店主の呟き

蕎麦酒房　てらさわ店主の私、寺沢仁志が不定期に呟きます。
日ごろ私が思ったり感じた事、体験談、意見等を呟く予定です。
これを読んで、あるいは、お店にて感じたことなど、なんでも結構です。
ご意見を頂けたら幸いです。

2019/6/15 覚悟

交流戦が始まり、広島は、まずは前年王者の西武、次にホームとは言えソフトバンクと、今週は、アウェで、日ハム、楽天ときつい日程です…。でも、結果はサヨナラ負けではありましたが、そこに今年の交流戦にかける覚悟のようなものを感じました。今やベテランの領域に達しつつある野村投手が、2回に、エラーがらみとはいえ4点を失いました。この時点での降板もありえましたが、続投。先発として送り込んだ以上頼む、というベンチの思いをくみ取ってか、その後6回までぴしゃりといきました。途中反撃に出て、一気に4点を挙げ追い付きましたが、最後は、サヨナラ。でもそこに至るまで、今年の中盤から終盤を守るリリーフ陣をほぼ全員出し、そこでも安定していた。この戦い方は、まるで日本シリーズを想定してるかのように見えましたね。第3戦でもそうです。今年期待の新勢力である、山口、アドゥアの両投手を、打たれても、最後まで投げさせた。12球団最高の打線を誇る、西武との真っ向勝負は、いい経験になったと思います。今年の広島は、捕手を3人制にし、しかも、先発ローテーションピッチャーに対し、担当制で行っています。一見機械的ですが、とても理に適っていて、バッテリーは、夫婦に例えられるように、相性もあれば、長年付き合って、わかることもある。その親密さこそが、戦い方に余裕を持たせてるようにも思うのです。広島は、監督の成績如何にかかわらず、できるだけ多くの貢献した選手に、監督経験をさせてあげたいという伝統があるため、緒方監督は、今年がラストといわれています。それだけに、細部に至るまで、勝つことのシステムを作りあげ、何かを残そうとしているようにも思いました。この最初の西武戦の3戦は、とても意味のある戦い方でした。思い過ごしかもしれませんが、僕はそう思いましたね。

2019/6/5 交流戦始まる！！

いよいよ今日から交流戦が始まります。楽しみでありながら、不安ですな。なんせ、パ高セ低ですから。ここ何年間の日本シリーズでも歯が立ったのは巨人だけで、広島においても、日ハムの戦略に翻弄されたり、去年のように、完全に力負けだったりと、力の差は歴然です。今年は、新勢力の活躍で、どこまで食い下がれるか、見ものですね。（ぼくとしては、イベント事というより、日本一を目指すための前哨戦的位置づけです）しかし、パリーグは混戦です。ソフトバンクがけが人だらけだし、楽天もエース則本がいないにもかかわらず、何とかチーム力で勝ってるのだから、強い。特に、楽天の粘り強さは、逆転の広島の十八番を奪うほどです。日ハムの上沢、有原両エースに、まだ覚醒していない清宮選手も侮れないし、西武のどの球もスタンドに放り込む山川選手の爆発力や、外崎、秋山選手の安定した打撃力も怖い。結局、楽な戦いはなさそうだ。交流戦はなかなかいい成績を納められていないから、ここをしのげばという考えがちですが、もっと大きい目標を目指して、失速するどころか加速してもらいたいもんですね。鯉は6月も昇るでしょうか？楽しみです。

2019/5/26 たぶん同じこと。

好きであることと、嫌いなことは、そこに意識が向かうという意味では、方向の違いだけで同じことだと思います。昔から広島ファンで、アンチ巨人だが、広島の次に、気になって情報を集めるのは巨人です。巨人は、強い。おそらく、いつでも強いという巨人のブランド意識がなくなればもっと強くなる。補強という名の、実績のあるベテランを買いまくり、結局年棒でだめにし、若手の活躍の場を奪わなくなれば、最強になる。現に、巨人の日の当たらない所にいる若手に、良い選手はいっぱいいるし、太田選手のように、巨人を離れてのびのびと活躍してる選手も多い。もっと生え抜きの選手を大事にし、育てていけば、あんな寄せ集めのチームにならないのになあ～ともったいなく思います。その中でも今年の坂本選手は、脅威だ。もともと、野球選手としては、スリムな体系でありながら、むちゃくちゃなスイングをせずに、ボールを飛ばす。それは、類まれなミート力と、体の使い方の上手さによるのだと思うのですが、これまではそんな天才的な能力に、胡坐をかいているような印象がありました。そこが他チームとしてはならいどころで、好不調の波があったり、どこか穴があるように見えたのですが、今年は違う。とても謙虚で、なおかつ、落ち着いている。何でも相手に応じて、足のあげるタイミングや位置をずらすのだそうだが、今年は、タイトルを取るであろうと思うほどの安定感だ。先日の広島戦で、たまたま見た8回の攻撃で、これまで打ててない坂本選手の打順に、これまでなら、抑えられるだろうという安心感があったのだが、どうも胸騒ぎがおさまらなかった。案の定、狙われた球をスタンドに運ばれた。今年は、そういう不気味さを持ってる、すごいバッターになった。年棒だけでなく、おそらく球界1のバッターだと思う。その点、4番の岡本選手もいい選手だが、まだ若い。この不気味さを纏うにはまだ先のように思います。腰痛の吉川選手や、中継ぎで頑張ってる中川投手。巨人の生え抜きには、いっぱいの才能がある。2軍や育成まで見渡せば、数えきれない。広島ファンの立場でいえば、強くなってほしくないのですが、でも才能ある選手たちが、埋もれているのは、忍びないです。引退してしまったけど、上原投手から学べることはたくさんあった。本当は広島が取ってくれたらと思ったのだけど…。

2019/5/19 悪意

悪意は非日常的なものではなく、生きていれば常に持ち続ける感情です。ちょっとした苛立ちから、慢性的な積み上がっていくものまで、親しい友達だろうと、家族だろうと関係なく、存在します。人とまったくかかわらない生き方は難しい。でも人と関われば、そこに比較が生まれ、やがてそれは、嫉妬や羨望と成長する。そんな悪意の物語。今回の作品は、轢き逃げ。水谷豊さんの作品です。水谷さんを始め、相棒つながりの岸部さんやベテランが周りを固めながら、若い二人が苦悩する内容です。副社長の娘との結婚という人生最高の状況で、たまたま起こった人身事故。それを隠そうとした為に、苦しむ二人が捕まるまでを描いていますが、実は、話はこれから。そこには、あるとんでもない裏切りがあるのです。それも発端は、ちょっとした嫉妬。それが、育ってしまった。ミステリーでありながら、悲劇のような暗い内容です。でも、そこから立ち上がろうとする主人公と、支えようとする妻の、若い二人が、最後に暖かい希望をの光を小さく照らします。その辺の演出は水谷さんらしい、人の良さが出てました。ヒューマンドラマとしても、ミステリーとしても面白い作品です。暗く重いのに、最後は軽くなる。そんな傑作でした。

2019/5/13 左腕。

2年前、今年入団した新人だ、といったその投手は、ゆったりとしたフォームでありながら、しなやかに、鋭い球を投げていました。ぼくは、この人がドラフト1位だと思ったら、3位だった。でもすごい投手が入ったなと思うと同時に、やっと左投手がローテーションに入りそうだと思いました。その名は床田投手。今年、今のところ活躍中ですが、きっと、体力さえ持てば、良いところに行くのではと期待しております。ジョンソンしかいなかった、左の2人目で、広島はどういうわけか、活躍するのは右ばかりなのだ。（決してチームの方針ではないと思うのですが、逆に、横浜は、生きのいい新人は左ばかり…こっちは方針かな？）選手年鑑を見ても、いないわけではないのだが、活躍するのは少ない。振り返っても、大野投手ぐらいまで戻らないと思い出せませんね。（大瀬良、野村、マエケン、黒田・・・・ん？？？）それだけに頑張ってほしいですし、僕としては、九里投手と同じぐらい期待してる選手です。先日、防御率上位どうしの、横浜今永投手との投げ合いでは、力が入りすぎて、自滅するという若さを出してしまいましたが、一年目で、肘を壊し、手術を受けた左腕がやっとここまで来たのかと万感の思いでした。（もしかするともうだめかもと思ってました。しかし、今年の今永投手はすごい。きっとタイトルとるでしょうね）広島もやっと貯金できましたので、ちょっと面白くなりそうです。

2019/4/28 音だけの世界。

僕は、閉鎖空間や、高いところが苦手なので、ビル火災や、山の遭難、潜水艦ものの作品は、あまり観ないことが多いのですが、ハンターキラーは面白かったです。ドキドキが止まらず、陸上と海の中と、別々の視点でミッションを行う様を描いたのも素晴らしかったですね。戦争もに至る前の物語で、きっとこんなことが、僕らの知らないところで起きてるのかなという感じもありました。ロシアで、クーデターが起き、大統領が拘束されます。その前に、このクーデター関連で沈没させられた、潜水艦の調査救出に向かっていた、アメリカの原子力潜水艦が、結果的に、大統領救出を行い、戦争を回避する物語です。途中様々な困難が待ち受けているのですが、そこは、潜水艦。すべて、音とセンサーを、目や耳として、切り抜けていきます。何も外が見えない密封空間ですが、それだけに、そこにある、さまざまな危険物質は、恐怖の連続です。潜水艦映画に、外れなしといわれるようですが、まさにそうでした。また、主演の艦長は、ジェラルド・バトラーさんでした。これまでの300のような、肉体的なアクションではない、静かに、指示を出す豪胆な姿でしたが、不思議と、これまでの修羅場を潜り抜けてきた人の厚さが感じられました。演じる人物の過去が見える、厚みが出るというのは、役者としては、熟年の領域です。どんなにうまい人でも、若い役者さんではこうはいかない。そこも素晴らしかった。ＧＷまで、ラングランするなら、これは絶対お勧めです。

2019/4/21 こんな時、なんて言えばよいのだろう。

先日、新年号は発表され、平成は、いよいよ残す所わずかとなりました。平成の30年は、現天皇陛下が、守ってくれた30年ともいえます。たまたまＴＶで、陛下の言葉を聞きましたが、いつもながら、謙虚で、やさしい思いにあふれていました。子供の頃、何も知らなかった僕は、将来皇族になりたいと思ったことがありました。それは、偉いのと、働かなくてもいいのではと思ったから。でも、それはとんだ大間違いで、皇族、特に陛下の職は、激務で、並みの人間ではこなせないことが分かりましたね。被災地に赴き、傷ついた人々への癒し、頑張った人達に対する園遊会での労い、日本の象徴としての立場を守りながらも、常に、国民を思ってくださった陛下の姿に頭が下がります。こんな時は何ていったらいいのでしょうね？聞いた話によると、天皇という地位は世界でも唯一の立場で、最も位が高いのだとか。大統領、首相、国王と比べ、長年続いている皇帝の位にあたり、侵略されてない日本は、世界でただ一つの国なんだとか。僕は、崇拝者ではありませんが、陛下のこの30年には、誇りと、感謝しかありませんね。その陛下に、あの国の、議長だとかいうバカ者が、謝れなどといってるのだから、どうしようもない。平和の象徴であり、政治とは関係ない世界にいるのにね。罰が当たればいいと思います。また新しい時代の始まりです。もう昭和は、遠い昔に感じますね。

