これだけで、十分なつまみではないか。揚げ物など脂っこいものがないのだから、物足りないわけだが、おじさんにはちょうどいい。暑い夏、食欲がない時でも食べられるものを乗っけて、きれいに仕上げた冷やし中華は、おじさんのためだったのですな。ビールやチューハイともよく合う。何より酢がいい。こんな日に食べる救世主的食に、作った人は立派だと思います。

2022/11/6　これも命のリレー

メダカのえさの裏を見ると、成分表の一番上にフィッシュミールとあります。これは魚の肉で、人口飼料とはいえ,魚は魚を食べるんだと思わされます。強い生き物が弱い生き物を食べる、あるいは、弱ってる生き物、死んだ生き物も食べられて、食物連鎖ができ、命のリレーが営まれます。命は、皆つながってるのですね。自然はもちろん、家にあるこんな小さな水槽の中でも。　先日韓国で大きな事故が起きました。ハロウィンでの人の雪崩で、多くの人命を落としました。コロナ明けで、鬱屈したものが爆発するのは仕方ないとしても、命まで落としては、はしゃぎすぎにもほどがあるといったところでしょう。でも、これを教訓としなければ、亡くなった人たちは浮かばれないですね。日本でも、過去に花火大会での帰り道、歩道橋での人の雪崩で多くの人が死んだことがありました。これらを踏まえて、警備に立つ警察は、人の流れを抑制したり、誘導したりするようになっています。なんとなくわかっていても、実際起きるまでは、そんなことが起きるなんてと思うのが人間なのかもしれません。亡くなった人には気の毒ですが、こうして学んでいく人間もまた、別の意味での命のリレーと言えますかね。昔、警察官が交通違反を厳しく取り締まるのは、もしかするとその後に起こったかもしれない大きな事故を、未然に防ぐためなんだそうです。スピード違反、信号無視、やってしまった人間からは、これぐらいいいじゃないかと思うけど、そういうちょっとした気のゆるみが、そこに子供でもいれば死亡事故につながる可能性もあります。注意され、違反金を払えば、悔しいから、次は気を付けるはず。憎まれ役の警察官は、こうして世の中を守ってるとのことです。人の命は、失えば終わり。ゲームみたいに復活はない。より安全な社会への犠牲と言ったらつらいけど、でも無駄にしてはいけませんね。インバウンドも解除となり、繁華街は、休日は人であふれています。もしかするとそこにもある危険。命のリレーをしっかり受け止めたいものです。

2022/10/29　違いが差別とならなくなるのは。

ちょっと変わった侍なのですが、たまに特集されるぐらいで、表に出てこない弥助という侍がいます。この弥助何が変わってるかというと、なんと黒人なのです。もともと宣教師が連れていたのを信長公が気に入り、家臣に召し抱えたとか。それまで奴隷のような扱いだったのが、弥助という名ももらい、家臣として丁重に扱われたようで、忠義を尽くしたそうです。初めて見た信長公は、その肌の色にえらく驚き、汚れてるもんだと思い、洗わせたというエピソードも残るほど愛されたようですが、信長公のドラマでは、時代劇の世界観が崩れるのを恐れてか、めったに登場することがないキャラクターですね。でも、人を肌の色で判断しなかった信長公の大きさに、今なお驚きます。　この度イギリスでは、スナクさんが新しい首相になりました。ハンサムな人だなと思ったけど、いったいどこの人なんだろうと思ったら、もともとは、インド系の移民の出だそうです。でも、ご両親は医者と薬剤師の家庭で、ご本人も、キラキラした経済のエリート街道を進んで来た方のようですね。アメリカでオバマさんが大統領に就任された時もそう思いましたが、実力があれば、肌の色や出身は関係ないようで、こういうところが、立派な大人の社会だと思います。ただ、先日テレビでも放送された映画グリーンブックが話題になったり、アカデミー賞などの賞レースで、受賞者に人種の偏りがあると指摘されたりするように、今でも、差別という影はどこにでもあります。どういう過程で、この人種が上などと言うヒエラルキーを作ったのかは知らないけど、この順位がなかなか壊れないのも事実ですね。こういう僕も、インバウンドが解禁となっても、うれしいどころか、やや怖い。日本にいるのに、今でも体の大きい外国人が何人かで前からくると、身構えるところがあります。これも差別なのでしょうね。個々の努力が認められ、その人格が受け入れられるのに、人種の違いが障害にならなくなる日がくるには、相対する個々にも問題があるのかもしれないですね。ちゃんと人を見た信長公に習わねば、キングダムの新しいリーダー就任の僕の感想でした。

2022/10/22　どこでも守れる男と、そうでない男。

　野球でユーティリティープレーヤーとはどこの守備でもできる人で、便利屋というか、重宝されるのですが、器用貧乏ともいえ、どこかスポットライトを浴びにくい。それでも、奮起をすれば、その器用さは大きな武器ともなるものですね。今年広島で注目の選手と言えば、上本選手です。近年、器用さゆえ、どこでも守れるのが功を奏していましたが、落ち着いたポジションがないことと、打撃の物足りなさから、控えに甘んじてきた感がありました。今年、鈴木選手のメジャー移籍に伴い、残った選手で頑張らねばの中では、一番頑張った選手です。試合中でも、内野から外野に回ることも多く、あっちこっちで好プレーをしていますが、今年は打撃がよかった。(なんとこれまでの通算安打数を今年で、抜いたのだ)下位打線が多かったですが、状況に応じて先頭を打つことがあっても十分に対応してくれます。もう３０を超えてるけど、ベテラン感より、必死さが伝わってくる頑張りですぞ。それと反対に、慣れない守備で頑張ったのが、坂倉選手。本来の捕手は２番手で（１番手の会沢選手は、リーグを代表する捕手だものね）、去年は、1塁手を務めましたが、今年は都合で３塁手。いくらなんでも大変だと思ったら、やはり、不慣れなミスは仕方ない。それが、得意の打撃に影響しなければと思っていたら、一時スランプもあったけど、去年打率２位に終わった打撃が、今年も10以内に入ってのフィニッシュでした。今は不動の５番ですが、３番でもいいぐらいですね。こんな坂倉選手の起用を、チームのご都合主義だと非難する解説者もいるけど、統率力のある会沢選手とパンチ力のある坂倉選手を試合で使いたかったらこれは仕方ないですよ。その期待に必死にこたえようとしてる選手を応援したいですね。海の向こうでは、投手に、バッターに、無尽蔵とも思えるタフさで活躍する大谷選手がいます。大事にしたい周りの考えもあるでしょうが、本人の意思が、チーム事情にかき消されてばかりでなければ、選手が活躍できる状況を作り、あとは壊れないように、見守るのが一番です。器用であれ、不器用であれ、試合に出て、結果を残す。これがプロの仕事なのでしょうね。追記して、上本選手は、コスパのいい選手の野手代表ですが、投手でいえば矢崎投手。僕の応援する床田選手が3位のドラフト入団時の1位で、入団時は、加藤選手でした。慶応出身だからさぞかし品があるかと思えば、とんでもない剛球。スピードも変化球も重そうですが、いかんせん制球不足。四球で塁を埋めて自滅するパターンが多かった。今年に入り、この剛球が生きてきて、森浦選手に変わる８回の男となりました。年坊が高いばかりの期待はずれが多い中で、貧乏球団の広島としては助かる人材ですね。

2022/10/15　下剋上は本当にうれしいのか？

広島は終戦し、次期監督に新井氏が決まり、早くも来季に向けて動き始めましたが、今はクライマックスシリーズの真っ最中です。クライマックスシリーズのおかげで、最後まで希望を捨てずに楽しめたのですが、でも、本当にこのシリーズ必要なのだろうか？仮に広島が出場し、運よく日本一になったとして、ファンとしても、選手の皆さんも、喜べるのだろうか？と思ってしまいます。消化試合が減る分ファンは楽しめたとしても、ペナントレースで勝てなかったチームが日本一と言われても、釈然としない。下克上だから何？って思います。メジャーリーグみたいに、リーグの中に地区がたくさんあり、その中での強者を整理するためにポストシーズンは必要ですが、日本で入らないのでは。日本も、あと３チーム増やして1リーグ５チームの３リーグ制にするとか、昔のパリーグのように、シーズンを前後半の２期に分けるとかすれば違うでしょうがねぇ。広島の都合ですが、いっそうのこと交流戦をペナントレースから切り離したらと思います。サッカーでいう天皇杯のように、本線のJリーグの試合と分けてしまったらどうでしょう。それらをまとめて日本一を決めるポストシーズンにするなら、各リーグの勝者のチームと、交流戦の勝者、あとはワイルドカードで、どちらかのリーグの２位のチームが勝ち数で選び、４チームでのクライマックスシリーズにしてみては。そうなると交流戦をもっと大きな大会にする必要性があるので、今の倍の試合数で、各チームホームアンドアウェイで６試合の３６試合使ってみては。個人生影木、ペナントレースと交流戦で分けてみてはと思います。（日程は、今のように、ペナントレースを前後半に分けるような中間あたりでいいのかと）交流戦の王者とペナントレースの王者が同じ場合とか、細かな調整は必要でしょうが、同じ日本一なら、この方が納得いくような気がします。交流戦、ペナントレース、日本シリーズの三つを制覇したチームこそ、チームの三冠王となるわけだ。決して、広島苦手の交流戦を取り除くというわけではなく、プロ野球界全体の盛り上がりのために。

2022/10/8　密町

横溝正史の金田一シリーズの舞台によく描かれたのが、瀬戸内海を中心とした島や、山村でした。それは、岡山県に療養のため住んでいた経験に基づくことらしいが、その舞台は、密室のような物理的な密室とは違うけど、閉鎖された空間と、少人数で構成される人間関係がもたらす密な世界でもあります。こんなのは、日本とか、アジアの一部な世界観だと思っていたら、世界中にあるのかもしれない。そんな作品が、渇きと偽りでした。オーストラリアを舞台としたある田舎町での話。妻と息子を殺し、自身も自殺した友人の葬儀に訪れた主人公が、その真相に迫りながら、過去にこの町で起きた事件もまた明らかにしていく展開です。最近の映画にないアクションも笑いもない、純粋な刑事ドラマの海外映画版のようで、見る人にとっては地味に思えるかもしれませんが、骨のある作品でした。過去の事件の容疑者であった主人公だから、閉鎖的な田舎町では、みんなから煙たがられる。できれば、早くこのままこのことを終わらせて、日常に戻りたいところを探られる嫌悪感が至る所にちりばめられます。真実を負う主人公は、熱血というよりクールなのだけれど、様々な困難や邪魔にもめげずに捜査していく様は、なかなか男らしいです。終わってみれば人の性というか悲しい結末でした。あんまりあちこちの映画館でやってないようですが、僕的にはお勧めでした。もう一つは、それがいる森。日本ホラーの新しい形とうたわれていましたが、結論を言えば、ま、こういうことかと思うほどで、先日のこの子は邪悪に比べるとそれほど斬新ではなかったです。キャストのファンでなければ、見なくてもいいかな。娯楽作品としては、楽しかったけど、僕は、時間が気になるほどでしたね。

