店主の呟き

蕎麦酒房　てらさわ店主の私、寺沢仁志が不定期に呟きます。
日ごろ私が思ったり感じた事、体験談、意見等を呟く予定です。
これを読んで、あるいは、お店にて感じたことなど、なんでも結構です。
ご意見を頂けたら幸いです。

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2014/12/28 今年逝った方々へ。

早いもので、今年もあとわずかとなりました。
忙しい今日この頃ですが、振り替えれば今年もたくさんの人が逝かれましたな。もっともショックだった、高倉健さんをはじめ、やしきたかじんさんや淡路恵子さん、龍虎さんや桂小金治さんもいましたね。
2時間ドラマの蟹江敬三さんも逝っちゃったな。息子さんもいるけど彼はスマートなタイプなので、あんな脂っこい演技はもう見れないんでしょうね。

人の命は永遠ではない。そしていずれは自分も、そのうち友達も…。そう思うと、仕方ないやら、悲しいやらです。

私事ではありますが、先日、母方の祖母が亡くなりました。享年99だったようですが、ここ何年かは、正直もう訳が分からなくなっており、生きてるのかさえ分かってない状態でした。でも、いざこうなってみると、悲しいというより、ちょっと誇らしかった。そして何よりおばあちゃんが残していったお土産は、素晴らしかった。これまでちょっと親戚関係がギクシャクしていたのが、この死をきっかけに顔を合わせるようになり、これから関係が修復しそうなのだ。納骨を終えた後の会でも、盛り上がり、僕自身とても楽しかった。人生はプラスマイナスゼロというが（これを正負の法則というらしい）、おばあちゃんの死と引き換えに、見事なプラスが得られたものだと思います。

死んでいった方がの冥福を祈るとともに、きっと悲しいばかりでない何かが、この世に残されたのだろうと思いながら、今年最後の文章を終えましょう。皆様良いお年を！！！また来年も、当店をよろしくお願いいたします。

2014/12/21 棺桶に入るその日まで。

私事でありますが、年末が近づくと父親のことを思いだします。
早いもので、今年で6年になりますが、あの衝撃は今も鮮明ですね。そして思いだす度、ここだけは見習おうと思うのは、死ぬ直前まで働いていた姿です。

世の中には、いろいろな親孝行がある用に思います。昔から、苦労を掛けた両親に楽させてあげるのが定番でしょうが、僕は全く違うことを考えていました。

これはある方からのアドバイスだったのですが、いくつになっても、例え使われてでも、誰かの役に立つのはいいことだそうです。それは仕事であれ、ボランティアや奉仕活動であれです。
何もすることがない、そのため何の刺激もない生活は、人間を老化さえ、ボケにつながっていくようで、役割を持ち、誰かのありがとうに囲まれて生きる暮らしは、それを予防するのだそうな。

仕事があるから、朝早く起き、身だしなみを整え、話題作りにと新聞を読んだりニュースを見たり、そういった暮らしの中の緊張感は、人間にとって身を引き締め、そして人間らしく保つ行為なのかもしれませんね。

僕はまだこんなことを言ってはいけない年齢ですが、たまに楽したいなと思うこともあります。でも、その一生がバタバタの人生であっても、生涯働き続けた生き方は、とても美しく思えるようになりました。もともとは飽きっぽい性格ですから、仮に借金を返しても、10年そこそこでやめるかな？と思っていたこの仕事も10年やってわかったことは何もわかってないということでした。

最近TVで、その道35年とかいう職人さんが取り上げられることがあります。自分の作った製品が、海外で使われ、そこに感謝の言葉に目に涙を浮かべている、職人の姿。人生をその道にかけた生き様のすごさを感じますが、それ以上にその仕事に向き合った純粋さが美しい。働こう、棺桶に入るその日まで。

2014/12/14 ヒステリック国家

またしても世界の常識から考えれば、残念なことをしている。

韓国政府が大統領の批判をしたとかで、名誉棄損の訴えを提出しました。
その内容が、政府を転覆させるような大きなスキャンダルならともかく、あの船の事件の日に大統領が男の人と会っていたという程度だ。
なぜこんなことになるのか？僕にはその余裕のなさが、こんなヒステリックな結果につながってるように思えてならないです。

実際、世間の評判もひどいもので、世界で活躍する国境なき記者団のコメントによると、唖然だそうです。そこには支持率が低下した大統領の批判の目をそらす目的があるようですが、それにしてもどこか幼稚だ。国のトップが、こんなことでいちいち目くじらを立てていて良いものか？もっと別のことに意識を向け、頑張らなければいけないと思うのだが、どうも今度の大統領になってから、韓国の脆弱さが露骨にあらわれている。

僕自身どうもあの国の態度は好きではないのだが、でも日本と同じ小さな国でありながら、熱き情熱で道を切り開いてきた民族性は大したもんだと思っていました。
本当に残念です。
ライバルどころか、相手にするのもばかばかしい国に成り下がらないことだけは、願いたいです。

2014/12/7 これも才能のうち

この仕事をしてもうすぐ15年。
改めて思うのは人は皆、働いている以上ストレスを感じない人は皆無だということです。
どんなに好きな仕事をしていても、ストレスは生じるもので僕のように自営で自分のやりたいように自分のペースで仕事しても、それはなくならないものですな。

そのストレスをどう解消させるかということも、現代人には必要な才能であるようで、僕は酒で解消する方々をお客様として生計を立てているわけですが、その方法を持たないというのはいささか問題であるようですね。これも解消の方法だったのか？疑問ですが、先日のニュースで、常磐線の石岡駅周辺で、線路上に大量の置石があったそうです。下手したら、多くの犠牲を生むかもしれない大変危険な行為ですね。真面目に生きることはいいことです。一生懸命に仕事に打ち込むこともいいことです。でも遊びを知らず、そのことが、セルフコントロール不足に陥るのなら、その一本気はあまりいいこととは言えないのかもしれません。ぼくは常々プライベートがどうしようもなくとも、仕事にまっすぐに向き合う人はまともだと思っています。ストレスで歪んだ自分自身を、どう元に戻すのか。

