店主の呟き

蕎麦酒房　てらさわ店主の私、寺沢仁志が不定期に呟きます。
日ごろ私が思ったり感じた事、体験談、意見等を呟く予定です。
これを読んで、あるいは、お店にて感じたことなど、なんでも結構です。
ご意見を頂けたら幸いです。

2021/12/26 　越えられなかった人たちへ。

年の瀬になると、この一年の振り返りに加えて、昔の映像や、昔の映画、ドラマなどの作品も放送されたりしています。２０年以上前ならともかく、１０年ぐらいでも、古く感じるところ見ると、気が付かないけど、こうして１年が過ぎると、それなりに変化してるということなんでしょうな。どういうわけか、年末になると、亡くなる人が多い。京都アニメの惨劇を思わせるような火災が、またしても、大阪で起きました。狭い部屋に20人以上の死体が詰まるかと思うと想像を絶する光景です。年を越すことができなかった、その無念さがつらいですね。３１日から１/1へは単なる一日の日付変更線のまたぎなのですが、一年を超えるということでは、変化のある毎日の中で、また新しい世界への始まりとも取れます。時を流れというように、川の流れのように、その中で流される日々。僕もどこまで流されるのかわかりませんが、もう少し流されたい。せめて弟の子たちが成人になるまで。身近の人で、不幸がなかったことが、今年はいい一年でしたが、越せなかった人たちにも思いを寄せて、ご冥福を祈るとともに、今年の最後の投稿を終えます。
一年間ありがとうございました。

2021/12/19 　お金と何か。

昔聞いた、水俣病の時の漁師の話があります。

水俣湾は、目の飛び出た、背骨のまがった魚であふれ、漁師は大打撃を受けた。しかしこの魚を賠償として会社が高値で買い取ってくれたので、漁師さんは頑張ったらしいのだが、取っても、食べられることなく、ただ捨てられることに、嫌気がさし、次第に漁をやめていったそうです。
お金をもらえるから、それでいいではない。
食べてくれた人の食卓を飾ったり、感謝に代わって、仕事は成り立つのかもしれませんね。

形は違いますが、飲食店の今年は、そういうところありました。協力金で助かったのですが、それで維持できたところで、何か満たされない日々。解除を受けて、協力金よりも少ない所得でも、お客様の笑顔であふれ、大きな声が聞こえたとき、その嬉しさは例えようがなかったです。ただ、ありがとうと直接言ってもらいたくて、独立して自営業を始め、年金は期待できないから、もう体が動かなくなるまで働こうと決めた、終わりの来ない労働の日々。でも働くことはつらいばかりでなく、お金以外のものも,もらっていたんだなと思えた一年でした。コロナで振り回されましたが、原点の喜びを改めて感じられた、いいこともあるものですね。

2021/12/12 　オールスター

荒野の7人、ヤングガン、エクスペンダブルスの共通点といえば、名優たちの共演、つまりオールスタームービーです。俳優たちのアベンジャーズとも、ジャスティスリーグともいえる、豪華なキャスト陣で、それぞれの名優が、映るだけで、楽しくなりますな。荒野の7人が、日本の7人の侍を下敷きにしてることから、日本でもありそうだが、日本でいえば趣が違いますが、孤狼の血や、アウトレイジのような極道ものがそうかな。先日テレビで荒野の7人が放映されてましたが、いいですな。ハットにシャツ、ズボンのラフないでたちでいながら、きちんとしていて、皆どちらかというとスレンダー。マシンガンも、バズーカ—砲も、手りゅう弾もない。ライフルとリボルバー式の銃で、連射し、発泡時の煙がリアルです。ここで驚きなのが、悪役も結構フェアなのだ。終盤、罠にはまり、村人を人質にとられ、絶体絶命のところで、ガンべルトもろとも武器を放棄するのだが、村の外まで行ったところでこれを返してしまうのだ。結局これが反撃の始まりとなり、7人のうち4人が命を落とす激戦となって、村人を守るわけだが、今の映画なら、武器を放置した時点で、背後から皆殺しか、見逃しても武器は返さないだろうな。この辺が、昔は、西部劇でも仁義があったのだろうと思われます。しかし、ブリンナー、マックイーン、ブロンソン、コバーン、名優の若いころは、皆渋くてかっこいい。良い映画です。

2021/12/4 　危機察知

これだけ騒がれても減らない、高齢者ドライバーによる人身事故。自分の能力の衰えを感じても、返納できない事情もあるでしょうが、被害者はもちろんのこと、加害者も大変な不幸です。車メーカーの技術の進歩により、アクセルとブレーキの踏み間違いが起こらないとか、自動ブレーキがかかるとか、いろいろできてくるんでしょうが、そもそも、歩行者からすると、危険なドライバーかどうかが分からない。運転者からは、周りは良く見えても、外からは、よほど近づくか、窓でも開いてない限りは、確認のしようがない。蛇行してるとか、変な動きでもしてれば別ですが、それも気が付いた時には、もう手遅れということも…。なら、一層のこと、高齢者ドライバーの車は一目瞭然になるように、夜でも分かるぐらいド派手にしてみたらどうだろう。車体をショッキングイエローにするとか、あるいは、タイガースのように黒と黄色のストライプにするとか。（タクシーみたいに、上部に、マークを付けてもいいよね）そうすれば、他のドライバーも、歩行者も、いち早くその車が、高齢者だと気付くだろうし、その分対処もできるのではないだろうか。60歳以上の方が、新車を購入する際、どんな車種も、高齢者仕様にコーティングされるとか、今乗ってる車も、正面だけは、そうするとかはどうだろう。恥ずかしいとか、目立つとかいろいろご意見もあるだろうが、安全に比べたら、比べようもないことだし、いやなら、返納すればいい。パトランプを付けていればパトカーだと分かるように、他者の認識を見方につければ、避けられることも身構えることもできるのかもしれない。人生の終末に、償いようのない、事故を起こし、それまでの穏やかな人生が一転してしまうことを考るとね。自身はそれほどの凶器に乗ってる、という認識も持てるし、効果あるように思います。どうでしょうか？

2021/11/27 　受け取り拒否

中学生時代に生徒会長をやっていた時、階段ですれ違いざまにまったく知らない人から、暴言を吐かれたことがあります。驚いたのと同時に、あとから腹が立ちましたが、あとで思うと、人間関係のバランスの崩れからくる副作用だと思いました。ほとんどの人は、自分は相手を知っている、相手も自分を知っているという、相互の関係がほとんどで、どちらか一方通行はそれに付随する形なのですが、人前に立ったり、有名になるとそのバランスが崩れ、相手だけが知っているという関係が、大きく伸びてしまう。これがメディアであればなおさらで、芸能人やスポーツ選手が感じる大きなストレスだと思います。今、ＳＮＳの発達で、世界中の人と繋がれる便利な時代になりました。でも、その反面繋がりたくない人ともつながってします。先日行われたオリンピックの選手もそのようで、活躍しても、そうでなくても称賛と同時に、批判もあるようだ。人間の特性で、人を悪く言うのに、ふたをすることはできないから、仲間内でやめとけばいいものを、本人の目の届くところでやるのはいかがなもんかな。法でしばろうと、結局はモラルとか本人の人間性の問題だから、きっと終わりはないのでしょう。なら、僕のように、端末である携帯すら持たないというのは、極端かもしれないけど、受取拒否しかないかな…。誰かが活躍すれば、拍手とともに、やっかみも生まれる。みんな自分がかわいいから、自分の醜さに気づかないなんてことはこれまでもずーっとあったはず。なんていうか、いろんな人の心の中の声が、形になってしまう嫌な時代だと思います。聞かなくてもいい話には耳も傾けず、競技に、自分の仕事に、邁進してほしいですね。

2021/11/20 回すのではなく渡す。　

不幸な生い立ちを表現する言葉に、親戚中をたらいまわしにされると言われることがありますね。でも、境遇がすべてではない。3人の父親と、2人の母親に育てられた女の子が、立派に育つ物語。今回観た映画は、そして、バトンは渡されたです。幼い頃にママが亡くなり、父子家庭の家に、新しいママが来て、そのままは自由奔放で、次々に父親が変わる。それでも最後の父親が大事に育てた娘が、少女から、結婚するまでを描いた作品なのですが、とても感動的。ともすると不幸な話にもなりそうな話が、温かく、強く、それでいて、飽きさせない。とてもいい作品でした。植物が育つのに、日光と水とできれば肥料がいるように、人は、愛情が必要です。でもそれは、血のつながった親だけからもらうものではなく、子を思うすべての人が与えられるもので、人ゆえの美しさに輝いていました。物語は、表面的に見えたことだけでなく、実は、奔放な母親の本音が、クライマックスで明らかになります。その愛情の深さ、逞しさに、涙が止まりませんでした。たらい回すのではなく、まるでリレーのように、バトンを渡しつないでいく。親にはなれなかった僕ですが、受けた愛情の大きさを実感する良い映画でした。

2021/11/13 　先を生きるということ

昔も今も、年寄りの中には、長老とか、御意見番といわれる人がいて、学歴があるとか、清廉潔白とかではないのだけれど、物事を正す人がいるもんです。下町では、それは一人とかではなかったから、いつも誰かの目があって、品格はなくても、躾というルールがありましたね。先日、この夏では最後になるかもしれない、昼飲みを楽しもうと、お店の前で並んでいました。僕の後に、60代ぐらいのおじさん1人とおばさん3人のグループ。一見上品そうなふうなのだが、これがひどかった。下町の狭い道なのに、道の片側に寄らず、反対側にもよりかかってるため、そこを通る、乳母車などの歩行の邪魔に。おじさんは、静かに並ぶことなく、あっち行ったりこっち行ったり。終いには、使ったウエットティッシュを店前に捨てる始末。このとき、飲む場合は、2人までで90分の縛りがあるのに、4人で飲もうとしてるルール無用。これでは、報道の対象になりがちな若者の暴走と、何も変わらない。何年生きたか知りませんが、長く生きた先輩は、社会においても、見本であってほしいと思いますが、思わず恥を知れという言葉を抑えるが精一杯でした。年功序列は、決して、会社の出世のシステムではなく、町会などの街中にも、ピラミッド構造で存在しました。それは、年取ったから偉いではなく、偉いだけの言葉の重さや、正しいあり方を自ら示す態度のあり方があるように思います。ああはなりたくない。そう消化すれば、反面教師ともとらえられなくもない。先を生きると書いて先生。先生は、議員や医師や、教師だけではありませんぞ。

