店主の呟き

蕎麦酒房　てらさわ店主の私、寺沢仁志が不定期に呟きます。
日ごろ私が思ったり感じた事、体験談、意見等を呟く予定です。
これを読んで、あるいは、お店にて感じたことなど、なんでも結構です。
ご意見を頂けたら幸いです。

2003年のつぶやきはコチラ

2004年のつぶやきはコチラ

2005年のつぶやきはコチラ

2012/12/29 この一年を振り返って。

最近は礼服を着るとなると、葬儀ばかりであります。
振り返れば今年もたくさんの方が亡くなり、僕の周りでも親が亡くなるケースは増えていますね。有名人では、安岡力也さん、森光子さん、大滝秀治さん、ついこの前は中村勘三郎さんもそうでしたね。あの高倉健さんも勉強させられたと言った、大滝さんの演技が見れないのは悲しいですが、年齢的に仕方のないことなのかな。
最近見た森さんは、どこか焦点の合わない、これまでと違った姿になっていたから心配していたし、去年時代祭りで見た勘三郎さんはとても顔色が悪かったでしたね。
もしかしたらと思っていた人が逝ってしまったから、いやな予感が当たったなという感じですが、まったくその異変に気付かなかった地井さんはショックでしたね。

またショックといえば流通アナリストの金子さんです。歳も近い事もあって、僕らも死は決して他人事ではないのだと思わされました。その一方で、あんなふうに死を受け入れ、できる限りの準備をして逝く姿もあるのだなと思いましたな。
海外では、グリーンマイルのマイケル・クラークダンカンさんがなくなったのも残念です。超デカイ体格ながら、愛らしい笑顔を見せてくれたその表情は、もう過去のものとなったのですね。

それが死でなくとも、ゴン中山さんの引退も寂しいですな。振り返ると悲しい事ばかりですが、私事ではありますが、来年は友人の挙式があります。しかも新郎も新婦も友人です。
久しぶりに幸せな楽しい式ですので、これを来年への希望とし、今年一年を締めくくりましょうか。今年も一年間ありがとうございました。

2012/12/22 財布の中の千円札。

もう少し、やらせてあげたかった。今回の選挙が終わっての僕の正直な思いです。
民主党支持の僕としては、ひどいなと思うのですが、終わってみてちょっと視点を広げてみてみると、野田首相はやはり優秀な政治家であったなと思いますな。

これからの日程を見ればこの時期の衆議員解散は、絶妙なタイミングだったと思うのです。
このまま政権運営を続けても支持率の回復が厳しいと判断すれば、解散時期を引き延ばすことは、より悪いほうに事を運ぶ。次の夏の参議院選挙を見据えれば、どの道この衆議院選挙での敗北が見えるなら、次の選挙への準備に必要な時間を見極めなければならない。

ましてや政権を離れれば、選挙に向けて充分な逆転の布石が打てるわけですな。逆に自民党は夏までに何か結果を残せなければまたジェットコースターのような現象が起きかねない、厳しい状況でもあるわけですな。負けてなお、したたかな政治家であったと思いますね。

怖いのは、今回の圧勝の中に見える新人の多さです。これまでの小泉チルドレン、小沢ガールズ、新人が勝てたのは個人の力より、政党に吹いた風によるところが大きい。それは脆弱な地盤であり、風向きが変われば離党者続出にもなりかねない。

志ある新人がどれほどいるのか？心配ですね。今度の首相には何とか踏ん張ってもらい、もともと1年で首相が変わるといったいやな流れを作った張本人自身に、リベンジしてもらいたいです。思い起こせば、野田さんが首相になるときとある政治評論家が、”雄弁で冷静沈着、何より調整がうまい優秀な政治家であるが如何せん早い。もう少し横の繋がりをつくってからやってもらいたかった”と言っていました。
安倍さんも、一度飲んでみたい政治家だといっていました。野田さんも安倍さんのように、いつの日か昇って欲しいですな。立派だなと思える政治家が増えていく事はとてもうれしい事ですね。(個人的には、元々烏合の集団だった民主党が、かえってスマートになってよかったのではとも思っています。どん底の今だからこそ人間の本質がと解る時ですし、こんな時に力を合わせたり、手を差し伸べる人こそ、本当の同志なのかもしれませんね。

2012/12/15 財布の中の千円札。

貧乏人にとって、ついてまわるのは,お金を使うときの選択ですね。
子供の頃から、この選択はいつもでした。
もらった小遣いの千円札をどう使うか？いや我慢しようか？
お金があったら、何でも買えるだろうし、選ぶ必要もない。選ぶ事によって得るものと失ったもの。そこにもし、とつけてもう一方を想像したりしたもんです。限界のあるものにはその選択はしょうがない。これは今日はラーメンにしょうか？それともチャーハンにしようか？と悩む個人レベルのものから、国家レベルのものまで。今の日本はそういう状態なのかもしれませんね。
景気の回復か？それとも社会保障の充実か？安全なエネルギーの供給か？リスクも仕方ない充分なエネルギーの供給か？様々な選択の中から得るために失う事も覚悟しなければならないのでしょうね。
そう考えると今回北朝鮮がミサイルを発射した事は解せないです。ミサイルを発射するのにどの程度の費用がかかるのか分かりませんが、想像するに莫大でしょう。その費用をどうして国民のためにつかえなかったのか。飢えに苦しむ国民に食料を与える事と換算したらと思うと、かわいそうですね。選択の成否は誰が判断できるものではなく、また後になって判断が変ることもあります。
あの時ラーメンにしておけばよかったといったかわいい選択ではないのだから、もう少し配慮があってもいいように思います。
日本は何を選択するのでしょう。選挙の結果はもう間近でもありますね。

2012/12/8 アッパレ。

約3時間近い長さを感じさせずどきどき感があり、ホームドラマのような暖かさがある作品でしたが、詐欺師の話でありました。でもこの作品は、作品そのものがトリック。すっかり騙されました。
今回観た作品は、カラスの親指。
そのタイトルもなんか訳分からないのだが、これも観れば納得。とても深いタイトルですぞ。これまで見たトリック映画や、ミスリードしていく作品の中でも1番かと思うほどで、スティングや、アフタースクールと同じぐらいの評価です。中身は、正々堂々としていて、すべてのパーツはちゃんと見せられています。でもその解釈は大きく違い、圧巻のラストでやられたと思うところ間違いないといったとこでしょう。作品の構成としては、今年の一番のエンターテイメント作品でしょうかね。作品全体の明るさと、ひたむきさと、痛快さは素晴らしい。この年末に、今年一年の締めくくりに観るには、最適だと思います。是非ご鑑賞あれ。
この作品を見るとなぜか、ラーメンが食べたくなる。できれば、少しくたびれた、壁中に油で汚れたメニューが貼ってあるようなところで。

2012/12/1 今回も原作は越えないか・・・。

今は東野さんの作品が主でありますが、その前は宮部みゆきさんでした。
東野さんのほうが落ち着いたら、再び宮部さんに戻ろうかと思いますが、宮部さんの作品は面白いが重い。展開を読ませない、いくつものパターンや社会の闇を切り取って抉った様なリアルな話（それゆえに読み終わった後の重さが強烈で、何作か読んで、切り替えたくて東野さんになってしまったのです）、それとオリジナルな独特な視点が魅力ですわね。長い長い殺人では、登場人物の財布目線での作品ですし、パーフェクトブルーでは元警察犬のマサの犬目線でした。どちらも、小説でありながら、そこにカメラをおいたらそんな風に見えるのではと思えるほどの、不思議な映像が展開されましたね。逆に言うと、そこがこの作品の肝。どちらも映像化されましたが、財布目線はちょっと無理かなと思いましたが、マサはもう少し何とかなるのでは・・・というのが僕の感想です。今回連続ドラマで、パーフェクトブルーが放送され始めましたが、観た感想がこうですね。瀧本美織さんはとても綺麗で魅力的だし（蛇足な予断ですが、しかしなんと画数の多い名前だろう。書くのがいやになりそうだ。）、他のキャストも申し分ない。でもマサ役の船越さんにも、もう少ししゃべらせてもいいんじゃないかな。マサの犬ながらの人間社会への感想や、人間ならではの苦悩に対する配慮など、マサの優しさや可愛さ、老練さがすごく魅力的なの

2012/11/24 結局は経験の差かな。

今年の野球も終わり、世間の予想通りに巨人軍が日本1に輝きましたな。
私の予想ははずれました。最後は病院のベットで見ておりましたが、実に見ごたえはありましたね。戦力で言えば断然巨人、でもこれまでの流れと総合力では日本ハムと思ってましたが、結局は経験の差だったような。

日本シリーズを経験してる選手の多さと、恐ろしいまでのプレッシャーの中で戦ってきた差が出たような。
特に僕が思ったのは、第5戦。
前日に延長戦を制し、2勝2敗のタイに持ち込んで、戦績をリセットしてさあ！！これからのときに、先発投手の吉川投手の大乱調。
明らかに力みすぎてストライクが入らなかった姿を見て、これこそ日本シリーズの魔物に食われたのだと思いましたね。ダルビッシュ投手の抜けた穴を埋めて、今年大ブレイクした新エースもこのシリーズでは力を発揮する事ができなかった。もしこれがダルビッシュだったらどうだったろうとか、エースを支えるようなベテランの投手がいたらどうだったろうと思うと残念ですな。
改めて思うのは通常のペナントレースと違い、何が何でも勝たなければいけない短期決戦の日本シリーズは、特別でしょうね。長い目で見てこれも経験と思えば、次にまた日本シリーズに登場したときの吉川投手がどうなのか？楽しみですな。若手の活躍が著しいので来年のペナントレースも期待が持てます。
そういえば、今度のＷＢＣの選抜選手は若手を中心としたそんな布陣ですな。3連覇など気にせずに、暴れてきて欲しいですね。

2012/11/17 さすが木村大作さん

今回の入院で思ったことは、人が死ぬというのはこんな感じなのかなと思った事です。
案外気持ちがいいものです。そしてまた働けたら,また好きなだけ食べれるようになったら、様々な事がとても新鮮にリセットされた事ですかね。