サービス産業に頼るか自分で探し出すかその方法は様々ですが、法治国家である以上その方法も、法の下で行う。これができて1社会人なのかもしれませんね。

2014/11/30 野球とベースボール

日本の野球にとって今でもメジャーリーグはあこがれなのだろうか？
今年も日米野球が行われ、お互いの野球の交流が行われました。

シーズンオフの試合とはいえ、まったく日本人の実力が歯が立たないレベルでなくなった今、こういう交流もまた、選手のチャンスの場なのかな？と思いますね。（もちろん地方においてはいいイベントなのでしょうが…）
でも僕は、イチローが海を渡り、日本式の野球で活躍しても、やはりベースボールと野球は、同じ競技なのに、言葉の違いだけでない大きな違いがあるように思っています。

日本における野球は、ベースボールの日本版であったのが、進化して、独自のものになったと。日本人がメジャーリーグで活躍し、さらに、今年の青木選手のように、チームに影響を与えるようになってますますその思いを強くします。ちょっと話変わって、野球とベースボールの違いはそれだけではないようです。先日の新聞の記事によりますと、試合後のベンチがすごいことになっているようなのだ。
通常日本人が使ったベンチは、簡単な掃き掃除で済むほどキレイなんだそうな。
ところが、メジャーリーガーたちの使ったベンチは凄まじいことに。飲み掛けのドリンクが散乱し、足の踏み場はゴミだらけ、さらに噛み煙草の影響か茶色の痰のようなものがあたり一面を覆い尽くしてるとのこと。掃除の方は茫然としたそうな。メジャーでは当たり前なんだそうだが、そこもお国柄なんでしょうな。

スポーツや武道における身だしなみ。こいうところも野球はベースボールではないのだろうなと思ったりしますね。

2014/11/23 また本当の星になってしまった。

緒方拳さんがお亡くなりになった時、もうこういう脂っこい演技をする人は見れないんだろうなと思いました。
三國連太郎さんがお亡くなりになった時、あの独特の不気味さを含んだ演技は、もう、見れなくなるんだろうなと思いました。でも、今はタイプが全然違うとも、いずれ緒方直人さんや佐藤浩市さんが、そうなってくれればと期待しましたね。

またしても、昭和の大スターがお亡くなりになりました。
高倉健さんの突然の訃報は残念でなりませんね。もう、あの重く静かな演技は見れなくなるんですね。残念です。
映画、あなたへの撮影の後、大滝秀治さんが亡くなりました。その時、健さんが大滝さんの演技に、勉強するところがたくさんあるといっていたのを思い出します。もう晩年ともいえる名優でも、まだ学ぶところがあるのかと感心しました。そんな謙虚で、みんなから愛された健さんだからこそ、出演しなくても存在があり続けてほしかった。

僕の最も愛する映画の一つで、ブラックレインがありますが、この映画は松田優作さんの魂をかけた遺作であり、その時も静かに存在感を出していたのが健さんでしたね。（あの映画は、今思えば日本側はすごいキャストでした）

自分自身が中年になっているのだから、子供の頃見た名優たちは老人となり、いつか亡くなるのは仕方ないとしても、悲しいです。
ご冥福をお祈りいたします。

2014/11/17 僕の2時間ドラマの女王の3

前回の遊井さんに続き、この方も決して主役にはならないのだが2時間ドラマ、事件物のドラマによく出てる女優さんだ。

三津谷葉子さん。
どちらかというと捜査する側でなく、容疑者側のほうが多い女優さんですがよく出る。
髪の毛が長くなったり短くなったり、おとなしい役だったり、どうしようもない悪女だったり。
綺麗な顔をしてるし、スタイルも抜群でそのグラマラスな体ゆえに写真集も出されたほどであるのだが、でもいつも脇を固める役です。時に死体にもなりますな。

何でもこなす彼女ですが、もしかすると女優に求められるのは、そういうオールラウンダーな部分かもしれませんな。
個性が強すぎない分、いつでもどんなドラマでも存在する事ができる。

代表作はなくとも、長く使われ続ける事ができるのかもしれません。
ここに加えるとちょっとタイプが違いますが、中山忍さんも同じような女王かもしれません。
出ていると安心する女優さんであり、内容的には疑いの目を向けてしまうキーポイントな女優さんですね。

2014/11/9 ザ・ロック躍動す。

僕は子供の頃からギリシャ神話が好きでした。
夏休みの感想文に選んだのはどうかと？今でも疑問ですが、わけわからない大人の話の中で、オリュンポスの神々のナント人間臭いことか。酒は飲むは、暴れるは、浮気はするは、嫉妬して怒り狂うはで、とても仏教やキリスト教の神や仏と比べると神らしくない。でもそこが身近というか、親しみがあって、それだけに、神と人間の間に生まれた半神半人の英雄たちの活躍はとても魅力的でありますね。

タイタンの戦いで描かれたペルセウスに続き、今回はヘラクレスでありましたが、僕の中ではこれが1番面白かった。主演のドウェイン・"ザ・ロック"・ジョンソンの肉体美もすごいことながら、内容も単なるアクションの連続でなく、それなりにひねりがあり、最後まで飽きませんでしたな。（この点でいうと300は単調でした）途中突っ込みを入れたくなるような、ランボー並みの無茶な怪力が存在しまして、走ってきた騎馬隊を馬ごとパワースラムにしたり、終いには女神像すら倒すという、え～～～という凄まじさは、ま、娯楽作品という感じですかね。