2019/4/14 スタートに戻る

ペナントレースが始まり、今年は、広島は残念ですな。
丸選手が抜けたことが大きかったともいえますが、それよりも、僕は、新井選手の抜けたことが大きかったようにも思います。三連覇の前の広島といえば、マエケンを中心とした、力はあるものの、何となく煮え切らないチームでした。そこに、黒田、新井の両ベテランが加わり、チームがまとまると、その二人に、優勝を！！を掲げたかのような、あきらめないチームに変わっていった。でも、今年は、まとめるベテランも、テーマも、何となくない。一方で、王者のプレッシャーと、丸ロスなどといわれたくないという、先走った思いが空回りしてるように思います。力負けというより、自滅してる感じ。エラーの多さや、チャンスをものにできない打線、崩れる先発陣のあらさが物語ってるような。もう王者のプライドなど、捨てればいい。もともと、久しく日本一になってない、泥臭い球団だったのだから、今年は捨てるぐらいの気持ちで、もう一度スタートに戻って、作りなおせばいいのでは。望んでもベテランはいない。鈴木選手ばかりが、背負うことはないですよ。なら、若手をもっと使って、勝敗関係なく、育てたらどうでしょう？岡田、ジョンソンが調子が上がらないなら、アドゥワを先発にまわしましょう。塹江、山口、中村投げさせましょう。坂倉や、去年と今年のドラフト1位の中村、小園も試しましょう。きっと、野球は楽しくなる。勝ちにこだわりすぎて、固くなって、守備の乱れから、リズムを壊して自滅するなら、新しい広島を再建してもいいのではです。登竜門をくぐり、龍になるため、鯉は登り続けました。でも、頂点には、あと一歩で届かなかった。でも、あの日本シリーズを見る限り、何回やっても勝てないと思う。要は、今の広島ではだめなのだから、次の広島で。ファンとして、こういう楽しみの年もあっていいと思います。ここ3年、うまく行き過ぎましたからね。そして、手本となるいいチームが、日本ハム。大黒柱ともいうべき球界を代表するエースが抜けても、何度もチームを立て直し、チーム力で、のし上がってくる。素晴らしいチームだと思います。3年前の日本シリーズでもしてやられたように、広島も強さだけでなく、うまいチームになってほしいですね。

2019/3/30 黒と白の壁

人間は誰しも不公平で、大なり小なり差別があるもんですが、日本にいるとあまり感じないですね。でも世界には、とくにアメリカには、黒人と白人との間には、大きな壁があるようです。今回観た作品は、そんな人種差別を盛り込んだ物語。グリーンブックとブラッククランズマン。黒人の天才ピアニストと、粗暴なイタリア系の白人が、差別が強い南部へのツアーを行った、実話ベースの話です。ピアニストのシャーリーと、相棒のトニーは、まったく正反対。上品な黒人と、荒っぽい白人。でも旅をつづけていくうちに互いを理解し始めます。教養がないトニーの心も打つ、シャーリーの見事な演奏。どんなピンチも、知恵とはったりできりぬけるトニー。行く先々で、人種差別から起こるトラブルに巻き込まれます。悔しい、観ていてつらい、でも、明るく、時に笑いも含んで、展開される旅模様は見事です。この作品の肝は、これまでの、白人と黒人の立場が逆なところで、そんな二人だけでなく、対比的に表現された印象的なシーンがたくさんあります。カッとなって、殴ってしまったトニーをいさめる一方で、シャーリーも我慢してるのではなく、静かに怒っているところ。過酷な労働をさせられてる黒人から、稀有な目で見られる一方で、歓迎されながらも、楽屋は物置だったり、同じトイレを使わせてもらえない扱いを白人から受けるところ。教養あふれるシャーリーが、学のないトニーに、手紙の書き方や、マナーを教える一方で、同性愛者だと分かった時の、人生経験豊かな、トニーの大人の対応は見事でした。特にラストの、演奏者としてＶＩＰ扱いなのに、レストランでの食事を断られ、別のバーに行き、そこで、飛び入りで演奏します。地元のバンドとのセッションは、活き活きとし、音楽の文字通り音を楽しみます。その時のシャーリーの笑顔が何とも素敵なのだ。北ならもっと稼げるし、嫌な目にあうことも少ないのに、このツアーを断行したそこに、強い意志があります。そんな素晴らしい映画でした。もう一つは、黒人刑事が、ＫＫＫに潜入捜査をする作品。絶妙な笑いと、緊張感が走りこちらも、傑作です。グリーンブックが、最後、トニーの家族とのクリスマスシーンで終わり、ブラックは、十字架をＫＫＫのメンバーが焼くところで終わります。この辺が、アメリカとキリスト教徒の関係を示してるように思えますし、グリーンは、僕が生まれる10ぐらい前の話なのに、昔の回想のようには聞こえず、どこか生々しく思えたのは、次のブラックで、今でも変わらないのだよと、教えてくれたようにも思いました。アカデミー賞にノミネートされ受賞しただけの傑作です。どちらもお勧めです。

2019/3/23 免疫0

昔から、トレンドとか流行りものに疎く、それゆえ、最新のテクノロジーに気付くことなく暮らしてきました。いつも遅いのですが、あまり触れることがないせいか、免疫は0に等しく、はまることも多いのです。小学高3年で初めて補助輪なしの自転車に乗れた時は、世界が開けたように思え、行ける限りどこでも自転車で行きました。（清水からも帰ってきたなぁ）大学4年で、初めて原付を所有した時は、さあいな距離でも、乗りたかった。ただ、怖いのは、はまりすぎて、そればかりになり、それまで夢中だったものが、一切なにも感じなくなるところがありますな。今回友人の勧めもありまして、初めてタブレットを買ってみました。そして初めてのツイッター。面白い。なかなか軌道に乗らず、手間取った時もありましたが、友人たちの熱心な指導のおかげで、やや使いこなせるようになりました。（といっても、きっとＰＣ同様、その能力のごくわずかな部分を使ってるにすぎないのですが…）これがスマホだったら、どこでも持ち運んでしまったら、またしてもバランスを崩しかねないので、今のところ、タブレットも外には出さず、繋がりにくい状況を維持することで、自分にブレーキをかけていますね。でも、世の中のほとんどの人が、スマホに明け暮れ、歩きスマホをやってしまったり、過激な動画を配信し、世間の注目を集めようとするモラルのかけらもない行動が、なぜ起こるのかわかったような気がします。（恥ずかしいけどもっと見てくれ～と思いますね。フォロワーが一人でも増えるとちょっと幸せ。）ま、お店の事だけですので、ビジネス的発信ですが、よかったら見てくださいな。

2019/3/10 金銭を使って和となせるのか？

僕は、たとえプロであっても、団体競技には、和といいましょうか団結力は大事だと思っています。たとえ個人の能力が抜きんでていても、チーム力にはかなわない。ましてや、金銭が絡むプロの世界となれば、和を阻むいくつかの複雑な要素を含んでいるように思うのです。今年のストーブリーグは、またしても巨人が熱い。丸、中島、炭谷、そして岩隈と、投手から外野手まで万便なくＦＡの選手を買い漁りました。でも、ここ何年間で取った選手の何人が活躍してるんだ？もっと振り返れば、落合、清原、ローズ、ペタジーニなど、金に物を言わせて、強化という名の買い漁りを繰り返しましたが、なかなか対価に応じた成績が残せてないような。（最初は良くても続かないよね～。最初から名前だけの人も多いけど…）それは、結局、人材だけを集めてもチームとしての団結力にはならないからではないだろうか？丸選手は報道からすると、1年に直せば6億近くになります。坂本選手の倍近くになることから、坂本選手の年棒もアップ。またそれに合わすように、菅野投手もアップ。こんな数字合わせが何の意味を持つのか。チームは、一部のスターだけのものではないし、結局若手が育たないのはそこにあるのでは。ＦＡを取りすぎて、今や、生え抜きと拮抗するぐらい人数がいるチームに、果たして、派閥は生まれないのか？とも思っています。選手を集めれば強いチームができ優勝できる、その考えは古い。一から大事に選手を育てているチームが、地道ながらも、力を蓄え、成績を残してきたように、巨人も変わらないと。アンチではありますが、来年の主役は巨人でしょうな。

2019/3/3 国家の宝。

相変わらず耳をふさぎたくなるような、虐待による死亡事件の報道が途絶えませんね。
しかも実の父親か…。
法の壁が立ち塞がるためか、児童相談所も難しい対応の中での事件ですね。

僕が思うに、これは日本人のいいところが、逆に災いしているケースのように思います。

日本人は、性善説の民族です。
人間はもともと良い生き物で、罪を犯すものは、道に外れているだけなんだ。だから、必ず良くなるんだといいうところがあります。

今回のケースも血がつながってるんだから、話し合いを繰り返し、理解してもらえらば、きっとわかってくれるという思いがあったように思うのです。（そういう考えのもと法もできていますから、職員もそうせざるをえなかったのでしょうが）もしも、性悪説の立場で、人間はもともとどうしようもない生き物で、宗教や教育で、まともにするんだという考えならば、この父親は親の資格なしとして、引き離すこともできたのではと思うのです。とはいえ、日本人が穏やかで、来日した外国人が揃って親切だという背景には、初めてでも、疑わず信じようとする日本人の性善説をベースとした、気質があるからのようにも思います。でも、このまま、無残に小さな命が失われていいわけではないので、ＳＦチックで、かなりのハードルが高い話ですが、子を産むのも免許制にしてはどうでしょう？国家が、個人の家庭にまで踏み込むのは、それこそ映画の世界の超管理社会のようですが、少子化で、そもそもの人数が少ない中で、健康上や、いろんな理由で、自然減少は仕方ないとしても、人為的な減少には、人為的な対策を打つべきでは。子供は国家の宝ですから、親になるにまず審査があり、そこで、免許をもらえた人のみ、出産して家庭が作れる。そうでない人は、国家の責任の下、子供とは引き離されるというのでは過激かな。車同様に、教習所があり、免許の更新もある。免停や取り消しによる措置が取りやすくなれば、子供を守れるのかな？そんな国家は、人権を無視した前代未聞ですね。それこそ性善説のこの国には似合わないかな？です。

2019/2/25 またしても。

世の中の　娘が嫁と花咲いて　かかあとしぼんで　婆と散りゆく

これはアニメでおなじみの、実際の一休さんの句です。
どんなきれいな女性も、歳には勝てないのですが、時に年齢を重ねることで、かわいく輝く人もいますね。市原悦子さんが亡くなりました。

子供の頃は、マンガ日本昔話で、大人になってからは、おばさんデカ　桜乙女や家政婦は見たなど、人気シリーズが楽しみでした。桜乙女の時は、オカメなんてからかわれたりする、どこかとぼけて、隙のある役が多く、そこが魅力的でしたね。静かなお微笑みを浮かべたり、ベランダで洗濯物を取り込んでる時、歌をうたったたりと、いつも年齢を感じさせないかわいらしさにあふれていました。樹木希林さんもそうでしたが、もう、こういう超がつく個性的な女優さんは出てこないでしょうね。稽古が好きで、何時間でもやれるのに、本番ではちょくちょく台本通ではなく、アドリブを入れたり、自分の言葉に変えたりと、自由にやっていたそうです。晩年は、病に苦しんでいたそうです。あともう少し生きられても、もうあの演技は見れなかったのかもしれませんね。残念です。ご冥福をお祈りいたします