2022/10/1　そして終戦。

9月最終日を持ちまして、あと1戦を残し、広島の戦いは終わりました。個人タイトルの争いもないから、文字通りの消化試合、いや、ファンへの最後のエキシビジョンと言ったところかな。巨人、阪神との３位を目指した三つ巴戦も、早々に脱落。優勝を決め、消化試合になったヤクルトに対し、打線を眠らせて連勝した阪神に対し、最初はリードしたものの、後半打線を目覚めさせてしまい、連敗した広島。何年か前にも、CSを目指して阪神と争ったけど、その時も競り負けたような。僕自身がそうだからか、応援するチームは、ここぞというときに勝てない勝負弱いのだよな、エスパルス応援していた時もそうだったけど。鈴木選手の抜けたことで、攻撃力のダウンから、最下位と言われた広島ですが、最後は５位。ちょっとだけ裏切った結果でしたが、途中は見せることもありましたな。今年もコロナショックあり、相変わらず苦手な交流戦での惨敗あり、いろいろ大変なことも多かったけど、ちょっとだけ明るい材料も。弱かったリリーフ陣も、やや整備され、矢崎選手、松本選手が出てきたり、今年も森浦選手が頑張ってくれたりと信頼できる投手が出てきてくれたことはよかった。また秋山選手の入団により、打線としての爆発力は、大砲ではないけど、連打で攻撃するいやらしい打線が組めるのではと思っています。ただ気になるのは、床田選手の離脱により、前半から負担の大きかった大瀬良選手や、森下選手の投球回が多くなったことが、後半の不調につながってるようにも思うので、抑えの栗林選手同様に、疲れをとって、来シーズンも頑張ってほしいですね。（とにかく、怪我無く無事でいてほしい）散々お客さんにされたヤクルトはまずは村上対策から、阪神は、まだ佐藤選手の覚醒は遠いと思うので、西、秋山、青柳の天敵をどう打つか、ある意味、ポテンシャルの高い中日は、若き大砲の野手たちに対しての先を見越しての対策を、横浜も好調なクリンナップをどう抑えるかと左のエース陣が多いのをどうするかを、巨人は、菅野に代わり、戸郷選手がエースになりつつあるから、今のうちに叩いておきながら、大砲が多い打線をどうかわすかを。来年も交流戦は捨ててでも、リーグAクラス入りを狙いたいところです。もしかすると、監督の交代も言われてるので、来期は、また楽しみであります。野球が終わると、毎日がつまらなくなりますが、イライラもなくなるので、よかったよかった。

2022/9/24　日常を頑張る。

人は皆死ぬものですが、病死などの死が、自然とも、生き抜いたともいえるなら、殺人事件や、事故は、もっと生きれたのにと思いを残す、残念な死ともいえるのかもしれないですね。その残念な死は、死んだ人間が、若かったり、才能あふれる人物だったら、周りが勝手に描いた、その人の未来を想像して、よりダメージの大きなものになるでしょう。今回観た映画は、そんな一人の少女の死が、周りを狂わしてしまった話、ガリレオシリーズの映画版、沈黙のパレードでした。テレビ版のガリレオシリーズが、摩訶不思議な現象を科学で解明し、トリックをぶち破る展開で、湯川先生のひらめきの後のパフォーマンスや、口癖がどこかコメディ調であるのに対し、劇場版の容疑者Xの献身や真夏の方程式が、どこか暗く、悲劇的で、人間性あふれる内容になっていたのを引き継ぐように、今回も、どこか悲しい。恨みの容疑者の死が、町全体を暗く覆うようで、もしかして、日本版オリエント急行殺人事件頭と思えましたが、そこは、またいろんな人の思惑が複雑に絡み合っていました。殺害方法の謎解きに科学は登場しますが、今回も、どちらかというと、からんだ人間関係の紐をほどくのに湯川先生の頭脳は使われます。最後には、皆それぞれの生活に戻り、また新しい一歩を踏み出していく。悲しい過去を背負いながらも、忘れることはできないから共に歩んでいく。それぞれの日常を精一杯に。となります。僕も父を失って、１０年以上、先日も友人のお母さんが亡くなりました。人の死は、その人との思い出が多ければ多いほどつらくなる。でも、生きてるものは、日常を生きなければ。人とはそういうものなのかもしれません。当たり前ですけど、悲しいからと言って立ち留まってはいられない。事件は異常ですが、でも、切り取った場面は、ありがちな日常なのかもしれない作品でした。

2022/9/17　筋道が見えて来ない。

久ぶりに2本見てきましたが、今回観た映画は、この子は邪悪。この映画のジャンルは、いったい何だろうという映画でしたな。冒頭から漂う異様な空気は、きっとこの後に何かある不気味さがありながら、まったくゴールが見えてこない。事件が起きて犯人は誰？とか、俺を罠にはめたのはなぜ？とか、宝物を見つけに冒険に出ようとか、ある程度の道筋がるものだが、まるで闇の中。ホラー要素を含みながらも、あまり現実離れしないミステリーでした。だが、見終わってみれば、ゲットアウトを思わせる、死を避けたい思いがうんだ生への間違った執着であり、これもまた人の業だと思える深い内容でした。今社会問題になってることも、こういう解決の仕方があるのかと思いますが、倫理なき科学や文明の発展は狂気であるように、行き過ぎた思いの暴走なんでしょう。受け入れがたいですね。エンディングのわずかに差し込む希望の光にも、わずかな闇。お化けでもない、怪物でもない、やっぱりホラーかな。結局人が一番怖いといったところでしょうか。もう１作は、ブラッドトレイン。近年、韓国が舞台になったり、中国への資本への配慮か、中国人をたくさん起用した映画が多い中で、久々の日本が舞台です。ですが日本人としては、いまだこんな認識なのかと、頭が痛くなるとも、鼻で笑いたくもなる内容で、謎解きアクション映画だけれども、コメディに思えますね。どうも原作無視の激しくばかばかしい内容になってるようで、逆に原作が読みたくなりました。近頃はアニメでも現地に取材に行ったり、リアルに街の風景を描くことがありますが、これはめちゃくちゃ。とんでもない駅に、とんでもない新幹線、さらに、東京発で静岡を過ぎていたのに、富士山が見える。いい加減に、知ってる日本の様相をちりばめた作品です。暴力描写が多いので、子供向きではありませんが、ジェットコースターのように、次々変わる場面に、乗り込んでくる殺し屋たち。それらが、最後には、皆つながって、関係図が出来上がっていくさまは見事です。超娯楽作品でありました。

2022/9/10　エースが耕す道。

野球において投手は、防御率や奪三振数、勝利数で評価されるのですが、それらの数値が一番いい投手が必ずしもエースではないです。エースとは、投手のリーダー的存在であり、導くものであるように思います。　先週は、惜しくも取りこぼした2試合から、雨で大負けした試合を含めて3連敗の前半戦でした。ホームゲームとはいえ、逆転優勝を目指す横浜との後半戦。初戦は、横浜の右のエース大貫選手でした。　対する広島は、調整から復帰登板で、２軍戦登板なしでぶっつけの大瀬良選手。試合の行く末を見るのが恐ろしかったですが、そこは、広島のエースでした。ランナーを背負いながらも要所を交わしていく大瀬良選手らしい投球で試合を作ると、リリーフ陣も踏ん張り完封リレーでした。驚くべきは、そのあとで、次戦の遠藤、最終戦の玉村選手までも、きちんと抑え、終わってみれば３連勝で、１点も取られなかった完封でした。これはすごいことです。打撃の１０位に、佐野、宮崎、牧選手の３人が入る打線で、ある意味、ヤクルトより爆発力がある打線を、完全に抑え込んだ。ファンとしてはたまらないメモリアルな休日となったのですが、これは、言うまでもなく、エースの大瀬良選手が作った道なのでしょう。初戦を、エースにふさわしい投球を見せつけたことで、後輩たちも続いた。さらにいうと、週明けの今週前半はは、今年苦手なドーム戦で、相性悪い中日のホームゲーム。てこずらせてる中日の右のエースの柳選手が相手となると分が悪かったのですが、ここでも大瀬良選手のライバルである、久里投手の粘投で勝利です。次戦では、ルーキーの森投手の初勝利にもつながりました。第３戦の森下選手は、惜しかった。不可解な判定に負けましたが、十分な投手でしたね。（しかし、野球とは面白いもので、最多勝を目指す若き次世代エースと、今年一度も勝ってない育成上がりの選手が対戦したら、勝敗は見えそうでしたが、現実は、がっぷり四つの投手戦で、軍配は、初勝利の上がるのだから）成績以上に、これはエースの仕事だと思います。巨人の菅野選手、オリックスの山本選手、ソフトバンクの千賀選手。成績からすれば見劣りはしますが、ファンとしての贔屓目もありながら、僕は、大瀬良選手は、そんなリーグを代表する選手たちとも渡り合える選手だと思っています。近年では、マエケンから野村選手、やがては森下選手へとつながれるであろう広島のエースの座。大瀬良選手には、これからも頑張ってもらって、あとは規定投球回に達し、二けた勝利で絞めてもらいたい。いいチームにはいいリーダーがいる。そんな感じがしました。　

2022/9/3　噛みついている試合。

広島は、勝敗はともかくとして納得のいくいい試合をしてきましたね。村上選手の１発に泣き、このまま連敗するだろうと思っていたら、３戦目、延長の末競り勝ちました。そこから巨人戦もひりつく試合をしています。選手は、まだあきらめていないような戦いぶりですね。連敗続きで迎えた先週は、森下、久里の２本柱をもってしても止めることはできませんでした。このまま連敗が続くのかなと思っていたら、これまで早々にノックアウトしていた野村、玉村、遠藤の３投手が踏ん張ってくれました。（大道選手はう〜〜ん）勝敗には絡みませんでしたが、十分に試合を作ってくれましたね。また、今年ルーキーの松本選手が、打たれることもあるけど、ヤクルトとの３戦目など、度胸のいい強気な投球は見事でしたね。結果連勝にはなっていないけど、連敗にもなりえた、細い分岐点を綱渡りするような見事なシーソーゲームでした。また今週前半は調子の上がってきた阪神との甲子園でのカード。アウエーだし、雨に強いことから、雨柳さんと言われる今年ハーラーダービートップの青柳選手。森下選手が、よく投げてくれました。翌日は、久里選手が残念だったけど、もうダメかなを乗り越えてのシーソーゲーム、どちらも結果は阪神に軍配が上がりましたが、十分に見ごたえのある試合でした。ファンである僕が、早々にあきらめて、来シーズンに向いていたことが恥ずかしい。少しづつコロナから戻ってくる選手を迎え、留守中を踏ん張った新しい戦力と融合すれば、まだクライマックスシリーズからの下克上もあるのかもと思えてきました。ただ、理想を言えば、若き大砲である村上イヤーともいうべき今年、三冠王と、年５０本の記録を達成し、ヤクルトの２連覇が一番おさまりがいいのだよね。（先日の頂上決戦で、横浜相手に、10打数8安打の大爆発。勝負所のプレッシャーのかかるところでのこの成績は、まさに怪物ですよ）広島としては残念だけど。

2022/8/27　あとは底を無事に泳ぎ切ってほしい。

今シーズンも残りわずかとなったプロ野球ですが、広島は終わったようです。
ついに秋山選手までもコロナ陽性に。この戦力でいったいどうやって勝つんだという感じです。

いや・・待てよ、広島は勝つ必要があるのかと思いますぞ？優勝を狙える位置にいるのは、ヤクルトとかろうじて横浜。個人タイトルも、去年の鈴木、坂倉選手のように上位にいないし、久里選手のように勝ち投手でも防御率でもいない。去年の栗林選手のように、新人王も候補すらいない。一番頑張ってる森下選手でも届かないでしょう。なら、あとはのんびり、やってはいかがかな。先週も、森下選手が頑張って、完封したけど、頼みの２本柱以降は、４投手とも予想通りの崩れまくり。勢いにのる横浜と敵地での３連戦1勝でもできればと思ったけど、惜しいところもありましたが、3連敗。連敗ストップを掛けて森下選手がまたしても頑張ったけど、ちょっと疲れ気味で、何とかしのいで後続にバトンを渡したが、見事に逆転しかも村上選手にまたしてもです。この時期は、みんな疲れてきてるので、やはり目標のあるチームや選手にはかなわないのですな。