でも描かれたヘラクレスはただ強いだけの男ではなく、知的で義に厚く、それでいて、仲間を家族のように思う男臭いやつでした。（とても魅力的です）エンディングでもアニメのように、これまでの猛獣たちとの戦いが再現されるのですが、ヘラクレスの伝説でもその戦いは共闘であり、仲間とのチームワークが描かれています。
それだけに、7人の侍ヤヤングガンのように、個性あふれる一つのチームなところがより作品を面白くしていましたね。

神話好きでなくても、優秀な娯楽作品です。超おすすめです。（この作品で分かったことは、ヘラクレスの名は、ゼウスの奥様のヘラから来てるのね。これは勉強になりました。）なお今回出演していた、悪の王の一人ジョセフ・ファインズさんは、タイタンの戦いでハデスを演じた、レイフ・ファインズさんの弟でした。キャスティングにも、リンクがあるのでしょうな

2014/11/3 僕の中の２時間ドラマの女王

もともと推理小説が好きという事もあってか、事件ものの２時間ドラマは大好きであります。
しかも昼食を食べながら観れる時間は、２時間ドラマの再放送がほとんどだという事もありますが・・・。

２時間ドラマの女王といえば、世間的には片平なぎささんで、主役を張る看板女優としては、僕も異論はないのですが、そのドラマを支える脇の女優としての女王は、遊井亮子さんではないかと思っております。
スレンダーな容姿、大きな目、白い肌、女優としては美人系に入りますが、しかし彼女の役柄は幅広い。（もともとグラビアをやっていたようですね）あるときは、悲劇の奥様をしおらしく演じたと思えば、下町の女性のような男っぽい記者になったり、悪女の加害者にも、被害者にもなれる、まさに名女優であります。

その出演作品も数多いため、今日テレビ朝日で、ホステスになってるのを見たと思えば、翌日はＴＢＳで、夫の犯行を黙認していた、陰のある奥様になっていたりしていますね。
本当、彼女は実力派で魅力的であります。また、彼女が出てくるとそれなりに事件に関与してくるのでは？と勝手に勘違いしてしまうため、最初少しの出番しかなくても、常に疑いの目で見てしまう。結局今回は、ただの傍観者だったり、場合によっては刑事の行きつけの喫茶店の常連客だったりすると騙される事になりますな。彼女の存在が、実はトリックだったりして・・・。

見た目おとなしそうな姿とは裏腹に大のＦ１好きで有名で、一人でも観戦しに行くようですよ。僕は彼女のファンでありまして今後が楽しみな女優さんの一人でありますが、あえて彼女の出演作品を探す必要が無いほどに２時間ドラマに出ています。
おそらく主演はしないと思うけど、常に役柄が変わり、キャラが固定されないのが魅力ですので、今後様々な演技を見れるのが楽しみです。

2014/10/26 沈没国

これまでの一連の事件はすべて、終わりへの序曲であったのかもしれない。

先日行われた仁川のアジア大会の総括が新聞に載っていたのだが、それは酷評でしかなかった。会場の設備の悪さはかつての類を見ないほどだったようで、雨漏りから停電による試合の中断から、軽食やら飲料の配慮のなさ、さらには屋外で行われたビーチバレーでは、各国の選手が怒り狂うほ、会場は暑く、さらに着替えるところが遠いため、観客の見えるところで着替えた選手もいたぐらいだったようだ。

このような至らない韓国主催の大会の背景には、国民のずぼらさがあるというより、一言でいえば予算のない状況があるようで、ここの所、韓国で開かれた競技大会のほとんどは大きな赤字になっており、今回のアジア大会も仁川市の累積赤字を倍増させた結果になってしまったようだ。

会場の客席がガラガラの集客状況も併せて、韓国の開催は次の冬季五輪も危ぶむほどの状況のようです。これはおそらく、韓国のスポーツ離れではないようで、韓国が抱える深刻な経済の縮小の表れらしい。先日の沈没船の事件といい、その後の処理のまずさといい、すべては国として大変危険な状況にあるようで、韓国の中身の根本をやりなさなければ、その時限爆弾は爆発に近づいているのです。

韓国を支えてきたサムソンも暗雲立ち込めてきた。それでも、この会社の復活が国の立て直しになるような企業ならいいのだが、連日ワイドショーを賑わすような、超がつくブラック企業だ。人口が少なく、資源も乏しい、それでいて世界に誇るような技術もなく、世界企業は倫理観にかける。この状況であとは何を武器に闘うのだろうか？沈むのは今度は船ではない。船が沈む際もたくさんの人が取り残され、道連れにされたが、今度はそんなことがないように、できれば沈むことがないように祈るばかりであります。

2014/10/19 もしかすると僅差なのかもしれない。

プロ野球において、10打席に対し3本のヒットを打つ人を3割打者といい、2本の人を2割打者という。その差は1本打つかどうかの僅差なのだが、それが1年続くと1流と普通の打者の差となり、年棒だって何倍も違う事になりますな。

それはどの世界でも同じなようで、たった一つのプレーやコメントでも、やりきる人とそうでない人の積み重ねはその後に大きく影響を与えてしまうように思います。

先日ある深夜番組を観ていたら、アイドルグループが映画の成功祈願をかけて、バンジージャンプをするという企画でした。最近のアイドルは芸人並に大変だなと思いましたが、その結果は散々。5人チャレンジして飛んだのは2人。半分以上が泣き崩れ、無駄にテープを使って終わったのだ。よくこんなんで、オンエアーされたよな。