2019/2/10 ジェットストリームアタック

もしもこの日本が、命が紙のごとく軽いような混乱した国なら、人は、生きるために必死に過ごすでしょうが、未来の見えない苦しみと戦うことでしょう。

今の日本は平和で豊かです。
なら、苦しみは、もうないのではと思いきや、それはそれであるものです。僕もそうです。うつ気質を持った、心が弱い人間だということを考慮しても、頭の中から、もう逃げたいな、死にたいなという考えを追いだすことはできない。きっと多くの人がそうなのだと思います。自殺を肯定しませんが、生きることはつらいこと、それに立ち向かうために、自殺という切り札を胸に秘めて、戦うのかもしれません。確定申告がようやく落ち着きそうなので、またしても、マラソン映画でした。
今回は邦画の三連続。内容はそれぞれなのに、なんか似たような三作でした。

12人の死にたい子供たち、デイアンドナイト、7つの会議。背景は暗く、生きるのに疲れた人たちが、それでも生きなければばならない、そんな話でした。特に、七つの会議は、今でもよく耳にする、数値の改ざんやら、隠ぺいがテーマで、そこにある正しいとは何かを問います。ディのほうで、同じような問題を提起していて、善悪とは何だろうと思うのです。利益追求が優先され、安全は二の次。それが悪いことは分かっていても、企業として生き残るためには、それが正義だったりする。きっとあちらこちらにあるのでしょう。それが自営業にも、サラリーマンにもです。働くとは何か？そんなことも問う重い話でしたが、どの作品も面白かったです。付け加えれば、最初の12人は、若い人ばかりの作品でした。ぼくは密室の傑作として、キサラギを思い浮かべますが、この作品も傑作です。ほぼ、舞台でもできるような密室での演技の戦いは静かであり、激しくもあった。他人から見ればそうなの？と思えるようなことでも、若いからこその悩みが、ぶつけあっていくなかで、やがては、転換し昇華していく。明るくはないですが、結局はミステリーというよりダークな青春ものかな？どれもお勧めの3本でした。（表題は、3作品が、1本につながって、連携攻撃のように僕に襲い掛かった印象でしたので、そうしました）

2019/2/4 さすが東野さん。

今月は、消防団の初式があったり、空いた時間で確定申告の書類を作ったりと、バタバタしておりまして、それゆえストレスがたまったもんで、思い切り映画のマラソン鑑賞してきました。やっぱりよかったのはマスカレードホテル。超ヒットメーカーの東野さんが描く新たなバディ作品で、刑事とホテルマンのコンビによる、でこぼこの事件ものです。原作は、とても面白かったので、映画化の話は楽しみだったのですが、なかなかその話が聞こえてこなかったのが、ここに封切りとなりました。もう原作は覚えてないほどの月日が流れましたけど、映画は原作に忠実で、その世界感は見事でした。何より、キムタクがうまい。ＨＥＲＯでコンビを組んだ監督とも相性がよく、3本目にもかかわらず、飽きずに観れましたね。殺人予告のあったホテルで、次々起こる、ホテルらしい小さなエピソードが繰り返される中、真犯人の悪意は着実に近づいてきます。その犯人が姿を現した時、物語が1本の線でつながり、何気ない日常の業務の中にも、殺意の芽は生まれるのです。疑うことが仕事の刑事がお客様のことを知り、お客様の気持ちをくみ取り、非日常の空間を作るホテルマンが、人の悪意を知ります。ぶつかり合いながら、それぞれの仕事を理解していく成長の過程も上手に作られていました。お勧めの1本でした。後はサスペリアとミスターガラス。サスペリアは、恐怖というより、分かりにくく、いったい何が起こってるのやら、？？？でしたでも音楽は良かったです。ミスターガラスは、続編ということもあって、アンブレイカブルと、スプリットを観ていないと難しいかも。監督が、家を抵当に入れて作っているだけに、予算が欠けれない中では、仕上がっていましたね。前2作を観た方なら、十分楽しめる映画でした。

2019/1/26 超ロングラン

今年は、新年早々パソコンがおかしくなるなどで、しかもよりによって映画のチケット購入時にフリーズしてしまい、先日やっと初映画を観れました。予告通り、ボヘミアンラプソディ。11月上旬に封切りになったにもかかわらず、未だシアターの3分の2を埋める勢いでした。（おそらく初めて観るのは、僕を含めて少ないのでしょうな）でも感動を含んだ見事な作品でしたね。僕自身、洋楽を全く聞かないので、（邦楽もそうですな。米津さんをベテランの俳優か、芸術家だと思っていたほどですから・…）クィーン事体よくわかっていませんでした。それ故、躊躇もあったのですが、それでも、未だＣＭなどで使われることが多いせいか、聞いたことのある曲の連続で、その幅広さに驚きました。（なんでも、メンバー全員が作詞作曲できるためだそうですね）物語は、若くして逝ってしまったフレディを中心としたエピソードでつづられ、いかにしてこのビックバンドが成長したか、それゆえの闇や苦しみが描かれています。その描き方、そしてクライマックスのバンドエイドのステージに行くまでの構成が、見事です。クィーンという最高の素材を使ったので、それだけで、客を呼べるだろうなどという適当な映画ではなく、きちんとブライアンシンガー監督が作りあげた作品です。（これだもの、知り合いのお子さんはまだ小学生ですが、はまったようです）地球の最後でもなく、巨大な敵も出てきません。でも、とても大きなスケールを感じ、一人の人間の生き様を、美しく輝かせた演出に拍手です。この映画を劇場で観ないのは大損ですね。加えて、クリードの2も観ました。ロッキーファンによると、ロッキーの1、ファイナル、クリード1が秀作らしいのですが、この作品もがそん色ないようです。アポロとドラコの息子たちの戦いですが、僕自身ロッキー4以来の劇場なので、見事繋がっていました。ロッキーらしい展開で、最後には家族愛につながるあたり、定番でよかったです。似せたのか、ドラコの息子は、父親にどことなく似ていたような…。（特にパンチの打ち方が）今後はロッキーのトレーナーとしての作品が続くのでしょうね。まさかクリードとの対戦はないでしょう？

2019/1/13 マイアカデミー賞2019

2018もよく映画を観れましたが、それでも見逃した映画も多かったです。

今年の特徴としては、スケジュールがタイトで無理だったというより、体調が悪かったり、体力が続かなくて、劇場まで行けなかったりと、年齢を感じることが多かったですね。ま、心疾患のある人間にとっては、それも普通なのですが…。今年は全部で35本でした。邦画との比率もほぼ同じぐらいでしたね。作品賞は、話題の映画カメラを止めるなでしょう。一年の最後は外したくないなと思った作品にふさわしく、アイデア満載で、ある意味映画を作る人の苦労を見れた作品でした。（同じ理由で、一年の最初も外したくなく、最近は、スターウォーズが多かったですが、今年はボヘミアンラプソディにしました）低予算であるため、手作り感があふれ、豪華さ、ＣＧ満載と違って、下町の定食のような気軽さがよかったです。男優賞は、孤狼の血の役所さんの激しい演技や、娼年の松阪君の静かな演技がよかったですが、空飛ぶタイヤの長瀬君の、あきらめない熱い男が長瀬君らしくてがよかったです。年も取って、下町の社長もできるようになったんだという思いが、彼の今後の活躍を思わせて、楽しみになりました。女優賞は、北の桜守の吉永小百合さんですね。穏やかで、やさしい微笑みを浮かべながらも、強く一途な強い女性を演じられました。愛した御主人のこと、息子を失ってしまった過ちを決して忘れることはなかった。そんな不器用な女性を、演じるというより、そのドキュメントを見るようで、さすがに往年の大女優は違うと思わされましたね。リブリアの黒木さんの静かな姿も、祈りの幕が下りる時の松嶋さんの、火のように燃える怒りを秘めながらも、家族を思い続けた強さも、素晴らしかった。でも長年の貫禄と言いましょうか、重さが違いました。楽しかったです。またしても、新春からいい作品が目白押しです。今年も楽しくなりそうだ。

2018/12/23 1.5回見る映画。

もうＤＶＤが発売となり今さらだったんですが、まだ銀座で1日1回だけやっていたので、”カメラを止めるな”を観てきました。

率直に言うと面白かったです。
話題になるのもうなずける、低予算ながら、アイデア満載の、一生懸命に作った映画でした。この映画も、先週の来る同様、入口と出口が全く違う内容で、前半のホラーテイストの映画は、前振りでした。でもこの前振りをちゃんと観ておかないと、後半の面白さは半減するので、気を抜けません。後半、種明かしをしながら、伏線が回収されるのですが、これが見事です。酒好きやら、神経質な役者やら、不倫に発展しまった二人やら、問題のある元女優やら癖の強いキャラばかりでどうなるかと思いきや、それぞれのトラブルが生きてきます。時系列で並べると後半が先なのですが、これが逆になってるところがこの作品の面白さです。ですので、1回観た後で、もう半分。1.5回観た方がもっと面白いかも。（そういう意味ではＤＶＤがいいかもね）ホラーからドタバタになっていくのが、笑いになりました。さすがに話題になるだけの作品でした。最後は、前回同様お疲れ様でしたと言って劇場を去ることになりましたが、こっちは断然いい。僕が言うまでもありませんが、ＤＶＤは是非観てほしいです。今年はこれで最後です。また来年まで！！

2018/12/16 壮大な？？？

元来臆病なので、ホラー映画はあまり好きではないのですが、怖いものみたさといいましょうか、”来る”を観てきました。告白はすごかった、中島監督の作品ですが、古今亭志ん生のような、始まりと終わりが全く別物になったようなちょっと？？？な作品でしたね。印象的なシーンを細かくザッピングしてくるところは、監督らしいのかと思うのですが、観終わった後これはホラー？でした。表面的には穏やかな,家族のシーンから始まり、中盤から、それは飾り物で、内心は、憎しみが蔓延していた。そのスキを突くように、悪霊ともいえるこの作品の怪物が入り込むのですが、憑依というよりは襲うという感じ。姿形のない怪物なのですが、その力は巨大で、残虐。次々とやられていきます。しかし後半はこの怪物退治が、壮大なスケールとなり、日本中のユタさんやら、神主さんやら、お坊さんが集められ、総力戦となります。ここまで行くと恐怖というより、あまりにも非現実すぎて、ファンタジーの様相。見方を変えれば、日本風ホラーテイストのアベンジャーズ？な感じでした。ですので、今日から、後ろが気になるというような、恐怖の種を残されたというよりは、皆様ご苦労様でした、やれやれですね・・・です。結局何が言いたかったのかな？これが新しいジャンルの映画とでも言うのかなですね。娯楽作品としてはそれなりに楽しめますが、お勧めではありません。残念でした。