監督代行も大変だと察します。あとは、最下位の中日に意地を見せられるかですが、中日とは今年は相性が悪い。前半相性が良かった横浜に追い上げられてるので、あとは、もう一つのお客さん阪神を叩くぐらいでしょうか。どっちにしろ、勝利は遠いので、リリーフ陣が頼りないとはいえ、先発の森下選手も久里選手も無理しないでほしい。
無残かもしれませんが、どうか無事に終わってください。それだけで十分でございます。

2022/8/20　砂の上の基礎工事。

柱は1本では柱でしかないが、2本あると梁を渡せれるし、３本あればなんとか屋根も作れる。４本あれば盤石で、家になるわけだね。最近は、投手の規定投球回を見ることが多く、それをクリアしている投手の中から防御率のいい投手が順位されています。規定投球回とは、プロの世界では、所属するチームの試合数とイコールで、先発投手でこれをクリアしてるということは、それだけ安定してイニングを投げてることであり、それは試合を作った結果であり、それだけチームに貢献してると言えます。いわば先発投手陣にとっては、１流の証であるわけですが、今現在、これをクリアしてる投手がセリーグで１0人いまして、そのうち４人が広島なのだ。大瀬良、久里、森下選手の右の３本柱と、床田選手の左の１本であります。リーグ内の40％であり、通常６人で回すローテーションピッチャーのうちの４人が入ってるのだから、これはすごいことなのです。それだけ、調子を崩さず、怪我もせず、ここまで来たといえましょう。ここにもう一人、規定に届かないかなと思ってるのが、遠藤選手なのだ。コロナに感染前は、シーズン途中からローテーションを任せられ、防御率も安定している。一昨年以上の成績を残しつつあるからこそ、ここは規定に達し入りをしてもらいたいものです。今はまだ、ヤクルト以下は団子状態で、広島も、上下が激しい。でも、これだけ安定した柱があれば、きっと、形あるものになると思う。暑くなり、スタミナが切れてくると、当然登板の多いリリーフ陣も疲れがたまってくるし、打撃だって、浮き沈みが出てくる。去年はそうでしたが、久里選手が後半になると調子が上がってくる。今年の広島はドームに弱いとか、相変わらず柳投手に弱いとか明らかなる弱点は存在してる。でも、西、秋山投手は去年ほど苦手にしてないようにも思います。あとは無事を祈るだけですが、先日、床田選手が骨折。今期は厳しいようです。大瀬良選手も、ちょっと疲労気味で台所事情は、厳しくなってきました。アンダーソン選手も、上半身のコンディション不良に加え、コロナ陽性。当分無理かな。柱は、今や、２本だけとなり、ローテーションを埋める投手探しでガタガタ。さらに、今年もシロアリのようなコロナがまたしても。広島が誇る守備の要の2遊間、菊池選手と小園選手が陽性。さらに菊池選手と固まりつつあったリードオフマンの野間選手と、こういう時にお願いしたい、ユーティリティーの上本選手まで陽性です。投手陣では、先発不足を補った、野村、遠藤、大道選手が、いまいちで5回ぐらいまでだったのを支え続けてくれた、リリーフ陣にも広がり、一岡、薮田選手と、森浦選手降格の後8回の男として頑張ってくれていた矢崎選手まで陽性。広島の勝ちパターンのカードが、またしても大分なくなりました。広島の家は、砂上の楼閣でしたね。でも、チームとしてはピンチでも、個人としては、チャンスであってほしい。アドゥワ、玉村、高橋選手など先発経験者でもいいし、超目されてない新人でもいい。一寸先は闇と言いますが、希望の光かもしれないし、先のことはわかりませんぞ。

2022/8/13　迷ったらきりがない。

床田選手が転倒、骨折で今季絶望的。これは痛い。
今年こそ、規定投球回と２桁勝利を達成し、１流の投手の仲間入りをしてほしかった。入団からの僕の悲願まで、あと少しだったのに。起きてしまったことは仕方ないので、次に期待して、広島は、前半戦の最後が派手に打ちまくったから後半も期待したら、まったく勝てない。ホームゲームの中日戦、お得意にしていた横浜、阪神とのアウェーとホーム。もしかすると9連勝もあるかと、前半戦最後の勢いをのまま、後半戦は一気に飛び上がると思いきや、そうならないのが現実。コロナで、選手の半分以上を削られてはいるもの、打ってもつながらない打線と、調子が上がらない先発陣ですな。ま、開幕前の解説者のほとんどが広島最下位の予想だったから、それから言えば、十分に検討してるといえます。ただ、今の広島においてベストメンバーは誰なのか、これが迷い所ですぞ。まず守備においてみると、外野が、西川選手が帰ってくれば、秋山選手と二人が決まりとしても、あと一人は、調子のいい野間選手か。将来性を考えて、宇草、田村、中村健選手も使いたいし、ベテランの長野、松山選手も、スーパーサブ的な代打筆頭では惜しいな。内野でも同じで、小園、菊池選手の２遊間はいいとして、慣れないサードで頑張ってる坂倉選手はどうにかならないかとも悩みどこだし、かといって１塁のマクブルーム選手も外せない。僕的には、小さな安打製造機で盗塁もできた正田選手を思わせる羽月選手も見たいのだが、ポジションが空いてないのだね。打順で行っても同じ。このままなじんで、本来の打力を取り戻せば、足も速い秋山選手がリードオフマンも面白いのだが、野手のキャプテンとしても、奮闘してる野間選手も使ってあげたい。そうなると、器用なベテランの菊池選手の２番や、西川選手の３番も、どう組むのがいいのか迷いところだ。（ここにも羽月選手や小園選手を加えたいのだが）４番５番は、マクブルーム、坂倉選手でいいだろうけど、そのあとも、上位を打たせたいが、とりあえず下位打線に置くしかない選手が多いような気もする。なんともはや、ファンである僕でさえ答えの出ない問題なのだから、監督や首脳陣は大変だぞ。まだまだ優勝には程遠い戦力ではあるけれど、いい選手が揃ってきただけに、今後の舵取りが注目される所ですね。打撃では村上選手の３冠王かもですし、投手では、青柳選手の独壇場が見えてきました。新人王も今年は、無理そうなので、個人タイトルの喜びはないけれど、あわよくばクライマックス進出でしょうかね。あと少し楽しみましょう。　その後、大瀬良投手は心配ですが、打線とリリーフ陣の頑張りで持ち直してきました。それだけに僕的には、１番野間、2番菊池、3番秋山選手はいいとして、代役を務めた西川選手の4番継続もいいかと思っています。マクブルーム選手に全くの不満はないのだけれど、日本の野球の４番に対する概念を変えて、１番から４番でひっかきまわして、５番６番で掃除するのは面白いかもです。ミートがうまく、足も速い、経験豊富な４人が揃いました。これなら、３者凡退も難しいでしょうし、併殺打も起きにくいのでは。何をしてくるかわからない不気味さが、常に上位にあるというのは、立ち上がりの弱い投手にも、いい先制パンチを浴びせられるのかもしれないです。大砲の弱い、つなぐ打線の広島だからこその打線。調子いかんで、そこに小園選手を入れ替えても面白いかもしれないですね。

2022/8/6　三冠王カムバック。

ヤクルトの村上選手は、にっくきヤクルトの主砲ではあるけれど、今後が楽しみな日本の宝でもあります。今年ついに三冠王でるんじゃありませんか？先日も５打席連続のホームランと言い、調子を崩さない打撃と言い、打率もいい安定感は、なかなかのもんです。しかもまだ２０代前半。右の鈴木選手に続き、大谷選手と並ぶ左の大砲として、メジャーに輸出したいですな。村上選手の活躍は、ヤクルトの強さそのものでしょう。常々僕は、バッティングとは、水物で、いい時もあれば悪い時もある。ましてや広島のように、連打で得点するチームは、かみ合わないとなかなか調子に乗れない。今の後半戦の広島がまさにそうで、中日とは、ともにホームゲームを得意としていたから、勝ちたかった気持ちが空回りしすぎてしまった。これまでも、延長戦の後移動したゲームで、踏ん張ってくれた大瀬良選手が、気持ちが強すぎたのかもしれない。（もしかすると、前半戦、１試合当たりの投球数がかなりいっていたときが多かったように思う。疲労が抜けきれてないのでは。心配です）不安定な立ち上がりから、調子に乗れずに終わった。打線も抑え込まれ、そこから２試合完封負け。３戦目で、ようやく、ベテランの秋山、菊池の両選手が奮起したけど、打ち負けてしまった。横浜に来ても、悪い流れは変えられず、お得意様にしていた森下選手も、流れに乗れず、早々に降板。打ってるのに、得点にならないかみ合わない打線だと、その分先発のプレッシャーが大きい分、負担になってしまった。実は、こういう状況は、首位のヤクルトでもあるのだ。コロナで選手が揃わなかったときは、負けに負けた。でもそんなときに、チームを救ったのが、村上砲なのですな。打線がつながらなければ、一撃で得点する。もっと言えば、村上の前にランナーをためればそれだけ破壊力を増すというやつです。巨人なら岡本、西武なら山川選手がそうであります。こういう戦い方のバリエーションが多いことが、先発投手の負担を少なくし、中継ぎに任される展開になっても、望みを残すことができるのだな。広島でいえば、主砲のマクブルーム選手の復帰が望ましいが、それでも、戦いの選択肢の一つとしては弱い。広島が借金生活で、ヤクルトが優勝にあと一歩の差は、ここにもあるように思います。今後の国際試合で、大谷選手と左の３番４番なんてあるのかもしれません。王、長嶋選手のON砲から、OM砲へと夢は続いていくのですね。今後が楽しみであります。

2022/7/30　操法大会で優勝しました。

2年間のコロナによる中止があり、3年ぶりに浅草での消防操法大会が7/24に行われ、見事優勝しました。浅草には４つの分団があり、その一つがコロナにより棄権となった中、３分団での戦いでしたが、優勝はやはりうれしいです。

仕事以外で、大人になってから、こんな感動を味わえるなんて思いもしなかったし、草野球やマラソンを頑張る人の気持ちも、少しわかりましたね。もともと運動神経が悪い僕は、団体競技は周りに迷惑をかけるのが嫌で苦手でした。
仕事も同じで、独立して自分中心の自営業になりました。でもそれではいけないと、これまでも町会活動に参加したり、教室に通ったりしましたが、自分で決めた３年を我慢するのを超えると、離れがちでした。
消防団も同じで、もともと仕事柄日曜中心の団員でしたから、入団年数の割には、顔を出すことは少なめで、なかなかなじめませんでした。何年か前に、たまたま、もともと選手をやっていた方たちが、怪我をしたり、退団することが重なり、僕に出番が回ってきました。苦手だけど、これもチャンスと腹を決め、何とか必死に食らいついてやり遂げた時、その景色は一変したのです。たった１度の出場でしたが、周りから認めてもらえたように感じ、これまで交流の少なかった他の分団の方からもほめられ、やっと自分の居場所ができた感じがしました。今の僕の精神的なバランスをとってる消防団も、ここから始まったように思います。
今回は暑かったし、長かった。コロナで、夜の営業が不安定なこともあり、夜の練習も、ほとんど出ることができました。だからこそ、今回の大会は思い入れも強かった。運動量や連携作業が少なく、ソロパートの多い指揮者という立場でしたが、最初は自分のことだけでいっぱいだったのが、やっと最後になって周りが見れるようになった。初めてなのに、勤勉に度胸も座って堂々とやり遂げた団員、選挙で前半は忙しかったけど、後半頑張ってきちんと形にした団員、高齢だけど、元気良く頑張り、周りにいつもはっぱかけてくれた団員、選手として怪我しながらも、総指揮として根気強く指導し、僕らをここまで連れてきてくれた団員、そして、何より、そんな僕らを応援し、支援してくれたすべての団員に感謝です。みんなでつかんだ優勝という名誉。これまで、縁のなかった僕にとっては、いい夏の思い出となりました。