2021/11/7 　休火山

　今年もＢクラスに終わった広島ですが、監督の采配やら、選手のプレーやら批判的なコメントで埋まるかと思いきや、意外といい評価が多いのは、若鯉のおかげなのだ。ヤクルトが村上選手、阪神が佐藤選手の若い力によってチームが引っ張られたように、広島も、そうなるかもといった気配があります。まだ爆発まで行かない、その一歩手前ですが、林、宇草、羽月、中村、石原、坂倉選手はとても素晴らしい。（特に坂倉選手、打率2位ですぞ。あと一歩で首位打者でした。その首位打者が鈴木選手ですから仕方ないですが）投手でも、次のエースである森下選手を中心に、守護神の栗原選手、先発ローテーション入りした大道選手、同じルーキーで中継ぎで頑張る森浦選手がいる。この森浦選手は、とてもコントロールがよく、今はその良すぎるのがかえって弱点らしいのだが、ここは経験で、ずるさも覚えれば、もしかすると、中日の岩瀬選手のようになるかもとのことですぞ。玉村、床田、遠藤、島内選手も期待ですぞ。急速に進む世代交代の中でも、ひときわ目立つのが小園選手です。ドラフト1位ということもあって、1年目からよく出ていましたが、あの時は、いっぱいいっぱいの心持だったそうな。でも今年は落ち着いています。結果、規定打席達成で、あと少しで3割でした。この世代に負けじと頑張る野間選手とともに、牽引してくれてるような存在ですね。きっと、そのうちすごいチームになる。ファンのひいき目ですが、今の底から跳ね返って、Ｖ字回復を望みます。付け加えまして、今年の新人王は、楽天の早川選手と阪神の佐藤選手で決まりだと思っていましたが、終わってみれば、オリックスの宮城投手や、日ハムの伊藤選手、横浜の牧選手、同じく阪神の中野、伊藤選手など、生きのいい新人が盛りだくさんの大混戦です。佐藤選手も、後半調子を落としましたので、堅実に頑張ってる栗原選手にもチャンスがあるのかな？（なんせ金メダルにも貢献したのですから、そこも評価してほしいですぞ）ただ、後半の球の切れに出ていたように、この1年間頑張った疲れが心配。十分なケアをして、来年は、無理しないで欲しいですね。

2021/10/30 　善と悪のはざまで

禅の世界の話で、よく善と悪は、本来存在しないのだそうです。それは人間の解釈によるところで、立場に寄っても変わるものですね。人間社会を維持するのにプラスに働くのが善なら、その逆が悪ともいえる。でも、生きていれば現実には、いつのそこら中にそれは存在し、考えさせられるものですな。今回観た映画は護られなかった者たちへです。東日本大震災後の混沌とした状況と、生活保護の受給を軸に、何が正しいのかを問い詰めるヒューマン作品です。連続餓死事件が発生し、その犯人を追ううちに、震災後の生活困窮者に起きた悲劇と重なっていきます。ミステリー要素があるもの、犯人捜しはこの作品の主題ではなく、そもそもなぜこんな事件が起きてしまったのかが問題となっています。とても面白いのは、そのキャストで、今回被害者側になってるのは、これまで、善人役が多い方たちなのです。作品中では、まるで善人の皮を被った悪人にも見えますが、でも観終われば、彼らもまた、間違ってるのではなく、それぞれの立場での善を通したともいえます。結局何が正しいのかは見るものに委ねられるのですが、現実助けを求める人はいる。その弱者の声を聞いてほしいところに落ち着きます。娯楽作品というよりは、あなたならどう思う？と宿題を渡されたような感じでした。みなさんの演技は素晴らしいです。いい作品でした。

2021/10/26 　花道

ドキドキした1週間も、やはり夢のまた夢で、気候同様、すっかり冷え切りましたな。後は個人タイトルといきたいとこですが、噂は現実となり、いよいよ鈴木選手のメジャー挑戦の幕が上がるようです。（最多勝候補の久里選手は、是非とってもらいたい半面、もしかするとＦＡ宣言するかもしれないと思うと、逃したら残留してくれるのかな。複雑だ）チームの弱体化は否めませんが、楽しみですね。どこまで通用するのでしょうか。振り返れば、チーム唯一エースの黒田選手や、マエケンがメジャーに旅立った時もそうでした。来年は負け続けるのかと肩を落としましたが、次の世代に、野村選手や、大瀬良選手がその任を受け、今があります。なら、横浜が、筒香選手の後、佐野選手が出てきたように、広島にもそんな選手がいるのではと思っています。（正随選手？）来年は、1番宇草、2番野間、3番小園で、小技と足で書き回し、新4番として坂倉か西川、次に林,菊池選手となるでしょう。（調子次第では、菊池選手は2番でもいいですね）ベテランの長野、松山選手にも期待です。新人はまだ未知数なので、それは置いておいて、今日のニュースでソフトバンクの、グラシアル、デスパイネ選手が退団予定とか。ここの所、野手では、助っ人で当たりが少ないので、値段が折り合い付けば、どうかな？後は、メヒア選手が覚醒し、メシア（救世主】となればいいのだけれどです。ま、優勝はともかく、来年は今年以上の変革の一年となりそうですな。

2021/10/23 マスカレード

マスカレードという言葉を初めて知ったのは、友達が歌っていた安全地帯の曲でした。仮面を意味するその言葉はミステリーにはぴったりだと思っていたら、結構作品はあるもんです。ずいぶん前に東野さん原作のマスカレードホテルを読んだとき、オムニバスのようで連続性のあるの作品の構築力と、まるで作品全体が仮面をかぶってるような騙された感に圧倒され、いつか映像化されたらと思っていたら、今度は、第2作目マスカレードナイトです。前作同様、ホテルを舞台とし、ホテルマンと刑事のでこぼこコンビが、それぞれの価値観をぶつけあいながら、解決に導いていきます。キムタクには毎度驚かされますが、彼独特の演技はひきこむ力がすごいですね。人気実力とも最高レベルにあることがよくわかります。前作は、仮面をかぶってるかのように、別人物になりすましていたのが、キーマンでしたが、今回は、文字通り、仮面パーティ。いくつかの伏線があり、それを回収し、あれ？あと誰がいたっけ？と容疑者をもう一度見直すと、外した記憶の中から仮面者は現れます。見事な作品です。そして、セリフに、ホテルを利用する人は、皆、仮面を付けている。その仮面を剥がしてはいけないとあります。つまり、ホテルこそ、このマスカレードにふさわしい舞台なんだということですね。音楽、出演者、ホテル内なのにスケールの大きさ、すべて豪華です。（年末でもよかったのでは）この秋、一番のお勧めでしょう。

2021/10/20 悪あがき。

世の中は、そうは思い通りには行かない。
今日10/20は、つくづくそう思う朝です。
巨人は引き分けに持ち込み、ヤクルトは阪神に負け、青柳投手に勝ち星がつき、やや最多投手に王手感があります。すべては望んだ逆となってしまいました。もうかなり、広島のＣＳ出場は、限りなく無理になりましたが、それでも、妄想的に悪あがきすれば、ヤクルトの協力ですな。ヤクルトの対戦成績を見ると、阪神とは分が悪い。その一方で広島はお客さんにしている。広島と阪神はというと、今でこそ広島が勝ちこしていますが、前半はいいようにやられました。それが今の成績になったのは、後半やり返したからです。なら、ヤクルトとすれば、広島にＣＳに出てもらって、阪神を叩いてもらって、最後に広島を叩く、これが理想の展開なのでは。しかも、巨人の残り試合のうち、2試合はヤクルトなのだ。なら、広島のためにも、頑張ってもらえないかな。次の神宮での広島戦は、ちょっと力を温存してもらって、1勝1敗ぐらいでどうかしらです。両リーグとも、未だ優勝チームが決まらない、混沌としたペナントレースも珍しい。そこに、ちょこんとぶら下がっている広島に、光明あれ。

2021/10/19 最後の綱渡り

ペナントレースも残りわずかとなり、優勝とは程遠い広島は、あとは個人タイトルだけと思っていました。最多勝候補の久里選手と、首位打者候補の坂倉、鈴木選手。さらに鈴木選手は、本塁打王の芽も見えてきました。これが最後のドキドキだと思いきや、巨人の失速で、蜘蛛の糸のごとく細い糸ですが、もしかするとＣＳに出場できる芽も出てきたのです。むろん巨人が連敗にストップがかからなくて、広島が爆勝ちすればというかなり都合の良い条件ではありますが…。（10/18現在）でも可能性は無きにしも非ずなのだ。というのも、広島はもう巨人との対戦がないものの、残りの試合阪神とヤクルトが多い。ヤクルトの優勝が、早々に決まれば、両チームは、主力を温存した消化試合になるでしょう。本塁打王候補の村上選手、首位打者候補の近本選手、最多勝利投手候補の青柳投手らが頑張っても、チームとしては、気がぬけるはずだ。そこをつけば奇跡は起こるとも限らないのであります。こうなると、ヤクルト次第なのだが、ヤクルトも、本拠地での優勝を決めたいとなれば、19日からの阪神2連戦は落とせまい。マジック4であればここで決めたいはず。だからヤクルト頑張れなのです。こんなシーズンもあっていい。コロナで被害を最も受けたチームが、最後に劇的に滑り込むのです。奇跡よ起これ！！

2021/10/16 もう伝統だな。

テレビ朝日は、ドラマのシリーズ化がとてもうまいと思う。そのいくつものシリーズの中で、2代巨頭といえば、相棒と、科捜研の女ですね。沢口靖子さんの代表作ともいえる作品で、沢口さん演じる榊マリコさんを中心とした、科学分析の物語。仕事熱心で、周りに流されないまっすぐな性格ゆえ、周りを巻き込み、無茶ぶり当然のマリコさん。昔は男っぽいキャラでしたが、今ではだいぶ女性しらしくなっても、その部分は変わらない。その集大成の劇場版でした。これまで出場した役者勢ぞろいで、今は別の組織に属していても、話の展開で関わっていきます。犯人捜しより、その証拠探しに重きを置いたスタイルは変わらず、様々な人がサポートしていきますが、中でも、マリコさんのお父さん役の小野さんが、最初は調査に来たものの、親として、科学者として助けるシーンは、この作品に暖かさわもたらします。また、マリコさんは実はバツイチなんですが、初期の頃に出ていた元御主人も出るのです。その絡みは、普段と違い、とても女性らしいマリコさんで、かわいい感じでした。内容は分かりやすく、ドラマのスペシャル版ではありますが、言うまでもなく、これまで、テレビシリーズを見てきた人なら、十分に、楽しめる内容となっております。まるで、卒業アルバムを見るような、懐かしさも感じる素敵な作品でした。