2018/12/1 完敗

今年もダメでしたね。広島の夢は、またしても、本拠地でありながら、目の前のチームにもっていかれました。相手がもし西武なら、何となく似たようなチームなので相手の打線次第では、何とかなるかなと思っていたのですが、やはり王者は試合がうまかった。今年のソフトバンクは、サファテ、岩嵜の後ろを固める選手が不在なので、ほぼ怪我人なしで臨めた広島に分があると思ったのですが、それをぶち壊しののが、ＭＶＰの甲斐キャノン。事ごとく刺されたのその肩で、広島の足は封じられ、ペースもおかしくなり、気が付けば牙を抜かれていました。よく見れば、2年前の日ハム戦と同じで、前半様子を見られ、ホームに帰った途端、牙をむかれ、そのままペースを握られ押し切られた。でもこれは、ここ何年かの日本シリーズの成績がそうであるように、広島が負けたというより、セリーグはパリーグに敵わないといった方が正しいのかもしれませんね。僕も今回は、途中で無理だろうなと思いました。なので、悔しいとか惜しいというより、完敗でしたね。爽やかなもんです。マエケンの日本での彩子のシーズンや、黒田選手、今回の新井選手の最後の日本シリーズと舞台は揃って、やる気を出すのに十分な材料があっても、力の差はそうは埋められない。ここ何年間で、緒方監督の元、本当に強くなった広島ですが、目標は、セリーグでのトップでおさまらず、パリーグでも戦える力なんでしょうね。日本一はまだずっと遠いようです。今年もシーズンが終わりました。追記ですが,丸選手が移籍ですね。残留してくれるかと思っていましたが残念です。いい選手なので、ＦＡの墓場ともいえる巨人でつぶれないことを願っています。もともと熾烈だった、外野のポジションが一つ空いたので、来年は誰が出てくるのか楽しみです。これまでの実績で、バティスタ選手が有力でしょうか？僕としては、今捕手が、会沢選手が好調だし、石原選手というベテランもいるので、とりあえず出場機会を増やすため、去年のドラフト1位の中村選手に期待です。あの強肩と、バッティングセンス、何より俊足であるなら、外野は行けるでしょうし、調子が上がれば、3番だって夢ではないかも。あともう一人、その中村選手の一つ前に入団した坂倉選手もいいんだよね。同じ捕手で、中村選手とともに、次世代のカープの頭脳と言える選手ですが、彼もまた、打撃がいい。右投げ左打ちで、スタイルは丸選手と一緒ですから、彼も使ってもらえればですね。残念ですが、楽しみですよ。

2018/11/17 デジャヴ

11/3は久しぶりのフルの休日でした。この際だから、観ておこうと3本のマラソン映画の一日でした。どれも傑作で楽しかった。ただ順番は逆でした。まずは”ビブリア古書堂の事件手帖”。以前にＴＶドラマで、剛力さんが主演した、静かな本にまつわるミステリーですが、今回も、全体的に穏やかな、柔らかい切れ味もミステリーでした。黒木さんはうまい。いつも控えめな役が多いですが、今回はいつにも増して無口。でも表情や間で、表現しながらも、実に自然体。演じている感じがしない名演技でした。本の中に込められた思いや、広がって行くとても広い世界。本好きな人は、共感できる内容だったと思います。ちょっといらないシーンもありましたが、ミステリーというよりは、今と過去とを結ぶ恋の物語でしたね。次は”ヴェノム”。言わずと知れたスパイダーマンの敵役ですが、こちらは内容は単純ですっきりしているので、超娯楽作品でした。宣伝でいわれたほど残虐ではなく、むしろ、住み着いた寄生生物と本人とのやり取りが、掛け合い漫才のようでコミカルでした。戦いのシーンで、ぐちゃぐちゃになるので分かりにくいところもありますが、全般的にすごい迫力です。どうも続編が作られるようですので、楽しみです。最後は”スマホを落としただけなのに”。大分つかれていましたが、これが一番面白かったです。現代人ならきっと起こるのだろうなという身近なトラブルが、大きなトラブルへとつながっていくミステリーです。（携帯を持っていない僕としては、ちょっと安心して観れました）たまたまタクシーに置き忘れたスマホが無事に帰ってきて、心落ち着けたのが、恐怖の始まりで、これからいったいどんな目にあうのだろうという、姿の見えない犯人の追い込み方がスピーディーです。観ていた感じがそうでしたが、実態が見えにくいので、誰もが怪しく疑いの目で見ます。文字だけだと、これまでのストーカーや、いたずら電話のように、姿や声など、何らかの痕跡がない。実際に起きたら恐怖ですよ。でも？？？これどこかで観たことあるようなと思いきや、ネタバレですが、ビブリアの彼が、また同じような役で、出てるじゃない。しかも犯人。最初は普通にしていて、だんだん本性を見せて、最後はいかれた感じ。デジャヴだ、でした。年末の忙しい時期を前に、映画でも…なら三者三様ですがどれもお薦めです。

2018/11/11 最後の奉公

この時期は、防災訓練が多いです。
ほぼ毎週消防団の服を着ることになりまして、なかなかタフな日々であります。

今年は去年に続き、お寺にも行かなければならなくなったものですから、正直きつい。
日曜だけがゆっくり寝れる日なのですが、通常並みに早く起きて朝の店の掃除をし、本所まで出かけお寺の念仏を聞き、着替えて消防団。昼食にビールとともに読書する時間に、大きなため息からやっと、お休みの始まりな感じです。

でもこれも最後のご奉公。
昔世話になったおばさんへの感謝と父親が亡くなってから施設に行けなかった10年のお詫びですね。でもそのご利益か、新蕎麦がうまく打てるような気がしますし、少しお店も忙しくなってきました（早くも忘年会の予約を頂きました）。ありがたいです。

もう喪中のハガキも出しましたので、あとは年末まで頑張って、年明け、確定申告を終えれば一安心です。頑張ります。
そして忘年会・新年会のご予約お待ちしております。よろしくお願い致します。

2018/10/26 しばらくお休みします。

今週から、新蕎麦に変わり、ちょっと安心しました。今年は天候不順による影響が大きく、桜海老は記録的な不漁、イカの口は原料不足と大きなダメージがあったのに加え、そばも、地震や大量降雨の影響を受け、収穫がダウンするといわれてました。今のところ、大丈夫そうなので、ちょっとだけ安心です。でも、私事ですが、また家族が亡くなりました。昨年父親の姉である伯母さんが、入所している青梅の施設で亡くなったのですが、今回は妹のおばさんが亡くなりました。90歳で老衰のようで、眠るように逝ったとのことです。お世話になった人への最後のご奉公といったとこですが、やはり人が死ぬと、費用的にも、手続きなども、大変なので、今年の年末もバタバタしそうです。（しかも連続となるときついですね）一部の方には、喪中のハガキを送らせて頂きます。今年は、体力的なものなのか、体調が悪い時が多く、疲れやすかったため、この呟きを休みがちでした。落ち着くまでは、書けそうにありませんので、しばらくお休みします。

2018/10/7 名将

どんな世界にも、いろんな定説というのはあるもんです。かつては、名選手は名監督になれないといわれました。でも野村監督や、王監督の活躍によりそれらは退けられました。（特に王監督は世界1になりましたしね）また、外野手は名監督になれないとも言われました。これはそのようで、これまでだと若松監督ぐらいで、なかなかうまくいかないようです。戦略という意味では、野球での司令塔は捕手であり、次に投手、そのあと内野手と来ると、タイムがかかってもマウンドに集まらない外野手はその辺の知識が足りないのかしら…？（松井、イチロー両選手は外野手ですね…。）だからこそ、赤ヘルをリーグ三連覇に導いた緒方監督はすごい。監督もまた現役は外野手でした。振り返れば、一年目は、？？？の采配が多く、やはりだめかと思いました。でも、翌年、その次と、どこか、監督には、長期のチーム構想があったようで、毎年課題をクリアーにしていったように思います。打撃コーチを3人制にし、追い込まれてもあきらめない打撃を徹底することで、後半に強い逆転の打線を作りだしたり、日本シリーズの敗戦から、投手を固定せずに、できるだけ多くの選手に経験を積ますことであったり、随所に、ただ目の前の勝ちを取りに行く戦略ではない指導があったように思います。そして、頑固に時に柔軟に、現状を壊すところもありました。広島の売りである、1～3番までのタナキクマルも、調子が悪ければ、打順を落とし、代りに出た、野間選手がついに、今年開花しました。そもそも、お金がないチームで、それゆえ、足で稼いで、スカウトしてきた地道な野球が、今ここに緒方監督の元で、実を結んだようですね。あとは日本一だけです。今年はいけるかな？三度目の正直ですね。

2018/9/23 代償。

今年は、自然災害が多いですね。
関西の豪雨に続いて、巨大な台風、そして北海道の地震。ついこの前は大阪でも地震がありました。これもその根本は、地球温暖化にあるとすれば、人類の犯した代償なのかもしれません。僕が学生の頃に、サイエンスで、今より地球の温度が上がったらどうなるかという特集がありました。様々な学者の見解が載っていましたが、それはどれも、現実には思えないほどの恐ろしい未来でした。その予想は、警告を含んだ大げさな見解と思いましたが、現実となっています。石炭、石油と地球の資源を使うことで、人間社会は発展し、便利になりました。でも、プラスがあれば必ずマイナスがあるもので、文明の発展に、人間の心と、地球の環境が追い付かない状態になっているような気がします。いくら本が面白くても、食事中に読んだり、外で歩きながらしていたら怒られました。そういう危険な行為や、だらしない行為が、今、スマホでは当たり前になっています。なんでもリモコンひとつで、動かすことになれてしまったせいか、人間の心も、社会での仕事も、思うようにいかないのが当たり前なのに、そこに挫折感を感じたり、極度のストレスを感じて暴走することがあります。何か世の中がおかしくなってるようです。環境もそうです。被害にあわれた方々には気の毒ですが、発展の副作用ともいえるのではないでしょうか？とはいえ、戻すことも、捨てることもできない。このまま耐えるしかないのかもしれません。ぼくは、変態扱いされますが、携帯電話を持たないのも、そのほか時代に流れに素直に乗らないのも、そんな小さな抵抗です。便利は素晴らしい。簡素化は、新しい可能性を広げます。でも、それを利用するかは、自分の価値観で決めたほうがいいのでは…。みんなやっているから、世間の流れがそうだから、人の思いの大きな流れが、家や山やすべてを飲み込んだ、濁流のようにならないといいなと思っています。

2018/9/15 快挙。

ここの所、1週間の間に、台風があったり、地震があったりで、しかも被害が大きいため、暗い感じでしたが、これを吹き飛ばす快挙ですね。大坂選手が初めてテニスのメジャー大会で優勝しました。（といっても、僕はよくわかっておらず、メジャー大会というのはどれを指すのでしょうか？）お祭り好きな日本人らしく、あっちこっちで便乗騒ぎ。ラケットやテニス関連のグッズはもちろんのこと、コメントで言っていた、抹茶アイスまでもセールとか。この快挙が日本を明るくし、また勇気をもらえたような気がします。その報道の中で驚いたのはラケット。よくプロの選手だと、バットならグリップの太さとか重さとか一流になればなるほど、細かいこだわりがあるようですが、彼女のそれは、市販のものらしい。しかも普通に3万円ぐらいで売ってるものだそうです。つまり道具の使い心地のこだわりが、能力を引き出したというより、能力が、道具を選ばなかったということでしょうか？これって、もしかするとすごい才能ではないの？まだ20歳であることも加味すれば、新しいヒロインは、これからどれだけ活躍するのか楽しみですね。何気ない普通の生活こそ幸せであることをかみしめるような、今年の夏でしたが、それが壊され、元に戻そうと頑張ってる人たちに大きなエールとなったことでしょう。おめでとうございます。よかったね。