40メートルの高所からのダイブは相当恐ろしいし、僕などはそこに立つことさえ無理だろう。でも、仕事として、その企画を受け入れテレビに出る以上、無理！！と何度も言いながら、しないのはいかがなもんか？
無茶振りとはいえ、罰ゲームではなく、自分たちの映画の祈願でわざわざ祈祷までしてもらっての事ですからな・・・プロとしてどうなの？と言う感じです。でも飛んだ女性はやはり、そのグループではエース級のようでした。エースだから飛んだのか？飛べるからエースなのか？

その責任感やらプロとしての意識がそうさせたのかはわかりませんが、こういう人が今後も残っていくんだろうな。

これまでも、いろんなアイドルグループが存在しましたが、その後もソロとしてあるいは女優として今も頑張ってる方たちはグループにあっても個の力が強かったのでしょう。
集団の中にあって、集団だから売れてる人と個でも売れる人。
その差は1本のヒットと変わらないのかもしれません。

2014/10/12 鯉だけに・・。

今年はある意味、広島ファンにとっては最後のチャンスです。

あまり話題に上がりませんが、おそらくは、今年のオフにマエケンがメジャーにいくことで交渉するだろうからです。かつて、黒田投手がメジャー行きを決めたとき、暗黒の時代に入るのではと思っていたら、マエケンが希望をもたらしてくれました。
もしかすると今度もまた新しい希望が・・・と思ってしまいますが、ちょっと厳しいかもしれません。

それだけに、今年や優勝する最後のチャンスと思っていたのですが、今年も広島は・・う～～～んです。なんせ、ここぞというところで弱い。首位攻防戦の巨人戦でも今ひとつ。なぜか食いついていけませんな。あの最後のばたばたは何だ。はさんだランナーにホームインされ、さらに最終戦でも負け、結局3位。ＣＳは何とか出場しますが、リーグ優勝を決められなかったチームが果たしてどうでしょう？阪神戦でも明らかに不利であり、仮に先に進んでも巨人には勝てないだろうな。昔から広島で育った選手は、巨人に引っ張られてるような・・それは選手にとっていいことかもしれませんが。ため息の秋になりそうな予感です。チームキャラが鯉なのがいけないのかな。鯉だけに食いつけないということで・・・。

2014/10/5 女優魂

女優は、本当にすごい（もちろん男優もそうなのだが、ちょっとだけ上かな）。

僕がはじめてシネコンに行った映画は”サイレン”という映画だったのですが、そのときの主演が市川由衣さんだった。小柄で華奢でえくぼが綺麗なちょっと小悪魔的な姿が、ＴＶのドラマやバラエティでは見かけますが、映画で観た彼女は、僕が観る時はいつも暗い。

今回観たのは、”海を感じる時”。
彼女の体当たりの演技が話題となって、日曜の朝1番の回とはいえ、8割方席が埋まる盛況でしたね。共喰いのような、地方の暗く闇のある恋愛映画なのですが、とにかくスローで、いろんな間があり、そして暗い。あまり楽しくなる空気もなければ、華やかさもない。でもこんな世界もあるのだろうなというリアルさはあり、そんな世界を今後が期待される若い俳優がやり遂げたのだから、そこはすごいと思いました。

内容は僕にはちょっと難しすぎて、よく分からなかった。そもそも、幸せとは好きになるとはなんなのか？わかりやすい答えが出なかった二人のその先にあるものは・・・といった感じです。お勧めとは言い難いですが、秋になって少し深く物を考えたいという気分の方にはいいのかもしれませんね。
僕のように彼女のヌードが観れるから行くという、スケベ心の連中には、難問かも、です。

2014/9/21 女はそれを隠せない

私事でありますが、先日私の弟が結婚いたしました。
男ばかりの3兄弟で、どいつもこいつも仕事に夢中になったため、誰も売れていなかったのですが、一番の本命が何とか一矢報いたといった感じでしょうか。

今回のケースでもそうでしすし、つい前の友人の結婚でも思いましたが、女性はいくつになっても、幸せなときは、顔が変わりますな。とても華やかになり、落ち着きが出る。まるで一輪の花を咲かせたようですよ。（ただ結婚後は少し陰りが出るといいましょうか、元に戻るといいましょうか・・。）

それだけにお付き合いしてる方がいるの、顔が暗い人や、恋愛が始まったのに変化の出ない人は、もしかしたら何かがあるのかな？どこかに迷いがあったり、実際はそれほど幸せでなかったり・・・。

人によって出にくい方もいるのでしょうが、できることなら花を咲かせて欲しいものです。義理の妹になる弟のお嫁さんが、式に近づくにつれ綺麗になるのを見て、弟よ、よく頑張ったなと思う次第です。僕は人の事言ってる場合ではありませんが、僕でも花を咲かせてあげる事ができるのでしょうか？
夢のまた夢でございます。

2014/9/14 孤高

僕は個人競技が好きです。
周りとの協調性が苦手なためか、スポーツは水泳とか自転車があっていました。
それはスポーツに留まらず仕事でもそうだったようで、会社勤めから個人経営店主になったというわけですな。

観戦するのも個人スポーツは楽しいですが、やはり日本人の身体と能力では世界とは渡り合えないのでは・・・というのが正直な意見でした。
どうも最近は違うようですね。柔道はちょっと陰りが見えましたが、レスリングやボクシングなどの格闘技や、先日のパンパシでメダルラッシュに沸いた水泳。
そして、ついにテニス。いや～結果は残念でしたが、興奮しましたね。なでしこジャパンの決勝なみの沸点でした。パワーでもスピードでもそしてスタミナでも、日本人では勝てそうもないと思っていた分野で、ついに錦織選手が決勝までいったんですからな。最後は、大部疲労が溜まっていたのか、あまり調子よさそうでなかったのが残念ですが、よく頑張りましたよ。