だから映画も新鮮で楽しかった。今回観た映画は北のカナリヤたち。映像は、さすが木村大作さんでした。北海道を舞台とした雄大で美しすぎる自然の映像は圧巻で、その映像だけでも充分に素晴らしい映画でした。その自然を前に出演してる満島ひかりさんが、人間なんてちっぽけなものと言うのですが、本当にそうだと思いました。
でも、そのちっぽけな人間にもそれぞれの出来事が起こる。人間は生物としては珍しく、設計図のようなものに縛られない生き物で、狼に育てられれば狼にもなりうる、いわば白いキャンパスのようなものを持って、産まれてくる生物のように思っています。
そのキャンパスに、本人の望む色も望まない色もいろいろの色を乗せ、時に傷をつけ、一つの絵を描いていくように、人間はつくられていくように思うのです。そして誰にも、純で穢れない子供時代があり、そこからいろんなつらさもしょっていく。
まだ若者だから、人生というより半生でしょうが、物語で描かれたそれぞれの人生は、今の自分にもシンクロできる物でした。

作品全体はとこか暗く、森山さんが言った、つらいという言葉が染み渡っています。でも振り返れば人生は、そんなことばかりでなく、暖かい何かが包み込むのです。様々なキャラクターの出演者をまとめる主演の吉永小百合さんはさすがで、自然体で表現するその演技は素晴らしかったですね。周りを固める俳優陣もすごかったです。かつてのあぶない刑事の柴田恭兵さんと仲村トオルさんが時を超えともに重厚な演技を見せてくれたところもよかったですよ。もしかすると今年一番かもです。もう一つ見ました、のぼうの城も楽しかったです。あまり時代劇していない時代劇で痛快に男らしく、そしてとてもエンターテイメントに仕上がっています。肩を張らず気軽の楽しい映画でした。（でも若手俳優陣の頑張りがなかなか見ものです）

2012/11/10 競走馬回顧録

先日お客様と昔の競馬の話をしていて、とてもノスタルジックな気分になりました。
今はまったくやらなくなったので余計に思うのですが、あの頃は楽しかったですね。
個性豊かな馬たちが活躍する、とても夢のある時代でしたね。（今もそうかもしれないですけど）いつ爆発するか解らない爆弾のような豪脚を持った、スダホークやマティリアル、ホクトヘリオスなど。
女傑といっても、ウオッカのように男勝りというよりは、”この距離なら負けませんわよ”と言わんばかりの乙女の戦場を戦った、ダイイチルビーやニシノフラワー、ノースフライトにサクラメグミ。そこに馬なり１ハロン劇場なるマンガがあったので、よりドラマチックに馬たちを見れましたな。

その中でも僕がとても好きだったのはランニングフリー。
丈夫な馬で９歳（当時の数え方で）まで走り４４戦７勝、連対率.３１８の好成績を残しましたが、正直地味な馬でした。初めて見た東京新聞杯で、なぜかこの馬に魅了され、特に強い馬ではないのにそこから追いかけました。とんとんと春の天皇賞に進み、１３人気でありながら、タマモクロスの２着に飛び込んだときはうれしかったですね。なんせ、ダービー場のメリーナイス、有馬記念のメジロデュレン、金髪の美しき貴公子ゴールドシチーも出ていてのことですからね。
また、有馬記念でも４着でしたが、オグリキャップ、タマモクロス、サッカーボーイに続いての４着で、そこにもフレッシュボイスやスズパレードといったＧ１馬が出ていての成績でした。

Ｇ２，Ｇ３の本命馬で、Ｇ１の脇役でありながら、懸命に堅実に、そして末永く頑張り続けた馬でした。おそらくは種馬になってないでしょうから、もうこの世にはいないか、どこかの乗馬になってるかもしれません。
花はなくとも、精一杯やれることをやるという姿勢に共感したのかもしれませんね。

2012/10/27 生え抜きＶＳスター

今回の日本シリーズは、日本ハム対巨人となりました。
ペナントレースの結果そのままだから、当然といえば当然か。
両者はチーム構成といい戦い方といい、対照的でありますな。

日ハムはいつも思うのですが、なぜか強い。
日ハムの選手で知ってる人って何人いる？というぐらいのチームだが、そのチーム力がすごい。若手が育っているというか、選手層が厚いというのか、チーム全体で戦っており、常に調子のいい選手にチャンスが与えられ、ベテランでもうかうかしていられない環境がそこにあります。（なんか落合監督の中日のようですね。）
主に生え抜きで構成されるメンバーは、その育成の高さを象徴し、今後の強いチームの理想的な姿がそこにあるように思います。あのダルビッシュの抜けた穴を埋めて、なお進化してるのだから圧巻ですよ。さらにヒルマン、梨田、現在の栗山監督に受け継がれる日ハムの方針のようなものも感じられますね。
今回のドラフトでも、取れるか取れないかではなく、常にそのとき一番だと思う選手を指名する姿勢も素晴らしい。逆に言えばこれだけの球団になったのだから、その球団から指名された選手は、これから進む選手としての人生の勲章と思っていいのだろうね。
一方巨人といえば、金に物を言わせて各球団から集めたスター選手軍団。
旧態依然の強いチームの作り方が、そこにあるようにも思います。
でも原監督になってから、育成にも力を入れ始めた巨人。スター選手の裏で名もない若手が活躍する場面も見られます。
これまでのＣＳシリーズの戦いぶりから、ローテーションをくずさず、それぞれの選手が持ち味を発揮し、王者の貫禄で勝った日ハムのほうが有利に思いますが、巨人のがむしゃらな執念も見逃せません。やや中日との対戦で、体制を崩されチーム事情が悪いように思いますが、そこはプロ。やってみなければ、分からないもんですね。
今年はちょっと楽しみであります。

2012/10/20 孤独なヒーロー

きわめて個人的な意見ですが、僕は韓流ドラマや映画はあまり好きではありません。
観なければよかったという映画のリストには韓国映画が多いので、どこか避けがちですが、それでもいい映画はあるものですね。
これまで観て良かったと思った映画はシルミドとシュリ。
今回観た（ＴＶで）映画は力道山。くしくも、シルミドと同じ役者さんだったようです。

戦後の日本を勇気づけたヒーローは、孤独な朝鮮人だったようです。
劇中でこのまま朝鮮にいたら、どこかの国の銃弾の的になっていたと言っていたように、逃げるように日本に来た力道山。力はあったものの、朝鮮人なために差別を受ける力道山。
結果を残しても昇進できないその当時の角界に絶望し、プロレスの世界に入り、プロレスを日本に持ち込みます。敗戦し、沈んでいた日本人の心を奮起させるように白人をばったばったと空手チョップでなぎ倒しました。しかし、有名になっても、なればこそ周りを信じる事ができず、常にスポットライトを浴び続けようとする力道山。
その孤独からか飲んで暴れる事がしょっちゅうだったとか。

リアルな戦中、戦後の日本の雰囲気と主人公の骨太で負けん気で突き進む力道山の演技は見事で、それを取り囲む日本人の俳優もまた素晴らしかったですね。知られざるヒーローの姿、日本人にひどい目に合わされながらも、日本人のために生涯をかけた力道山の大きさ。とてもいい映画でした。

2012/10/13 例え名木でも抜けなければ、次の名木を生まないものだ　

これだから野球は面白い。
前に投手の防御率ランキングを見て、時代は常に移り変わるものだと呟いた事があったと思いますが、今回もそんな感じです。

今年の投手防御率ランキングは、またしてもすごい。そしてそのランキングこそ、野球は投手が作ってるなと思いますわな。
特にパリーグ。ソフトバンクの大隣投手、摂津投手、そして日ハムの吉川投手。
この2チームに共通するのは、去年からの大幅な戦力ダウン。ソフトバンクは、杉本、和田、ホールトンの3選手が抜け、日ハムではあの絶対的エース、ダルビッシュ投手が抜けました。今年のペナントレースが苦戦が予想されましたが、どうじゃ！！見事、上位にいるではないか。その活躍を支えてるのが、先程あげた3投手なのですよ。ソフトバンクの2投手は、抜けた3投手の影に隠れた、2番手の存在だったと思うし、日ハムの吉川投手なぞ、知っていましたか？聞く所によると、注目株だったようだが、ここ何年かは正直、不本意な成績。それが今年はこれですからな、まさに野球は分からんですよ。エースが抜けたことによる重責が、プレッシャーになるのでなく、チャンスとしたのだから、プロに入った選手たちは、何か歯車がかみ合えば、すごい成績を残せるだけのポテンシャルがあるってことですわね。これはもしかすると他の業界にも言えることかもしれなくて、あの国民的人気アイドルも、絶対的エースが卒業するのは、そのグループの持つ、新たなポテンシャルを引き出すというか、次のエースの出現につながるのかもしれませんな。抜かねば次の芽は生えずなのかも。

2012/10/7 役割は果たしたのかな？

人の世は理不尽の連続のように思います。
どんなに、立派に生き、世のために貢献しても、人は必ず死ぬもの。その死が、納得できる死ばかりであるはずがなく、不幸な偶然や早すぎる死を見るたびに、理不尽の極みだなと思わざるを得ませんね。
物事の見方を変えてあの世から見れば、人はそれぞれ目的や理由があって、この世に下りたなら、死は目標達成であるのかな。とも思ってしまいます。

先日、流通アナリストの金子さんが、お亡くなりになりました。同じ41です・・・。
いじれれキャラでしたが、あの独特のしゃべりと無駄に丁寧な説明、いつも蝶ネクタイでニコニコしてる姿はとても好感が持て好きでした。ここのところ、いやに痩せたなと思っていたのですが、ダイエットにしては何か嫌なものを感じていたのですけど、まさか死とはね。正直ショックです。
一般に考えれば、４０代は続く５０代と合わせて、男としては一番仕事のしやすい時期。
いろいろな事が分かり、体力もまだあり、勝負もできる年齢といってもいいと思います。金子さんにとってもこれからというときに・・・と思うと無念でなりません。
人間生きる上での究極の切り札は、自殺だと思っていました。どうにもならなくなったら、最後の逃避の手段だと。でも今回の金子さんの死は、周りにどれだけのダメージを与えるのかを知りました。その理由が病気や事故などの避けられなかったものであっても、これほどなのに、ましてや、自らとなればどれほどか。人の死をみて我が死を正すといったところでしょうか。人の人生なので、一般論では計れませんが、せめて、よくやったと判断した、天の裁きであってくれたらなと思います。ご冥福をお祈りいたします。