2018/9/9 未来を壊す爆弾。

現在、”この世界の片隅に”が連続ドラマで焼ていることもありまして、こうのさんの”夕凪の街　桜の国”がスペシャルドラマで放映されました。

ぼくは原作でもこちらのほうが、好きなのですが、戦争中から戦後にかけた、健気な庶民の生き様でありながら、原爆の恐ろしさを訴える作品であります。原爆はその破壊力と熱量から、人間を焼き尽くす兵器ですが、そこで発するのが放射線であるがため、壊すのは遺伝子にも及びます。皮膚が焼けただれた人は大きな被害であることはもちろんのこと、一部であっても、被爆した人は、その後の人生に大きな影を残します。咳するだけで骨折をするような骨のもろさに悩まされたり、いつ発病するともわからない、白血病におびえたり。この作品のヒロインも、被爆して何年かののち、幸せが始まる時に発病し、若くしてこの世を去ります。
そういう例が少なくなく、いつか自分もと恐れながら、一方で生きていれば幸せになりたい。
でも、次の世代に遺伝したらどうしよう。そんなことまで考えなければならないのです。

原爆は、その時だけでなく、外から、体の内部にまでわたって、人間の未来を壊します。今はそれよりもはるかにすごい核ミサイルを作り、それを保持することが、交渉の立場を決める変なステータスになってます。よく考えた方がいいのでは…。先日、アメリカ本土を唯一爆撃した藤田さんの特集がありました。互いにもっと理解していれば、戦争は起きなかった。世の中のすべてが話し合いで解決できるように、それを願い、日米との交流にすべてをささげ、そこにこそ自分の終戦があるとした立派な方でした。たくさんの人が死んでいく戦争。無念の思い、平和への願い、かなえられるのが生きている人たちの課題なのでしょうね。

2018/8/19 伝説へ。

8/15は終戦記念日。生きた人の新たな始まりとも、失われた人への鎮魂の日ともいえる日ですね。そんな日に、吉報です。ここの所世間を騒がせていた行方不明の2歳の子が見つかりました。しかも無事で。前に、お父さんに叱られて、置き去りにされた子が、行方不明になり、何日か経った後、自衛隊の使われてない施設で、たまたま来た隊員に発見されるということがありました。どちらも、無事だったから、その後はどんな人になるのだろうと、伝説となりますが、これが逆なら、触れたくない痛ましい過去となっていたところです。保護された報道は、胸をなでおろす報道でしたが、その一方で、これを見つけた人がすごかった。むしろそっちのほうがクローズアップされて、英雄のようでしたね。この方は80手前の大分のおじいちゃんで、災害現場に何度も足を運んだ実績のある、災害ボランティアのスペシャリストでした。困った時には飛んで駆けつける、まるで現代のヒーローのような方で、これまでも、何度も取材を受けていたそうだ。災害だけでなく、以前にいなくなった子供の捜索にも参加した事があったらしく、その経験が今回にもいかされ、前日に、大分から駆け付け、15日早朝から、あたりを付けてあっという間に見つけたそうだ。なんという。その生きざまもまた、伝説なのです。おそらく、これからもあのおじいちゃんを見ることがありそうです。東北の時は500日以上滞在し、先日の大阪の時も、行ったそうです。年齢を感じさせず、自分の生活を投げたして、困った人をほっておけない人がいる。素晴らしいですね。終戦の日を飾るような一件でした。

2018/8/12 100回目。

今年も夏の甲子園が始まり、しかも100回目。いつもより多い出場校の対戦ですね。先日放送されたヒストリアでは、この時期ですので、戦争時の甲子園を扱ってました。太平洋戦争中の5年間は中止となったそうですが、（実は幻の甲子園というのがあって、1回だけ戦意高揚ため行われたとか。様々な縛りがあったそうですが、この戦時下で、何日間とはいえ、野球に打ち込めたことはこれ以上ない喜びだったそうです。しかし、記録には残りませんでした）甲子園を目指して練習に励んだものの、中止で、行くことはなく、戦場で散っていった若者のたちの悲劇から、戦後の、鬱屈した空気を吹き飛ばした白球にかける青春が取り上げられていました。若者たちは、終戦を迎え、それまでと180度変わった価値観に戸惑い、喪失感や苛立ちを抱え込んだようです。その思いをぶつける何かがほしかった。それが野球でした。各地で、経験者から初心者まで、少ない道具を集めたり、戦争中処分を言い渡されたのを隠していた道具を使って、野球を始めました。そのうねりが再び甲子園の開催とつながったようです。でも、当時は、野球児にしては皆小さく細い栄養事情。ＯＢや地元の人たちが、自分たちの食糧から、助けたこともあったようで、中には、鹿児島から、汽車で27時間かかる道のりで、球児だと分かった途端、たくさんのおすそ分けをもらい、逆に闇市の買い出しと間違われたほどとか。球場の屋根から、木に上って見る人もいるほど、球場は盛り上がり、人々を勇気付けたようですね。何より素晴らしかったのは、勝敗ではなく、こうして好きなだけ野球ができること、こんなにもたくさんの人が応援してくれることが、うれしかったと。若者たちの熱い思いと、純粋なスポーツにかける姿が青春ですな。その気持ちは今も変わらないように思います。選手はまっすぐに、きれいに頑張ります。でも、それを取り巻く大人たちが、汚してることが最近多いですね。もしも、元選手なら、その頃の気持ちに戻ってほしい人が多いのは残念ですね。返信返信転送転送移動印刷迷惑メール

2018/8/8 ニューヒーローの誕生だ。

人間の魅力は、圧倒的な力とカリスマ性でしょうか？

今年は、大谷君の2刀流のメジャー挑戦から、彼こそ今年のヒーローなのですが、彼を表とするなら、今回は裏の悪のヒーローです。

ボクシングの山根会長。
ここの所テレビで撮りあげない日はない、人気ぶりですが。実にふてぶてしい。
松方弘樹さんを悪くしたような風貌で、やってることがせこいことから、横暴なことまで。漫画やＶシネマに出てくる、悪の最終ボスそのものです。しかも会長。嫌われること限りなく、そのうえ叩きがいがありそうなずぶとさ。ある意味、今のヒーローですな。

ちょっと攻め込まれたら、死んでしまいそうな人では勤まらない悪の親分であります。しかし年齢を見れば、戦後の混乱時に幼少期を迎えられてます。食べるのにも苦労した時代に、ボクシングに青春を見出したのでしょうか？それなら、その時のスポーツにかけた、若者の純粋な気持ちが理解できなかったのだろうか？どうしてこんなになってしまったんだろう…。そんな気もしますね。

2018/7/31 つながっていく物語

今年の夏はすごい。
夏がきつくなる一方で、僕の体力が年々落ちていくので、日々無事終えることが第一であります。日々の仕事でいっぱいなせいか、それ以外のことがおろそかになりがちで、つぶやきも滞りがち…。

好きな映画も、もう暑いからあきらめて、台東区からでない日も多いのですが、意を決して行ってみれば、やはり名作は名作。素晴らしかったです。

未来のミライ。
5歳のくんちゃんの目線で描くファンタジックな体験ですが、これがかわいいだけでなく、観終わると深い。命のリレーの物語なのです。一人っ子で、ややわがままだった、くんちゃんに、妹ができます。その名はミライ。そのことが原因で、親たちは、ミライちゃんにかかりっきりになり、面白くないくんちゃんは、ふてくされたり、暴れたり、妹に意地悪をしようとする問題行動。でもそんなクンちゃんに、反省の材料というか、解決のとっかかりというか、不思議な体験が起こります。擬人化したり、過去に飛んだり、未来から来たミライちゃんに会ったり。ファンタジックな体験を通じ、いろんなことを知り、少しずつ成長していく、ほのぼのとした話なのですが、でもそこには、くんちゃんが今ここに生きてることと、これから先につながっていくことの物語があるのです。つまり、人は、皆、ただ生まれたわけではなく、偶然の積み重ねや、困難でも強く生きようとした意志が積み重なって、今になっていること。

それは、これから先に手渡していくことの重要さで、命は自分勝手に扱ってはいけないんだというメッセージが込められているように思いました。8月は終戦の関係で、戦争映画や、命の大切さを扱った映画が多いです。そういう意味では、ほんわかした日々の中に生きることの大切さを込めた、監督の命の映画といえますね。前回観たハンソロとは、別次元の映画の世界ですが、子供向けだけでない素晴らしい映画です。是非、夏休みに親子で観てもらいたいですね。

2018/7/15 ただの歯車

僕が、よく映画を観るのが亀有ということもあって、松戸市の子育て支援のＣＭが流れることが多いです。ここ半年ぐらいから復活したのですが、一時、一切このＣＭが流れなくなりました。その原因は言うまでもなく、あのベトナム人の少女の事件。それが地元のＰＴＡかなんかの責任者であったのだから、松戸市としては大きな痛手した。最近は某アイドルの山口さんが、アルコール依存症で、少女にワイセツ行為を行ったとか？！爽やかなイメージのグループであり、福島の復興支援のシンボル的な存在なだけに残念ですね。一言でいえば、いい歳して何やってんだ！！です。無人島で暮らすか、山奥で自給自足でもしない限り、人は、社会の歯車として、様々な人に迷惑をかけたり、助けられたりして生きています。ですから、昔からお互い様といいますよね。長く生きれば生きるほど、その責任は重く、人の行為が、どんな影響を及ぼすのか、ほんのちょっと先の未来を見れなくてはいけません。一方で、僕も人の事は言えませんが、人は皆闇を持つものです。人には言えない、知られたらそれこそ変態扱いを受けるような性癖もあるでしょう。でも、それは、我慢するか、仮想現実的なソフトや、お金を払って、そういうところで発散するしかないのです。一見ノーマルに生きている人も、裏を返せばそれがすべてではない。そんなもんでしょう。人というただの歯車でしかない、僕らは、社会がちゃんと動くためのルールの中でしか生きれないように思います。じゃあ、どうすればよかったの？その答えも自分で探すしかないのです。まずは自分の立て直し。次に償い。そして最後は歯車に。また組み込まれるといいのですが…。

2018/7/8 入口の物語

おそらく夏休みの目玉になり、それゆえロングランを目指して早々と封切りとなったのでしょう。

ハンソロ、は面白かったです。
これまでのスターウォーズシリーズには必要不可欠なフォースを使えない人物だけあって、物足りないなかと思いきや、逆にすっきりしていました。同じスピンオフのローグ1に比べると、作品がもっと独立してる感があり、一人の青年の青春時代の物語のようです。ですので、これまでの知識が全く必要なく、これが、スターウォーズシリーズの入り口となっても問題ない。いや、これから見るのも乙かと思えましたね。チューイやランドとの出会い、ダースモールや、ジャバザハットとの今後のつながりを思わせるシーンがあって、これまでのファンをくすりとさせるシーンがあり、それがいいスパイスです。若さゆえの無謀さが、素晴らしいアクションシーンとなり、大迫力の手に汗握る操縦ですよ。別れや再会などのせつないところや、裏切りのどんでん返しもありますが、それらは重く乗らずに、全体的に軽やかに、一気に駆け抜ける作品です。内容が分からなくても、映像だけで楽しめるので、親子で観るのもいいかもしれません。
夏休み、一押しの作品でした。