4時間に及ぶ試合を2連戦し、さらに現在のランキング1位の選手まで破るとは。（失礼ながら、僕は、最初の4時間の試合を勝った時に、次はもうだめだろうと思っていました）コートの上では自分しか便りにならない孤高の戦士が次への期待を大きく高めてくれましたし、何よりアジア人でもこの分野で通用する事を示してくれたのは、素晴らしい結果だと思います。
相当お疲れでしょうな。

テニス選手は一年の大半を遠征で費やす過酷なスポーツと聞きますので、今はゆっくりして欲しいものです。そして、楽しませてくれてありがとうございます。

2014/9/7 そのプレーはファンのために。

今年はもしかすると日本人初のサイヤング賞か！！と期待していましたが、暗雲立ち込めてきました。ヤンキースの田中投手が、故障者リスト入りです。

向こうにいっても快進撃を続け、新人賞はもちろんその上も狙えるのではと思っていたのですがね～。最近では、ダルビッシュも岩隈もそして松坂さえ復活し頑張っていたから、彼のメジャー進出は、それなりに影響を与えていたんだろうなと思ってたんだがな。まだ先の長い投手なので、無理をせずにきちんと完治して欲しいものです。

その田中投手なのですが、この怪我による謝罪会見が話題になっています。なんでも、メジャーでは怪我は当たり前の出来事で、出場できなくても謝ることはないそうだ。かつて、松井選手が同じような状況のときも謝罪会見を行ったが、このときに受けたのと同じ印象を持たれたようだ。日本人は働ける限り働くのが日常であり、それが有名人であっても、目の前のお客さん、ファンや支持してくれる人たちのおかげという考えがあります。
だから、米国人が日本人は毎日プレーするのが当たり前と思ってるのか？と思ったことはさぞ不思議だったんだろうね。

日本人の勤勉さ、真面目さ、そしてチームのためにという自己犠牲の精神は、いまや美学となっている。期待し、応援してくれる人の気持ちを汲むというのも、日本人ならではの美学なのかもしれない。

自分に置き換えても、店を開けるから無理しないようにしようとか、怪我する恐れのあることは避ける傾向があります。それでもどうしても開けられない時には、謝る事を忘れません。

日本人から見ればそれほどのことでないことも、最初はクレイジーであり、次にアメージングであり、最後にビューティフルになっていくのかもしれないですね。

2014/8/31 サイレンスダンス

夏の風物詩に夏の音というものがありますな。
昔なら金魚売りの声というところでしょうが、ぼくらの子供の頃なら、風鈴であったり、ラジオ体操であったり、盆踊りであったりです。それらの夏の音たちはいずこへ・・・。
最近ではすっかりなりを潜めました。というのも、最近はこれらの音も騒音と一緒にする人が増え、うるさいんだそうな。何たる事。

ぼくらの消防団の訓練でも、時に苦情が出るときもありますが、そんなに神経質にならなくてもね。東京も様々な人が住むようになって、かつての風習も変化さざるを得ないのかもしれませんが、寂しい限りです。

盆踊りも予算的なこともあるでしょうが、昔は町会やお寺、学校でも行われ、うちの小学校ではオリジナル音頭まで作っていましたよ。先日、多慶屋のそばで盆踊りを見たときは懐かしかったな。これに対応してというわけでもないでしょうが、最近の盆踊りは進化を遂げました。（これは進化かどうかはなんともなんですが・・・。）なんとサイレント。踊る方々は受信機のようなものを渡され、イヤホンで、音頭を聞きながら踊るのです。よって、周りからは、何も聞こえず、踊る人意外は静かそのもの。その光景は、静かに、揃った動きを見せる浴衣姿の方々が、もくもくと踊るというちょっと不気味な姿でありますな。スピーカーを使わずとも、個々の耳に、音楽を届けることができるという、テクノロジーの発展といえばそうなのですが、味気ないですかね。

昔地方でみた、やぐらの上に陣取った、地元の親父たちが酒を片手に、生の声で民謡のような曲を歌い、それに合わせて踊っていた盆踊りが懐かしいです。

2014/8/24 出来れば地上で逝きたいものだ

よく映像で見るより生の迫力は違う、だから実際に行ってみるといい！！という話を聞きます。世界三大瀑布なんかはまさにそうで、その迫力たるやすごいのでしょうな。

でも僕はいかなくていいや・・・。
僕は大の飛行機嫌いで、あのテイクオフの背骨のぬける感じがたまらなくいやであり、そして密室の閉じ込められてる状態が、パイロットに生殺与奪の権利を握られてる感じもいやですな。そもそもアあんな鉄の塊がどうして飛ぶのか、まったく理解できませんね。

サラリーマンのときは、何とか我慢して乗りましたが、今の仕事に就いてからは、1回しか乗ってません。つまりこの20年近くで1回ですね。

撃墜という不幸なケースもあり、ここの所墜落事故が多いですね。（台湾の場合などなど）あのような高い空の上でトラブルが起きたら、まず助かるはずもなく、それどころか、遺骨すら残らないのでは。死して、どれが本人かわからないという状況は遺族としてもたまらない事と思います。

便利になり、行ける所が増えたり、時間の短縮ができるのは文明の理だけど、その分危険度の規模も大きくなって来てますね。安全で好きなところにいける世界は、人類の努力によって支えられてるようですが、僕には怖すぎる。僕の遠出は新幹線が限界のようです。　お盆中なので、死者を偲ぶ時期でありますが、今回の様々な事故で、命をおとされた方々のご冥福をお祈りいたします。

2014/8/17 "Oh Captain, My captainn"