2021/10/9 魔の8回。

6連勝の後、4連敗。(その後3連勝）去年お客さんにしていたヤクルトに、今は逆の立場、今年の広島を象徴するような星ですな。この3試合のうち2試合が後半の逆転で、先発が踏ん張って中盤まで試合を作っても、そのリリーフが崩れる展開でした。よく見たことあるなと思いきや、ネットに載ってましたが、どうもこれが広島の最大の弱点らしく、8回の失点は、ダントツで1位だそうな。栗林という盤石の守護神を手にしながら勝てないのは、そこにつなぐ投手が穴なのだ。ただ責められない部分も多く、ケムナ、島内、森浦選手らは、やはりまだ経験不足で、時に力みすぎて、いらぬ四球から失点するケースが多い。それを埋めるために、加入してもらった菊池選手も、ベテランの領域だが、ちょっと心もとない。（先日の中日戦でもそうでした。同点で迎えた9回の裏。優勝に絡まない広島は、セーブにならないため、栗林選手を温存した菊池選手。こういう時手本になるように、びしっと抑えれば信頼も増すのですが、結果は、押し出しサヨナラ。最悪だ。まだ打たれた方がよかった。）コルニエル選手も、前半ほどの勢いがないとすると、ここを埋めるのは、かつての選手たちの復活なのかなぁ～。今村、一岡選手あたりがそうなんだろうけど、僕はかつてドラフト1位で入団し、先発で頑張っていた豪腕。岡田選手あたりがいいのではと思っております。ただコントロールがよくなればだけど…。勝ち続けなければ優勝はできないし、優勝するためには、勝ちパターンを作らなければならない。ただそれも、みんなで作るものだから、今頑張ってる若手の成長と、復活かいい補強ができるといいですな。8回の男と呼ばれるような人が。

2021/10/2 とっとこ床田。

今日10/1は、最高に気分がいい。広島の6連勝で、しかも、あの天敵、秋山投手を撃破し、勝ち頭の青柳投手もはねのけて、阪神との星も勝ち越すことができた。さらに、ずっと応援してきた久里投手が念願の10勝。いうことなしですな。でも、さらにうれしいのは、後半床田選手が調子がいいことです。５年目になりますが、入団はドラフト３位でした。でも僕はこの年入団した中でピカイチだと思った。ピンチでも動じないクールな表情、内角に切れ込む度胸。後は経験で磨かれると思っていた。しかし、デビューまもなく手術。無事を祈っていたら、何とか３年目でロテーション入り。ブレイクをしたものの、去年は、ちょっと考えすぎで、ジンクスに阻まれました。今年も前半戦はいまいちでしたが、ファームから戻ってからは、元の威勢のいい投球に戻っていた。巨人戦での完封。秋投手との対戦で、０点に抑えるなど、ここの所とても安定感があり、やっと本格左腕が出てきたです。ジョンソン投手がいなくなって、先発の左腕不足が否めなかったが、玉村、同期２位の高橋選手を引っ張って、左の柱になってほしいですね。もう少し早ければ、セリーグの川を渡れたかもしれないですが、今はもうしょうがない。大瀬良、森下、久里選手の右の３本に、床田の左の１本の柱。これを軸に、今活躍中の玉村、高橋選手なら、右3左3のバランスよくなるし、あとは生きのいい新人も加えて、去年活躍した遠藤選手や、ベテラン野村選手も加えて、ローテーションが組めれば、来期は何とかなるでしょうね。

2021/9/25 みんなの力

野球も終盤戦に入り、混戦といわれてますが、セリーグでいえば、上位3チームと下位3チームの間に大きな川が流れていて、下にいる広島としてはちっとも面白くありませんな。ただ、ん？と思ったことが・・・。打撃成績を見てみると、この日9/19では、阪神の近本選手が一人と下位にヤクルトの選手が2人、巨人に至っては一人もいない。つまり、上位から8人のうち7人が、川の下の選手なのだ。広島もいるが特に、横浜が多い。防御率でも中日の柳選手が1位であるように、個人成績が好調でも、チームとしてはいまいちになるのだ。野球とは、面白いもので、打つべき時に効率よく打てれば、チームとしては勝てるわけで、みんなで頑張らないと,どうにもならない勝負なのですな。例えば、広島でいえば、鈴木選手が本塁打を量産してるのに、規定打席に達してから、意識し過ぎなのか、そのあとを打つ坂倉選手が不調。ここの所、黒星が目立つのも、この辺の打線のつながりが影響してるともいえますね。強いチームとは、良い選手がいることも必要条件ですが、無くても何とかなるといえるのでしょうな。得点につながる安打を、タイムリーと言うように、その時の必要な安打が打てるかなのですな。広島は成長途上。まずは個人の一流へ。次に、チームの力へ。この前までの強い広島までは、まだ遠くですね。

2021/9/18 発掘力。

プロ野球において、監督に求められる人材は、少しずるいぐらいでちょうど良いようにの思います。何をしてくるかわからない不気味さや、人のいやがることを仕掛けてくる強かさ。スポーツとはいえ、プロの勝負の世界だから、人格者だけでは勤まらないのではないだろうか？采配も、ん？というところもあるけど、そういう意味では、広島現佐々岡監督はちょっと物足りないかな。でも、監督の良いところは、発掘力だ。若手を試合で使うのはなかなか勇気のいること。でも、チーム事情が優勝から遠いとはいえ、批判を顧みずどんどん使っている。ルーキーの三本柱の投手、栗林、森浦、大道選手の起用もそうですが、野手でも、林、小園、坂倉選手が、見事に落ち着いた。前半活躍した羽月選手もそうだ。チームの若返りはなかなか難しい中で、今それがうまくいっているチームの一つになっている。また一人そんな発掘できた選手に、正随選手がいる。2軍で優秀な成績を納めていたけど、1軍ではさっぱり。でも、3番に起用され、/15の中日戦では大活躍です。こんなことが起きるのも、育成のカープならではです。先ほどの野手の3人はいずれも左バッターですから、待望の右の大砲といえますな。これまでのカープといえば、守護神が安定しない、後半の中継ぎ不足、先発ローテに左腕が少ない、鈴木選手のメジャー行の後、打線を支える選手がいないが問題でした。これらが、少しづつ解消されつつある。チーム成績は、どん底だけど、佐々岡監督が作った、チームの人材は、大きな功績だと思っています。シーズンもあと少し。でも、若手には、チャンスの時期。頑張ってほしいですね。

2021/9/11 殻の外。

プロ野球の世界で、規定を超えるのは1流の入り口だと思う。規定打席もそうだが、規定投球回数なんて、とても難しい。レギュラーとして試合に出続けた選手のみが、到達できる一つのハードルで、この中から、防御率や首位打者などのタイトルが選ばれるのだから、ここに至るのは、一部の選ばれた選手といえるでしょう。坂倉選手がその規定打席に達しました。しかも、これまで隠れ首位打者といわれたのが本物に。若鯉の成長にファンは喜び満タンです。もともと打撃に非凡な才能があるといわれてきました。でも、正捕手会沢選手の影で、3番手ぐらいの捕手でしかなく、そのうえ、中村選手の入団もあり、厳しい立場にありました。でも捕手以外でのポジションでの出場や、今年は会沢選手のリタイヤもあって、中村、石原選手とともに、その座を争いました。最近では、そのパンチ力から、5番をまかされ、右の鈴木、左の坂倉という布陣であります。（ちなみに、最近3番が多い小園選手も左だから、バランスがいいですね）ひたむきに打ち込んできた結果が今ここに一つの形になりました。ま、まだ時間はあるので、タイトル奪取は、夢のことですが、頑張ってほしいものです。筒香選手がメジャーに行って佐野選手が出てきたように、鈴木選手のメジャー挑戦が近い中、坂倉選手が本格化することを願っています。このまま頑張れば、小園選手も規定打席に届くのではないかな。同じ左の大砲の林選手は、ちと厳しかな。優勝は無理でも、野球は楽しい。若鯉たち頑張ってください。

2021/9/4 殻の中。

投手において防御率というのは、ほぼ自分の力で勝ち取るものです。しかし、勝利数というのは、自分の力によるのも多いですが、得点してくれないとどうにもならないので、チームによるところもありますね。新人王を取り、金メダルの勝利投手となった森下選手が、苦しんでおります。チーム事情があまり良くないのもありますが、かわいそうなほど援護射撃が少ない。それだからこそ、何とか点を与えないようにと気を吐きすぎるのか、今年は被弾が多いのだ。もう少し余裕を持たせてあげられるといいのだけれど。かつての広島は、マエケンや、次の野村選手、今のエース大瀬良選手に至るまで、タイトルを取らせるために、登板の試合は、必死にやったいた。それが、エースを育て、チームの軸を作っていったのですが、ここでもそういう広島であってほしいですな。打線でも、林選手が苦しんでいます。生きの良さで、前半途中から使われて、結果を残してきましたが、ここに来て、やや考え始めてる感じですね。解説の元監督野村さんによると、これは、レギュラーとして他球団からマークされ始めた証拠で、誰もが通る道だそうな。ここを乗り越えて自分のスタイルを作れてこそ本当のレギュラーになっていくんだそうですね。きっと、坂倉選手も同じかな。（そのうち中村選手もそうなるのかな？）ここに来て、若返りが進む広島。ひとえに、ここ何年かでのドラフトの獲得が、いかにうまくいっている証拠でもあります。次なる活躍を望む、宇草、大盛、羽月選手など次なる若手もたくさん控えています。主砲の鈴木選手も、やや悩みがちですが、ここの所、調子をあげて来てます。みんな殻の中。もうチームとしては優勝はおろか、クライマックスシリーズも困難な状況ですから、もっとのびのびと頑張ってほしいです。殻を破るのはもう近いぞ！！