2012/9/29 短編は最高のおつまみ。

あいも変わらず読む小説はミステリーばかりで、そのミステリーもマイブームの東野さんであります。殺人の門という作品には手間取りましたが、その後は短編に絞り快調に読みふけっております。
東野のさんの作品は、短編でも面白い。いや、むしろ、長編と違い、ものすごいキレであります。僕は、ミステリーを読むときは、フロチャートやら人物関係図やらメモは欠かせません。しかし、東野さんの短編は、その必要がないほどにスマートなのに充分面白い。犯人のいない殺人の夜、怪しい人々、天使の耳などなど、それらの作品はどれも秀逸で、そして、酒飲んで読む、酔っ払いリーダーには最適であります。先日、それらの作品を使ったドラマがやっていたようです。今のところ、原作を裏切るような作品はありませんが、やはり小説だからこそのうまみが勝るように思います。（目に見えないからできるトリックなど）このドラマがきっかけとなって興味を持った方は原作を是非。そして、暑い日が続くので、涼しいところで本でも読みながら、酒を飲みたい休日を過ごしたい方にも是非。
東野氏の短編は、いいおつまみであります。

2012/9/22 もう、全部まる投げだ。

腹が立つというか、やっぱりというか、とりあえず巨人軍がセリーグのリーグ優勝しました。

そりゃあそうだろ！！前年優勝チームのソフトバンクの3本柱から2本を抜き、さらに横浜から4番の大砲を抜いた。それまで、てこ入れが必要な弱小チームならいざ知らず、充分優勝を狙える戦力での補強。補強？金に物を言わせ、モラルのかけらのない選手の獲得には、相変わらずうんざりだったが、それを跳ね返す事は、なかなか無理だわね。

驚くのは調整中の2軍ですよ。
先日発売された週刊誌に載ってましたが、2軍のスターティングメンバーは、ほとんど知っている選手で、このメンバーでペナントレースを戦えるのではと思えるほどです。そんなに抱えてどうすんだ。囲われてる選手は、それでも巨人のユニホームが着たいのかとさえ思ってしまいます。このまま、巨人が日本一になったらなったで、来年以降の野球への興味が大きくそがれますが、それならそれで、あとの事を巨人軍にまる投げしては、と思いますな。またしてもＷＢＣをやるらしいですが、なんかいろんな外野の思惑が匂い立っているし、選手のことを考えると、この大会はやらないほうがいいと思っていました。当初、出場辞退といっていたので、それで正解と思っていましたが、一転、出る事になりました。そのあとのシーズンを考えると、期待できる選手には出て欲しくないような。なら、フレッシュオールスターのように、これからの活躍が期待できる若手の活躍の場とするか、巨人軍の2軍も含めて、後お願いしますでいいんじゃない。勝っても負けてもどっちでもいい大会でも、巨人ならどこまでやれるのか、日本最強の軍団の活躍を見てみたいですかな。

2012/9/15 タイミングで勝敗を分ける。

最近あまり麻雀を聞かなくなりましたが、もうサラリーマンの社交の場でなくなったのかしら？
麻雀といえば、僕らの学生時代の夜の遊びであり、少ない小遣いの奪い合いの場でありました。
ちなみに昔うちは雀荘で、 ”コトブキ”という名でした。よって、いらなくなった雀牌がたくさんあったので、積み木代わりに使ってましたね。でも覚えたのは高校に入ってからでした。
その麻雀で勝敗を分けるのはタイミング。
自分にとっての有効牌は相手にとっても有効牌になりやすく、攻めにこだわれば、守りが手薄になり、守りに徹すればいつまでもあがれない。極めつけは、聴牌（あと一つであがれる状態）ぎりぎりのあたりで、その危機察知が鈍ければ、通った牌も当り牌になりうる。ようは、どう切るかも大事ながら、いつ切るかも大事なゲームなのです。

勝負に出る時期を見誤れば、おのずと価値は逃げていく、今回の民主党における細野さんの決断は、よい見極めであったように思います。いくら周りから担がれたとはいえ、首相になれるかもしれないチャンスとはいえ、今は機が熟していない。僕もそう思いました。
情けないのは、民主党で細野さんを担ごうとした人たちだ。他党との選挙に敗れ首相交代ならともかく、身内で引き摺り下ろして、どうするのだ！！しかも1年前に、満を持して押し出した首相ではなかったのか！！厳しい状況の中でも、野田総理は、とても懸命に頑張られてると思っています。こういうときこそ、支えるのが同士であり政党ではないのかな？とつい思ってしまう。
そもそも選挙は党首の顔で勝つものでなく、議員個人の姿、実績で選ばれるものではないのか。地域の住民ひいては日本国民の声を、議会に届けるのが代議士たる仕事なら、他人のまわしで相撲をとるのはよそうよ。今の自分に選挙でアピールできるものがないのなら、それはそれで有権者にその姿をさらすしかない。それでも、僕らの代わりにあなたに、議会に行って意見を言ってきて欲しいとなれば、それこそが代議士では。
麻雀では切るタイミングも大事。そして、自分ひとりの力で自分がこの先どういう手であがるのか、そのイメージを持って状況に合わせて自分を生かすのも大事なんだと思います。

2012/9/9 心を洗う。

昔は小説は、女子供の読むもんだと言われた時代があったとか？
でも今は違う。
漫画も活字に比べ下に見られ、漫画ばかり読んでると馬鹿になるとも言われたような・・・。
でも今は違う。
アニメは子供だましと思っていた。（僕の個人的な意見です）
でも今は違っていた、今回であった作品はそうでした。
今回観た作品は、おおかみこどもの雨と雪です。時をかける少女をＴＶで観てすごいと思い、友人の勧めもあってサマーウォーズをみて唸りました。
そしてこの作品。またしても、隣のお客さんに不審がられるほど泣きましたな。
自然と都会、人間と動物、親子の愛の中での子育てと子離れ。

愛らしいキャラクターと美しい風景、その中で苦悩しながらも強く健気に生きる母の姿。とても美しかったです。僕がいまさら言う事ないほど、もう公開になってずいぶんたったと思うんですが、シアターは満席に近い状態でした。
子供連れも多かったですが、残念ながらこの作品は子供には分からない。今を生きる悩める大人たちに、生きることの素晴らしさや、つらさ、それを超えていく強さを見せてくれる素晴らしい作品だったと思います。個人的にはＤＶＤを買おうかなと思った作品でした。

さらにもう一つは、プロメテウス。
この作品は、リドリー・スコット作品のファンなら申し分なく楽しめる作品でした。
好き嫌いはあるでしょうが、エイリアンのエピソード0のような感じで、ちょっと最近のエイリアンはどうなの？と思っている方には新鮮で、そうそうエイリアンはこんな感じという、初めて出会った頃のエイリアンの感じを思い起こさせてくれますよ。奥行きのある映像は、エイリアンファンでなくても充分楽しめると思います。新、人類の創造論というより、エイリアン創造論かな。(ただ、監督がどうかは知りませんが、キリスト教徒に多くいる、人類の進化論より神の創造論を信じる考えによるものなのかな・・・？）楽しいですよ。
あいも変わらず、映画って本当に素晴らしい

2012/9/1 連覇

今年の夏の高校野球は、大阪桐蔭高校の春夏連覇で終わった。
高校野球のグランドスラムといった感じかな。
しかも春と同じ決勝カードとはね。ある意味、青森代表の光星学院の三度連続の決勝進出もすごいが、いずれも届かないのもすごい。
一言で連覇というけど、これはとてもすごい。
春のセンバツであろうと、夏の甲子園であろうと、連勝し、負けなかった唯一の高校だけが、優勝となるわけだ。さらに言えば、夏の甲子園出場には、地区予選がついてくるわけだから、気の遠くなるような連勝が必要だわね。いったい何回続けて勝てば、この記録に届くのだろう。負けたのはいつなのだろうか？
レスリングでの吉田選手の連勝もすごいが、個人競技と違って団体競技ではかなりの奇跡的な現象だ。この連勝記録をプロ野球でやってのけたら、それこそ大記録でありますよ。レベルの差はあると思うがチ－ムの状態の変化や選手のコンディションもある。
ある程度の強豪高なら、力も拮抗してることでしょう。それでも、やってのけた。ややオリンピックの陰に隠れましたが、充分に派手で感動な記録だと思いました。

2012/8/25 　暑い夏のパラソル、気分はノル？いやソル。

この世で一番邪魔な持ち物は、かさだと思います。
折りたたみはたたむのが面倒くさいし、手持ちは片手がふさがれるのがいや。だから雨の日も、我慢できるぎりぎりで持たない事を選択します。でも、今は晴れた日もパラソル。この猛暑だから仕方のないことなのかもしれませんが、嫌いだからこそ、見た目に暑苦しい。昔は、日傘といえば白いのやレースのもので、服装もお譲様風の人が、焼けるのはいやなのねと思わせる白い肌をガードするために持っていたような気が・・・。今は関係ないですね。失礼ながら、お前ね！！といいたい人もいれば、最近は黒いのもある（あれじゃこうもり傘と変わらんジャン）。しかも男用もあるのだ。夏は浴衣や甚平、最近ではおしゃれなステテコなど、涼しげな良しが好まれるのだが、機能性はともかく、見た目がちょっとという傘はどうかね？傘とのコーディネイト、いやせめて傘の色やデザインぐらい、周りの人への配慮が欲しいような気もします。田原町駅からの出勤の列が続くその後姿を、信金から見たときに、黒いキノコのようなものがいくつもあると、そこはもっと暑いような感じがしますね。茶髪だ～、ガングロだ～、おじさんには見た目に暑苦しいのが一段落しても、目に涼しい夏はなかなか来ない。黒髪だ、浴衣だ、うなじだ、古き良き涼しき夏はいずこへ・・・。