まったく残念な訃報です。
俳優のロビン・ウィリアムズさんがお亡くなりになりました。しかも自殺とは・・・。

なぜなのだろう。　もし架空の人物で、この先生に教わりたいと思うなら、それはだれだろうと言われたら、昔なら武田鉄也さんか水谷豊さん。今ならＧＴＯかな？
でも僕の中で、強烈な印象を残したのは、ロビンさんの”今を生きる”のジョン先生でしょうな。型破りで熱い先生と、生徒の青春群像は、とてもいい映画で素敵だった。

その後もロビンさんの作品はどれもキラキラしていたです。
”ミセス・ダウト””バードケージ”は笑い転げ、”ジュマンジ”ではドキドキし、一転して、”インソムニア”では恐ろしくもありました。あのモコモコした体と人懐こい笑顔、そして英語が理解できたら良かったなと思わせる軽快なしゃべり。その作品の多くは、とても暖かな空気に包まれていたように思います。
特に、”グッドモーニング、ベトナム”は最高でした。
戦場という名の荒んだ殺し合いの場に吹いた爽やかな心地いい風のように、軽快にＤＪをこなすラジオ番組。その声に励まされるように、最前線に向かう戦士たち。
でも、そこには雄大な美しい自然があり、ルイ・アームストロングの曲が流れる。命が失われるかもしれない危機的状況に、命のこれ以上ない輝きが描かれる。
戦争映画なのに美しかった。そして、そのときのロビンさんは最高でした。

俳優ですから、演じた役がそのままその人の人格と思ってしまうのは、観る側の勝手な勘違いなのですが、それでもあの熱い人が自殺なんかして欲しくなかった。
ご冥福を祈りますが、悔しいほどに残念です。

2014/8/10 任務でも殺人は殺人。

死刑執行する際の執行人は3人で行い、それぞれがいっせいにボタンを押すため、押される3つのボタンのうちどれが決定ボタンだったのかをわからなくするそうだ。
それは仕事とはいえ、自分の手で人を殺してしまった罪悪感を和らげるための執行人の心のケアであるようだ。

戦争は大義名分を掲げた殺し合いです。でも人を殺してしまった罪悪感は、どうしようもない大きな傷となって兵士の心の闇となる。それがとんでもない殺戮兵器ならなおさらです。
今年も広島と長崎の原爆の日が来ました。先日のニュースにエノラゲイの乗組員の最後の人が亡くなったそうです。
資料で観ても地獄絵図のあの状況を自分の手で作り出してしまったその苦しみはどんなだったろう？その闇の深さはどれほどだったのか？考えるだけで、胸が痛くなりますね。

戦争経験者でない僕が戦争反対というのは、軽すぎるかもしれません。でも鬼といわないまでも殺人者となるんだぞといわれれば、ずっとリアルに戦争のない平和の社会を願う事だろうな。死にたくなるような過去を背負っても、最後まで生き抜いた兵士の方の一生もあれば、責任やら逃避の手段として自殺を選ぶ人もいる。
戦争をしていないのに、年間3万人の人が自殺による死がある国、日本。生きることが完全な善につながる訳ではないかもしれないけど、命を奪った人、命を奪われた人の姿から、命の尊さを考え直してみるのも必要なのかもしれないですね。

2014/7/27 だめだコリア！！

この国の情報は残念なものしか入ってこない。まったく持って残念です。

先日行われた、サッカーの韓国とアルジェリアの一戦。またもレーザーポインターだ！！
アルジェリアの選手の顔に、青いポイントがついていたのだから、おのずとやったのは・・・なわけだ。失明の恐れがあるからやめろと言われてるのに、なぜなんだ。しかし調べてみると、韓国のアンフェアーはこれだけでなく、相当にひどいらしい。

登録メンバーと違うゼッケンの選手を出場させたり、サポーターや周りの抗議もえげつない。かつて、ＷＢＣで試合後にマウンドに国旗を刺して問題になったが、そんなことをどこでもやってるらしいのだ。日本に対しては、昔からの因縁がそうさせるのかと思っていたけど、世界中でやっているとはね・・・。

よって、一部では韓国は世界戦をやる基準に達していなく、世界戦からはずすべきという意見もあるようだ。（これはサッカーだけでなく、ありとあらゆる競技でのことらしい）

日曜日の番組で、韓国の経済の中心であるサムソンの酷過ぎる実態を特集していました。あの沈没船の事件は、一つの会社の失態ではなく、韓国の実情を映し出しているのかもしれません。
社会の平均が150万ほどの中で、組織のトップが100億を超える収入を得て、労働者は40万の中であえぐ。しかも強い薬物による後遺症で、まだ４０代で車椅子生活の労働者もいるようだ。（経済学者で、サムソン栄えて国滅びると言った人がいたけど、まさか一企業がそんなに影響あるわけないと思っていましたが、どうも大げさな話でもないようですね）今になって慰安婦問題など取り上げて、国民の目をよそに向けても、本質は大きく傾きつつあります。あの沈没事件のオーナーのどうも隠蔽臭い幕引きといい、相変わらず頻繁に起きる列車などの大きな交通事故。
何とかしないと、天国のいかりやさんから、”だめだこりゃ！！（コリア）といわれる日も遠くないかな・・・です。