2021/8/28 好きなんだろうな。

スタローンのエクスペンダブルスを観るたびに思うのは、往年のアクション俳優も今じゃおじさんとなっても、銃を打ったり、戦うのが本能的に好きなんだろうなということ。みんないきいきしてるものね。そういう意味でいうと、アウトレイジもそう。任侠映画の怖さもそうだけど、皆活き活きと極道の役を演じている印象があります。今回は、孤狼の血の2。前回の続きで、警察との抗争との三つ巴の話。常にひりひりする緊張感と、激しい暴力の中に、ほんわかした人がいるのですが、この人が実は一番黒…。内容は言うまでもない血で血を洗う作品です。アウトレイジの三浦友和さんのような、普段からいい人そうで、役柄も、爽やかな役が多かった人ほど、はまるとすごみがあるもので、主役の松阪君も、敵役の鈴木さんも、あまりにもこれまでの役柄と違いすぎて、役者の底力のすごさに驚かされます。でも、僕的には、西野七瀬さんが素晴らしかった。以前にドラマに出ていた西野さんに、将来性を見たと書いた気もしますが、ついこの前までアイドルをやっていて、最近は、ドラマでもおとなしめの役が多かったように思いますが、今回は、清純派を脱ぎ捨てた演技。まだはじけたとは言えないけれど、彼女の頑張りが見えて、これから封切りになる作品に、いくつか彼女の名がある理由がわかるように思いました。好きな人が見ればいい映画ですが、作品中で、解説が入る昔のスタイルを踏襲しながらも、若い役者さんたちで、これだけの作品ができるのは、これからも楽しみな映画界を見たようでしたね。

2021/8/21 背負う力

無事、オリンピックが終わり、次は甲子園、続いてパラリンピックとなるようですね。いくらホームゲームとはいえ、こんなにメダルが取れるなんてね。選手と、それを支えた周りのスタッフやボランティアの方々に感謝です。

でも一番すごいと思ったのは、菅総理と小池都知事。
僕も含めてですが、コロナの感染拡大につれ、中止してほしいというのが国民感情だったにもかかわらず、この開催が、きっと国民のためになると信じて、その責任を背負ってくれた。正直怖かったと思うし、中止にしても決して責められなかったはず。リーダーとして、何が大事かをしっかりと見極め、実行し、耐えてくれた。そのことに感謝です。無観客だったのは、もったいなかったけど、そこら辺の安全性とのぎりぎりの調整があったことで、無事終えられた。それだけでなく、国民のほとんどは、この大会で、感動し、興奮し、やってよかったと思ったのでは。それを非難したり、オリンピックそのものがつまらなかったと言うのは簡単で、そもそもショーではないから、選手の活躍があって、それで十分と思うのだが。まだまだ続く長い戦いの中で、勇気をもらい、希望となり、これまでの忍苦の代償ともなったと思います。ワクチンの普及で、人類の逆襲は始まっています。あと少しの辛抱。オリンピックでもらった力で、今度は我々国民の一人一人が、この国を支えていくことを背負う番かもしれませんね。

2021/8/14 また、眠れないぞ！！

東京オリンピックは、時差がないので、十分にみれるのはいいですが、どういうわけか、決勝とか、観たいものは、夜に集まる。野球の決勝も、終わったのは10時過ぎ。最近の4時起きの生活だと、8時に寝てしまうことも多いので、ちょっと眠いですな。でもよかった。柔道、レスリングの興奮でしたが、なんといっても、野球は超興奮です。金メダル確実といわれても、やはり、簡単にはいかない。初戦も固くなってた所から、相当な重圧があったと思うのですが、ことごとく接戦を制しました。決勝でもここで畳みかけるチャンスは作るものの、なかなか点が取れない。でも、崩れそうで崩れなかった投手陣も見事でした。悲願の金メダルを最後に、しばらくオリンピックから消えるようですが、だからこそ取れてよかった。僕としては、何人か選んでもらった広島の選手が、無事に、それなりに活躍して終えることができたのと、決勝を、先発で勝ち投手、森下、最後を守護神、栗林選手が務めたのが何よりもいい。広島の若鯉に、良い勲章となったと思います。感謝です。終わると寂しくなりますが、今度は、甲子園。寝る前に耳に鼓動が聞こえるほど興奮した為、眠れなかった日々から、解放されそうです。

2021/8/7 五輪のムムム。

感染が拡大し、ちょっと恐ろしくもなってきましたが、これまでのすべて我慢は、もう通用しなくなってるとも思うので、欧米のように共生という判断も必要かと思う、今日この頃です。反対していたオリンピックも、やってみればホームゲームを生かした日本人の活躍のおかげで、よく見るようになりました。結果的に、家を出なくなるから、皮肉にも、オリンピック開催で拡大したことが、帰って外出を抑えられてるともいえますな。日本開催で、時差がないし自粛期間中だから、じっくり見ることが多いオリンピックとなりましたが、改めてみますと、競技以外の場所での発見はあるものです。たまたま見ていた体操の競技では、中国の二人の選手が好成績を納め、ともにメダル獲得となりました。しかし、二人の選手は、言葉を交わすことも、握手すらない。それぞれがコーチと分かち合うぐらいで、目を合わせることなく、すれ違う姿が映されました。ライバルでもありますが、同国代表で、もう競技は終わったんだからノーサイドでいいと思うのですが、ここは個人競技の厳しさなのか、中国が、なぜに強いのかを知るシビアな姿でしたね。すごい意識の高さだと思います。その一方で、陸上の予選や、決勝での選手紹介はとてもかわいらしい。特に女子は、レース前とあって、鬼の形相なのに、カメラを向けられ、紹介されるとニコリと微笑んだり、手を振ったり、中には、投げキッスまでしてくれる。普段は、こんな顔で生活されてるのかなと思うほど、微笑ましいですね。（個人的に癖になり、レースそのものよりこっちが楽しみになってます）しかし驚いたのは、100Ｍ決勝の前のパフォーマンス。いきなり暗くなったと思えば、プロジェクションマッピングによるちょっとしたショー。これから、すごいことが始まるよ、しっかり見てねと言われたかのようでした。技術ってすごいですね。生で見れたら、大歓声だったかと思うと惜しいですが、テレビでも十分楽しめる良い大会です。

2021/7/31 環境力

僕は昭和46年生まれですので、長嶋選手の現役をダイジェストぐらいでしか知らない。王選手も、美空ひばりさんも晩年ぐらいしか覚えていない。なので、もっと早く生まれたかったと思うことがありました。でもその後イチロー選手や松井選手。サッカーの本田選手を見るにつけ、良い時代に生まれたなと思うようになりましたね。今またその思いは一塩でありますな。メジャーでの大谷選手の今年の活躍は、実に気持ちがいい。特に、コロナで社会全体が暗く停滞してるからこそ、彼の溌剌としたプレーの連続は、眩しく、まるで我が子の活躍を見るようで微笑ましい。でも、思えば、彼の活躍の原点は、批判からでしたね。いくら才能があるからといって、二刀流など、マンガではないのだからとか、せっかくの才能をつぶす気かといわれたものです。それを決断し、今につながる道を作った栗山監督は、素晴らしいですね。また、メジャー行くときだって、どっちかに絞れといわれても、今のような起用法で彼の成長を見守り続けてくれた首脳陣が素晴らしい。彼の性格の良さが作った、環境力なのでしょうね。周りに支えられ、信じてもらえ、いま大きな花を咲かせています。夢ともいえるヒーローの誕生に、日本だけでなく全米が熱狂してるのかと知ると、誇らしいです。どうか、この時間が長く続くことを願います。頑張って、日本が生んだ、現実のヒーロー。しかし、大谷君の凄さは人柄の良さで、万人受けするところだ。それほど野球に興味のないうちの母親でさえ、スケートの羽生君以来の興奮なのだから。

2021/7/24 心を動かす

人間歳をとると、だんだん涙脆くなるものです。もともと泣き虫だったですが、最近はよく泣く。そんな自分をたまには分析してみれば、どうも人の美しさに、シンクロするようですね。もともと東京でのオリンピックには反対でした。大勢の外国人に町がかき回されるのが嫌だと思いました。コロナが蔓延し、国民の安全からも、反対を深めましたが、いざ始まってみるとやってよかったなと感動する日々。何を見てよいやらわからないから、常に、テレビのリモコンは、中継されてるチャンネルを往ったり来たり。金メダルの瞬間をドキドキしてみながら、拍手して、歓声をあげて、大泣き。地元ということもあってか、今までで一番興奮してます。五輪に向け準備してきた選手たちの苦労が、ここに報われたのかと思うと、心は激しく動きますね。特に、先日の阿部兄妹の金メダルは良かった。何度頑張れと言ったことか。感動しましたね。まだまだ楽しみは尽きない一方で、感染も拡大してるので、どうか無事に終わってくださいと願うのみです。

2021/7/17 夢の対決

シンゴジラは、大災害や戦争をシュミレートしたかのような、リアルを追求した設定が見どころでしたが、今回は、まったくもって逆。アメリカらしく、考えうる想像の世界を膨らまして、ＣＧ使いまくった夢の対決でした。ゴジラ対キングコング。着ぐるみと違って、動きは早いは、アクロバティックだわ、ど迫力でした。キングコングを何に利用しようとしてるのか？今まで人類に協力的だったゴジラがなぜ怒ってるのか？いくつかのテーマはありますが、内容よりも対決シーンは凄過ぎて、なおかつ、最終的には、メカゴジラも表れて、共闘する。怪獣ファンなら、ただ楽しい映画でした。ちょっとリアルなのは、コングが、戦いの中で、脱臼してしまうのだが、そこをビルに体を打ち付けて、元に戻すところは面白かったです。プロレスのような、あるいは、武術のような動きも見せて、いくつか、ほう！！というところもあります。この作品は、理屈がいらず、地球の真ん中に空洞があり、そこに、巨大生物の世界があるなど、とても夢があります。どうぞ、ウルトラマン好き、ゴジラ好き、ガメラ好きの怪獣ファンの皆さまなら、だたうれしい作品でした。ぼくが進めるまでもなく、ファンは行くでしょうが。結局、人類のよこしまな考えが一番の悪。そこで決着。