今は両親で子供を育てる時代で、イクメンも当たり前になりつつあります。世の男性は、昔より忙しいのかもしれません。余裕はなかなかないかもしれませんが、減りつつある消防団には、素敵な世界があります。入団してみて、続けてみないことには、たどり着かないかもしれないけど、僕のように、人付き合いが苦手だけど、そんな自分を少し変えてみたいなら、消防団は、答えをくれるかもしれないです。年齢は関係ありません。時間が少なくても大丈夫です。地域のために、頑張ってみたいと思ったり、せっかく住んでみた土地で、そこの住民とも繋がってみたいと思うなら消防団に来てください。僕はそんな人とも出会いたいと思っています。

2022/7/23　スターではないオールゲーム。

去年広島を苦しめた要因の一つが、コロナ感染の爆発でした。1軍の選手がほとんど感染し、中止になった試合もあり、何とか選手をかき集めて試合をしたので、成績は二の次でした。今年も、感染爆発は来ましたね。ま、１度来たから２度目はないというものではないので、来たら困るなと思っていたら、そうなりました。幸い２軍の選手が主だったので、入れ替えできないけど何とかと思っていたら、主砲のマクブルーム選手やら、ターリー選手、堂林選手と、１軍も広がってきっました。ついにベンチ枠も余らせるほどです。（危機だけど何とかなるのかしら？イニング間のキャッチボールの相手もいなかったほどで、控えの森下選手が務めてくれたようです。）セリーグでいえば、ヤクルトが、大変なことになり連敗続きですが、他の球団でも広がりつつあります。巨人も大変なことになったようで、丸、岡本、菅野選手が感染したとか。（ついに巨人戦が延期となり、前半戦は、強制終了だ。こりゃあ大変だぞ！！）パリーグもソフトバンクが、かなりやられているようで、球界全体が、感染爆発の様子です。この状況で、もうすぐ行われるオールスターゲームはできるのかと言われるほどになりました。広島を含め、いくつもの球団が、残っている選手だけで頑張る全員野球になりましたが、よくとればチャンスとも言えなくもない。初めて聞く名前の選手も登場する、オールゲームです。ともに感染でボロボロの広島は、ヤクルトと前半戦最後の対戦に臨みますが、無事終わることを祈るばかりで、この勝敗は、あまり意味を持たないようにも思います。もう予定が組まれていて、今更、いったん休憩を置いて、感染の鎮静化を見て再開とはできないでしょうし、プロともなれば体の調整から、中断すると怪我する選手も出てくるのかも知れない。何より、今調子が上がって個人成績が良い選手は、たまらんですな。目にも見えないウィルスに今年もかき回されるのかと、ただでさえ例年より暑い夏にマスクの必要性がなくならないのも、イライラするところです。ファンがイラつくぐらいだから、選手はもっと大変だ。早く良くなるといいですな。　　コロナとは関係ありませんが、日ハムの松本選手が骨折で戦線離脱だそうで、とても残念です。新庄監督のチーム改革の急先鋒の選手で、今年は野村選手とともに、チームの打線の要として活躍し、今現在首位打者です。来年以降、新庄日ハムが急浮上するためにも、タイトルを取らせてあげたい選手の一人だったので、早い復帰を望みます。（そうしたら今度は野村選手はコロナで、踏んだり蹴ったりです）

2022/7/16　大きなレールに乗って。

親が敷いたレールに乗りたくない！！というセリフがあるし、自由に生きる人をかっこいいとも思うが、仕事や社会人になるのを選択してるようでそうでない気もする。

高校まで12年間の教育を受け、さらに4年の大学を出て、ほとんどの人は社会人となる。
社会人になるタイミングは半ば強制で、そこから外れることを恐れるような大きなレールがこの日本には、しかれてるような気がしますね。だからこそ、学生時代の友達との時間は、社会人になってからは、いい思い出になるのかもしれないです。

今回観た映画は、ゆるキャン△劇場版。
観客は近年のキャンプブームを受けてか、若い人、特に高校生ぐらいの男女が目立ってました。（50歳のおじさんが一人で観に来るような作品ではないな）

どこにでもいそうな女子高生が社会に出て、それぞれの人生を歩んでいますが、今またキャンプを通して、再び結束し、物事を成し遂げる話です。キャンプのうまそうな料理と美しき景色、そして何より、緩やかな人間関係が紡いでいく、のんびりとした時間が心地いいい。疲れたおじさんには、うってつけの作品でした。

年齢的なものもあるのかもしれませんが、お金がなくて設備もなかったけど、時間だけはたくさんあって、くだらないことに笑いあえたあの日々は、とても懐かしい。社会に出て、結婚したりして、みな自分のことに、懸命で、必死だった時間が少し終わりが見えてきて、あと何年で子育て卒業とか、退職後の身の振り方を考えたりとかし始める50代。もうちょっと落ち着いたら、またみんなで、どこか行きたいなと思います。

みんなとあわせて大きなレールに乗って、社会人となった。うちは貧乏で、そこに選択肢などなかったから、学生を卒業することに何の疑問もなかったけど、それはみんな同じようなもんだった。過去を美化してるだけかもしれないけど、あの頃は楽しかったと思えるのは、今のつらさに頑張って立ち向かってるからかもしれないですね。この作品を見て、こんな風に思うのは、きっとおじさんだけです。でも、おじさんでも楽しめる作品でした。

2022/7/9　それでも寛容なる社会へ。

人は必ず死ぬのにその死は自殺以外選べぬもの。
とはいえ、殺されるなど他の力によって強制的に自分の人生を終了させられるのは避けたいと思うですが…。阿部前首相が凶弾に倒れた。

報道当初から意識不明と言っていたから、これは大変なことが起きたと思っていましたが、回復することはなかったようです。テレビはこのニュースでもちきりで、録画したほとんどの番組は、悲報一色に染まりましたね。

外国ならまだしも、この平和な国日本で何でこんなことが起きたのだろう？
しかも、元自衛隊員による手製の銃での射殺なんて。歴史に名を残すような政治家の最後が、こんな終わり方であっていいはずがないと、僕も大きなショックでした。これがドラマなら、これをきっかけに、背後にいる大物政治家の陰謀や、警察の加担などが話を膨らませていくのでしょうが、ここはリアル、一個人の恨みなのかな。このショッキングな事件が、選挙中ということもあって、法の整備やら警備方法の見直しにつながり、場合によっては、コロナからの関連もあって、街頭での半径何メートルまでは大衆は近づけない、握手は禁止とか、政治家は、防弾チョッキ着用とかになるかもしれないし、もっと言えば、もうネットでの演説のみで、人前に出なくてもいいのではないのとなるかもしれないですね。こうして、一部の世の中のルールを乱す人物の出現により、社会やその他の人が迷惑被るわけで、そのたびごとに、ルールを守ってる大勢の人間側にいる僕としてはいらいらするのです。すべてを死を持って排除という過激な策はとれないから、せめて、どこかの別の島にでも隔離できればと思うのだが、こういう自分たちが正しいとする純潔思想もまた、ベクトルが違うだけで、加害者に近いものなのだと反省します。こんなことをしてしまった加害者も含めて、成り立つのが社会であり、必要要素なのだと、寛容でなければと、自分を抑え込むのは、頭でわかってもつらいものですね。ただ、今はネット社会。こんな令和の犯罪史に残るような大事件を起こしてしまった、加害者の家族や関係者に影響が及ぶことが怖い。通常の事件と違い、おそらくは、相当な長い時間記憶から消えないであろうし、情報がすぐにでもさらされる。とてつもない厳しい目で、非難され続けることを考えると気の毒でならないです。許すことは難しいけど、本人の問題であって、その他の人は関係ないと切り離す寛容さもあってほしいものですね。

2022/7/2　もしかしてマエケンのおかげ？

まったく予想していなかったですが、入ってくれたらいいのにと思っていたら、秋山選手が入団してくれるようです。交渉も、最後に名乗り出た球団でしたし、古巣と、潤沢な資金のある球団が相手でしたから、当然無理だと思っていました。わからないもんですね。でも、球団としては願ってもない選手だと思いますぞ。かつて、黒田選手や新井選手が帰ってきてくれて、若手を引っ張っていてくれましたが、彼らが引退し、投手では、大瀬良選手が、野手では鈴木選手がチームをけん引してくれました。でも鈴木選手が抜け、まとめ役としては、人間性の立派な長野選手あたりがやってくれてるのかもしれませんが、ただプレーヤーとしては年齢的な陰りが見えていました。だからこそ、プレーヤーとしても、人間性においても、特に、外野においてベテランのリーダー的な存在は、若手中心の広島には必須だと思います。例えるなら、ヤクルトの青木選手のような存在で、若手を引っ張ってくれたら、広島も、今のヤクルトのような生きのいい若手が外野から育つのかもです。大盛、宇草、中村選手のような、レギュラーと2軍のはざまにいる選手や、これからの田村選手など、走攻守バランスが良くホームランも打てる素材は揃ってる。これまでの実績に伴う技術や考え方をぜひ授けていただいて、残りの野球人生を広島に捧げてほしいものです。秋山選手と言えば、ジャンクスポーツで取り上げられるほど、マエケンと仲のいい選手です。ということは、この交渉成功の裏には、彼の推薦もあったのかしら？

2022/6/29　準勝利の方程式。

先週は、引き分け一つで負けなしの実に気持ちのいい1週間でした。
ヤクルトのぼこぼこにされて、意気消沈でしたが、火曜日には、左のエース床田選手が連敗を止めてくれました。今年で何回目だ？さらに次の試合、お互いにしとめられそうでしとめきれない、粘りのシーソーゲーム。延長に阪神に先行され、もうだめかと思いきや、坂倉選手の同点ホームラン。さらに、次の回、ツーアウトから、宇草選手の今シーズン初ホームランがサヨナラと、ライブで見たかった一戦になりました。これまでホームランが一番少ない広島が、ホームランで試合を決めるなんてね。金曜日は大瀬良選手が完封しました。連日の延長戦、しかも木曜日は引き分けで（これも惜しかった、あそこでこけなければ…）、広島からの移動で、選手の疲労が心配され、散々つぎ込んだリリーフ陣を休ませたい状況で、注文通りの完封劇。これぞチームを背負うエースの仕事です。続いての2戦も、競りながらも連勝で、アウェーでありながら、ベイスターズに３タテでした。ここでちょっと気になるのが、最近決まり始めた、８回森浦、９回栗林選手による勝利の方程式。土曜日、たまたま、８回ベイスターズの攻撃をネットで知り、１アウト１．３塁でした。外選手の打順だったので、犠牲フライで同点やむなし、下手したら、ここから逆転もありうると思っていたら、その後結果を見たら、なんとそこをしのぎ、そのままの得点差で勝ったのだ。一方、日曜日は、２点差で迎えた８回でしたが、そこで１点、さらに、９回で同点となり、延長戦に突入。結果勝ちました。打たれた栗林選手も、今週５回目の登板、疲れもあったようで仕方ないとの監督のコメントもありました。ただ、あとから見てもこの場面どちらも、逆転され、大量得点されても仕方のない場面で、リードされなかったのは大きいと思います。（ただ2試合とも2アウトだったから、あと2ポイントセーブを稼げたと思うと惜しい）負けない方程式から、勝利の方へ。今はその進化の途中であり、まだ入団して２年目の２人がそれを背負って頑張ってることが素晴らしいですね。巨人でも８回の男が決めかねてますし、大勢、マクガフ選手でも、失点はあります。試合の終盤を迎え、窮鼠猫を嚙むがごとく勝利への執念を見せる時に取る、三つのアウトは、とても難しいのだと思わされます。完投型が少なくなった近年。抑えに負担が多い分どうか、怪我無く頑張ってほしいです。　どうも秋山選手が広島に来るようですね。楽しみで仕方ないです。それと、この週末カードの巨人対ヤクルトの首位決戦は、両チームで６７得点でした。ハードパンチャーのノーガードの殴り合いを見せられたようで恐ろしいですが、今週はこの両チームをホームで迎えます。どうぞお手柔らかに…。