2012/8/18 魔物にも好き嫌いがあるようだ。

オリンピックがはじまるとそこから先は歓声とため息の連続ですな。
よく言われるのはオリンピックには魔物が住んでいるといわれますが、今回もそんなことがたくさん起きましたな。この魔物どうも偏食の様な気もするのです。
必ずしもそのプレッーシャの大きさだけではないような大きな力が働き、直前の世界ランキング１位であろうが、ここ何年間も負け無しで金メダル有力候補といわれても、魔物に好かれた者は食われるような。
だからこう言ってはなんだがその実力は認めるものの、この人はゴールドメダリストな選手ではないよなと思う人はやっぱり取れないよね。
オリンピックは４年に一度で特別なんでしょうが、毎年行われてる世界大会や様々な試合で安定した成績を収めるほうが、価値があるようにも思うんだけどね。あの金属の丸いプレートが、アスリートとしての生命を左右し、獲得が引退につながったり、取れなかったことが引退撤回、現役続行につなったりするのだから、たかがメダルとはいえないのでしょうな。

2012/8/11 １２以上１６未満。

改めて思うと、僕は飽きっぽい性格なのかもしれません。
自分の人生を振り返ってみて、長く続いたものといえば友達と小学校から高校までやった水泳が１０年ぐらいと、今の仕事が１２年とちょっとといったぐらいですね。
サラリーマンは３年で辞め、長く続いたバイトでも４年。女性にいたってはいまだ３年目を迎えた事がない始末。
継続は力なりといわれますが、長く続ける事は偉大であり、しんどい事でもありますな。だからこそ、ブレストの北島選手はすごいと思うのです。今回で４回目のオリンピック出場は、それだけで快挙であり、ピークを日本トップの位置で維持するのが、１２年以上１６年未満であるわけですからね。この長い間には当然沈んだ時期も引退を考えたときも、プールを離れたときもあったでしょう。年齢的にも、もうだいぶきついはず。それでも決勝に残り、期待を一身に受けて泳ぐのですからな、超人であります。
いずれ終わりが来て、後輩にバトンを渡すときが来るのですから、それが今回のオリンピックであっても、しかたがないように思います。直前のライバルの死が影響したとか、調整がうまく行ってないとか言われています。解説によると腕のパワーアップのため、腕の力に頼りすぎ、本来の持ち味である強いキックとのかみ合せがうまくいってないとも言っていました。
まだ力不足ではない、そうであるならば、まだまだ期待をしてしまいますがもう選手としての終焉は近いのかもと思っています。

2012/8/3 霧の街ロンドンで。

今年もオリンピックが始まったようですが、どうもピンと来ないですね。遠いから・・・。

ロンドンのイメージといえば、ホームズとボンド。
どちらも何かおきそうな予感だ。
誰に注目して良いのやら分かりませんが、応援してるのは体操の内村選手ですかね。
あの到底スポーツマンとは思えない風貌で、マイペースぽい感じがする選手ですが、その内村選手の目標が団体の金メダルだそうな。
え・・・？そうなのかと思いました。およそ、団体意識がありそうな人物に見えなかったからこそ人は見た目ではないなと思わされましたな。結果は団体は銀でしたが、個人総合で金でした。

柔道も充分にドキドキさせられる戦いを繰広げてくれてます。しかし、もう少しリラックスは出来ないものか。中にはプレッシャーがかかりすぎなのか、悲壮感さえ漂わしてるようでは勝てないんだろう～な。
水泳も決勝に進出する選手が多いですし、サッカーはこれから４年先の希望を与えてくれる活躍をしてくれてます。
オリンピックは商売に影響するイベントなので、素直に楽しめないところがあるのですが、でも、頑張って欲しいですかね。
浅草の星としては、浜口選手に頑張って欲しいといったとこでしょうか。

2012/7/29 やはり日本は敗戦国なのだ。

夏になり終戦記念日が近づいてくると、戦争関連の番組やドラマが増えてきますね。そこから学ぶのは、よくあの状態から、今の日本をつくったと思うのです。
しかし敗戦国である日本は、今もその状態は変わっていないようにも思うのです。

今巷ではオスプレイの配備に関して、その安全性の疑念から大きな反発が起きています。
この件に関しては、１７年前からの取り決めで話が進んでるようなのですが、それにしてもいやとは言えないものなのか？日米の軍事に関する事は、日米安保に基づいて行なわれているが、住民はその安保のあり方というよりも、落ちたら危険だろうという、単純な怖さで訴えているように思います。

そもそも飛行機であろうと、兵器であろうと、完全な安全なものなどあるはずがない。それでも、負担を受け入れなければならないのは、必要性があるからです（きっと）。その事をもっと政府には説明して欲しいのですが、まるで分からん・・・。
それだけでなく、米軍はまるで聞こうとも思っていないし、日本政府任せで、何故オスプレイなのかの話もない。結局、住民の訴えは空しく響き、淡々と事が運ばれるんだろうな。
日本の土地を基地として使い、その上空を飛ぶ訓練をし、もし落ちてもごめんなさいか・・。この立場の弱さを見せ付けられるたびに日本の戦後はまだ終わってないのだろうなと思いますね。

2012/7/22 その道は一人で行くしかない

今年も鳥越神社の警備に参加し、この一帯の祭りは一通り終わりました。
振り返れば、入団して初めての警備がこの祭りで、終始何が起こるのかドキドキしていたことを思い出します。幸い僕の警備のときは何もありませんでしたが、祭りのすぐ近くでは、大変な事が起きていましたね。あの秋葉原の事件からもう４年がたったのかと回想しながらの警備でしたが、場所は遠くですがまたしても・・・。
今度は大阪の難波で、通り魔とは。いつもついて回る、何故？その理由を聞くにつけ、命を落とした人の無念さに、胸が締め付けられます。死にたい。そんな気持ちは分からないでもありません。
僕も思うときは何度もあるし、実際、対人恐怖症となって、欝の一歩手前まで行った事もありました。だから自殺に関して言えば、そんなに否定的ではありません。むしろ人間の持つ、最終切り札のようにも思っています。だからといって、道連れは良い訳がない。許されざる行為だと思います。人は産まれたときも死ぬときもこの世とあの世を一人でこっちに来て一人で帰るのだと思います。
人は元来孤独な生き物で、大事な決断の多くは一人で決めなければならない事も。人への迷惑とか、美意識とかそんなもんじゃない。例え勉強が苦手でも、能力が低くても、人は孤独なんだという事を、これだけは両親に教わらなければいけないのに・・・。せめて、社会に出て上司か先輩に、いや刑務所にいたならそこでもよかった、死ぬにもルールがあり、決断は一人であるべき事を教わっていれば、こんなことにはならなかったのに。残念で仕方ありません。人は生きてる以上、心が折れるときがある。あの秋葉原の事件が惨たらしいものであっても、その時の決着のつけ方を過去の事件から学ばなくては。まことに残念です。

2012/7/14 誰が一番得したのだろうか？

僕の友達のうち何人かは海外で生活をしていたり、しょっちゅう外国に行っています。
その友達たちが口にするのは、日本はいい国だよという。
停電はほとんどなく、水道水は飲めて治安がいい。とても快適な国に生まれ、その生活をつくり、守ってくれてる方々に感謝しますが、新聞をにぎわす話題は結構あるもんですね。
政治は、またゴタゴタになって来ました。良いにつけ悪いにつけ、常に話題に上る小沢さんは、ある意味とても偉大な人だと思いますけど、大騒ぎですね。でも僕は、政治家とは、自分の意見をしっかりと持ちながらも、有権者との約束を極力守ろうとする、僕らの代弁者であるべきだと思っています。それゆえ代議士というのだと。党の方針とか意見を揃える事も大切ですが、自分を殺すばかりではいけない。
政党とは、それぞれの目指す日本のあり方に向けて、同じような考え同じような方針の者が集まるべきだと。だからこういうことが起こるのは、とても健全な事で、力で個々の意見を抑え込むことこそ問題ではないかしら。でも・・・この一件いったい誰が一番得したのかしら？民主党は分裂といいますが、結果的に反乱分子の小沢派と手が切れた。それどころか、いくつかの譲歩があったものの、自民公明と歩調をあわせられた。結局、野田総理が最初から言っていた、大連立がいつの間にか出来上がり、結局野党のうるさいやからを飲み込む事ができたわけだ。新聞報道は、さも政権のピンチのように言ってるけど、うまく行ったんじゃないかしら。これがシナリオ通りとしたら、たいしたもんだ。
小説の世界なら、こういうときには裏で暗躍するフィクサーがいたり、フリーメーソンのような秘密結社が動いていたりするもんだが、実はそうだったりして・・・。

2012/7/7 日本の至宝だと思う。

ＴＶを観る時間が大体遅い時間のせいか、１週間の中で極力観れるのが楽しみにしてるのが、プロフェッショナルとソロモン流と情熱大陸です。
その情熱大陸では、いつもすごい人がいるなと思うのだが、その中でもこの人はすごいと思った人が、こんどプロフェッショナルでも取り上げられました。
その人こそ若き天才、上田泰己さんです。
独立行政法人理化学研究所発生・再生科学総合研究センターのリーダーを務める上田さんは、生物の体内時計の研究で、その斬新な発想で、今世界が注目する研究者です。
人間の体はそのあらゆる器官において、体内時計が存在し、たとえば、薬の効き易い時間や、脳梗塞のおきやすい時間などがあり、それを突き止めていくことは、人間を超えて生物の命の営みを解明していく事であり、具体的には、うつ病などの治療に役立っていくようなのです。研究者としての一日は、僕も身内にそんな生活をしてるのがいるので、なんとなく分かってはいましたが、朝からやる遅くまで、研究漬けで食事の際も頭から抜ける事はない、凡人からみれば、しんどくないのかなと思うほどです。でもその世間の評価とは違い、上田さんはとても爽やかで奢った所がありません。時に学生たちの中に入って、飲み交わす姿はよき兄貴のようです。大きなプロジェクトに取り組み、その期待にこたえるためには未知の領域に踏み込まねばならず、それゆえに方法も導かれる結論も手探りで探し出していかなければなりません。でも、取り組んでいる姿は、とても楽しそう。こういう人こそ真の天才なのだなと思います。これからの若い世代で、上田さんのような方が出てきてこその自然科学大国ですよね。お忙しい方なので、なかなかメディアに出る事は少ないでしょうが、また成果を上げたとき、番組に出られるのが楽しみです。