2021/7/10 描く未来への逆流

僕は車の運転にむいてない。男性では珍しく、適性検査で不適正が出てしまいました。免許は取ったものの、もっぱら、自転車か公共の交通機関の利用が主です。山より海のほうが多かったですが、それでも、学生時代は、ヤマト運輸の契約社員をやっていたため、引っ越しや、集荷のお手伝いで、清水の山間部に行くこともありました。その時に、こんな山奥にも集落はあるのだと思いましたね。　先日の大雨で、熱海で土石流が発生し、今はそのニュースでもちきりです。熱海は坂の多い地形でしたので、山に水がたまれば、そういうことも起きるのかと思いますが、東京から近いところで、ましてやリゾート地の熱海でというのはショックでした。もうずいぶん前になりますが、おばさんが、熱川の施設に入っていたため、熱海は、翌通過したことがあります。かつての繁栄はなくなり、ひっそりとして印象でした。でも、番組で取り上げられていましたが、熱海をよく知る職員が中心となって、行政とともに、熱海の立て直しが始まり、特に、映画やドラマの撮影地としての誘致を積極的にやって、再び活気を取り戻してきたとのことでした。しかし、今回のことで、元に戻すにも時間はかかるでしょうし、あの映像を見れば、しばらく行くのをためらうほどの風評被害が続くのは避けられないでしょう。土石流は、建物や施設だけでなく、人の積み上げた未来をも流してしまった。自然の力とは恐ろしいものだと思い知らされます。僕は勘違いしていましたが、日本は小さな島国ではなく、国土は結構大きいらしい。日本を切り抜いてヨーロッパに置けば、かなり大きい。でも、日本は山地が多いため、住める平地を見ればやはり狭いといえます。山奥でも、傾斜のあるところでも、住まざるを得ない。だからの悲劇ともいえますが、何とかならないものでしょうか？晩年は、地方でのんびりスローライフ。そんな夢のリスクが、少しでも取り除かれるといいですね。

2021/7/1 日常の隙間

人間そんなに清廉潔白ではないもので、僕も小さなずるはよくやります。普段は、横断歩道のない道を渡ることはしないし、信号も待ちますが、急いでいるとずるしてしまう。これまで大丈夫だったからという根拠のない自信に押された、日常の小さな隙間。プライベートなら仕方ないとしても、仕事ではない方がいい。それはたまに、悲劇につながるから…。またしても痛ましい事故ですね。千葉のほうで、トラックが小学生の列に突っ込んで、5人の死傷者を出しました。しかも運転していたのは、60代のベテランなのだが、酒を飲んでいて、どうも居眠りらしい。被害者の家族としては、怒りが収まらない状況です。会社は当然のこと、加害者も60代となれば、家族もいるでしょうし、下手したら、同じぐらいの孫もいるのかもしれない。この一つの行為が、今後どれくらいの人の人生に大きな影を残すのかと思うと、胸が痛くなりますね。おそらくこれが初めてではないのでしょう。これまで何となく大丈夫だった。その経験が、その日も大丈夫という隙間を作った。実は大きな悲劇につながってると思えていたら・・。償いようのない事故の重さに、つらくなりますね。最近、朝早くから仕事するため、朝刊を配る配達員をよく見ます。最近は、自転車よりバイクが多いようですが、どこの新聞社か知りませんが、交通ルール無視の逆走が多い。朝早くで人もいないから、これまで大丈夫だったから、そんな自信から生まれた隙間が、ある日人身事故につながらなければいいと思います。飲食業の僕も、火を使い、刃物を使うことから事故はあります。たいていは、油断という隙間からです。御用心ですね。

2021/6/26 機を逸せば善も悪となる。

うちは、昔雀荘だったのですが、そのせいか、若い頃は良くやりました。麻雀はとても不思議な賭け事で、胴元がいない、4人での金の奪い合いなのですが、相手より早く上がることが攻めなら、相手を上がらせないことが守りで、そうは、あがれないものなので、強い人ほどこの守りがうまい。麻雀でいう守りの一つにタイミングがあり、機を逃すとそれは、危険となります。私事ですが、父親が11年前に亡くなって、いろんなことがありました。自身が倒れたり、4年目に母親が脳梗塞で入院したり、そのご施設にいたおばさんが続けて2人亡くなったりと、金銭的にも、精神的にもきつかったです。（それ以外にも公表できなことが数々）そのたびに、店の方針を変え、これまでの利益追求型から、無理のない持続型に変更し、僕が一人になっても続けられるように、メニューを減らし、営業時間を短縮し、改善してきました。でもこうしたことが今は生きています。できるだけ小さいエンジンで、小回りできるような燃費の良い小型車にしたことで、大きなことはできないけど、困難には、最小限の被害で対応で来ています。この順番が、コロナが、最後でなく、コロナが最初だったらと思うと、恐ろしくなりますね。順番の妙とはあるもので、あの頃はきつかったことでも、振り返れば、あの時でよかった。今なら破滅だと思うと、神の導きとはあるものだと思います。人智の及ぶところは、結局今を頑張るだけなのでしょうが、それは、繋がっていて、先の問題を取り除いたり、希望をもたらすことなのかもしれませんね。全うに生きて感謝。です。

2021/6/19 希望をつなぐ、さようなら。

シーズンオフ中に、メジャーの選手が帰国すると、トーク番組に出てくれることがあります。その中で、必ず聞かれるのが、いま最もメジャーに近い選手は誰ですか？。僕が聞いた番組で、とてもうれしかったのは、広島のあの選手が上がったこと。あのスイングスピードは素晴らしい、これまでの実績を考えれば、なぜ海を渡らないという声が、高まってるそうです。それは、広島不動の4番鈴木選手。個人タイトルも獲得し、日本代表でも、実績を積んだ、日本屈指のスラッガーであり、広島の財産であります。その鈴木選手がメジャーに行けば、広島は超がつくほど弱化しますが、それでも行ってほしいですな。どれだけ通じるのだろうと、その希望を考えれば、その、さよならは、とても意味がある。楽しみです。そうなると広島は、かつて投手王国で、少ない得点を必死に守った野球が思い出されますが、なんかそうなるように進めてる気もします。クローザーのランキングに久しぶりに広島のルーキー栗林選手が、名を連ねていますし、去年までの、後半の逆転で勝ち試合を逃すことや、それゆえ、先発陣が力みすぎての空回りが少ないように思います。驚いたのは、中継ぎの後半に、結構ルーキーを使っていて、これもまた機能してる。強かった時のような派手な勝ち方でなく、派手な連勝でもないけど、堅実に歩んでるように思うので、今年は楽しみですぞ。鈴木選手の花道を飾れたらなと思います。追記になりますが、野球選手とは、残酷な勝負な世界だと思わされます。鈴木選手は、入団した時は、ドラフト2位。このとき1位だったのが、高橋選手。同じような体格の右投げ右打ちのスラッガーでした。でも今では、球界を代表し、億の年棒をもらう鈴木選手に対し、高橋選手は、1軍で結果を残せず、ファームとの往ったり来たり。結果がすべてとはいえ、明と暗ですね。

2021/6/12 街の匂い

住んでいた街を離れるとその街には、特徴があり、久々に帰郷するとそれがきっかけで、自覚することがありますね。静岡から帰った時、感じた匂いは、地元に帰ってきたんだという匂いに変わり、その後も、上野からの帰りでも、そんな気分を思い出させてくれました。銀座線田原町駅に降り、改札を出て、階段を上ると匂って来るソースの匂い、その焼きそば屋が消えてしまいました。このコロナが影響したのか、もともと高齢だったからなのか、詳しい事情は分かりませんが、この5月で閉店を決めたようです。残念ながら、実際食べてみるとそれほどではないのだけれど、ただいい匂いはする。それは、浅草を利用する人や、お墓参りに来た人などの名物であり、多くの人の印象に残ってることでしょう。時代とはいえ、無くなるのは寂しい話です。まったくあの大国は、ろくでもなことをしてくれたもんだと、やや八つ当たり気味に文句も言いたくなりますね。懐かしさは、記憶の中でしか生きていけないです。

2021/6/5 泥沼を泳ぐ鯉

プロであり大人である以上、仕事以外の時間をどう使おうと自由なのだが、おそらく、真面目に守っていたであろう我が広島球団が、コロナが蔓延するとは？？レギューラー選手のほとんどとローテーション投手の半分以上が、リタイヤであります。こういう時は、しばらくお休みにして、試合は、引き分けとして処理してほしかったですが、そうはいかないようで、何日か、中止になったものの、試合をしなければいけないらしく、そんな即席メンバーでは、当然ぼろ負けが続くと思いきや、何とか頑張ってますな。ただ、チャンスをもらった、2軍の投手陣はなかなか結果を残せず、ほとんど抹消。うまくいかないですが、野手はなかなかいい。豪快なスイングで期待されていた林選手や、眠っていた中村捕手がとても調子がいい。去年よかった宇草選手も頑張ってます。捕手に至っては、正捕手の、会沢選手が戻ってきたら大混雑になりそうで、2番手の坂倉選手もいいし、2年目の石原選手もいい。坂倉、中村、石原三選手は、入団時期は違うものの、皆20代前半で歳が近い。打撃を買って外野手にまわそうにも、外野もいっぱい。もったいないですな。ま、何にしろ、こう時もあるのだと思うのと、コロナの恐ろしさを改めて思います。今は泥沼の中でも、また鯉は登る。このチャンスをものにした選手たちと共に。

2021/5/30 天網恢恢疎にして漏らさず

オカルトを信じるわけではないけれど、人間、ずるいことはできないものです。
子供の頃、初詣に行った時、落ちているお賽銭をこずかいにと持って帰ったことがあります。その後、不幸が続き、怪我までした。持って帰った額の倍の金額を返したところ、何も起こらなくなりました。罰が当たるってあるんだと思いました。何年か前も、脱税ではないけど、ちょうどボーダー上にあった売り上げを、年をまたいで、申告したところ、税務署の調査が入り、その何倍もの、追徴がありました。ずるいことはできないものです。今、上野は、時間外営業の飲み屋街の聖地だそうな。不名誉な話ですが、単なる社会モラルで言われてるわけではない時短要請。その意味を理解しての覚悟をもってならいいのだが、お金がほしかった店側と生きりたかったお客。協力金も辞退するならまだしも、両方を手にする、ずるをするなら、そこにも、しっぺ返しが来るのではと思いますね。ずるはいかんです。特に、自分の身勝手な営業や、娯楽が、家族や、大切な人への感染につながった時、助けを求めた医療現場が、逼迫して受け入れられなかったら、これまでの自分の行為を反省しても遅いのでは。それでも、お金がほしいから店を開ける、酒を飲みたいから店に行くなら、それはどうぞご自由に。ただし、感染して苦しんでも、どうぞ医者にかからないで、一人で耐えるぐらいの責任で臨んでほしいものですね。類は友を呼ぶといいますが、ずるはずるを呼び、正直は正直を呼ぶようです。ぼくも決して清廉潔白ではないけれど、できるだけ真面目に生きいています。お店をやってると、口にできないミスもあります。先日、前回来店の際、頂く金額を間違えたお客様から、お支払い頂くことがありました。その良心にとても感動しました。気付いてはいたのですが、言えなかった。でも、お客様もそれを正直に認めて、お客様のほうからしてくれた。それがうれしかったです。ちゃんとしてれば、ちゃんといく。世の中捨てたもんではない。見てる人は見てるもんですね。