2022/6/25　　やはり予想通りか。

悪夢のような交流戦が終わり、ペナントレース再開となりましたが、なんと相手は首位のヤクルト。せめて１勝２敗と思っていたけど、結果は完敗の３連敗。しかも、こっちは、右の３本柱を出しての、大量失点。ヤクルトの２０代前半の選手たちに溌溂とプレーされての負けでありました。（完全に、アウェーでの引き立て役でしたな）振り返れば、広島全盛だった４，５年前は、ヤクルトをお客さんにしていたこともありました。ヤクルトと言えば、先発陣がそろわないうえ、後ろも安定しないチームの印象で、打撃はすごいものの、浮き沈みが激しいイメージでしたが、ここにきて、打撃の安定と、リリーフ陣の厚さがものを言ってる感があります。防御率の順位に、小川選手だけであることから、個の力というより、チーム全体で、試合を作っていくところがあり、そこが高津監督が作ったチームなのだと思いますね。では、広島の佐々岡監督はどんなチームを作ったのだろう？見えてこない感はあります。前半調子良かったのは、阪神や、横浜に、大きく勝っていたのが主で、中日とどっこいどっこい、巨人やヤクルトには、大きく負け越しています。要は、順位が上の強いチームに歯が立っていない、その点では、交流戦でも同じでした。シーズン前の予想では、最下位に広島を挙げた解説者が多かったですが、おそらく予想通りに落ち着くのでしょう。鈴木選手のメジャーへの脱退の影響はもとより、西川選手の負傷離脱の影響がこんなにも大きいとは思わなかったですが、でも、今年の助っ人は、例年よりも頑張ってるし、３本柱がダメでも、床田、遠藤選手の新勢力は、安定して、結果を出してくれてます。リリーフ陣も森浦選手以外あまり期待せず、どんどん２軍から上げて、使ってみては。どうみても、優勝できるチームではない。なら、今年もまた、次に向けて、選手の育成に、残りの暑くなる季節を使ってほしいものですな。

2022/6/18　　新参者。

便利な新製品に過敏な人は多い。僕も知ることは好きで、アメトークなどでの家電製品特集は、興味を持って見ています。でもほとんど買わないのが現状です。だから、今でも、他の家ならあるであろう物がない。シャワー、電子レンジなどのIH調理器、スマホどころか携帯電話、電動自転車、自家用車などなど。それでいて、店の方は、機能性やら、省エネ性も大事だから、時機を見て変えてきたのですが、去年はずいぶん変わったもんです。２２年使った空調機が２代目。１４年使った食器洗浄機が２代目。１０年使ったアイスメーカーは３代目となりました。さらに、今話題のエアドックが新参者として登場しまして、もう一つ、温水便座も取り入れました。うちは狭いトイレですし、工事費もかかると思ったので、敬遠していましたが、今は結構リーズナブル。工事もあっという間に終わり、これが素晴らしい。公共施設などでは、ほとんどがそうであったけど、いざ自分の店に来るといいもんですな。もともと、お客様から、けつが冷たいとのクレームが入り、仕方なく、見積もりだけでもと思ったのだけれど、やってよかった。実に気持ちがいい。現代のテクノロジーというには、ちと、ずれてるでしょうが、新しいもので売れてる物には、それなりの価値はあるもんですね。と、言ったところで、いまだ携帯を持つ気にはなりませんが…。

2022/6/11　　靴、履き忘れてますよ！！

連日ロシアの戦争の報道がなされ、そのコメントが、これは映画でもフィクションでもない、戦争ってこんなに悲惨なのだという言葉に胸が痛くなりますね。その一方で中国は、虎視眈々としている。南シナ海を手中に収めてく動きが、顕著ですね。歴史があり、日本への外来物の多くは中国であったことから、すごい国だなと思ったのが、ずるい国だなと思い、今はちょっとすごいなと思うところもあります。でかいもの好きで、世界一でかい水槽の水族館のオープンまでを番組でしていたが、発想もすごいけど、それをやり遂げてしまった技術もすごいと思います。でもその一方で驚かされることもあります。先日まで上海で、ロックダウンが起きていましたが、避難者も市民も大変な目になってるそうですね。外に完全に出れないので、物資が届かないのはもちろんのこと、独居老人など、薬すら手にはいらなくて、ともすると最悪の事態になりそうなケースが多発しているらしい。物流も、上海へ入ることの規制が厳しいようで、中には、運んできた野菜をすべて腐らせてしまい、廃棄となってることも物資不足に拍車をかけてるそうだ。特に驚いたのは、避難所。見た目そんなに古い施設ではなさそうなのだが、避難所の雨漏りがひどい。ぽたぽた程度ではなく、シートで隠さなければ、ずぶぬれになるほどのようだ。地方都市ならともかく、上海という中国トップクラスの都市でもそうなのかと思いました。（先日の報道では、政府からの援助品もひどいもので、米はカビが生えており、食肉は、２月前に賞味期限が切れてるもがきたそうだ。まったくなんという国なんだ）新聞の記事でも、都市部に出稼ぎに来てる人が故郷の村に帰ると、そのギャップに頭が痛くなるらしい。何十年も遅れた原始的な生活が今でも現実で、電気はもちろん、雨風もろくに防げない住居は珍しくないとのこと。中国は大きいし、いろんな民族もいるから、簡単に全員が豊かになることは難しいのだろうけど、日本なら、どんな秘境と言われる所でも、電気があったり、それなりの家があることを考えると、そのバランスは大分傾ているといえる。上ばかり見て、足元がおろそか。まるで、上下をスーツで固めてバッチシなのに、裸足で出かけたようです。一部の人間が飛びぬけて金持ちではなく、全員がそれなりに幸せな生活を目指すような政策は掲げてる中国。かつての共産主義は、無理だったけど、どこかそこは捨てきれないのは立派な考えと思うけど、現実は、まだ相当に遠い。素敵なジャケットを召されるのもいいけど、まずは靴を履いてはどうだろうか。

2022/6/4　　刺さらない牙

まったく相手にならないことをよく歯が立たないというけれど、噛みついた牙も、しとめるに至らなければ同じことでありましょう。交流戦が始まって、半分の日程が過ぎましたが、予想通り広島は最下位で、ぼこぼこ。面白いくらいにやられております。勝った3勝のうち、１つは日ハムの自滅的な１勝で、それも危なかったほどで、残りの２勝も投手陣が踏ん張って取れた感じですね。先発陣が撃ち込まれたらもう一巻の終わりで、反撃ができない。これまでの連打をつなげる攻撃は鳴りを潜め、この９試合で取った得点が示すように、殴り合って負けたという印象がないですね。巨人やヤクルトの戦い方を見てると、ホームランを効果的に使ってることから、大砲不在の打線は、はなから舐めらてれるようで、投手に気持ちよく攻められているのかもしれないです。機動力重視から、打線をつなぐ野球にしたのはいいけれど、パリーグには通じない。それどころか、盗塁阻止率の低いところをつかれ走られまくる、これでは勝てませんな。なぜか今年はドームで勝てない広島ですが、やはり交流戦では勝てない広島の印象も強まりそうです。一方で、日ハムは、改めて面白いチームだと思いました。新庄監督の下、変革を迎えた若いチームで、まだ粗削りですが、何かやってくれそうな予感がプンプンします。その分安心できない一面もあります。中田、西川、太田選手などのベテランを放出して、どうなるかと思いきや、野村、松本選手が、打撃のリーディングに名を連ね、さらに、万波選手が飛ばし始めました。さらに今川選手もいい、これからが楽しみです。開幕前にTBSの番組で新庄監督を取り上げていた時に、注目していた選手たちが、こうして早くも結果を出してきている。これからのチームはやはり輝きが違いますね。広島も、若手のこれからの選手が多い。だからこそ、もっと結果を気にせず溌溂と頑張ってほしいです。交流戦の後半戦すべて負けてもいい。でも、十分広島らしく噛みついたと、傷跡を残す戦いを期待します。

2022/5/28　　　小さな牙で嚙み砕く。

今でもあるのかわからないですが、昔、球場に野球を見に行くと、７回をラッキーセブンというのがありました。手をたたいたり、風船を飛ばしたりしましたが、今年の広島にとっては、鬼門であるが故の魔の8回。ファンだけではなく、知れ渡ってるようで、ダイジェストでも、そこをいじられてますな。でも本当に恐ろしいのは、広島ファンならだれもが知る交流戦なのです。毎年、超が付く程負けまくり、仮に、この後チームを立て直し、リーグ優勝、クライマックスシリーズ勝ち残りをしても、日本シリーズは無理ですねと、思うぐらいひどいもんです。今年も始まりました。僕の予想を覆し、投手では、右の３本に加え左の１本が安定し、防御率の順位に４人が入る好調ぶりですし、打率でも、１０位以内に３人が入っています。鈴木選手が抜けて、大砲不在でしたが、連打を積み重ねて得点してきた野球が、貯金を残す成績になっています。直前も、巨人に３連敗して、中日に３連勝でしたが、巨人に負けたとはいえ、惜しい試合は多かった。（特に遠藤投手が投げた試合は、あと少しで完封だったのにね。ここが野球の怖いところであり、ここを勝つ、巨人の強さでありますな）負けてなお、その小さな牙でかみついた、いい試合をしていたから、今年の交流戦も、どうか、５割で切り抜けてくれたら、負けても惜しい試合をしてくれたらと思います。３度のリーグ優勝した時でも、日本シリーズに出れたときは、完全に力負けでした。広島日本１に大きく立ちふさがるパリーグの壁。佐々岡監督も、今年は、これまでと戦い方が違うから、期待ができるとコメントしていたので、期待しましょう。せめてホームゲームの時だけでも、神様が味方してくれたらいいのに。です。追記　5/27時点で、広島はロッテと１勝２敗で終えました。佐々木投手との対戦を避けられたので（ファンとしては見たかったが勝敗の上ではよかった）、ベテランの石川投手以外は取りたかったですが、惜しかった。特に第３戦は追いついたのになぁ～という感じです。ただ、不思議に、すべてのカードが、３タテがなかったため、２勝したAグループと２敗したBグループに分かれ、両リーグとも、３チームずつ入るがっぷりよつのスタートですね。ヤクルト日ハム戦は、ドラマのような、３連戦でした。こんな劇的な試合を３試合もやるんだから、しかもパリーグでは下位の日ハムが。やはりパリーグ侮れんですね。このまま、前18カード負け越しで、６勝１２敗でも、去年よりいいわけで、これまでの貯金使い果たしても仕方ないと思うほどの苦手さ。５割は無理かしら。

2022/5/21　　空白の美

もう50になると昔のような突き動かされるような衝動もないですが、それでも自分をコントロールしたり、理解するのは難しいと感じます。それが他人となればなおさら。人は、どこまで行っても、わかるのは難しい。だから繋がるのも難しいのかもしれないという物語。流浪の月。とても静かで、繊細の恋愛もの？と言ったとこでしょうか。表面的には、幼女誘拐の被害者と加害者、でも本当は、避難者と保護者。そんな二人が、何年かして出会ったらという入り口ですが、ここまでなら、ともすると昼ドラでもできそうなどろどろの展開になりそうですが、そこは、1流の脚本と出演者たち。スローに、穏やかに、展開していくのですが、この作品は極端にセリフが少ない。本でいえば、1ページにわずか2， 3行の文章で、あとは行間から、それぞれが感じ取ってくださいといった感じ。でもそこを二人の主演俳優が見事に見せてくれます。最近この作品のPRに松坂君もすずちゃんもよく出ていますが、その時の明るい普段とは、まるで違う。特に松坂君は、孤狼の血とは全く逆の演技に、役者の素晴らしさを教えられますね。互いに、心に傷を負いながら、生きにくい世の中にあって、それでも踏み出そうとする、複雑な人物像の生き方を一つの正解として具現化してくれています。映像も美しい。明るくなる話でも、楽しい話でもないけど、あえてゴールのない物語が、リアルな世界のどこかの町で、こんな二人が生きてるのではと思えるのです。また、怒り、悪人の監督であることから、視点を変えてみることで、事実とはこんなにも変わることもまた、教えてくれるのです。とても素晴らしい作品です。2時間を超えますが、あっという間です。スピード感がなく、余白がいっぱいあるのに、そこに、退屈が入る余地のない作品でした。

2022/5/14　　僕のハンドルを握るのは誰?