2014/7/20 進撃のジャーマン

実を言うと、僕は、日韓ワールドカップ以来、毎回応援しているのはドイツなのだ。鬼神ともいえたＧＫのカーンの、決勝後の崩れ落ちた姿に感動し、ドイツという国はとてもいい国だなと思いました。常にフェアープレーで力強く、真っ直ぐに突進する姿。イタリアやフランスのように、チーム環境によって成績に波があるわけでなく、安定し力を発揮するところ。最後まであきらめず、泥臭くとも、１点をもぎ取るところや、相手に隙があれば、手を緩めることなく、とことん冷酷に攻めきる姿。それらは規律を重んじ、真面目に物事をこなす、ゲルマン民族の姿そのもののように思いますな。それでいて、ドイツのワールドカップの３位決定戦で見せた、正ＧＫのレーマンが、カーンにその地位を譲り、アドバイスをしてる姿は、チームの結束力や、大人の品格に溢れてると思いました。サッカーと戦争は違うのだけれど、歩兵の進撃力をサッカーの攻撃や守備に見るなら、ドイツ軍が強かったわけが分かるような気がします。日本もかつての大戦では、世界最強の歩兵と評された事があったと、聞いた事があります。ドイツと同じ、大戦後の戦後復興をとげ、今なお世界に影響を与える国として、日本もドイツのようにはならないのかな？日本のサッカーの目指す姿はどんなものなのか知りませんが、ドイツは良い手本のように思います。結果を残してるからかもしれませんが、現在のドイツの監督は、前回大会でも監督だったらしい。日本のように、４年ごとの交代では、もしかするとなかなか浸透しないのでは・・・とも思ってしまいます。（この文章を書き上げた翌日に、ドイツの優勝が決まったようです。おめでとうございます。）

2014/7/13 眠れないぞ！！

もっとべたでこれはコピーじゃないかと思っていたけど、ものすごく面白かったし、胸熱く、そして泣きました。
最終回を終えた、ルーズヴェルト・ゲーム。
最初は、なんだこりゃ、半沢の後釜かと思いました。（作者も一緒だしね）でも、野球はやっぱいいよね。小さいとこでも、一生懸命やれば何とかなるよねっていう感じが、実によかったです。皆がそれぞれの部署で本領を発揮する。その根底にある愛社精神といいましょうか、会社は家族ですといわれた、古き良き日本の企業の姿がそこにありました。経営危機の問題に直面し、社内すらバラバラであった人々が、野球を通じて、一つにまとまっていく。例え企業規模が小さくとも、こつこつと積み重ねた本当の技術こそが道を開く。これまでの日本人のやってきた事の一つ一つを観ているようでした。ドラマだから、結論があって、なおかつフィクションだと思っていても、野球の試合は、ドキドキ感満載だったし、最後に大団円があると思っていても、企業間の熾烈な争いは、胃が痛くなるほどでした。僕は仕事柄、録画して月曜の昼間に観ていましたが、実際放映していたのは日曜の夜。明日の仕事を控えて、寝る前にこんなに興奮して大丈夫だったのだろうか？まるで深夜にプロレスを見る様なもんだ。それぐらい素晴らしく、役者さんの姿も素晴らしかったです。特にベテランの山崎努さんはよかった。あの、苦みばしった、伯楽は、おくりびとで見せたような大きな存在でした。近年、往年の脂っこい俳優さんが、次々と他界していくので、山崎さんには長生きして欲しいな。

2014/6/29 先生の品格の２

この文章は、まったくもって予定外です。
前回このテーマで呟いたので、まさかその続編を書く材料を提供されるとは・・・。（これがプロならネタを提供してくれて感謝といったところだろうか）議員というより、人間としてひどい。もういい年のおっさんが、公共電波の前で、あの泣き方は何だ？恥ずかしさを超えて、あきれたというより、気持ち悪かった。兵庫県の議員らしいのだが、公費を使って温泉行きまくり、その謝罪会見で、醜態という始末。誰がこんな奴、選出したんだ！！まったくもって情けない。しかもそれで終わらない。愛知では視察と偽って愛人が海外旅行したそうな。その議員の党名が減税日本。何をどう減税しようというのか？愛人をどうしようと勝手だが、公費を使うような、せこい真似をするなよ！！男としてどうなの？だ。

政治家という名の先生の品格は下の下で品格ということさえもったいないな。ここは潔く、まずは私費で全額返金し、さらに罰金を納めて禊を済ましたらどうでしょう。

サッカーで相手選手に噛み付いて１１００万円。レーザーポインターで邪魔して５７０万の罰金の相場だから、ここは、１０００万から１５００万ぐらい罰金を自らの意思で納めて、今後の進退は、有権者にゆだね、もう一度再スタートしてみてはどうか？
最後ぐらい、きれいにしてみては？です。（またしても衆議員で野次問題が出たらしいが、その方がまだかわいいと思えるのだから困ったもんだ）

2014/6/29 先生の品格。

この世には先生と呼ばれる職業があります。

代表的な学校の先生をはじめとする教師やドクター、それから代議士の方々も先生と呼ばれたりしますね。先生も職業なので仕事を離れたあとはフリーではあるものの、どこか聖職のように思ってる節もありますね。（皆のその印象が強いせいか、羽目をはずすときは強烈らしく、昔温泉街のストリーっパーの方が言っていた事には、先生と名のつく職業の方ほど、たちの悪い客はいないそうな・・・。）ま、プライベートでのトラブルはともかく、職務に当たってるときは品格が欲しいものです。

先日、都議会の席で女性議員の発表中に野次が飛んだらしいのだが、それがあまりにもひどい。”早く結婚しろ！！”とか”貰い手がいないのか！！”とか。
当然セクハラに引っかかるらしく、ニュースにも取り上げられる程でした。いくら野次とはいえ、いい大人が言う事かと僕も呆れて言葉が出ないですね。品格のかけらもない人が、市民の代表として議会に出ているのかと思うと頭が痛くなりますね。
はっきり言って、いい恥さらしだから、さっさと辞めて引っ込んでもらいたいですね。

まさか、うちの地域から出た議員ではないだろうな・・・。そういえば、石原の馬鹿息子がまたしても失言したらしい。政治家の言葉の軽さは、やや当たり前になりつつありますが、それでいいのか？そのうち政治家だけは、先生と呼ばれなくなったりしてね。