2018/7/1 このシナリオを書いたのは誰・・再び

ミサイルを打っても打たなくても、北朝鮮という国は、世間の目を向けさせるのがうまい国だと思いますね。

中国や、韓国と違い反日教育ではなく、反米教育でありながら、米国の気を引きたかったアピールが、ようやく実現していきそうです。また、ちょっと気持ち悪いぐらいの、朝鮮半島統一化への進行です。オリンピックあたりから、やたらと、仲の良さをアピールし、まとまるのかしらという気配を見せています。でも、うまくはいかないのではないのかな？かつて、ドイツが統一を果たした時、１００兆近いお金が西から東へと流れ、経済はどん底へと落ちました。でも、もともとヨーロッパ有数の工業国であり、不屈のゲルマン魂で今では、ＥＵの屋台骨ともいえる勝ちっぷり。成功例もあるのですが、韓国は、ドイツになれるかといわれると？？？です。少なくとも５０兆はかかるといわれ、専門家によると、１００兆は下らないとか、場合によっては２００兆も行きかねないという人もいます。韓国の国家予算と、財閥を中心としたいびつな経済環境が、耐えられるのか疑問ですね。（なんでも北朝鮮の埋蔵する資源は、石炭を中心に、何百兆もあるそうです。これを全部使えば何とかなるのかしら？）そうなってくると、この統一に、資金援助を申し出てくるのが後ろに控える中国ではないのか？それだけでなく、まずは経済的にやがては、すべてを飲み込んで、朝鮮半島は中国の一部となるのではないのか？どうもそんなシナリオが見えてくるのです。韓国の経済力と北朝鮮の資源。もともと、領土拡大をし、まずは東アジアの覇権を握りたい中国が,この考えを持たないわけがないように思います。民族の分団は悲劇です。なら統一は、希望かもしれません。でもそんな単純にいかないのが、世界なのでしょう。日本海の向こう側はすべて中国となっては、日本にとっても脅威です。

2018/6/17 白は淀んで個色となる

人間生きていれば、した後悔や、しなかった後悔やらで、いやな過去が積もるものです。それらの過去は、変えることも、無かったことにすることもできず、大小の十字架となり、背負わなければいけません。その過程で、真っ白な心は、だんだん汚れ、黒に近いような自分色になっていく。だから、子供の純粋無垢な笑顔や気持ちに、感動したり、癒されたりするのかもしれません。十字架が人の死にかかわるような大きなものだったら…今回観た友罪はそんな重い話でした。直接であれ、間接であれ、人を死なした、死に追いやった過去を持つ主人公が、暗く、苦しみながらも今を生きます。別の登場人物も、同じような暗い過去を持って生きています。６４のスタッフが作った作品は日常にあるのかもしれない、一場面を切り取っているのですが、重い！！観ていてつらくなりました。でもこの作品なりの答えを出しています。それは避けずに向かい合うこと。そこからがまたはじまりの一歩であり、償いの一歩なのかもしれないと締めくくっています。この先はそれぞれの想像でしかないのですが、僕的には、きっと、またいいこともあるよと、強く、ちょっとだけ荷を下して歩んで行く姿が見えました。休日には、重いですが、面白かったです。２作目はランペイジ。こちらはＣＧ使いまくりで、重量感あふれるモンスターたちの大暴れですが、内容的には、軽かった。超娯楽作品です。何も考えずに観れる作品です。最後は（これは観なくてよかったというか、昼食後のタイミングも悪かった）ゲティ家の身代金。実話を元にした作品で、最後まで観るか迷いましたが、リドリースコット作品なので、頑張りました。結果は、３本目の疲労と、微妙な複雑さで、瞑想に。こんなことがあったのかと理解できたほどで、ちゃんと観ればもっと面白かったのでは・・・です。お祭りがはじまり、そちらのお手伝いで休日は埋まりますので、そうでない時に、映画をたくさん観ようとしましたが、欲張りでした。

2018/5/28 孤高の死

先日一つの記事に二つ驚きました。まずは、今も続けて登山をしていたんだなということ、もう一つは、亡くなったんだということです。登山家、栗城史多さんが３５歳で、エベレストからの下山途中で亡くなりました。最初は、新聞の記事に、単独で無酸素で、大陸ごとの最高峰の登山に挑戦しているとのことでした。山焼けの真っ黒けな顔ながら、屈託のない笑顔で、こんな人がこんな狂った挑戦をしてるのかと思ったほどです。しばらくして、ニュース番組の特集で彼を見た時は、あまりもの小ささに驚いた。こんな華奢な登山家がやっていたのか？？？でした。ネットでは話題になっていて、彼の挑戦は、うそつきだという人もいました。でも僕は、クレイジーな挑戦というよりは、山に立ち向かっていく生き様が、どこが人生の縮図を示しているような、そんな哲学的な歩みに思え、年下でありながら、先駆者のようにも思えました。そう思った人は多いようで、彼の支持者による会では、一流企業の重役や、経営者たちが参加されていて、息子とも孫とも思える方たちが、先生のように彼を言う場面もありました。本当に単独なのか？無酸素なのか？その部分は、常に酷評の材料だったようですが、でもあんな大きな自然に戦い続ける小さな体の登山家は、純粋で、美しかったように思います。何年か前に、凍傷で指のほとんどを失ったと聞きました。だからもう、引退したのだと思っていました。でも彼は登ってていた。しかも、何度もも失敗しているエベレストに。その彼が、エベレストで息を引き取った。たった一人、愛し、負け続けた山の中で。でも、栗城さんのお父さんが、よく頑張ったっとコメントしてるところからも、これは決して、無念の最後ではなかったのではないだろうかな。孤独な死ではなく、孤高な死であったのだと思いたいですね。残念です。また一人、逝ってしまいました。

2018/5/20 楽しそう

今回観た映画は孤狼の血。
あの役所広司さんが、マルボウの悪徳刑事を演じた、暴力とエロの混在した映画です。

広島近くの仮想都市で繰り広げられるやくざ同士の抗争に、警察がどう介入し、事を納めるのか。目をそむけたくなるシーンと、熱くなるシーンの連続ですが、面白かったです。やり方は破天荒というよりめちゃくちゃですが、でも最後まで観ると、結局は、カタギを守ろうとしたダークサイドのいい警察官で、ちゃんと正義があるようにも思いました。アウトレイジとはまた違った切り口で、激しくも、切ない男臭さが漂っていましたね。アウトレイジの時もそう思いましたが、もともと、映画の黄金時代にやくざ映画が多かったせいなのか、それとも役者としては、いつもぎりぎりのところで生きている任侠の世界が、男として魅力的なのかわかりませんが、演じる役者たちは皆、活き活きとしています。刑事役の役所さんもほとんどヤクザみたいなもんでしたが、とても魅力的でした。なんかとても楽しそう・・・。だからなのか、凄惨な映画を観て、吐き気を催すような胸の重さというよりも、清々しい男の生き様を見させてもらった感じでした。

シアターは、昔のやくざ映画に慣れ親しんでるせいか、年齢のいった方が多かったです。
僕的にはお勧めの映画でした。

2018/5/13 スタジアムジェントルマン

先日放送されたバースディは衣笠さんの特集でした。
余命わずかの診断を受けてから、何年も頑張った晩年で、ぎりぎりまで解説の仕事もこなしていたようですね。最後の解説はかすり声で、苦しそうでしたが、いつもの、心使いが素晴らしく、後輩や、野球を思う気持ちであふれていました。最後まで紳士だった人柄を思うと、講演会でもいいから、一度会ってみたかったなと思います。海の向こうでは、大谷選手の活躍でもちきりですが、ここにも、紳士がいましたよ。アウェーの球場で、前日ブーイングを散々浴びたようですが、その球場で練習終わりに、使っていたボールをファンに投げたそうです。ここまでは、よくある話のようですが、そのボール残念ながら、スタンドに届かず、手前のブルペンに落ちたそうな。通常はここで残念で終わるのですが、大谷選手は、走って、ブルペンまで行き、探し当て、再びスタンドへ。その行為にとても感動したそうな。しかも、このファンは、ブーイングをした相手方。あり得ない配慮だと、その紳士的な行為を絶賛し、話題に上ったようです。野球はファンがあってのこと。日本では、ＴＶ放送が当たり前でなくなり、低迷した時もありましたが、今では、ファン感謝の姿勢は、定着し、回復しています。でも、それを超えた、育ちの良さと言いましょうか、人間性の優しさともいえる行為ですね。日本的に言えば、紳士というより侍かな？プレーだけでなく、日本人が、見直され、称賛されることはうれしいことです。剛速球は投げれませんし、ホームランも打てません。でも、細かな配慮はできるかもしれません。最近は、浅草も上野も、たくさんの外国からのお客さんが来ています。これからもっと増えることでしょう。彼の誠実な仕事や態度は、とても勉強になりますね。

2018/4/29 渋い選択

僕は、下手だったけど、子供の頃少年野球に通っていました。
ある時、何かの企画で、投球と打撃のフォームを撮影し、アドバイスをもらうと、プロ野球選手のサイン入りカードがもらえることがありました。チームメイトのほとんどが、巨人で、江川や、原選手を選んでいたのに、僕は、斎藤投手と、衣笠選手でした。先発完投型だった時代から、現在のような先発から抑えまでの分担型への意向の時期だったので、抑えの意味も分からず、いつも最後に出てくる大洋ホエールズの斎藤投手がすごいと思っていました。

今思えば、この渋すぎる選択を,周りの大人たちに笑われたのが分かりますが、でもその当時の僕にとっては,真剣に衣笠選手がヒーローでした。打撃練習のように、打たせるための投球ではない、試合の投球は、打たせまいとする力のこもった球で、それはとても怖かった。だから一度もバットを振ることなく、帰って来ることもしばしばで、そのたびに監督に叱られました。一人３回までバットを振れるチャンスがあるのだから、当たらなくてもいいから振ってこい！！そういわれても、怖くて仕方なかったです。野球中継で観た、猿顔の野生人のような選手が豪快にバットを振る姿は、とても逞しく、僕もこういう三振をしてみたいと思ったのが、衣笠選手でした。

それがきっかけで、広島ファンになり、衣笠選手を知るにつけ、最初の印象とは全然違うことに驚きました。野蛮人のように見えたその姿は、思いっきりのいいスタイルであっただけで、決して、荒い人ではなかった。むしろいつも紳士的で、四球をくらっても、にらみ返すようなことはなく、何事もなかったようにふるまい、相手投手を気遣うことさえあった。引退し解説になっても、わかりやすく、しかも上品で、知的な言葉にあふれていた。僕の憧れたヒーローは、球場のジェントルマンでした。たくさんのホームランを打ち、鉄人と呼ばれた連続出場の記録を打ち立てても、僕の中では、迷いなく思い切りバットを振れる紳士でした。その衣笠さんが逝ってしまった。また一人僕の楽しみが減ったのかと思うと残念です。せめてもう一度、解説を聞きたかった。ご冥福をお祈りいたします。

2018/4/22 普通。

2枚目の役者がクイズやトークの番組に出て、実はバカだったなんてことはよくあります。

根本的な知識が足りなかったり、トンチンカンな理解力だったり。それは役にも出ているもんで、どこか表面的というか、うっぺらく感じますね。

その点、松坂桃李さんは、違う。
好青年で、受け答えもしかりしていて、それなりの知識力も感じられる。よく言えば、とっても普通だ。だからこそ、彼が、異常者の役をやると、そのキャラにひかれすぎない、品のようなものを感じる時があります。