昔から毒のある食べ物はうまいとか、くせになるとか言われますが、ちょっと毒が強すぎる作品。死刑に至る病。観終わった後、食欲がしばらくなくなったほどで、今回の白石監督の重い作品は、ホラーとは違った底知れない恐怖が広がっています。阿部サダオさんならではの演技力と、残虐なシーンもさることながら、見始めてから、飲み込んだ小さな鉛のような塊が、徐々に大きくなっていくような重苦しさと、緊張感が抜けることはなく、帰り道もしばらく重かった。その原因は、リアルにあるかも？なのです。監督の作品では、凶悪に近く、極道の世界や、警察での不祥事と違い、身近に感じます。しかも、そこら辺にいるような、普通の良い人。それが、実は殺人鬼で、しかも、異常性を見せず、淡々と行う。普段良い人を演じてる逆という意味では、松坂君の暴力刑事や、三浦友和さんのやくざより、阿部さんの殺人鬼は怖い。しかもその恐怖は、その行為そのものより、人を知ら知らずのうちにコントロールしている能力にあります。優しい口調、相手を認める行為の積み重ねで、相手に抱かせた信頼を見事に利用する。自分の意志で動いていたと思ったら、実は操られていた、行為が悪だからそうなるけど、ともすれば、コーチングもそうだし、会社での育成もそういう部分はある。となると、これは、事件でもあるけど、見方によっては社会に蔓延してる部分ともいえるのですよ。ウルトラセブンでいうところの、怪獣を操る宇宙人のように、黒幕がいるのですが、従って動いてるのは自覚があるものの、それすら気づかなかないような誘導であったならと思うと、いまのぼくは本当にぼくの意志で生きている？と疑いたくもあり、人の信用が揺らぐことにでもなりかねないですね。（ダメージがありますな）人は、両親から遺伝子と体をもらい、先生やら友人やら、周りの人の教えや、関係からの対応で、自分を作り上げていくものですが、でもある時自分ができてくれば自分を動かすハンドルを手にするものです。そのハンドルにのってるのは自分の手だけだと思ったら、実は違う手ものっていた、そんな恐怖を描いた作品です。好きな人は癖になると思いますが、一般的には、おすすめできないです。ある程度、心してみる作品でありました。

2022/5/7　　峠越え

今年もペナントレースが始まって早1月経ちますが、ファンである僕でも予想を裏切られ、広島は上位にいます。攻撃力は予想通り大分落ち、この時点で打撃成績では、西川、坂倉、菊池の三選手が名を連ねていますが、ホームラン数の順位に一人の名もなく、今年は空中戦でなく、細かな連打で点を取る野球しかないようですね。それゆえ、奇跡的な逆転は期待できず、最初から細かく加点して、逃げ切るパターンが勝ちスタイルになりそうですな。結果が出てるのは、先発投手陣が頑張ってることで、右の三人と左の床田選手が良いようです。（一時防御率のトップにいましたね。時に乱調があるのは仕方ないですが…）でも、もともと広島が弱かった,後半戦の特に8回が鬼門であります。今年も新守護神の栗林選手が好調をキープしてくれてるので、何とかそこまでつなげたいのですが、この8回で落とすパターンが、もうすでに何回もあります。先発陣が7回まで試合を作ったり、8回でランナーを出した時点で交代して、逆転で負け。なんとももったいないですな。今年は、前守護神の中崎選手が、使われることが多いですが、ベテランでありながら、試合を壊したケースが多い。若手の、島内選手にしろ、今年のルーキーにしろ、まだ安定とはいかない。なんとも歯がゆいです。ま、とはいえセリーグを見ても、この先発から、クローザーへのバトンが安定してるのは中日ぐらいでしょうから、かつてのJFKが試合を作っていた阪神のような安定感は、なかなか作れないもんなのでしょう。何度も言いましたが、今年は優勝を期待してるわけではないので、気軽に見ていますが、あともうちょっとの勝利がするりと抜ける様は、ちょっとイラつく。今晩が峠ですと言われた夜のようなドキドキが、今は望む方に転がっていない。ファンよりも、選手が、それより監督などの首脳陣が、さらに、一番イライラしてるのは、先発した投手でしょうがね。

2022/4/30　　振舞ってくれたフグにケチつけるのもなんですが。

またしても痛ましい事故です。
ここの所、TVは知床で起きた遊覧船の沈没事故でもちきりです。見つかる人見つかる人、皆死亡。なんという事故だと思います。すでに腹立たしい事実が分かってきていますが、聞けば、最近でも何回か事故をしていたことや、他の会社が取りやめたのを強行したことなど、安全面を軽視し、利益第一主義が行き着いた、ずさんな経営状態が出てきてますね。

振り返れば、韓国でも、修学旅行の学生がたくさん死んだ船の事故がありました。その時も、目の前の金銭をつかむことで失われた、やりきれない遺族の怒りがありました。今回も、亡くなった人は苦しかったろうし、遺族の方々は、こんな奴らに大切な人を奪われたのかと思うと、気持ちが収まらないでしょうね。もっと言えば、コロナが落ち着き、GWににぎわったであろう地元も、他の観光御者も、しばらく風評被害は避けられず、出航したというこの一つの判断がとんでもない迷惑をかけていく。これがつらいですね。僕も自営業者だから、わからないではないです。特にコロナが落ち着いてくると、売り上げが欲しくなる。でも、そこで考えるのは、今は、お金を取るべきか、安全を大事にするべきかです。この迷いは、常について回り、判断に悩まされます。とはいえ、この事故の甚大さから言えば、弁護の余地はないのでしょうが…。良かれと思って、みんなにご馳走したフグ。でも毒性検査を忘れたら、食事が集団中毒になりかねない。起きてしまったことを悔いても戻ることはないし、これから明らかになる事実とともに、悲しみも怒りも終わることなく続くことだと思います。それでも、出航を決めた人の判断に、利益のためでなく、せっかく来てくれたお客様に、素晴らしい景色を見せてあげたかったという気持ちが先行していてくれたなら、少しは、救われるのだろうか。

2022/4/23　　返品は可能ですか？

整君が言っていた、真実は人それぞれで人の数だけ存在し、事実は一つである様にこの真実を主観の解釈とするなら、見えているものは、その人によってずいぶん変わりますね。

連日ウクライナでの戦争の報道がされてます。
壊された建物、戦う兵器が映し出されますが、ここまでが事実。これに対して僕のような庶民は、悲惨だなとか、大変だなとか、思うのが解釈でありますが、同じ映像を見ても、使えないなとか、返したいなと真っ青になる人もいるらしい。戦争はあってはならないですが、でも、武器を扱う人や、それを買う人にとっては、それは実戦でのデータなんだそうで、事前の性能を数値化しても、実戦での評価は別らしく、過去にも湾岸戦争で活躍したフランスの兵器が、それまでの評価を覆し、値上がりしたこともあったそうな。

ここで今話題になってるのが、ロシア製の戦車の弱さらしい。湾岸戦争でイランが使っていたロシア製（ソ連製か？）の戦車が、イギリスやアメリカの戦車にことごとくやられ、その脆弱さが言われたらしいのだが、今回もウクライナの攻撃に対し、ひどすぎるほど脆いとか。兵器は戦う以外にも、その装備数が抑止力になることもあることから、安い兵器も売り買いされてるようで、そういう観点からロシア製で軍を固めている国は、頭が痛いでしょうな。見せかけだけで、いざというとき役に立たないものに大金を払っているのだから。

戦争の速い終結は望ましいのですが、そのあとには、武器商人や軍需産業の大きな動きが待ってるということですね。悲しいけど、これもまた産業で、経済の一部なのだということですね。（近々、アメリカから最新のドローン兵器がウクライナに供給されるらしいが、詳細不明らしい。これもまた、実戦でのデータを取って、アップデートの資料とするだけでなく、世界への宣伝で、儲けにつながるというのだから、世の中、きれいごとだけではないのだと知らされますね）

2022/4/16　　信用。

歴史の授業で習いましたが、徳政令は愚策として有名です。借金で困り果てた人を助ける策として、返還をしなくてよいとした策ですが、これは一時的な喜びでしかなく、結局は、首を絞めることとなりました。もともと借金をしてしまう生活に問題があったなら、収入面か、支出面のどちらかの改善をしなければ根本解決にはならず、借金の棒引きをしても、再び借金の必要が出るのは明白です。でも貸主は二度と貸さない。事前の取り決めを一方的にやぶって、損をさせといて、信用なんてありゃしない、それゆえ愚策となりました。　今ロシアは経済的に窮地に立たされているようです。それゆえか、本来はドルで支払う約束を、そのうち紙くずにでもなりそうなルーブルで払うとか、ロシアを離れた企業は、その設備等を国有化するなどと言った、徳政令ともとれるような横暴な振る舞いです。（もうすでに、うどん屋などは、名前を変えて展開してるとか）こんなことして一体どうなるのか？徳政令がそうであったように、借金という過去の遺物を帳消しにすれば、今後の未来の信用を失う。今後一切、金を貸さなくなるように、もうロシアに進出しようとする企業はなくなるのではないでしょうか？新聞にありましたが、飛行機は大問題で、ロシアはそのほとんどが、他国からのリースで運営しているらしい。となると、この一件で、多くの飛行機をロシアは手にすることになる。（今風で言えばカリパクですな）貸した会社は大損害になるが、問題はそこではなく、飛行機の今後の運営なのだそうです。飛行機というものは、常に、部品の取り換えや、システムのアップデートが必要らしく、当然こんなことをすれば、もう支援は受けられないので、今後一切ロシアは飛行機のメンテナンスが不十分となる。最初は、部品は、残された飛行機から移植する形で取り繕ったとしても、長くは続かない。システムは旧型、部品は、中古の機体が、当たり前のようにあの広大な国を飛ぶこととなります。もう怖くて乗れませんな。すべてのことを自国のみでやらねばならなくなるから、いろんなところでこんな事が起きるのでは…。上に立つものは、もっと大きな視野でものを見なくては、ましてや国のリーダーなら。信用こそ財産ですぞ！！　遠くない未来に、今日もロシア機が墜落しましたなんて、ニュースが頻発しないことだけを祈っています。

2022/4/9　　鯉昇る春。

今年もペナントレスが始まりましたが、今年はちょっと楽。鈴木選手のメジャー行により、大幅な戦力ダウンから、優勝はとても狙えないと思ってるからです。心情的には、Aクラスにいれば万歳で、ぼろ負けしなければいいやと思っていたら、今年も春は鯉は登ってますな。開幕から6連勝し、3連敗しましたが、まだ上にいる。何より落ちるであろう攻撃力はしょうがないとしても、ぼろ負けしてないのが素晴らしいですな。大瀬良、久里、森下選手の右の３本柱を中心に、左の床田、去年から頑張ってる玉村選手が加わり、さらに、６人目に遠藤選手が帰ってきました。（今年の遠藤はいいですぞ）課題の後ろも今のところ大崩れしていないし、守護神の栗林も疲れを残していないように見えます。投手力だけで、少ない得点を必死に守って勝っていた昔の広島に、戻りつつあるのだろうか。（ぼく個人的には、セリーグでは中日と同じぐらい、ローテーション投手が安定してるのではないだろうか。今のところ先発陣が早々にノックアウトはなく、皆、7回近くまで頑張ってる。俗にいうクオリティスタートですな））大砲がいないが、小園、西川、坂倉選手の左の３本も、今年は結構いい成績を残すのではと思っています。（坂倉選手は、去年首位打者まであと一歩でしたからね。林選手はどこ行った？）あとは、右の大砲だけど、誰か出てこないかなです。守備と走力で地道に点を重ねていく、小さな野球になるでしょうが、勝てばうれしいし、負けてもそうだよね〜と思える、やや投げやりな一年の始まりです。鯉のぼりをしまい始める５月中盤以降が、まずは心配ですね。　僕的には、デビューからきっといい投手になると思ってきた、右の久里、左の床田選手が、こうして堂々とローテーションを守ってることが、何よりうれしいです。特に床田選手は、今年は緩急をうまく使って安定してるので、去年の久里選手のようにタイトルをとれると箔が付きますね。今年の応援の目標はそこであります。