2021/5/22 　7位が何だ！！

広島に陽性反応が出てしまい、ただでさえうまく行っていなかったチーム事情が心配であります。特に、リーデイングだった菊池選手と、ここの所調子が良かった小園選手がそうなんて…痛い。でも、今年は、生きのいい若手がもう一人躍動してるのだ。羽月選手。2018年ドラフト7位の選手で、小さいけど頑張ってる。2018年は、野手を中心に取った年で、正直言って、入団当初は、大丈夫かな？と思いました。というのも、広島では珍しく7位まで取ったのと、他の選手に比べ、ネームバリューはなく、何より小さい。きっと守備が得意なのかなぐらいにしか思ってなかった。（特にこの年の1位が小園選手だったから、似たような感じだなと思った）ところが、去年の後半ぐらいから、名を聞くようになり、今年は、2番になることが多く、チャンスでもきちんと打ちかえしている。なんか、往年の正田選手を思わせる良い選手なのだ。もともとは内野手なので、まだ慣れない外野に手間取り、先日もフライを見誤り、落としたミスが決勝点となったりしていたが、それでもその後は溌剌とプレーしていた強心臓なのだ。いずれは、小園選手とともに、内野のかなめになってくれると望んでおりますぞ。人間の成長は素晴らしい。ドラフトの順位なんて、結局関係なく、その人次第だと思います。今年の新人王は、阪神の佐藤選手でしょうが、広島にも、栗林投手と並び、もう一人、良い選手がいるんですよ。（あ！！候補の基準から外れてるのかな？）これを書いた翌21日には、なんと、この羽月選手から、鈴木選手まで陽性となりました。もう勝てる状態ではないので、若手へのチャンスとも思えますが、そもそも、この状態で、試合ができるのだろうか心配です。広島の敵は交流戦でも、巨人阪神でもなく、コロナでした。…なんか結局、しばらく試合できそうもないようですね。

2021/5/15 なぞる

先日、子供の日ということもあって、テレビでベストキッドを放映していました。僕が中学生ぐらいに観た作品のリメイクで、主役に、ウィルスミスの息子のシェイデン。師匠にジャッキーチェンという豪華な配役です。内容は変わらず、少年が強くなる物語で、何気ない日常の動作の中の行動を反復練習することで、武術の基礎を作ります。前回は、空手だったのが、今回はクンフー。シェイデンの愛らしさと、ジャッキーのいつもの素敵な笑顔が、作品を明るくします。前作をなぞるようですが、でも名作はやはり面白い。男の子が男になっていく過程で、守るべきもののために譲れないもの、胸を張って堂々と言える自分であること、作り笑いで自分の不都合をごまかさないこと、誰もが歩む戦いの日々です。中国に行った黒人は、それだけで阻害されがち。でも、その中で、我慢ではなく、戦うことで、自分を主張する。その健気さが、とても美しかった。なるほど、親子で観るには、良い映画だなと、子供の日にチョイスした意図もわかりましたね。

ここで終わればいいのだけれど、大人目線で見ると、ここでも中国。何年か前から、ハリウッド映画など、中国資本が多いせいか、中国への忖度が見られます。スポンサーに逆らえないのは仕方ないのか。結局金があるところが、勝ちになる、今日この頃です。

2021/5/8 研磨されるのは、数ではない

人間、経験こそ財産だといわれました。
仕事や運動に置いて、数をこなすことそれは技術や、能力が磨かれることであり、向上するものであると思います。しかし、これは違ったようだ。それは女性を見る目。和歌山の資産家が、覚せい剤で殺されたニュースで、最近はワイドショ—も持ちきりですが、孫ほど年の離れた奥さんをもらって、財産目当てか、毒殺される。2時間ドラマを地でいくような事件ですが、それ見たかという声が聞こえそうな、周りの予想通りの結末ですね。紀州のドンファンと呼ばれた社長さんらしいですが、稼いだお金で、さんざん女遊びをし、たくさんのお金を使ったことでしょう。でも結果は、妻に選んだ女性に、殺された。何とも間抜けな結果で、財産目当てに近づいた女性の魂胆が見抜けなかった。たくさんの経験も、見る目を磨くまでには至らなかったという事でしょうな。そういう意味では、たとえ一人の女性しか知らなくても、その人を妻として、生涯添い遂げることができた人がいたなら、よっぽどその人の方が、見る目があったということです。どうも、この分野において、経験とかは関係ないようですね。今は、口にもしませんが、若い時は、酔った席で、やたら、今まで付き合った女性の数とか、関係した数を自慢する人がいた。数が多いほど、女性をわかってるとか、男性として有利だとか、マウントを取るための材料でしたが、どうも数は意味がないようです。異性を見る難しさを、身をもって示してくれたドンファンさんに感謝ですね。僕はいまだにわからない。その手探りなポジションの謙虚さが、もしかすると一番いいのかもしれないです。死して未だ話題にされ、ややもすると、バカにされてるドンファンさんは気の毒ですが、どうかご冥福を祈ります。

2021/5/1 目標は二桁

昔は当たり前に、野球中継をやっていたので、そのありがたみがなかったですが、最近は新聞やネットで結果を見る程度のため、ライブ映像はとてもうれしい。先日久々に、広島巨人戦のデーゲームを見ることができましたが、よかった。今年はいろんな意味で楽しみです。ここ何年か、広島の投手陣は、かつてのマエケンから、野村、大瀬良選手へのエースのリレーがありました。その次に本格化するのは、右なら久里、左は床田選手と言ってきましたが、ようやく今年は形になりそう。この日、先発の久里選手が7回までを投げ勝ち投手となったのですが、内容がとてもいい。ぼくがたまたま見た、6回の投球では、このイニングに来ても、球は走っていたし、打者が見逃すようなインコースにキレイにストレートが決まっていました。この球を見る限り、今年はいけるのでは。ここ何年かは、先発から、中継ぎに行ったり来たりもあり、去年あたりから、成績も落ち着き、ローテーションを無事守れるようになった。だからこそ、念願の二桁を取ってほしいな。床田選手は、ライブで観てないけど、怪我がなければ、一年間投げれるのではとも思っています。（去年の遠藤選手のように）その次のエース候補の森下選手もすごいことを考えると、今年はとても楽しい。逆転の広島から、失点の少ない広島に生まれかわって、強い広島に戻ってほしいものです。余談ですが、ちょっと気になったことがありまして、この試合の巨人は戸郷投手でした。去年見た時、細いながらも、体を鞭のように使う、すごい球を投げる印象でした。でも、このときは違った。なんか手だけで投げてるような、そんなに打てない投手ではないという印象でした。ライバルとしては、その方がいいのでしょうが…。ぼくの勘違いならいいのですが。付け加えるなら、先日、高橋選手が、初勝利をあげました。長いブランクを経てけがからの復帰、よかったよかった。

2021/4/24 ネクストサウスポー

前にも書きましたが、新人ではないけど、ずっと期待して待っていた高橋昂也選手が帰ってきました。先日の日曜日の先発で投げ、十分な投球でした。残念なのは、投球そのものを見れないので、結果だけなのですが、なんかとても頼りになりそう。このままローテーションに落ち着けば、ジョンソン選手がいなくなったので、床田選手に続く貴重な左腕です。しかも、床田選手と同期で、ドラフト2位3位にあたり、ともに、手術からの復帰のサウスポーです。新勢力の登場は、不安定ながらも、楽しみでありますな。それとこっちも楽しみなのが、今年の新人投手たち。もともと即戦力を選んだのかわかりませんが、佐々岡監督がかつての投手王国を目指してるのが分かるような、投手ばかりの獲得でした。そのドラフトの1位から3位までの三人が、特に試合の後半を作ってくれているのだ。去年まで、ずっと課題だった、後半の弱さを埋めるかのように。今年の広島は、打線の迫力が減り、あきらめずに取り換えす所が見えないけど、ぼろくそに打ち込まれることも少ない。このネクストの左腕と新人三トリオが、今年を面白くさせてくれるといいのだけれどです。もうすぐ五月。世間は、鯉が登る時期ですが、今年の鯉は、登ったまま、降りてこないといいですね。

2021/4/17 ターキーの向こう側

僕は昔から、本番に弱い。水泳部の時もエントリーしたレース直前に何度もトイレに行くし、ボーリングでも、たまたま、ストライクが続いても、ターキーチャンスはガーターに終わる。そのプレッシャーに潰されること限りなしです。それをはねのけ、その向こう側に行ける人こそヒーローなのだ。まずは松山選手おめでとう。マスターズ制覇です。日本人が、野球やサッカーなどの団体競技で、その団結力で上位に行くことはあっても、テニスやゴルフなど、個人競技でのトップなど夢のまた夢と思っていました。それが、男性の個人で、しかも、4大メジャー大会でも、僕が知ってるほどの大会、マスターズなんて。（ぼくはゴルフ音痴でよく知らない）日本人が、あのグリーンジャケット着るなんてね。渋野選手もすごかったけど、彼はもっとすごい。これからさらに注目を浴びる記録と記憶に残る選手になりましたね。でも3日目からトップに出ての最終日だったから、この日は、どんなだったのだろう。ノーヒットノーランを意識し始めた、8回のようなもんだ。平常心でいることもままならない。ぼくなら総崩れです。乗り越える精神力と発揮できる技術に乾杯です。松井、イチロー、大谷、そして武豊。彼らと同じ時代に生きれ、その活躍を生で見れたことに感謝していましたが、また一人増えました。よかったよかった。