2012/7/1 忘れてはけない、でも忘れているから今がある。

人が生きる事は、子供の頃は成長といわれ、中年となると老化といわれる。
成人という名の人の肉体における完成形を頂点とし、生まれて人は時とともに山を登り、山を下る。ただ、残酷な事であるが、産まれたときから刻まれた時間は、死へのカウントダウンでしかない。人は皆必ず死ぬ。この事を、忘れてはいけないのに、忘れずに生きるのはつらい。だから忘れた気持ちになって、日々生きてく事に必死になれるのかもしれない。でも、この歳になると、やはり人の死はいつもそばにあることを思わされるもんです。先日も友人の父親が亡くなりました。高校の頃大変のお世話になった親父さんでした。内の父親も亡くなって３年がたちました。僕の周りでは、両親の片方が他界した、あるいは大病を患ってる友人がほとんどです。そしていつか僕も、友人たちも死ぬんですね。そう思うと寂しくなります。よく死んだ気になって必死にやれば何とかなるといいますが、死は本当にそばにいるんですよ。だからこそ、健康で働けるなら、できる範囲で無理もして、頑張らなければいけないのかもしれません。震災で、たくさんの人がお亡くなりになったのを見るに付け、今のあり方を学んだ方も多いと思います。死もまた、教えなのかもしれませんね。

2012/6/16 こんなに強かったんだあ。

いまだサッカーのことがよく分からず、もう地デジ放送なのだから、タイムリーに沢登解説がないかと思う私です。どの選手の事言ってのか？フォーメーションやスペースの事など、もっと戦略的なことが分かったら面白いんだろうなと思うのだけど・・・。そんな僕でも、今回のホ－ムでの最終予選の試合は痛快でした。取るは取るはの得点に、打たせない守備力。これだけ、見事に得点し、まったくシュートを打たせないほどに押さえ込めば、素人の僕でも楽しかった。今の日本はこんなにも強かったんだね。かつて、中田が活躍したとき、その引退は今後の日本代表の暗黒の時代の到来と思いましたが、ところがどっこい、あのときより安心して観てられる強さとはね。世界で活躍するスターが増えてきたにもかかわらず、それらがきちんと連携し、機能してるのだから、たいしたもんですね。まだ最終戦も始まったばかりで、しかもホームでの戦いであったので、まだ安心できませんが、今後訪れる強豪との戦いも不安というより楽しみになりましたね。ワールドカップはまだ先ですが、それまでの期間を充分に楽しめそうですね。（しかし、オーストラリア戦で終了ホイッスルが、もうちょっと待ってくれたら、もし、本田選手の無回転フリーキックが、ゴールに突き刺さり、会場がため息に包まれたら、どんなに気持ちよかっただろうな。）

2012/6/9 ハレとケ

祭りを神様への感謝の神事として捉えるのではなく、日常の打破として捉えるのであるなら、祭りとカーニバルは一緒になるのかな？先日放送された世界遺産ではブラジルのある巨大人形のカーニバルの特集でした。その風習は、ポルトガル人によって、アフリカから奴隷として連れてこられた、黒人奴隷たちの時代からあるもので、つらい日常の中にある一輪の花のような日だったようです。ひどい扱いを受ける生活でも、生きていかねばならず、カーニバルは心の開放であり、日々の鬱憤を晴らす意味合いが強かったのでしょう。ブラジルをはじめ南米というと、派手な踊りで踊りまくるというイメージがありますが、それは単なるにぎやかな民族性というより、もっと深いマイナスの感情がこもっていたのかもしれません。足で戦う格闘技のカポエイラも。そんな生活の中で生み出された奴隷の自己防衛手段だったのでしょうね。今現在の見た目の華やかさの陰に暗い歴史が横たわってるのかと思うと、カーニバルも馬鹿騒ぎでなく、神秘的に見えるから不思議なものです。日本では奴隷とまではいかないでしょうが、身分制度の違いはあったと思います。日々の日常をケといい、これが溜まるとけがれといいます。そんなとき、非日常のハレを作るのです。今でも晴れ着、晴れ舞台などといわれるハレはこれだとか。だから神事であれ、祭りが大騒ぎであったり、無礼講であったりするのはこのためなのかな。庶民は祭りが楽しみであったでしょう。今も昔も、日本でも異国でも、祭りを待ちわびるその背後にあるものは、案外一緒なのかもしれませんね。

2012/6/2 不思議な朝。

空には雲が少ないのに、なぜか日差しが弱く、まるで夕暮れのような暗さ。なんだろう～と思いながら、自転車を走らせれば、道端にはなにやら変な眼鏡で空を見上げる人たち。そうか！！日食なんだな。こんな風に明らかに分かる現象がおきるのとは思ってもおらず、天文学にはあまり興味がなかったため、すっかり忘れておりました。（なんせ皆既日食を怪奇日食だと思ってたぐらいですからな。）聞くと、この現象はかなりの偶然が起こした奇跡であり、とても重要な現象なのだそうですね。日食とはそもそも太陽と地球の軌道上に、月が重なる事によって起きる現象であるのですが、この月との関係も不思議で、本来衛星とはもとの星の１０分の1程度のものがほとんどなのだそうです。ところが月は地球の約４分の１であり、大きさでは月の４００倍の大きさの太陽にもかかわらず、地球と月の距離に対し地球と太陽の距離が４００倍である距離と重なって、日食が起こるそうなのです。なら、この軌道の一致はしょっちゅう起こりそうなのですが、実は地球の公転に対し、月は何度かのずれがあるために、重なるのは年に２回ほどとか。しかも月の影が地球に移った地域のみ見えるため、非常にまれな現象となるようです。そしてさらに、月の軌道は楕円のため、その位置により、今回の金環日食や、皆既日食が見れるのだとか。だから日本で見れるというのは実に何百年ぶりとなるのだね。この日食は、単なる天体ショーだけでなく、近年月との距離が正確に測れるようになったため、それをもとに太陽との距離が測れることとなるらしい。それは人類がまた新たに宇宙の現象を知る一歩となうようです。人類は星の動きや位置から、方位を知り、時間を知り、さらには暦を作りました。人類の発展の歴史に、宇宙の理を知る事は大きく関わっています。この日に生きていられたことに感謝ですね

2012/5/27 おじさんも華を咲かせたい

僕は４０となり、見かけとともに、おじさんの仲間入りであります。
社会全般ではちょうどいい年齢といえますが、スポーツの世界ではどこにいってもベテラン扱い。なんか大きな事を成し遂げると、珍事として扱われるようですな。５月場所で優勝したのは、旭天鵬関。３７歳８ヶ月の初優勝で、記録に残るおじさんの偉業だそうです。おめでたいではありませんか。
相撲に詳しくない僕は、以前に旭天鵬関をモンゴル人だとは思わなかったです。
モンゴル人関取特有の闘志を前面に出した鋭さよりも、まるで噺家のような柔和な表情がとても好感が持て、きっと面倒見のいい人なんだろうなと思いました。トーク番組にも、白鵬関と一緒に出てるのを見たことがありますが、でしゃばらず、とてもよく笑う、華やかで面白い人だなと思いました。何でも日本に帰化し、将来は親方となって、後輩を指導していきたいという目標を持ってるようですね。強面や、人間的に偏屈そうな親方が多いから、角界にとってもいいことなのではないでしょうか？苦労人であり、それでいて丈夫に年齢の衰えを感じさせず頑張る姿は、これからの若いお相撲さんたちには、いい手本となるでしょうな。野球ではイチローや松井。山本や西口投手。昔なら引退といわれた年齢でも、頑張ってるおじさんがいっぱいいます。励みになりますよ。しかし、横綱や大関がこけても、優勝はモンゴル人なのだから、その闘志は計り知れませんな。

2012/5/19 厳かな神事

今年も祭り週間に入り、あちらこちらで神輿を担ぐ声が聞こえる季節となりました。
今年は、去年の鬱憤も溜まってか、弾けそうな、荒れそうな・・・気がしますが。しかし祭りは、そもそもは神事。にぎやかである事より、品格のある厳かな方がいいように思います。先日、初めて下谷神社の祭りの警備に参加しました。時間帯も午前中ということもあったのかもしれませんが、実に穏やかで、礼儀正しかったです。担ぎ手もやや余裕あることもありましたが、どの町会も、取り合うことも、争う事もなく淡々と行われ、喧嘩もなく怒号もなく、終わったとなったら速やかに立ち去り、次の町会に移っていきました。こう言ってはなんですが、今回の警備は必要だったのかな？といった感じです。三社も、鳥越もそうであればいいと思うのですが、そうは行かないでしょうな。荒くれる様が勇ましいと勘違いしてるように、盛り上がる事が祭りであると思うは、ちょっと違うのかもしれないですね。どちらかというと、祭りが苦手な僕としては、あの大騒ぎは、恐怖でしかありません。うちの町会もこんななら良かったのにと思いますが・・・。もうすぐうちの町会での祭りです。正直、憂鬱であります。