今回観た作品は娼年。
ポルノかと思うほどの濡れ場の連続で、出てくる女優さんは、皆体当たりです。この作品一歩間違えれば、ただのエロ作品になるのですが、そこは、松阪君。人生の価値観や生き方に迷う青年が、自分の人生を切り開く、芯の通った作品となっています。男の娼婦として生きる普通の大学生が、夜の世界、裏の世界を知ることで、世の中にはいろんな価値観があり、生き方があるのだと教わっていく、成長の記録です。下種な話、興奮するかというと、それほどでもない。むしろキレイでした。この作品を女性一人で観に来てるのが多かったのも、うなずけましたね。大人向けですが、良い作品でした。もう一つはレッドスパロー。ロシアのスパイの話ですが、こちらも面白かったです。ただ、スパイ映画特有の、裏切りと策略がちりばめられて、誰が味方で、誰が敵なのかわからなくなり、最後まで観た後、もう一度復習したいぐらいでした。ただどっちの作品も目をそむけたくなる痛いシーンがあるので、そこは球に瑕であります。

2018/4/15 好位置につけ。

競馬をやる人なら知っていますが、4コーナーを回って、直線に向かった時、ゴールまでの直線勝負で、抜け出しやすい位置にいることを、好位置につけるといいます。　今年もペナントレースが始まりました。我が広島は、最初こそダッシュがきいたものの、ちょっとブレーキがかかり、連敗中であります。まだ始まったばかりなので、団子状態でも問題ありませんが、近年、特に去年のセリーグを見ると、ペナントレースって何かな？と思いますね。ゴールは日本一だとすると、結局のところ、3位までの好位置につけ、ＣＳ，日本シリーズにピークを持ってきたチームこそがいいのですから。だとしたら、それまでにいくつもの勝ちパターンと、人材育成、発掘が必要なわけで、ぶっちぎりで勝つ必要などなく、連敗しない程度に、2勝1敗ペースでいけば何とかなるのであります。そう思うと、気楽ではありますが、なんか盛り上がりが…。今年の広島は、野村、ジョンソンがいなかった、去年のスタートに比べ、やっとローテーションの投手が揃ったわけで、万全かと思いきや、去年の功労者、薮田、岡田がいまいちであります。ルーキーはよほどでない限り、続けて活躍するのは難しいようで、これも通るべき道なのでしょうね。でも捕手は充実です。ベテランの石原、正捕手の会沢に加え、伸び盛りの坂倉、今年期待の中村と、揃いすぎです。野手でも、今年こそ、西川、野間に頑張ってもらいたいですし、去年途中で支配下登録になった、バティスタ、メヒアの両選手にも頑張ってもらいたいですね。投手だと、中村と毎年言ってる九里投手です。九里投手は、先発の穴埋めから、中継ぎまで、幅広く頑張ってますから、今年こそローテーションに入らないかな・・です。大した補強をすることなく、よくぞここまで期待を膨らませるほど、力を内蔵したチームになったもんだと、ファンでありながら感心です。今年こそ日本一。いや、日本シリーズ出場してほしいですね。

2018/4/11 NEW　HOPE

少年野球においては、ピッチャーはもっともセンスのある子がやっていたものです。

速い球を投げれることはもちろんのこと、フライでもゴロでも捕球することにも長けていた。だからどこでも守れることが多く、当然打撃もよかった。だから、一人の人物が4番でエースでキャプテンという、すべての中心にいる何てことは、珍しくもありませんでしたね。それが、中学に行き、各チームのエースが集まった中から、投手に選ばれる人が現れ、次に高校に行っても繰り返される。そのうち、打撃に秀でた人と、速い球を投げれる人は別々となったりします。（たまに、高校野球でもエースでバッティングが好きな人も、クリンナップを打つ人もいますね）それがプロの世界となれば、皆無かと思いきや、いるんだ。大谷選手です。投手との2刀流は、当初は批判さえありましたが、今ではあのノムさんでさえ認める起用法です。ホームランは他の野手以上に打つし、投げては日本最高速。先日は、先発でありながら、1番を任され、先頭打者ホームラン。自らのバットで試合を有利に導いていきました。通常は、投手を楽にするためには、他の選手の協力が必要なのですが、そうではないんですものね、すごいことです。おととし、沢村賞は取れませんでしたが、投手としては、数々のタイトルを納めました。マルチな天才、大谷選手が、どういう結果を残すのか、とても楽しみですね。僕が思うに彼のすごいところは、その身体の力だけでなく、その能力をいつでも発揮できる精神力にあると思います。ここ一番で負けたのは、去年の日本シリーズ第1戦ぐらいで、あの時だって、よく広島は勝ったもんだ。ファンの僕でさえ、あの勝利は信じられなかった。でも結局サヨナラヒットが流れを変えたように、彼の、集中力は、抜きんでています。少年時代のヒーローだった、4番でエースなんて選手が、出てくる可能性も出てきたわけですからね。いつの時代も、若者の挑戦が、新しい希望をくれるものですね。今度はメジャーへの挑戦です。夢はつきません。そして、ダルビッシュから、大谷、そして清宮へと続く、日ハムの英雄伝説はつながっていきますね。先日ついに大谷選手のメジャー挑戦が始まりました。投打にわたって大活躍ですね。今年は、これだけで十分楽しめそうです。

2018/3/25 雪を解かすほどの思い。

春が近づき、桜の開花予想がされるようになりましたね。今回は北の桜守。桜の話というより、戦後引き上げた親子の物語でした。さすがに吉永さんはすごかったです。あの力を入れすぎないながらも、母としての強さや、子を守れなかった十字架を背負う重さ、戦争に行った夫を思う健気さにあふれ、これが引退作品になってもいいのかと思うほど、頑張られてましたね。命があんなにも簡単に失われる戦争の悲惨さと、その中でも必死に生きる命の尊さが、随所に描かれ、涙は止まりませんでした。途中、舞台に変わっての演出もよかったです。今回はは雪が多く、崖に上るシーンもあり、自然の大きさも作品にスケールを与えていました。守り切れなかった、家族への思いが、最後まで、桜を守ることで、償おうとした、それが桜守なのだということでしたね。とてもよかったです。宮沢りえさんの湯を沸かすほどの～とはまた違った、強い母親像が素晴らしかったです。もう一つは、去年の冬きみと別れです。こちらは、作品そのものがトリックとなってまして、第2部から始まることで、時間経過を途中から見せることで、見えるものがまるで違って来るという作品でした。原作は読んでいませんが、世間の評価が高いように、小説だからこそできる話で、きっとかなり面白いだろうなと想像できます。だからこそ映像にするには、役者の技量が必要だったのですが、今回はちょっといまいちでした。主人公の演技に監督は評価していましたが、見ればわかるように、明らかに異質です。始めから、こいつ何か企んでやがんなという空気を帯びているため、疑ったかかったせいか、罠にはまらず、やっぱり・・・でした。これが小説なら、主人公は頭の中なので、見事に引っかかるのですが・・・、もったいないです。もっと自然に、殺気を抑えて、演じれるような、しいて言うなら松たか子さんが演じたように演じれたら、よかったけどです。残念でした。

2018/3/12 さようなら。

またしても、名優が逝きました。大杉漣さんです。テレビドラマ、映画問わず、数々のバイプレイヤーとして活躍されていただけに、残念です。僕は大杉さんの、強さの中にある弱さを表現したり、その逆もしかりで、それがわざとらしくなく、むしろリアルな人間らしかった演技が好きでした。先日観たアウトレイジでは、本当は、弱いのに、空威張りな組長の姿や、相棒で見せた、ちょっと意地悪で、規則に厳しい一方で、娘に見せる父親としての弱さがとても魅力的でした。逆に、ゼロ係のように物腰柔らかい低姿勢の上司でありながら、鋭く部下を監視するなんて役もはまっていましたね。その大杉さんですが、今回の一件で、経歴を見てみて驚きました。何に出ていたのか調べるのが大変な数なのですが、その中に、若い下積みの頃は、何とポルノにも出ていたのです。今出ている俳優さんでも、僕の高校時代にやっていたポルノの男優がいたりしますが、大杉さんも、昔は仕事を選ばず、経験を積んでいったのですね。それがあの、幅の広い演技と、人間臭い人間描写になったいったのかもしれません。ゴジラで首相の役をやったように、これから歳を重ねて、深みが増したら、もっと大きな役がやれたのかと思うと残念です。でも言い方は悪いですが、引退することも、療養することもなく、ぎりぎりまで仕事をして死んでいった生き様が父と重なって、僕の理想の死に方だなと思いました。（当然仕事が中途半端になるので、周りは大変でしょうが…）ご冥福をお祈りします。

2018/3/4 してやったり

あまりルールが分かっていないせいもあり、冬季オリンピックはあまり期待していなかったのですが、今回は興奮し、感動し、ちょっとオリンピックロスが出るほど楽しかったですね。スノボーの王者がスキーでも金をとったり、息子の応援のために、1年前にスイスを自転車で旅立ったりと、筋書きのないドラマがあるもんだと思うもんですが、今回の日本勢は兄妹での参加、活躍が目立ちましたね。特にすごかったのは、高木姉妹。姉の菜那産のマススタートは痛快でした。なんだそりゃ？という種目で、なんか競馬みたいだし、あんなに長く滑らなくてもいいんじゃね？と思いましたが、これは身体能力だけでなく、戦略も問われる実に面白い競技なのですね。今回の高木選手のように、体の大きな選手の後ろにつき、体力を温存しながらも、絶妙な位置につけ、一瞬のスキを突いて抜け出す、まさに干支の逸話のネズミのようでした。体の大きな選手たちが多い中で、何度見てもどこにいるのかわからないくらいだったのに、最後に、ちゃっかりおいしいところをもってくところは、日本人として気持ちよかったですね。それにしても姉妹で、全部で5個のメダルですよ。しかも金3つ。ご両親は、どんなに鼻が高いことか。これまで、経済面でも、生活面でも支えてきたことが、人生最良の日となったことでしょうね。残念なのは、開催直前にあのタイミングで、北朝鮮の参加を促したために、話題がそっち一辺倒となったこと。開催後も、勝負への執念は理解できたとして、ショートトラックでの反則行為や、韓国選手のパシュートでの置いてけぼり。勝負に水を差すような、スポーツマンシップに反する行為はいただけませんでした。でも楽しかった。夏もそうですが、冬も楽しくなりそうです。選手の皆様。お疲れ様でした。