2021/4/10 消化良好

映画の一つのタイプに、過去や未来をつなげたり、別々の場所をつなげるものがあります。それも順を追っていくならいいのですが、同時並行みたいなのだと、編集の仕方によっては分かりにくい。特に洋画で、ノーラン監督は苦手で、毎度消化不良を起こしてしまいます。でも、今回は、うまく楽しめた。シグナル。韓国ドラマのリメイク版で、話題になったこともあり、テレビでの連続ドラマを見ていたこともあって、ストーリー展開になれがあったことと、捜査される側は映画用に、新キャラもいましたが、捜査する側はほぼ同じだったこともあり、僕的には、やさしかった。一つの事件から、大きな陰謀に事件が拡大していく、ドラマが映画になった時の王道スタイルで、主演の坂口君も、普段のやさしい顔立ちで、クールな振る舞いが一転し、血だらけになって、戦うアクションシーンが、とても頑張ってる感があり、見応えありました。内容も、複雑でなく、テレビファンなら、そのまま楽しめるし、知らなくても、無線の意味さえ分かってれば、楽しめる映画でした。劇中でのセリフでとても印象的なのが、いつになったら、悪いことをしたら謝って、正しく裁かれる社会ができるのかと言ったことでした。コロナのイライラのせいか、最近のニュースで、白人によるアジア人の差別の映像が報道されてます。アジア系の年齢のいった女性が、大きな男性に蹴られるのも見ました。とてもつらいことですが、この場を納めるためにも中国政府には立ち上がってほしいな。原因はもちろんのこと、広げてしまった責任は大きく、ワクチンを無償で提供して、ヒーロー気取ったとしても、マッチポンプであることは否めません。今こそ、中国政府は自分たちの落ち度を認め、世界に謝罪し、賠償を始めれば、それこそが、世界中で非難の目にさらされてるアジア人へのヒーロー的振る舞いであり、助けになると思うのだけれど。そこまで変われる様な立派な国ではないのかな？作品は楽しかった。これはお勧めです。

2021/4/3 テトリスの大逆転

アニメのコナンで言っていましたが、日本では満点の答案に花丸が書かれたりしますが、アメリカではエクセレントと書くのだそうです。今回観た映画はまさにエクセレント。騙し絵の牙は面白かったです。演者がそれなりの人をそろえ、しかも力が、ある程度以上の人でしたので、スムーズに話は展開していきます。（これが、下手な人がはいると何となくそこから穴が開いて、騙された感が減少するような）松岡さんはかわいかったし、大泉さんは、いつもよりシリアスで、うまかった。それぞれにいろんな思惑を抱えた人たちが、何かを企んでいるのは匂うのですが、それがどう転ぶのかわからない。でも後半一つのピースがはまることで、伏線は回収されて、怒涛の展開で、物語は左右に大きく転げまわります。その爽快さたるや、追い詰められたテトリスが、たった一つのピースで、次々とクリアして、大逆転するような感じです。この手の作品は、話しすぎるとネタバレにつながりかねないデリケートですが、あえてひとつ言えば、したたかさとは、意外と近くにある。松本清張さんの強き蟻だったかな？その答えは劇場にて。春の娯楽作品としてオススメです。

2021/3/27 大阪土産

かつて、静岡で4年、大阪で2年、米子で1年地方暮らしをしたことがあります。
どこも、新鮮で、勉強になることが多かったですが、一番は大阪でしたね。今の僕の商売に関する価値観や、姿勢は、大阪の影響によるところがあります。もともと、ネガティブで、悩みがちな性格だったのを、少し図々しくしてくれたのも、大阪から持ち帰った僕の土産ですね。先日、渡辺直美さんへの差別的な発言が世間を騒がせました。先日の森さんのこともあり、年齢のいった男性の古い体質のようなものが出た感があります。でも、さすが芸人、渡辺さんは、何一つ動じず、大人の対応でしたね。ま、今時太った人とに対して豚とはどうかと思うし、オリンピッグって、僕ら素人の親父たちの飲み会でも言うのが憚れるレベルの低さ。こんなこと言う人がリーダーだっとは、かえって代わってもらって、よかったのではないのかと思うぐらいです。こういう自分の欠点とか、コンプレックスに思うことを東京の人は触れないのをエチケットと思い、マナーでもありますが（でも陰で言う？）、これを笑いに変えちゃうのが、大阪で学んだことです。太ってる人、貧乳の人、頭が薄い人、人それぞれの悩みがありますが、それを隠さず自分の武器として、笑ってしまう。相手にいじる材料として提供もすることで、会話のエッセンスともする。その逞しさ、発想の転換からくる丈夫さが素晴らしかった。要は、事実は事実として、その先の解釈、扱い方によって、マイナスはプラスにもなるのだと。完璧で、悩みもない人間はいない。なら、足りない部分は、欲するのではなく、それはそれとして扱う。芸人がすべて大坂の人のような大らかな人ではないでしょうけど、今回の渡辺さんの対応から、そんなことを思いました。もっと楽しくあれ。今日も笑いは世の中を照らしてくれています。

2021/3/21 プリンアラモード

僕は昔から、小さいものがいろいろ載ってる食べ物を好む。それはお子様ランチに始まり、今では盛り合わせ、ミックスフライなど。パフェも好きだが、上から順番に食べなければならず、すぐに好きなものから食べれるプリンアラモードをよく注文したもんです。何回観てもしびれるアラモードのようなこの映画はエクスペンダブルズ。ダイ・ハード、コマンドー、ランボーの一人でもテロ組織や、一部隊を壊滅させる力を持つ主役が、一つの画面に収まるのだから、もうおなかいっぱい。そこに、ジェットリーやらドルフラングレン、ミッキーローク、ジェイソンステイサムが加わるのだから、これは、アベンジャーズ、ジャスティスリーグに並ぶ、往年のおじさんヒーロー軍団だ。出演している役者も、老体に鞭打って、ハッスルしている半面うれしそうだし、ここに出れるのもステイタスなんでしょうな。楽しくてとてもいい映画です。日本だと、歴代の戦隊もののレッド軍団や仮面ライダーの昭和平成のコラボ、ウルトラマンいっぱいはあるけど、役者のこういうのは、あんまりないですね。（バイプレイヤーズぐらいか）こういう楽しい映画を作ってもらいたいな。日本人は、スタローンやシュワちゃんみたいに、年取っても、体が出来上がってる人は少ないからな。ま、アウトレイジがそれに近いかな。古き良き世界に目が行くのも、ちょっと歳を取った証拠。もうすぐ50。仕方ないのかもです。

2021/3/14 セリーグの切り札。

好きと嫌いは、表裏一体。方向が違うだけで、興味関心はあるものです。僕は昔からアンチ巨人の広島ファンでありますが、広島の次に、選手名鑑で見ているのは、巨人です。そのせいか、チームやその方針は気に入らないけど、応援してる選手もいます。今は菅野投手。昔は桑田投手。今年、桑田投手がコーチとして帰ってきました。先日放送されたバースデーでもその期待感が出ていました。広島からすれば、強敵であり、嫌な人が指導者についたもんだと思いますが、僕はとてもうれしい。ここの所、日本シリーズでコテンパンにやられてるので、もしかすると、彼の指導が、セリーグの切り札となればと。今年は、ちょっと広島を離れ気味で野球を楽しめそうですね。桑田投手は、言うまでもなく、甲子園を沸かせたヒーローでした。ただ、性格もキャラも真逆な清原選手と比べ、暗く、真面目で、特にぶつぶつ言ってる姿が不気味なせいか、気味悪がられた感があります。でも決して大きくない体でありながら、整ったフォームでコントロールよく投げこむ投球、表情に出さないメンタルの強さ、そして大けがにもつながった、隠れた熱血のプレーに、投手の完成型ではないだろうかと思ったほどです。引退後も、芸能界からちやほやされ、人の道に外れ、凋落した清原さんに対し、もう一度大学で野球を勉強したり、少年野球の指導者になったり、様々な仕事をこなしていた桑田さんは、真面目な人で努力家だなと思っていました。番組内で、家族の証言に、いつか野球界に戻りたいという気持ちは捨てていなかったようで、10年以上のブランクがあっても、嬉しそうだったとのこと。その大好きな野球を、もともと理論家で、頭のいい桑田さんが教えるのだから、強くなるに違いない。今年の巨人は、とてつもなく強いのではと思っています。王者ソフトバンクに勝てるチームは、去年からもそうですが、セリーグでは巨人しかいない。今年はいけるのではないかな。今から、オリンピック後の秋が楽しみです。

2021/3/7 99害あっても1利ある

去年の1回目の緊急事態宣言の時から、少しづつ変わったことに、起床時間があります。夜の営業がしぼんでいく一方で、昼は充実していきました。そのため、夜の時間ができ、時間を持て余し、早く寝ることに。それが原因か、年齢のため長く寝れないためか、起床時間はどんどん早くなり、今や、毎朝4時過ぎ。4時30分までには、店に降りるとういう始末です。でもこれが良い。特に、冬になるにつれ、日の出が遅くなるため、4時だとまだ夜に近い。街灯はつき、月もきれい。当然動いてる人も少なく、静寂です。空気の冷たさや、水の低温化による加水の調整が難しくなる、わずかな困難を除けば、とても集中できる状況にあります。早ければ、6時前に朝の仕込みを終えてしまうような状況ですが、この早すぎる生活が、自分を店を始めた頃の原点に戻してくれたように思うのです。あの頃は、時間がかかりすぎたため、良いものを作ろうと思えば時間が足りず、睡眠時間を削って早く起きていました。でも、誰もいない環境が、自分の世界に入り込みやすく、自分と蕎麦だけの世界に感じました。去年20年を迎えて、なぜこんな困難にと思ったけど、それは1周回って、またスタートから。百害あって一利なしではなかったなと思います。自分ではわからないけど、その初心の気持ちで打ってる蕎麦は少し去年と違い、ちょっとだけ良くなってるのかな？今の昼の好調なのは、そうなのかもしれませんね。

2021/2/27 わだかまりを解かす溶媒

理科の授業で、食塩水を作るとき、解ける塩を溶質、解かす水を溶媒と教わりました。水は優秀な溶媒で、いろんなものを解かします。その水の集まりである、海は、生命を生んだ母のイメージですが、解かすというより、大きく包み込むような意味でも、母のようかもしれません。　今回観た作品は、ファーストラブ。一言で、見事な傑作です。娘が父親を刺し殺すというセンセーショナルな事件で、幕が上がり、その後も、理解しにくい容疑者の娘の態度が、いびつな闇の中に迷い込んだ印象を与えます。この事件の真相を明かすのか、それとももっと深く、難しい話になるのかと思いきや、最後はちょっと温かい気持ちになるのです。それは、これまでの過去という嫌な溶質を、様々な人の気持ちが溶媒となって、作品全体で解かすように。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、真夜中から、未明に、そしてこの後は夜明けになるのかなという展開で終わります。出演者もとてもうまかった。やや感情を抑え気味でクールな印象を与える男性陣に対し、時に、気が狂わんばかりな激しさを見せる、女性陣の不安定さ。熱さと冷たさ、激しさと穏やか。いくつかの対比的な性格を男と女の区別で演じられていて、そこがまた作品に奥行きを与えています。人の内面に重きを置いた作品ですので、難解な部分も、暗い部分も多いのですが、全体的には、少し熱がある。とてもいい作品でした。特に、夫である窪塚さんの演じた役は、素晴らしかった。少し距離を置いて、でも目を話さず、静かに見守ってる姿は、どこか、大海を思わす、溶媒な人でしたね。とてもいい作品で、ともすると今年は、これが作品賞かなと思う作品でした。