2012/5/12 志ははるか遠くへ。

彼の言動は、鋭い事を言ってるが、どこか生意気。彼を好き嫌いで言ったら、はっきり分かれるであろう。僕は、サッカーの事をよく知らない。早すぎてついてゆけず、翌日に沢登さんの解説で、ポジションの事や、仕掛けの素晴らしさを聞いて納得する程度です。ですので彼の事も、たまに出るインタビューでの発言ぐらいしか知らなかった。プロフェッショナルでの、サッカー選手、本田圭祐。当たり負けしない身体の芯の強さと、無回転のフリーキック、何よりビックマウスの態度が印象的ですが、知ってびっくり、彼は努力で這い上がった選手なのですね。もともと足が遅く、チームでもお荷物的な存在で、その後陸上の選手に、走り方を教わったり、実力もたいしたことがなく、中学のときに高校のチームに入れなかった事から、石川県にサッカー留学したりと、これまでの歩みは、挫折の連続だったようです。それでも、志は高く、小さな頃から世界１の選手になると思い続けてきたそうな。プレーでもそうですが、彼の持ち味は、やはり精神力の強さかもしれない。今でも移籍のたびに新天地でピンチに見舞われるようですが、いつも自分を鼓舞して乗り越えてきた。心にあるのは自分を信じる心であり、その心こそが希望なのだそうだ。人間誰しも、うまく行かないときがある。そんなとき、俺の力で大丈夫かとか、やれるだろうかと自分への自信をなくし、自分の力を疑う事はないだろうか?そのときこそ、本田選手は、俺ならできる、きっとできると何度も思い続けるのだそうだ。信じる事は希望、挫折から何度も這い上がったこその深い言葉だと思いました。そして素晴らしい事は、今いるチームで安穏することなく、更なる高みにいけるよう、練習中でも、そう心がけて臨む。だから、試合のような緊張感みなぎる顔でしたね。僕だけでなく、彼の言動で、誤解しがちですが、とても真っ直ぐに、はるか高い志を持って誠実に努力する、清々しい選手だなと思いました。

2012/5/5 もとのもくあみ

せっかく変化のために積み上げたものも、昔からの悪い習慣によって、あっという間に元に戻るなんて事ありますよね。中性脂肪の数値が高いから、これからは魚中心の生活にしようと続けていたのに、正月のぐうたら生活をしてしまったら、もとの生活に戻っていたりして。人の生活習慣ですらそうなのだから、社会の変革や、組織の改革なんてものは、それは難しいのでしょうね。僕の中ではこの何年間で、最も変わった球団は巨人軍だったように思いました。育成枠という新しい選手の雇用の仕方をとり、球団の生え抜き選手にこだわったり、選手間の団結を促すようなラミレス選手や阿部選手の頑張りが目立ちました。だから、かつてのスターばかりで個人の能力がずば抜けた球団から、団体競技らしい球団になりつつあったように思うし、山口選手や松本選手のような雑草魂の、ちょっと応援したくなる選手が出てきたのになぁ・・・。清武代表の陰の努力があったのに、気が付けば、昔のいやな球団に。金に物言わせて、各球団のエースや４番を集める方法は相変わらずで、あの補強の仕方はなんだ！！と思う。特にソフトバンクから、優勝に貢献した３本柱の２本を抜くとは。王さんに対して、失礼ではないのかすら思いますな。これで優勝できなかったら、ざまあみろと声高々に言いたいところですが、優勝でしょうな。憎たらしい事限りなしですが、それだけにアンチ巨人の僕としては、久々の憎き敵の復活であります。もう広島でなくていいから、どこかの球団が徹底的にやっつけてくれないかと、今年はこれが楽しみであります。ちょっと歪んでますな。

2012/4/28 ＧＷに観てね。

またしても、マラソン映画鑑賞です。今日も６時間、ほとんど休憩無しで、３本の映画を観ましたが、面白かった。もちろん集中力が続いたわけでなく、昼食のビールもきいてか、途中何度かおちてはいましたが・・・。本日は、捜査官Ｘ、タイタンの逆襲、ブラック＆ホワイトの３本。どれも楽しめる娯楽映画ですが、一番面白かったのは、捜査官Ｘ。金城武登場の中国映画ですが、ちょっとグロイとこもありますが、新感覚の推理映画でした。ちょっととぼけた捜査官の金城さんが、中医学的な分析によって、事件のあらましを推理したり、ハイスピードカメラを使った映像や、本格的なクンフーの戦闘シーンなど娯楽要素をふんだんに盛り込んでいます。自然豊かな中国の農村の景色も素晴らしく、映像は映画館でこその迫力です。期待をしていなかっただけに、見事裏切られました。タイタンは前回のタイタンの戦いの続編で、内容は単純ですが、ＣＧを駆使した楽しい作品です。ギリシャ神話に興味がなくても面白いです。（できれば３Ｄがいいかな）最後のブラック＆ホワイトは、超娯楽作品です。アクションも激しいし、コメディも申し分ないです。まったく肩を張らずに観れて、誰でも楽しめる映画なので、デートで観るならちょうどいいかもです。周りを見れば、若いカップルが多かったような・・・。ＧＷにお時間があったらどうぞ。

2012/4/21 バイオレンスかな？

どちらもフィクションでありながら、実際裏社会ではあるんだろうな？とあるのかもしれない？と思った作品でした。今回観た作品は、スペックとドライブ。どちらもよく殺す、よく殴る、よく血が出る。こういうとバイオレンスの塊のような凄惨な映画を想像しますが、観た感想はそんなこともなかったですね。スペックは、ＴＶからの継続作品なので、スペックホルダーとのより激しい戦いが繰り広げられますが、随所にちりばめられた小さな笑いが、作品全体をマイルドにしていましたし、ドライブでは、アメリカが舞台なのに、どこかヨ－ロッパを思わせる雰囲気と、静と動の動きの対比、何よりバックに流れる音楽が素晴らしかったです。主人公のほとんど表情も、せりふの少ない、寡黙なキャラもよかった。暴力シーンはかなりえぐかったのに、いやな気持ちで終わる映画でななかったです。映画の評価が結構よかったのは分かりました。タイトル通り、カーチェイスのシーンも見ごたえあります。何より、話がシンプルなので、その分、字幕であっても作品全体の空気に酔える作品ですね。万人受けではないかもしれませんが、大人向けの作品でした。スペックはファンが多いようなので、僕が言うまでもないでしょう。

2012/4/15 やったぜ、マエケン！！

いやはや、実に痛快であります。
広島のエース、マエケンが今年、早くもやってくれました。
なんとノーヒットノ－ランですよ。
これまでも、広島出身の名投手はたくさんいますが、この記録を達成した投手となると、佐々岡選手や外木場選手などで、北別府投手や大野投手、川口投手でもしてないのですな。沢村賞を取って、ノーヒットノーランをやって、後は５年連続で二桁勝利といった安定した成績を残せれば、更なるステップを目指して、メジャーですよ。黒田選手に続くメジャーリーガーの誕生となれば、夢は広がるばかりですね。広島自体、投手が充実しつつあるので、今年は何とかクライマックスシリーズまで残れそうですよ。
マエケンも去年は、研究されてか、沢村賞を取ったほどの成績を残せませんでした。それをさらに超えて、安定して勝ち続ける事こそ、エースの証でもあるので、結婚もしたし、今年は頑張って欲しいものです。毎年、５月には、鯉が昇るように成績がよい事が多いですが、早くも勢いよく登っております。今年こそ、くだらないように・・・。

2012/4/7 今年一番の楽しみ。

今年も、有望な日本人選手が、メジャーリーグに挑戦する。なんといっても楽しみがダルビッシュ投手ですな。僕は、ハーフだろうが、もともと他国籍の人だったとしても、日本で活躍し、日本を愛する人は日本人の誇りと思っています。彼が、バッタバッタと打者を力でねじ伏せたら、爽快でしょうな。それと合わせて、彼の持つ野球人としての順応性は、どこまで成長するのかが楽しみです。ダルビッシュ投手は、松坂や野茂のような速球で押さえ込むピッチャーではなく、一体いくつあるんだというほどの多彩な球種を使い分ける魔術師である。ワンシームやジャイロカッターはその代表例ですね。また、調子が悪いながらも対応していくのも魅力です。忘れもしないあの日本シリーズで見せた、臀部の不調を抱えながらも、その時のベストの投球で投げきった、自身も一世一代の投球というほどの素晴らしさでした。（知らなかったが、実はあの時指も骨折していたそうだから、そのすごさは鬼神のごとくだね）順応性の高さの奥にあるエースとしての責任と自覚。その意識の高さと、ど根性が何より日本人好みの、侍だと思うんですね。クールでスマートな容姿ですが、野球に対する熱心な研究心と、熱いハート、それこそがダルビッシュ投手の好きなところです。ＷＢＣの決勝戦で、抑えの投手としてマウンドに立ち、あと少しのところで同点にされた。でもさよならは許さず、味方の逆転を呼び込み、結局最後は、ウイニングボールを投げ込んだ投手となった。観てるほうも目を覆うほどの場面での勝負強さと、折れない心。メジャーの舞台でも、きっと名勝負があることだと思います。今から楽しみです。（もっと先のことになりますが、彼がアドバイスをしたり、球種を見せたマエケンや田中のマー君が沢村賞を取ったり、最多勝をとったわけですから、指導者になっても楽しみですね）

2012/3/31 鉄の女の涙。

最近の映画はとても描き方が素晴らしいと思うのです。
最後の忠臣蔵では、討ち入りに参加しなかった武士を描き、山本五十六では、戦争反対の立場を取った、山本目線での作品になっています。
特に今年の作品で、マイウェイは、自決ではない、敗戦後の戦争における日本人の別の姿を描いていました。人間は、どんな強い人にも弱さはあり、映像にして残したい一面もあれば、そうでない一面もある。今回観た映画は、そんなことを思わせる映画でした。今回はサッチャー、鉄の女の涙です。一言で、素晴らしかったです。主演のメリル・ストリープは、さすがアカデミー賞を取っただけの見ごたえある演技でした。演じているのに、まるでドキュメンタリーではないかと思わせるんだから、いかに本人になりきっていた事かというところですね。演技の素晴らしさもさることながら、内容も良かったです。サッチャー元首相といえば、危機的な英国を救い、様々な困難にも揺るがない強い意志から、鉄の女といわれましたが、そこは人間。強い一面もあれば、弱い一面も当然あるのですね。引退後の弱々しい姿や、それでも国を思う気持ちもあり、一方で夫の死に心が病む弱さはとても人間的でした。その弱さは、まるで歴史の裏側を見るようで、歴史的な映画かと思いきや、ヒューマニズム溢れる作品でしたね。僕が言う必要ありませんが、お勧めです。