2018/2/25 誓い

たまたまだと思いますが、当店の開店は2000年なので、創業何年かはわかりやすい。

もう一つ、社会人デビューを果たし、本格的に働き始めたのもわかりやすい。
それは、阪神大震災の年であります。
その時は、まだ学生で静岡にいましたが、それはすごい揺れでした。翌日朝のワイドショーでえらいことになってるので驚いた。新年度は関西の配属が決まっていたので、同期になるであろう仲間たちや先輩たち、取引先はどうなってるんだろうと思ってました。交通の便から、寮通いを余儀なくされた先輩を除けば、社内の人間には影響は少なかったですが、取引先がひどかった。その時点では立っているものの、いつ倒壊してもおかしくない状況で、在庫を逆買い取りし、現金化して支援をするために、現場に向かったのが最初の仕事でしたね。頑丈な鉄骨が曲がり、固いコンクリートの壁がボロボロになる。自然の力の前には、人間の造作など無力に近いのだと思った。そして、理不尽に奪われた無念の塊。これから何年と続く、長い社会人のスタートには、重すぎる現状でした。僕は一人が好きで、休日は人と会うのが、面倒くさいと思ことが思うくせに、旧友たちとの忘年会や新年会、会社時代の同期が訪問してくれることを終えるとブルーになります。寂しいのかな？またこの時期は、年末と違って、忙しくないものだから、常に、金銭的な悩みに追われ、もうやめたいな～とか、一層のこと・・・などと思ってしまうのです。でも、毎年、阪神大震災から、今年で～年とか言われるたびに、あの時生きられなかった命の分まで、頑張らねばとおもいますね。こんな仕事をしたかった、あの人と幸せな家庭を作りたかった、今頃生きていれば、今年は成人式だったな。やりきれない思いに、胸が締め付けられることでしょう。だからこそ、生きれる人は、生きなきゃね。今年も頑張ろうと思う、震災からの誓いでした。

2018/2/11 ブラボーの２

時には自分の感も信じなければいけませんね。

レビューを見て、迷っていた作品でしたが、ここ最近で一番の感動でした。
祈りの幕が下りる時。新参者で有名な、加賀恭一郎シリーズの映画化であります。犯人捜しでありながら、感動を呼ぶ作品群ですが、今回は切なさと、人の思いの深さと、やりきれない運命に、涙が止まらなかったです。描かれる二組の親子。どちらも事情が複雑で、子供と暮らせない状況。その二人がひかれあった時、すべての謎が１本の線でつながります。子を思うその重さは深く、重く、それなのに、共に暮らせない、忍ぶようにしか会えない、そんな運命がとてももどかしい。一つの遺体発見から始まる殺人事件ですが、終わりは、様々な形の親子愛となります。ぼくは砂の器の壮大なスケールで描かれた思いを、観たような感じでした。決してＴＶドラマの延長ではありません。映画館で観てほしい。そして心の浄化とばかり、思いっきり泣いて、できればそばにいる家族を大切にしてほしい。そんな作品です。（もう１回観ようかな）同じように、表現はだいぶ過激ですが、親子の愛を描いたたスリービルボードも面白かったです。娘をレイプされ焼き殺された母親が、捜査の進まない警察に、非難の看板を出したことから始まる、復讐と愛の物語です。（でもこれ犯罪だよねが多く、なぜ捕まらないのかががちょっと・…）もう一つは不能犯。新たなダークヒーローの誕生ですが、同じ松阪君だけに、視覚探偵が闇に落ちたみたいな感じでしたね。沢尻さんはキレイだった。面白かったけど、普通の娯楽作品です。東野ファン、加賀ファンは観るでしょうが、新参者の知識がないと半減かもしれませんが、これがきっかけでもいいので、是非観てほしいのは祈りーです。

2018/2/4 掘り出し物

たまたま深夜にやっていた映画を録画して観てみたら、これが面白かったときは、まるでちょっとしたお宝を見つけたような喜びです。僕は全く知らなかった映画でしたが、先日放映された”天使のくれた時間”はとても良かった。主人公のジャックをニコラス・ケイジ、ヒロインのケイトをティア・レオーニが演じていて、二人ともちょっと若かった。内容は、わかりやすい単純なファンタジーで、冒頭、若かりし頃のジャックとケイトが空港で、離れ離れになるシーンから始まるのですが、ケイトの引き留めるのを振り払い、ジャックは大きな成功を目指して留学してしまいます。それぞれの時が流れ、今や大企業の社長となった、ジャックはひょんなことから、あのとき別れなかったら…という、もしもの世界に送られて、人生を見直すというストーリー。全然天使に見えないドン・チードルなど突っ込みどころがたくさんですが、何よりケイトが実に魅力的であります。子供が寝た後、夫婦のお楽しみの時間のシーンなど最高で、ちょっとラフなケイトが、子供の用のはしゃいだり、おめかしして色っぽくなったり、結局、先に寝てしまったジャックに、ふてくされることも、切れることもなく、残念そうに、でも優しく、布団をかけてあげる仕草は、美しいの一言でした。全編に、ケイトの可愛くて、それでいてちゃんとするとびっくりするぐらい色っぽくて、この映画全体を華やかにしていました。始めティアさんを観たのは、ペントハウスという映画でしたが、このときは、表情の少ない、冷たい印象でした。でもバットボーイズにもでていたと知ったり、ジム・キャリーさんとのディック＆ジェーンはコミカルでテンポよく、楽しかった。今回の作品は、僕が観た彼女の作品ではナンバー1の美しさでした。奥様は魔女のサマンサ役のエリザベス・モンゴメリーを観た時、なんて魅力的な人だろうと思ったけど、それに匹敵する喜びでした。

2018/1/22 神職なのか？

僕は行ったことがないので、名前ぐらいしか知りませんが、先日、富岡八幡宮で、ドラマのような事件が起きました。積年の恨みで、弟が、姉の宮司を日本刀で殺傷し、共謀した嫁とともに自害だそうな。その後の報道によると、この弟は元宮司で、銀座で豪遊したり、女性をはべらして町を練り歩くなど素行が悪かったらしく、それゆえ真面目な姉に変わったとのこと。（その後、いろんな人に聞いてみましたが、この弟は有名な不良で、姉も？？？のところもあったようですね）事件前に、関係者に手紙を送ってるようですが、その内容もお粗末で、死んでなお恨むなどと、怨念の塊のようなものだったそうだ。総代の話によると、勘違いも甚だしく、宮司は神でないし、ましてや我々は、八幡宮に使えてるのであって、宮司に使えてるのではないと一喝していました。そもそもこんなことしたら、どうなるのか、未来が見えてないところが、宮司以前に大人として未熟で、自分勝手ですね。新聞によりますと、地元の商店街はこの書き入れ時に閑散としていて悲鳴が上がってるようで、料理店でも、年末から年始にかけての予約が、50名以上キャンセルになったとか。縁起を考えれば当然ですが、気の毒です。有名な神社のようですので、さぞかし、大きなお金が動いたでしょうが、それは、私物ではなく、その金の欲に負けるようでは、凡人の僕らと一緒ではないか？宮司という仕事を全く理解していない、行動のように思います。宮司であれ、お寺の住職であれ、神職とか聖職と呼ばれる方々は、その職にある戒めに沿わなければなりません。遥か天界から見下ろす神とのつなぎ役として、あるいは、人の心の中にある仏の心を覆う雲を取り除き、悟りを開くための、導き役として、まずは自らを清め、律して臨む仕事だと思います。それがこんなことに・・・。氏子の方々はとても気の毒です。おさめる土地の無事と、発展を願い、町と引いてはこの国を守る守護的な存在こそが、人々の心を救ってきた。その誇り、その思いに歴史がある以上、軽率な人間がやってはいけないですね。今後どうなるのかわかりませんが、もっと物事をしっかりとらえられる方に、託されるといいですね。

2018/1/15 マイアカデミー賞2018

去年は36本の鑑賞でした。本当にここの所駄作は少なく、疲れから瞑想に入ることはあっても、つまらなくて、出ていく気持ちを抑えることがなくなりましたね。作品賞は、ユリゴゴロです。正直、あんな痛いシーンの連続で、これこそ出ていきたくなったのですが、後半すべてが分かり、そこに1本の愛情が深く太く流れてるのがとても暖かく、良い作品だと思いました。少ないキャストでしたが、若い俳優たちが、まるで命を燃やすような、情熱的な演技があって、暗く、重い作品でありながら、最後は爽やかでした。毒がある魚ほど美味い。そんな感じですかね。同様に、主演女優賞は、蒼井優さんです。同じ作者の同じような構成で物語をひっくり返した、彼女がその名を知らない鳥もまた、前半に嫌な感じで、後半で吹き飛ばした見事な作品でした。僕は正直、彼女がどちらかというと恐怖を感じる嫌いで、美人ともかわいいとも思わなかったのですが、今回の彼女はとても魅力的でした。彼女の持つ女優としての能力はすごくて、それゆえに恐怖を感じたのは、ドラマのガリレオで笑いながら泣くシーンでした。（同じように麻生祐未さんが、血の涙を流しながら微笑むシーンでも戦慄しました）怖さゆえ、避けてきましたが、でもやっと消化できました。蒼井さんが持つ力を、正面から認められた先品でしたね。男優賞は、大泉洋さんです。もうシリーズ3作目になりました探偵はＢＡＲにいるシリーズははまり役で、とぼけてるし、変な顔してるけど、このときは、何故かかっこいい。すすき野の街を闊歩してるときも、雪原で暴れてる時も様になってます。シリアスなハードボイルドと、お茶目な間抜けの中間がぐらいが、あの寒そうな町に、温かな人間らしさを吹き込む感じがします。いい役者さんですね。今年も30は観たいですね。どうも1月後半から、僕好みの傑作が目白押しのようです。映画って本当にいいですね。

2018/1/8 新春はスターウォーズ

新しい一年が始まりました。
去年は夏以降トラブル続きで、その対処に追われましたので、今年は穏やかに行けたらいいなと思っています。新年の1発目は、ここ何年か恒例になりましたスターウォーズ。ある程度ストーリーは、定番で、相変わらず強いものが弱いものを痛めつけ、それでも戦うところに、わずかな希望があり、未来へとつなぐ話でした。正直言って、最後は、あの惑星に命からがら逃げ伸びたところで終わりかと思いきや、そこをさらに地上戦で攻め立て、追い詰める、しつこいまでのストーリーでしたな。ん？と思うところはあるものの、今回の見どころは、フォースの進化ですね。こんなことまで、できるようになったのかという感じでした。オビワンのパダワン（師匠）でありますクワイ＝ガン・ジンが研究していた肉体の滅びたその後、つまり死んだ後、意識だけをフォースの力で残すのを、オビワンが成功し、エピソード4で、ベイダーとの戦いの後、煙のごとく消え、そして、ホログラムのように実体のない姿で現われました。その後、ヨーダも、アナキン（ベイダー）も続き、助言を与える見守る存在となるのですが、今回は、？？？なのだ。

ヨーダがルークの元にあわれるのですが、助言はともかく、頭を叩いたような？実体はあるの？と思いました。このホログラムでありながら、能動性があることが、後半で生きてきまして、なんとルークは生きながらに、そのホログラムを作ることに成功するのです。つまり、仲間のピンチにルークが現れるのですが、いくら攻撃してもダメージがありません。でもライトセイバーで攻撃はしてくるのです。これが新しいフォースの力であり、ルークはその力を使いきったことにより絶命するのですが、遠く離れた星から、自分の分身を作りだし、しかも攻撃できるという離れ業をやってのけるのですな。かつての模型を動かしていたころからＣＧ全盛時代になり、映像も、戦闘シーンも進化して、作品を重ねることに、すごくなることを期待して鑑賞していますが、このフォースは予想外でした。ややネタバレではありますが、そのことを知っていても十分面白いです。できれば、映画館の大画面で見てほしいですね。気まぐれで呟きますが、今年もよろしくお願いします。