2022/4/2　　先が見えたなら。

やはり世界はつながってるようで、ウクライナの戦争の影響もより拍車をかけたようで、世間は値上げの春ですね。当店の小麦粉は、アメリカ、カナダ産なのですが、足りなくなれば、そのしわ寄せはやってくるようで、値上げがすごいことになる。油はずいぶん前から上がりまくってるから、パン屋さんとかは大変でしょうね。実は、そば粉も上がっていて、中国産のそば粉が値上がりし、国産とそれほど変わらなくなってきたそうです。もともと国産のものは少ないから、今からシフトチェンジするにもいかないらしく、一部のソバ屋ではきつい流れですね。先が見えたわけではないですが、当店は、もともと国産のそば粉を使っていて、割子もそんなに使わない二八蕎麦であること、脂も、最初は大豆白絞油だったのを、１０年以上前に、綿実油に変えていたのが、ちょっと運がよかった。値上がりの影響は全くないわけではないのだけれど、被害は、少なめに抑えられました。ただでさえ、生活習慣が変化し、コロナ後の営業の立て直しが難しいといわれる中ですからね。新鮮な肉や魚を扱う商売に比べ、高価な料理になりにくいですが、粉物は扱いやすいから、飲食店初心者向きと言われました。それでも、蕎麦粉の鮮度にこだわったり、産地にこだわってやってきたから、あんまり儲けは少なかったです。それが、今は吉と出た。先のことは誰にもわからんですね。

2022/3/26　なぞる

結末は、決してばらさないで下さいとうたわれる様に推理物の肝は、誰が犯人で、その動機と方法がすべてです。それが分かっているにもかかわらず、何回も、映画やドラマ化される作品は、名作なのでしょうね。金田一作品でいえば、犬神家や、獄門島、八つ墓村など。今回観た作品も、アガサクリスティの名作、ナイル殺人事件です。オリエント急行、そして誰もいなくなった、ABCなどと並ぶ名作で、前回作品は僕が子供の頃かな。今回の作品は、アガサファンの間では、あまり評価が高くなかったのですが、僕は面白かったです。広大な景色と、そこを走るクルーズ船、エジプトの遺跡なども絡みながら、豪華絢爛な人物の姿に隠された黒い憎悪。終わってみれば、人の欲の汚さと愚かさが前面に出ますが、そこは洋画で、金田一の世界観と違い、明るかったですね。内容を知ってるからこその、言葉遊びもおしゃれで、何気ないセリフに、そのあと展開されるこの事件の芯の部分を指し示す部分もあります。（もしかすると次の作品は、アクロイド殺しかしらと思わせるセリフもあるよ。さらにポアロの髭の秘密も冒頭に教えてくれるよ。ちょっと悲しいけどね。）個人的ですが、何よりも、リネット演じるガルさんが綺麗でした。ワンダーウーマンとは違った上品な美しさに、これだけで僕は十分でした。（コメントでは、ジャクリーン役でも良かったのではという意見もありましたが、僕もそれも楽しみだと思いましたね）また、これまで野村萬斎さんも含めて、ポアロ（らしき人）を演じられてきましたが、僕はこのケネスブラナーさんのポアロは好きですね。髭を携えたおじいさんで、動きが遅く、皮肉ぽくて、厭味ったらしい。癖のある人物に仕上がってるんですが、これがポアロらしいとしても、どうも灰汁が強かった。ケネスさんのポアロは、ちょっと抑えめで、紳士的な感じがして、僕的には、物語の展開の邪魔にならなくていいですね。ま、ファンなら誰しもが知ってる名作を、再びなぞったわけなので、新しい発見は少ないかもしれませんが、でも、見ごたえある作品です。映像はとても美しい、そして人の欲はとても醜い、そんな対比が素晴らしいです。それと、予告編にあった、様々な愛があると言っていたように、船の中では、様々な愛の表現がありました。それは、美しかったです。

2022/3/19　適量。

僕は、お金と飲酒はよく似てると思っています。
お金を稼ぐのは能力であったり経験であったり、その評価であったり、純粋に集めるのが上手な人もいたりと才能がいるのと同様に、使うのも才能はいるのだと感じています。

それは酒も同じで洋画の俳優のように強い酒をあたり前のように飲む姿に憧れても、誰もができるもんじゃない。要は適量がその人それぞれにあって、それを誤れば百薬も毒に変わるものです。そして、お金は使ってはじめてその意味を成すことから、ともすると銃弾にも思えることがあります。いくらため込んでも打たなかったらそれは鉛の塊で、打つのをためらって、打たれれば、いくら量があっても意味がない。ここにも適量というのがあるように思いますね。

今年も確定申告の時期がやってきて、自営業は数字に追われます。改めて、いただいた協力金の大きさに驚くとともに、そこからやってくる、まずは所得税、続いて住民税、国民健康保険料のかつてない高額に驚かされます。ネットでは、外車を買うなどはしゃいでいた人も、今は青ざめてるのかな？うまいこと回収され、ここにも適量が手元に残るわけですね。

得をした、欲張りたいのが人の常ではありますが、50にもなると達観したわけではないけど、自分の丁度いいが分かってきた。

なんでも、そうなのかもしれない。でも特にお金は適量がいい。
必要以上は、毒どころでは済まないような気もする。他人の稼ぎが気にならなくなった。しょせん僕は僕。人との付き合いも、妬みがなくなると丁度いいですね。書き足しまして、落語の演目で、タイトルを忘れましたが、こんな話があります。ある庶民が、富くじ（今でいう宝くじ）が当たって大金を手にします。ところが、そのお金をどこにしまってよいかわからず、取られることが心配で、仕事も手につかず、夜も眠れません。ある日、空き巣に入られすべて失うのですが、これでぐっすり眠れるという話です。過ぎたるは及ばざるごとしで、手に余る幸せはかえって不幸となるというのと、周りから幸せにみえることも、本人は必ずしもそうではないのかもしれないですね。先日観たナイル殺人事件でも、大富豪の令嬢が、ポアロの前で、周りから羨望のまなざしで見られる一方で、敵意と裏切りに囲まれている、薬なしでは眠ることもできないのだと告白していました。それは劇中のことだけでは、ないのかもしれない。今はユーチューバーや仮想通貨の一攫千金で、のし上がる方も多いようですが、要は身の丈が丁度いいのではと思う今日この頃です。

2022/3/12　とどまる勇気。

よく報道で、キャプテンシーという言葉が使われる時があります。
船が沈没しそうとか、飛行機が不時着したときとか。パニックになる乗客を無事に避難させ、従業員の最後まで見届けた後、キャプテンがその場を去る。現場の責任者として、冷静に状況を見て判断し、自分のことは後回しにするという立派な行為で、なかなかできることじゃないと驚かされますね。今のウクライナの大統領には、その意気込みを見るような気がします。次々と迫ってくるロシアの大軍。日に日に、危険は迫り、恐怖で、まともではいられないはず。でも、国民の代表であることを誇りに、命の危険も顧みず、首都に残り、自分たちの国を渡してなるものかと頑張っています。僕ならパニックになって、真っ先に海外に逃亡しそうだけど、これができる人がいるんですね。最悪、命の危険もあるわけですが、もしそうなったら、彼はウクライナの伝説の英雄となり、かえって、ロシアへのウクライナ人の気持ちを盛り立てるのではないのでしょうか。こんな立派な人を、無駄死にさせてほしくないです。きっと同胞に近いウクライナ人に銃を向けることに、ロシア兵だって疑問を感じてるのでは。北風と太陽のように、いくら力づくで事を成そうとしてもうまくいかない。むしろ意固地にさせるだけ。多くの銃弾とミサイルの前に、強い意志だけで立ち向かった英雄に栄光あれ。　一方ロシアの大統領は暗殺を恐れて、どこかに雲隠れしてるとか。当事者でありながら、何たる弱腰。以前、柔道家であると報道されるのを見て、政治家として、冷酷な判断を下す一方、武人としての正々堂々さを身に着けてる方なのだと勝手に判断していたが、それは間違いでした。攻めているのに、逃げ回るトップと、攻められているのに、動じないトップ。誰の目にも、臆病なのかは明らかで、この場合一体どちらが、男らしく勝者なのでしょうか。

2022/3/5　ジャイアン国家

俺のものは俺のもの、お前のものは俺のもの。
よくジャイアンが口にする名文句ですが、これも子供が言うか、傲慢さもかわいらしく思えるのですが、大人がやるとかなり鼻につく。それが大人どころか国がやってしまったら…。

恐れていましたが、ロシアが侵攻しました。
僕は世界情勢にはあまり詳しくないので、その経緯はわかりませんが、今時、力づくなんてね。命を奪えば殺人、金品や財産を奪えば強盗などの罪状が付きますが、これを国指導でやってしまうのですから、たちが悪い。そこにあった暮らし、そこにあった人生やこれからの未来をことごとく壊して、一体元に戻るのにどのくらいの犠牲と時間が必要なのだろう。それを償うだけの責任を持ってのことなのだろうか？文化や宗教、人種は違えども、どの国も、安全で、穏やかに暮らせることを望んでるのではないか。それを人は平和というのではないのか。それを奪う行為に、何を求めてのことなのか。ちゃんと説明してほしいものです。また、ジャイアンと言えばリサイタルですが、これも、みんなを喜ばそうと企画するのですが、結果的に、嫌がらせになっています。ロシア国民からしても、結局戦場で血を流すのは兵士ですし、経済制裁で困窮するのは、国民です。決断した指導者は、痛くもかゆくもない。歴史的背景がどうであれ、国家間の駆け引きがどうであれ、人の人生を狂わす権利は誰にもない。自然災害で、壊れた街を見るたび、胸が痛くなりますが、これが、避けられた人災だと思うと、決断した人間の恐ろしさは計り知れないですね。どうであれ、とにかく早く収まってはしい。日常が来ることを祈るばかりです。書き足しまして、もう一つのジャイアン国家が、この状況を、台湾進攻を決めた時のシュミレーションとしてみてるというから恐ろしい。コロナで、散々世界に迷惑をかけておきながら、国家としての傲慢な欲は尽きない。いったいどこまでジャイアンなのだろうか。

2022/2/26　明るい戦争物語。

先日、正月に放送されていた潜水艦カッペリーニ号の冒険を見ました。
なぜ、一年の初めに戦争ものなのだと疑問に思いましたが、それは意味があった。
血を流さない、むしろ明るい作品。こんな戦争物語もあっていいものだと思いましたね。部隊は終戦間近の年代、イタリアの潜水艦は、物資を載せて、同盟国である日本へ向かっていました。ところが、イタリアで、政権が代わり、しかも連合国側に着いたため、イタリアは日本にとって敵国となってしまった。そんなことも知らずに、任務を果たしたイタリア人乗組員は、当然日本について捕虜になってしまう。日本で不遇な立場に置かれ、苦労するのかと思いきや、そこは陽気なイタリア人。逆境を乗り越え、周りに溶け込み、恋までする順応ぶり。そこで芽生える日本人とイタリア人との友情の物語です。ドラマでは陽気に楽しく作られてますが、実際はかなり絶望的だと思うけど、もしかしたらイタリア人ならと思わせるところが、この物語のみそですね。戦争時のエピソードとしてそうだったのかと思う反面、今の時代にも当てはまるのかもです。要は、置かれた待遇も自分の気持ちの持ちようで、いかようにもなるのかと。