2012/3/25 決して、つり合わない天秤。

目には目を歯には歯を。古代バビロニアのハンムラビ法典ですが、一見すると、とても残酷に見えるが、これは被害者に配慮し、これ以上騒ぎが大きくならないための処置であったと聞いた事があります。事故であれ、事件であれ、失われた命が戻る事はない。被害者遺族はせめて加害者へ、同等の罰を与える事でしか心が救われないのかもしれない。でも、自分に置き換えて考えてみれば、それでも埋まらないだろう。もし自分が２０代で、奥さんをもらい、子供も授かって、これからの１０年、２０年を希望に満ちた想像で満たしていたのに、それがすべて壊されたらどうだろう？それも加害者の欲を満たすだけの、くだらない理由だったら。未来があった二つの命を片方の天秤にのせて、いったいもう片方に何をのせたらつり合うのか？それが加害者の命でも、つり合う訳がない。このたびの本村さんの気持ちを思うと胸が張り裂けそうだ。残酷なのは、これは法的な決着であって、心の中は何も解決できない事です。よく時間が解決してくれるという事がありますが、こと人の死に関してはそんなことはない。先日観たステキな金縛りで父を思い涙したように、もしここにいたら、もしあれから時がたったらという想像は、病死であった父でも胸を苦しめるものです。街を行く子供を見るたび、同年代の子が就職するのを見るたび、もし・・・の先が本村さんを苦しめるのかと思うと、とてもつらいですね。加害者にも人権があるという人がいますが、この被害者の苦しみを考えれば、そこに配慮する必要があうのかと、思いますね。願うのは、いつの日か、本村さんが、支えてくれる新しい人と、再び暖かい家庭を築き、笑顔で過ごせる日々が来る事を祈っています。

2012/3/18 強くなれ。

簡単に早いといってはいけないとも思いますが、震災からのこの一年はいろいろあったからか、早かった。
この時期、ＴＶのあちらこちらで震災関連の番組が組まれていますが、改めて思うのは、そこに生きる人間の強さですね。自衛隊目線で取られた番組では、泥だらけでずぶぬれになりながら不明者の捜索を行ったり、地震も被災者でありながら、自分の避難よりも救出を第一にした姿が写されていました。中には初めて人の遺体を見る隊員の方もいたらしいが、恐れることなく任務に当たっていました。でも隊員たちを動かしたのは、任務というより一人の人間として何とかしたいという気持ちだったそうです。なんと強い事か。また、津波で、工場のすべてを失った社長さんが、周りの協力を得て、６６歳からの再出発を決めていました。（何でもローンを払い終えるには８０歳を超えるというのだから、この決断はなんと勇気のあることか）今どちらかというと斜陽の絹産業で、震災後の混乱を乗り越え、世界へ飛び出して行く若き、福島の社長もいらっしゃいました。その諦めない気持ちの強さに、勉強させられます。僕を支えてる言葉に、”強さに限界はない”があります。これは僕がお世話になった、大学の恩師の言葉です。歳をとり、経験をつみ、様々な困難に出くわすたび、この言葉の意味が重く、深いものだと知ります。僕の周りでも、僕ならどうしたらいいんだと思うような問題を抱えながらも、必死に頑張っておられる方もいます。その強さに教えられ、僕などまだまだだと知ります。強さに限界はないのですね。

2012/3/11 最近の子供の中では。

今日もまた映画三昧ですが、ちょっと驚いたことがあります。
今回観た映画はライアーゲームと顔のないスパイでしたが、ライアーゲームは人気のある作品らしく、シネコンでは最も大きなシアターでした。早めに陣取った僕でしたが、驚いたのはそのあと。その大きな会場を埋めていったのは、ほとんどが小学生の高学年から、中学生らしき子供たちで、しかも女の子ばかり。最近の子供たちは、こういう作品を好むのだね。僕が説明するまでもありませんが、ライアーゲームは、架空のゲームの中で、高額の金額を奪い合うという、人間性むき出しでありながら、高度な頭脳戦を楽しむ作品であります。子供にはどぎついようにも思うし、女の子より男の子向きな感もしますが、そこは違うのだね。僕らが子供の頃に読んだり、観ていた番組からすればとても高度ですわな。少し前に流行ったデスノートも心理戦の攻防が話しの肝でしたが、今はある程度大人でも楽しめるような、計算された脚本が下地にある作品が評価が高いのかもしれませんね。先日新聞で、最近の大学生の数学力が落ちてきているといわれてました。それは日本の教育の低下の危機とも言われてましたが、それは一面ではないかな。歴女ともいわれる歴史好きの子供たちもいれば、数ドクのソフトが溢れるほど発売されている。僕も隔週で土曜の夕刊に掲載される、宮本式の賢くなる数字パズルは解くのが楽しみであります。江戸時代から識字率が高く、和算という数学が庶民の間の娯楽だったこの日本では、勉強というより、様々な形で頭を使ってるのが向いてるのでしょうね。

2012/3/4 あらゆることは自由がいい。

期待は、うれしくもありプレッシャーでもある。
人から認識されるのも程々が良く、あまり人気が出ても、観られすぎるのはとても不自由になるものです。

今年も東京マラソンの警備に消防団のミッションとして行ってきました。２年前の雪の日ほどではありませんが、去年ほどの暖かさはなく、ちょっと厳しい日でしたね。（走る人にとっては、これぐらいがちょうどいいのかな？）残念だったのは、川内選手の惨敗ですね。でも、これまで一市民ランナーとして気軽な選手だったのが、期待されすぎたというか、注目されすぎたのが原因かもですね。期待を超えて、結果を出すというのはとても大変な事ですよ。それができるから本当の１流なのですが、それは選ばれた人間ならではなのでしょうな。今の川内選手と僕とでは立場もプレッシャーの大きさも違いますが、僕もまたそういう苦い体験をしたことがあります。中学のとき、生徒会長をやったっときがそうでした。僕は全生徒の顔を把握してるわけがないのに、僕の顔をほとんどの人に知られてるわけです。しかも中学ぐらいでは動く範囲がたかが知れていたため、どこにいても人に見られてる様な錯覚におちいましたね。それは、とてもつらいことで、後ろで笑い声が聞こえるだけで自分が笑われてるように思えたり、常に後ろを振り返る癖が付きました。その反動か、高校は遠いところを選んで、高校生デビューしたんだな。本当はそれほどでもないのに、勝手に自分の中で生徒会長はこうあるべきというイメージを作っていまい、自分で自分を縛りつけ苦しんでいたんですな。有名である事は、群衆から抜け出した自分が特別な存在に見えるのか、憧れがちですが、すべては程々が幸せのように思います。誰からも相手にされないのはきついけど、知られすぎるのはもっときつい。平凡こそ、一番のように思いますね。

2012/2/26 これだから役者はすごい。

マラソン鑑賞はいよいよ佳境に入ったというか、もうこの辺で今月はギブアップ。
結局今月は６本観まして、すでに今年もう９本。いったい１２月には何本目を観てることやら・・・。
今回観たのは逆転裁判とタイム。どちらもＳＦチックな、娯楽作品でした。内容はどちらも突っ込みどころが多く、設定は素晴らしかったが、全体的には、いまいちかな？（この逆転裁判は、あの強面の三池崇史監督ですからね。驚きです。）でも、役者はとても素晴らしいと思いました。逆転裁判は、どうも人気ゲームの映画化らしく、大げさなそぶりと、濃いキャラクターとなっていましたが、それでも主役の成宮寛貴さんはなかなか面白かったです。これまで彼の演じてきた役柄はとてもバラエティに富んでて、それだけ実力はあるのだろうなと思っていました。振り込め詐欺の胴元や、最後の晩餐で見せた、悲しき犯罪者はとても人間らしかったし、原爆の被災者も演じたときはやや狂気じみたところもありました。情けない役も、不良の役もそれなりにこなしていくのだから、これからが楽しみな役者さんだと思います。そんな成宮さんが観れたから、今回は良しとしようといったとこですかね。ただお勧めかといえば、微妙です。楽しめはしましたが。

2012/2/19 まだ続くマラソン鑑賞。

結局今月は何とか６本で決着しそうだが、それでも映画館に３回通ったのだから、ずいぶん行ったものです。
正直ちょっとグロイと思ったのだけど、とても魅力的でおもしろかった。作品の名はドラゴン・タトゥーの女。
デヴィッド・フィンチャー監督が作り出したその世界は、とても毒々しく美しかった。内容は、かなりサイコな犯罪なのに、なぜかいやな感じがしなかった。それどころか、主人公のリスベットは、異形ながら、魅力的なダークヒーローですな。前編に暗さがあり、異様な雰囲気をかもし出しながらも、カメラワークの絶妙さ、スピード感のある映像とが交じり合い、見事な娯楽作品に仕上がっています。ただ、００７のダニエル・クレイグが特にアクションをするわけでなく、それでいて強いわけでない。僕としてはそこは期待はずれだったけど、それだけにリスベットの超人振りが目立つ感じですかね。
万人受けするわけではないと思うのですが、若い方々にはきっと、面白いと思うに違いないと思う作品です。

2012/2/12 余裕が余裕を追い詰める。

人はそれぞれ、自分を評価する基準というものがあるように思います。
僕は一年間に何本の映画を観たかで、その年の自分の時間がどのくらい取れたのか？つまりは自分の余裕の度合いを測ります。ですが、時にその余裕の時間で観てるはずの映画の鑑賞が、好奇心のために追い込まれるときもある。