2021/2/20 大人のおとぎ話

ブルースリーの名言に、考えるな、感じろ！！ってあります。僕も理屈っぽい人間なので、つい頭で考えがちですが、実際、感じることのほうが野生的というか、歴史が深いのだろうと思います。今回観た、作品は、哀愁しんでれら。ファンタジックな雰囲気で包んだ、おとなのお伽話のような作品ですが、もっと現実的にすると、怖いブラックな現代の闇です。冒頭に、女の子は、たいてい、一つの悩みを抱える、それは自分が幸せになるのかということらしい。そして作中で、その答えともいえる、一つの答えが、理想をすべて捨てることだという。そう、幸せという概念で、お金があることとか、家族が仲がいいとか、天職につけたとかが上がるけど、それは頭で考えたもので、実際は、幸せと感じる時は、もっと身近だったりします。その概念を捨てきれなかった、やがて、その沼にはまるように、自分を追い込んだしまった。それが、シンデレラが、魔法が解けるように、霧散していきます。連続的な、どん底の不幸に見舞われた主人公が、一夜の出会いから、人生を好転させていく前半を覆し、入籍がピークとした山を下るような後半。恐ろしくもあるのだが、何かを教えてるかのような童話的要素も含んでいます。バッドエンドなので、お勧めしにくいですが、退屈せずに、最後まで、物語が流れていく面白さがある良い作品でした。

2021/2/13 男のうらめしや～

恨み言を呪いにしたり、この世を去って霊と化ける怪談は、たいてい女性が主人公です。たぶん、女性のほうが情が深く持続する。それ故、リアルに感じられ、怖さひとしおなのだろうな。　今回観た映画は、名もなき世界のエンドロール。表面的に見えていたことは、すべてエンディングへの布石で、最後の20分でひっくり返す、ミスリードのトリック映画といいたいけど、僕は、恨めしや～だと思いました。仲の良かった、男女の3人が、大人になったら、一人出てこない。このあたりから、この一人減ったことが、結末につながるのだろうと思うのだが、そう分かっていても面白かったです。ただ、疑問なのが、男はそこまでできるのだなと思うところ。ネタバレですが、復讐を果たすため、議員の娘と釣り合うような成功を納めるだけの努力をし、その状況までたどり着いた最後は破滅。一人の女性を愛したとはいえ、自分の人生を犠牲にし、そこまで、魂を燃やせるものなのだろうかと、感心しましたね。この話に共感する人が多いということは、男にも、持続する恨みがあるということ。そのうち、男の幽霊も怪談に出てくるのかな・・・です。もう一つは、三角窓の外は夜。難しい。ホラー要素が多く、おじさんには難しすぎました。お勧めはエンドロール。若い二人の、素敵な悲恋の物語です。

2021/2/7 招かねざる居候。

僕が高校時代に教わった生物の授業では、生物の最小単位は細胞で、単細胞生物である細菌類は、最も小さい生物でした。ウィルスは、少しだけ触れた程度だったように思います。ウィルスは、自分の力だけでは生きれないから、生物といえるのかわかりませんが、細菌よりはるかに小さく、寄生することで生きています。それ故、招かねざる客ではありますが、寄生した宿主が、滅んでは自分たちも生きられないので、ある程度のところで、共存するのだそうな。いわば居候。いなくてもいいのですが、ま、悪さしないなら、いてもいいか程度です。コロナウィルスも今は猛威をふるって、人類を脅かしてはいますが、これも初見だからで、きっとどこかで共存に近くなるのかしら。せめて、インフルエンザ並みの恐怖に抑え込めたらと願う次第ですね。先日放送された情熱大陸は、そんなコロナと闘うドクターと研究者の報告でした。ワクチンは、大いに期待できる人類の希望で、こんな短期間でたどり着けたのは、大変な功績だそうです。そして、人間も決してやられっぱなしではない、強い生き物なんだということを忘れないでほしい、とのことでした。実に力強い、ありがたい言葉ですね。あともう少し。何気ない日常が幸せだったんだと思うと、歌謡曲のようなことが起きた今、戦争ほどではないにしろ、実感した現代人。穏やかな、変わらない日常をかみしめる時がもうちょっと。

2021/1/30 不気味だ。

先日、中国の発展の映像とも言うべき無人の配達車が報道されていました。道路をゆっくりと走り、配達車のそばまで来ると、スマホに連絡が来るらしい。

このコロナの中で、人との接触がないから良いとのこと。また、倉庫でも無人でＡＩが管理するところもあるらしいから、すごいなと思いました。
一方で、コロナの影響で無職になった労働者が街にあふれ、悲惨な姿が映されていました。中国の裏と表といいましょうか、発展の影とでも言いましょうかといった感じです。でもきっとこの流れは、日本にも来るのかなと思っています。となるとどうなるのだろう？医療の進歩で、寿命は伸び、いつまでも健康でいれる人は増え、そのため年金は追い付かず、より高齢からの支給となれば、働かざるを得ない。それなのに、仕事は、機会に奪われていく。これって、豊かな社会のための進歩なのかしらと思うのだ。働かなくても食べていけるようなシステムが構築されるならともかく、そうでないなら行きづまり。働く人より、機械が多く、なら人はなぜいるのかわからない、とても不気味な世界ですな。便利って何だろう。何もしないことは決して幸せではないようなそんな気がします。

2021/1/24 生涯返済。

鬼滅の刃の最終巻を読み終えました。生き残ったものは、皆ボロボロで、ある者は目を、ある者は片腕を失った。それでも生き残ったのは、良かったといえる激闘でした。その激闘を超え、彼らが手にしたものといえば、お宝でもなければ、時代の英雄という賞賛でもない。何気ない、平和で穏やかな暮らしでした。　緊急事態宣言後、飲食業は、足掻きともいえる、営業を余儀なくされています。それでも、保証をもらえるだけましとも言われますが、去年、降り積もったダメージを見れば、焼け石に水というのが、現状でしょう。空いた時間で勝負だと、朝ラーメン、朝焼き肉と発想を変えるところも。いつ終わるともわからないこの状況は、ある意味覚悟を決めさせる時でもあります。当店も例外なく、大きなダメージを背負ったため、その分を大きな借り入れ金で補っています。老後の貯えが頭をよぎる年になりましたが、寿命と完済のどっちが早いかの、生涯返済を決めたところです。年金も当てにできないので、働けるだけ働くしかないのだろうと思っていましたが、そうなりましたね。僕も心疾患がありますし、母親も高齢ですので、一番感染が恐ろしい。今は、売り上げよりも健康第一でやっています。鬼殺隊士のように、戦いの先は、穏やかな日常ですが、案外それがもっとも価値のあることだったんだと思わされるコロナですね。

2021/1/10 マイアカデミー賞2021。

去年は、あまり映画が観れなかった一年でした。
たったの14本で、おそらくこの10年でワースト。緊急事態宣言中はもちろん、その後も、ちょっと遠慮がちだったこの一年を表していましたな。でも、その反対に名作が多かったせいか、密度が高かったように思います。透明人間のように、現代的なアイデアのホラーもあった作品の中で、作品賞は、なんといっても鬼滅の刃ですね。興行成績が歴代1位になった社会現象の作品ですが、話題性の高い作品を避けるあまのじゃくの僕でさえも、はまってしまった。その作品のテイストのバランスといい、人物象の精密な作りであったり、伏線の敷き方であったり。一見子供向けにわかりやすい作品なのだが、かみしめると大人でも十分楽しめる奥深さが、素晴らしかったですね。主演男優賞は、星野源さん。普段恋愛ドラマを見ない僕としては、彼は、歌手でした。でも罪の声を観た時、なんて、自然で、やさしい普通の人間を演じれるのだろうと思いました。ぼくとしては新発見で、今後また映画で会えるのが楽しみですね。主演女優賞は、ヘレン・ミレンさんです。グッドライアーで見せた演技は圧巻で、名優イアン・マッケランとの一騎打ちだったのですが、騙す側と騙される側が、実は反対だったという作品の逆転を、最後まで、ネタバレしないように、それでいて、どこかに、ヒントのような含みを持たせてるミステリアスな演技は、とても難しい。途中でしらけさせずに、エンドまで連れていってくれた、ヘレンさんに感謝です。今年も混乱が続く一年になりそうですが、もう少し観たいなとも思います。映画館は密室で、2時間近く、他人と同室することが、ちょっと怖いので、早くその恐怖が拭い去れることを望みます。映画は素晴らしい。その気持ちが、今年は数字に表れますように！！！

2021/1/3 ようこそこの世へ。

昨年の情熱大陸の最後は、熊本の産婦人科でした。何でも、日本一の病院らしく、設備も整っていました。涙あふれる感動の連続が、そこにありましたが、何より心を打ったのは、一人の子供が生まれるには、これほどの苦労と労力があり、たくさんのおめでとうがあるんですね。子供のいない僕としては、ほとんど知らなかったことなのですが、おそらくほとんどの人が、病院で産むでしょうから、僕も含めて、皆こんな感じで、この世に来たのかな。ほっとする母親、笑顔で迎えてくれるスタッフの方たち。望まれない誕生なんてなかった。みんな、ようこそこの世へ！！だったのではないかな。去年は、コロナで大混乱の世の中でした。そしてそれは今年もまだ続くでしょう。その中で、いろんな理由があって、店を閉める人、失職する人。感染で命を落とすのも残念ですが、もっと残念なのが、絶望からの自殺。生きるのがつらいからの行動だったとしても、君の命は自分だけのものなの？君の始まりは、きっとようこそだったんだよ、と知ってほしいな。芸能人でも、まだこれから活躍が期待できた方たちが、命をたちました。その陰に、たくさんの有名でない人の自殺者もいるのでしょう。人は死ぬもの。それは,いずれ誰にも来るもの。なら、もう少し頑張ってみませんか。あの情熱大陸は,そんなメッセージを残してくれたように思いました。穏やかな日は,まだ先です。歯を食いしばって、今年も頑張りましょう。