コロナで冷え切った昨年。
今年もまた流行りそうな気配もあるし、なかなか元には戻らない。その境遇でも、たくましく明るく生きることもできるし、世の中のせいにして、愚痴って生きることもできる。せっかく頂いたご予約が、雪の影響や、新たな感染拡大の懸念から、次々とキャンセルになるのは、これまで同様悔しいですが、要は、抗えない大きな時代や社会の力に、自分の人生が狂わされても、その先は自分次第なのかもしれませんね。このドラマを１年の始まりに見た意味はあると思いました。

さ、今年も長い１年の始まりです。
日々に感謝し、生きる喜びを感じるような一日を過ごしていきますので、どうか無事に終わってくださいませ。

2022/2/19　ありがとうへありがとう。

僕が修業時代お世話になったのは、四谷の店長です。
店長は大学時代の恩師の弟で、もともとお祝いに食べに行ったのがきっかけでした。店長には、二人のお子さんがいて、下のお嬢さんが小学生でした。

約２年弱で大晦日の営業を終えて最後となりました。
家族で送り出してくれた時、去り行く僕の背中に、彼女が“お兄ちゃん！！ありがとう”って言ってくれた。僕は、人から直接ありがとうと言われたくて働いていたんだと気づかされたとともに、これから始まる長い一人での挑戦のエールとなった言葉でした。

実際、独立してからのこれまでの２０年以上は、きついことも多かった。家族の死、資金繰りの困難、自身の体調不良など。やめたい、逃げたいと何度思ったことか。その時聞こえてきた、あのありがとう。簡単に負けるわけにいかない。まだ、あきらめるわけにいかないと、くいしばってこれたことが今の自分にしてくれたんですね。先日、年賀の挨拶で彼女が母になったと聞きました。これまで先生、店長のご家族にお世話になったことを考えると、ごくわずかなことなんだけど、お祝いを。あの大晦日の夜、四ツ谷駅から総武線に乗った後でも、止まらなった涙。
僕の原点である、あのありがとうに今もありがとう。

2022/2/12　　思惑。

かつてのデスノートのコンビが共演し、そこに神木君が加わるとみんなもうおじさんになったのだなと思うキャストの映画でしたが、内容は全然ほのぼのしていなかった。ノイズ。タイトルとこれから始まる物語がいまいちぴんと来なかったけど、そこは、最悪の連鎖でありながら、実は思惑がある、ノイズでもありました。伊勢湾のとある島。過疎化が進み、最悪の平成と言われた時代を超え、若者が作った黒イチジクが大ヒット。これで、島おこしをしようと思ったところに、招かざる客が来ます。凶悪犯が島に来て、殺人を働く。その後、この若者たちとのいさかいから殺してしまった。これをどうにか隠蔽しようとして知恵を働かせることが、嘘が嘘を呼び、だんだん事態は大きくなる負のスパイラル。結局こうなるかという、人間の性がよんだ悲劇というか、ファーゴのようなブラックユーモアともいえる作品です。そこに、日本人の閉鎖的な島国根性なようなものが絶妙に味付けされていて、若者の明るい未来に影を落とすのだけれど、この作品の面白いところは、この招かざる人物の登場がノイズなら、実はこの状況を利用した思惑もまたノイズなのです。欲しいものを手にするために、手段を選ばずでいいのかしら。その過程で、命を落とした人たちは、何だったのだろうという、悲しいミステリーでありました。

2022/2/5 やったことの重さ。

親が殺人犯であってもその子供には責任はないけど、蔑視されるのが社会です。でも、責任能力がなかったとしても、やったことはなかったことにできないのも事実ですね。大阪の放火犯の男性が亡くなったけど、異常者であっても、被害者遺族からすれば、やり場のない怒りを感じる。そんな、親が犯罪者だと言われたため、人生を狂わされた人と、責任能力のない人の過ちを、周りが守ろうとしたことから、こじれた顛末を明るみに出す物語。劇場版９９．９は新年最初に見るには、とてもちょうどいい作品でした。かつての村で起きた大量殺人事件。それを知らべ真実にたどり着くのは、とても難解。でも、その事件に苦しむ人たちを助けるには、挑まなくてはいけない、そんな重い話なのだが、そこは、ドラマ同様、おふざけ気味で、テンポの速い会話のやり取りで、明るく楽しく進んでいきます。でも最後には、狂わされた人にも、普通の穏やかな人生があったはずで、成長を、そして成功の軌跡を見れたはずだったのにと思うと、つらかったし、感動しました。時に思いやりは、使い方を間違うとその人を助けても、他を傷つけることがある。ありがちな展開に、時間と社会が加わって、もみくちゃになった。人生とはそういうものかなと思いましたね。正月から混んでいたので、言うまでもなく、人気作品なのですね。娯楽作品としては最高です。まずはこれで初めてみては。

2022/1/29 もじゃもじゃ2

僕推理小説でも、事件物のドラマでも人が殺されるのには訳がある。
遺産目当てや快楽殺人のような、自分の欲を満たすためもあるけど、人の性というか、生きてきたしがらみによるものも多い。僕の好きな整君の世界もまた、そんな人の苦しみから始まる事件の数々です。ミステリと言う勿れ、原作を読み進めていて思うことは、とても、人を大事に描き出しているということ。というのも、ここに登場する人物は、不幸な生い立ちを持つものが多いのです。虐待、無視など子供の時のことや悔やみきれない過去の失敗など、それが、その人の人物像や行動を規制している。今を生きることで、未来は作られていくのに、これまでの過去が、今を縛り付けている。それゆえの事件であったり、２重人格だったり、今をうまく生きれない人たちが丁寧に描かれているのです。もちろん、それに負けずに強く生きてる人もいる。主人公の整君もまたしかり。暗くなりそうな、現代人の闇ともいうべきか、人間が持って生まれた奇妙な鎖というべきか、整君の達観したものの考え方は、そんな過去からも来てるのかもしれない。漫画の世界ではあるけど、そこに登場する人物のあがきのようなものが、重く深いですね。常々、原作を超えるドラマも、映画も、なかなかないというのが通説です。名優であることは間違いないですが、残念ながら、僕はここでも原作の面白さは無理かなと思います。
今後の展開が楽しみで、読み返すのも楽しみな作品に出合えて、幸せです。

2022/1/22 もじゃもじゃ

僕は漫画を単行本でまとめ買いをするとき、まずは自分の勘を信じるのですが、もう一つ参考にするのが、芸人のおすすめ度。

よくアメトークなどで、漫画大好き芸人によるプレゼンの日があり、その時に僕なら選ばなかった作品を多く紹介してくれます。好き嫌いはあるものの、どれもはずれは少なく、傑作ぞろい。この番組を見なかったら買わなかったであろう傑作との出会いの一つが、ミステリと言う勿れ。よくこの作品がいいという人が多かったので、買ってみましたが、最初は少女漫画風のタッチが、ちょっと合わなかったものの、読み進めれば納得の面白さですね。帯にもありました、ドラマにもなり、菅田将暉主演で、より面白くなりました。

主人公の整君は、ただの大学生でありながら、事件に巻き込まれるという設定で、でも探偵風でもなく、淡々と自分の言いたいことを言いながら、結局解決に至ります。その言い分は、なかなか勉強になる知識で、ともすると生意気な青年にもなるのですが、そこは彼のホンワカした姿と、もじゃもじゃの頭が中和してくれる。さらに言うと、少女漫画らしく、パワーストーンの知識だったり、誕生石のことだったり、あまり男性漫画では見られない内容にも勉強させられましたね。

友達も彼女もいない、それでいていろんな所にこだわりのある面倒くさい彼ですが、なぜか、かわいく見える。そこは彼の魅力ですね。（ドラマも素敵ですが、僕は原作の方が、なんかとてもかわいい）もじゃもじゃ頭の探偵と言えば、僕の中の最高の探偵、金田一耕助を彷彿させるけど、繊細でもろい金田一と違って、整君は、マイペースで強い。でも、なぜか、周りを巻き込んだり、周りから嫌われないキャラは、似てるのかもですね。原作では今は10巻までのようで、読み進めるのが楽しみで仕方ないですし、これを実写化した菅田将暉君の演技にも期待です。

2022/1/15 冬を彩る。

再びコロナの感染者が増え始めましたが、行政からの強制がないため、協力金はなく、でも、お客様は警戒し外食は敬遠される。
責任を考えれば、いったいどうするのが正しいのだろうと、悩ましく、つらい時であります。好きな映画も、まだ規制がないから、ちょっと行きづらく、かといって、家にいるのも退屈。仕方なく浅草に出れば、人が多いので、まつり湯に逃げ込んでも、夕方あたりから混み始めて逃げるように帰宅。楽しみは寝ることだけかよ！！という日々ですが、だからこそ、去年ぐらいから、寝具にお金をかけてみた。夏場は睡眠用うどんという掛け布団が良かったが、ここにきて寒すぎるので、新しく買った掛け布団、これが実に素晴らしいのです。ショップジャパンで買った、ホーンテック。薄くて軽いから、来た当初は失敗したかなと思ったのだが、これが優れもの。とにかく暖かい。冬場の嫌なことの一つに、布団の入りたてや、途中トイレに起きた後の布団の冷えがありますが、これがないのだ。もちろん敷布団は普通なので、そっちは冷たいのだが、気にならない程ホーンテックはカバーしてくれるのです。ほかの人も同意見で、これは素晴らしい。逆に、これまで4時起きを続けてきた習慣が、ちょっとだけ布団から出にくくなりました。なんせ、布団入ってからの幸せと思えるまでのスピードは画期的で、いつも、足をばたつかせて摩擦であっためていたことを考えると、ねむいと思えてすぐ寝れるのです。これはいいですよ。おかげで、寝るのが楽しみで、いろいろイライラすることが多いけど、今日もあの布団で寝れるからいいやって思えます。この布団を作ってくれた人に感謝です。

2022/1/8 マイアカデミー賞。。

僕にとって映画鑑賞は趣味ですが、どうもマスク着用の鑑賞はなれなくて一日で2本見るのが普通で、時に3本も4本もあり得たのに、1本でもきつい。どうも興奮すると呼吸が荒くなるらしく、暑いし、集中力が切れるのだ。それでも映画は楽しみでしょうがないですが。観た作品数は少なかったですが、傑作は多かったように思いますが、その中でも、作品賞は、ファーストラブです。娘が父親を刺してしまうというショッキングな出だしでありながら、まるで夜から日の出を迎え明るくそして温まっていくように、暗闇から、一抹の日差しがさしていく展開は見事で、こういう映画もあるのだなと思ったほどでしたね。その映画の主演ではありませんでしたが、女優賞は芳根京子さんですね。今放送の真犯人フラグで見せるような明るく強いキャラが多いように思いますが、ここでは、弱く暗い。しかも、これまで自分んを縛り付けている鎖のようなものに苦しんでいました。でもそこから立ち上がり、変わろうとしていく作品後の姿が見えるようで、すごい演技だなと思いました。同じように意外だなと思ったのが、孤狼の血の松坂桃李さんですね。普段の優しい、きれいな役が多い彼が、アウトローな刑事で、あんなに血まみれになりながら、バイオレンスな役をこなすとはね。相手役の鈴木さんにも驚きましたが、松坂君はさらに上。あのシチューのCMのほっこりした彼がこうだからね。役者って若くてもすごい。映画はやはりいいですな。