この２月に観たいと思ってピックアップした映画の本数は、なんと９本。
４日しかない日曜日で最終日曜日には東京マラソンの警備に行く事になれば、３日。
一日３本を３日など、とても無理で完全に自分が追い込まれています。何とか絞っても６～７本は観たいと思っていますが、これも映画のスケジュール次第ですな。
今回はうまく時間が使えて、３本の駅伝鑑賞でした。ジョニーイングリッシュ、ペントハウス、麒麟の翼とどれも楽しかった。特に麒麟の翼は、加賀恭一郎の新参者シリーズらしく、随所にちりばめられた大小の謎が、どこか人間臭いそれぞれの思いにつながって、ミステリーでありながら、とても感動的な作品でした。前の２つは説明の要らない見事な娯楽作品で、笑ったりドキドキしたりの連続で時間がすぎるのが早かったです。（特にペントハウスは高所恐怖症の僕としては、かなりの心臓破りでした。）大層な事に思えても、やってみればとても充実した一日で、思ったより疲労感がなかったな。
作品のセレクトにもよるでしょうが、好きな事は、そういうもんかもしれませんね。ただ今日の作品は、亡くなった父親に逢いたくなりましたね。かなわないですがね。

2012/2/5 マイアカデミー賞２０１２

一年は早いもので、去年松たか子さんを書いたマイアカデミー賞から一年たちました。
去年は全部で１６本観ましたが、邦画洋画比率は、ほぼ半々でしたね。秀作が多く、どれも素晴らしい世界を見せていただきました。
（個人的には、ツリーオブライフが苦手でした。
。作品賞としては、太平洋の奇跡、八日目の蝉、ステキな金縛り、英国王のスピーチなどが上げられますが、僕的にはブラックスワンですかな。迫力といい、臨む役者の姿勢といい、内面の描き方といい、素晴らしかった。僕も昔はバレエをやっていたので（子供の頃なので、あそこまでどろどろしてませんが・・）共感も。よって、主演女優賞も、ナタリー・ポートマンでしょうな。作品のためとはいえ、あそこまで作り上げてくる役者魂に驚きです。（歯を抜いたり、ガリガリに痩せたり、体重を増やしたりと、役者の役になりきる努力は、半端ないですね）一方、男優賞は、大泉洋さんですかね。このコーナーでも呟きましたが、彼は独特の雰囲気を作る役者さんだと持っています。暗くなりそうな話も、どこか、おちゃらけたやわらかな空気を作りながらも、熱く真っ直ぐな一面も見せる。そんな彼の演じるキャラクターに、いつも魅力を感じますな。今年はどんな映画に出てくれるのかしら？です。今予告されている映画にも期待できる作品が目白押しです。よい作品に囲まれることはこの上ない幸せとともに、そんな作品を作ってくれた製作者の方々に感謝の一言です。観ただけなのに、好き勝手な事言ってる僕ですが、映画を愛する気持ちに変わりません。今年も楽しい映画三昧で。

2012/1/29 テーマは生かな。（園子温監督の作品の２）

今回観た映画はどちらも重く、よく叫ぶ映画でした。
ヒミズとマイウェイ。そのテーマは、どちらも生だった様に思います。おかれてる状況はまったく違いますが、必死に生きるという意味ではとても似ていた様に思います。
特にヒミズは、話題の作品だけあって若い二人の見事な演技と、悲惨な状況から這い上がる生の強さを感じました。頭が痛くなるほどの津波の後と、主人公のおかれた状況が、なぜかピタリと来る絶望的で、でもそんな中でも支えようとする人がいて、映画の中でありながら、ちょっと親近感もある不思議な作品です。
園監督ファンなら、ちょっと毒が少ないかもしれませんが、独特のダークネスで繊細な雰囲気は健在です。詩を繰り返し使うところも良かったですね。お勧めとはいえませんが、面白い映画でした。
もう一つのマイウェイも充分に面白かったです。戦争の悲惨さと、ど迫力な映像がありながら、きちんとした人物関係も描けています。プライドや考えを切り離して、生きるために様々な国の兵士となって生き抜いていく。戦争という困難な状況にあっても、たどり着きたい目標はあるもんだと思わされます。山本五十六とはまったく違った視点で、やや日本バッシングが強いと思う方もいるかもしれませんが、これもまた戦争の中にあった１シーンなんだと思います。僕的にはお勧めです。

2012/1/22 国防とは？

今の日本人には必要ではないのか？そんな気持ちになる今回の映画は山本五十六。アメリカからも一目置かれた海軍の連合艦隊司令官のお話です。時代は変わっても、国益とか国防という意味では、本質は変わらないのだと思わされる内容でした。山本五十六という将は、戦争に否定的で、それでも開戦を迎えたときも戦争を終わらせるための講和の道を捜し求めたのですね。僕は、山本大将が有名なのは、将としての指導力の優秀さだと思っていたんですが、それだけではなかったのですね。世論に流されず、大きな視点で世界を見ていた。作中にもあるように、目と耳と心を大きく開いて世界を見ていたんだなと思いました。今の日本も、首相がころころ代わる激動の時代ですが、ＴＰＰや脱原発や転換のときを迎えてると思っています。根拠のない自信や、世論に流されてはいけない、国の未来を見据えた判断が必要だと思います。山本大将のような判断ができる人間がいてくれればいいなと思うわけですが、日本の政治家はどうかな？なら、国民の一人一人が、よく見極めなければと思いますね。国益とは、文字通り、国に利益をもたらす事であると思いますが、国防とは、外交的処断で戦争を避けることでもあるそうです。臆病といわれようと、腑抜けといわれようと、この国の未来のために、何が必要なのかをきちんと見れる眼力が求められてるのですね。今の日本を作るためにたくさんの血を流してくれた先人たちの思いに報いるために、僕らができる事はなんだろう？そう思えた、是非観て貰いたい映画でした。

2012/1/15 毒のあるものはどこか魅力的。（園子温監督　作品の一）

昔聞いた事に、どんなものでも毒のあるものは惹きつける力があると。
例えば、毒のある河豚の内臓しかり、癖の強い女性しかり。
映画も、そんな毒のある映画は魅力的だ。でも１年に一度ぐらいがちょうどいいかな。刺激を求めすぎれば、僕も魅了されそうだ。
先日観た映画は、恋の罪。
園子温監督が送り出してくれた、官能とかエロとかいった表面的なことでない、人間の求める何かを描いた作品でした。前作の冷たい熱帯魚も、同じ魅力を感じ、観たかったですが縁がありませんでした。それだけに、この作品は是非と思ってました。結果は想像以上に面白かった。２時間半以上の長めながら、まったく飽きさせない緊張感があり、常に暗さと、人間の二面性を抉り出すような強烈さがありました。好き嫌いがあると思うので、お勧めできる作品ではないと思いますが、魅力を感じる方にはこれ以上ない作品です。
去年観たヌードな夜もこれに近い人間のダークゾーンを描いた作品でしたが、甲乙つけがたい素晴らしさでした。ともすれば、下品で観ていられないかもしれません。でも僕は美しく思いました。そこが園子温監督の絶大なる評価なのではないでしょうか?もう一つはマネーボール。これはまったく反対の作品ですが、面白かったです。弱小チームの建て直しを行った、新野球理論の話でした。どちらにも共通するのは、実在の話を使った作品だということです。え～～そうなんだと、どちらも思う作品でした。

2012/1/8 これも一つの時代の終わりなのかな。

僕らの時代にもヒーローはいました。
そのヒーローたちは今も現役で頑張っていますが、円熟といえば良いのか、ベテランの旨味といえば良いのか、かつての輝きは少しずつ薄れてきてますな。

去年、野球ではイチローの記録が途絶えました。
競馬では、武豊がまったくＧ１で勝てなくなってます。
どちらも時代の寵児といわれた人物であり、僕らの時代のヒーローであり、僕と同年代の人物であります。サラリーマンであれば、今が一番油ののった時期です。
落語や芸能の世界なら、まだまだ若造の歳です。なのに、もう引退の音が聞こえる、ピークをすぎて、落ちている人もまた、いるというのは、つらいもんですね。

僕は自分のことをまだまだ未熟な職人と思っています。人生もまだこれからだと思っています。でも、終わりも始まってるんですね。世界が変われば。友人や仲間が、一人ずつ死んでいくのを見るにつけ、自分の死期や寿命というものを知るのだと言われた事があります。
仕事の世界で見れば、このへんから分岐点が始まるのかもしれません。だからこそ、頑張って欲しいですかね。去年の年の瀬は、そんなことを思い、派手でなくてもいい、華を咲かせるとかでなくても良いから、どうかもう少し続けてくださいと願いました。

2012/1/1 そろそろ慣れてくれないかしら。

新年明けましておめでとうございます。
今年も自由にそして偏って呟いてきますので、どうぞよろしくお願いたします。

新年を迎えるにあたって望むのは、今年こそ平穏です。
経済は世界的危機、環境は足並み揃わず、大地震の発生の可能性は消えず、今年もあの猛暑と強烈な台風が来るのかと思うとぞっとしますが、それでも生活は平凡で平穏であれと願います。せめて、政治のほうだけでも落ち着いてくれればな～。他人の自転車ほど乗りにくい物はない。おそらく長年乗っているその人の癖が付いてるのと、自分も癖があるためだと思うが、それでも載ってればそのうち何とかなるもんです。それは、なんでもそうだと思います。長年自民党が乗り続けてきた政治システムは、他の政党には乗りにくい。でもそれは時間が解決してくれると思っています。自転車のように、短い期間では難しいかもしれませんが、でも、もうそろそろ慣れてくれないかな。自然の事や、世界の事は規模が大きすぎたり、まだ分からない事が多すぎて、コントロールは難しそう。だからこそ、自国の政治ぐらいは、何とかならないかな。完全な野党に成り下がってしまった自民党には、かつての与党のプライドを持って国会に臨んでもらいたいし、政府を批判する事で、無難にまとめるような、足並みそろえた新聞各社の報道も、変えようよ。できる事なら、来年のこの日に、また今年も良い一年になりますようにと書ける事を望みますね。