2014/6/22 高純度。

どの時代も、われわれ凡人を熱くする天才の存在があるものです。
しかしその本質は天才ではなく、純度の高い努力者だったりするもんですね。

サッカーのワールドカップが始まったのを受け、プロフェッショナルでは本田選手、情熱大陸では、遠藤選手の特集をしていました。そこに映し出される姿は、決して他を圧倒する才能の片鱗ではなく、ただその競技が好きで、すべてをかけて自分を磨く日々の努力であります。（僕は、本田選手の練習はウソをつかないという言葉が好きだ）

先日も深夜の番組で競馬の武豊騎手が出ていました。あれだけの実績を残しながら、日々口にするのは、たいした事ないと言い聞かせ、自分を抑える事だそうだ。
たいした事ないわけないのだ。歴代の最多勝利騎手であり、Ｇ１の勝ち星も半端ではない。ダービーの５勝も前人未到であり、さらに三冠ジョッキーでもあるのだから。

天才といわれた生きる伝説の騎手も、その才能に慢心することなく、まだ向上心を持ってただただ馬に乗る。でも、それは仕事だからとやや義務的に取り組むのとは違い、本当に好きなのだと思う純度が存在するのですな。

これと同じことは野球で言えばイチロー選手にもいえるのだね。
僕はそれほど自分の仕事を愛する事は、できないかもしれない。そしてそれは無理する事でもないのかもしれない。それぞれのあるがままで、いいのかもしれない。
でも彼らの姿から学び、僕も彼らに近づきたいという思いにもウソはないのかもしれないです。

2014/6/15 鯉なのに、あわない水がある。

今年は野球に関しては久しぶりに楽しい年なのです
。毎年、開幕から5月ぐらいまではよくても、世間の鯉のぼりが片付けられるとともに、広島の鯉もずるずると落ちてきていました。でも、今年は違うのだ。ここに来て、やっと、かつての投手王国だった広島カープの姿に戻りつつあるのです。マエケンとバリントンを中心に、篠田、野村の中堅ところがそこそこ頑張り、大瀬良、九里といったルーキーが活躍するとてもいいバランスなのだ。（最近野村選手を見ない気もするし・・、マエケンがメジャーにいくのも時間の問題なのだが・・・。）さらに、福井、今村といったこれまで頑張ってきた投手が復活してくれれば言うこと無しですね。今年は、さらに打線もいい。特に助っ人外国人が、誰を使って良いやらといった調子の良さです。これから暑くなってきますが、今の活躍してる投手陣は皆若いので、ここも乗り越えてくれる事でしょう。今年は楽しみです・・といいたいところなのだが、思わぬ落とし穴。実際の鯉は、汚れた水の中でもたくましく生きるのに、広島の鯉は、馴れた水でないと合わないらしい。交流戦に来て、最下位。しかも守備陣のまずいプレーから投手がリズムを崩して大量失点という、最悪のパターン。何とかならんのかと、去年までと同じ苛立ちであります。個人的には、大器晩成といわれながらも、育成選手まで落ち、やっと這い上がってきた河内投手が、今年も中盤での起用に答えてくれればと思っています。秋まで、興奮が途切れませんように。

2014/6/8 楽しみの向こう側

いまだサッカーの事がよくわかっていない僕ですが、それでももうすぐ始まるワールドカップは楽しみです。
野球や水泳のように世界と渡り合うにはまだまだのように思えるので、優勝するかもというドキドキ感はないですが、何とか決勝トーナメントまで入ってほしいですね。

ワールドカップだけでなくオリンピックでもそうですが、発展途上国や新興国での開催は、その国が大きくなるためのステップだと思いますが、今回もそうであるように現地では反対活動が起きてしまいます。一生にあるかないかの自国開催のイベントを素直に楽しむ事ができない、その向こう側にある現実の生活が余裕をなくしてるんでしょうね。

今の日本人からすればもったいないなと思いますが、前回の東京オリンピックが行われた日本も同じような状況があったようです。

ドラマになったオリンピックの身代金という作品では、オリンピックに沸き立つ群集の影で待遇が改善されず虐げられ、まるで取り残されていく労働者層の悲哀が描かれてました。
新地に基礎を作り様々な競技場が作られるようにイベント開催の人間の踏み台のような犠牲的な立場が大きな怒りを生み、まずは俺達の生活を何とかしろ！！と言わんばかりでした。

あの時代を超え今がある日本からすれば、ブラジルの抱えるの苦しみも、未来につながる仕方ない痛みなのだと言えるのでしょうがね・・。
とても難しい問題だと思いますが、それでもスポーツがもたらす勇気や希望が、現実の遥か先にある未来を照らしてくれればと思いますね。

2014/5/25 困ったときはお互い様。

いまだ解決を観ない韓国の沈没事件ですが、早いものでもう1月がたちました。
連日報道される内容は、運営会社と対処にあたった行政に対する非難される事実ばかりで、褒められる所がないのかと思います。なかには、最後まで救助に当たった乗組員の勇気ある行動があり、それは素晴らしかったです。

韓国の現地に行った人の話では、この事件が韓国人に与えたショックは相当なようで、繁華街も今は静まり返り、カラオケ店など開店休業のところもあるとか。日本で言えば、まるで震災の後のようですね。

この教訓は、決して韓国だけのものでなく、日本にも当てはまる所も多く、事故が起きないように安全管理もさながら事故後の速やかな対処も大事だと思わされました。このレベルになると、国の元首の判断任せで、後でリーダーシップがないとか言わないですむように、事故を想定した対処マニュアルが必要でしょうね。

ただ思うのは、日本で震災が起きたときには、アメリカやフランスの原発の先進国の協力だけでなく、各国の軍隊やボランティアの力を借りました。結果はどうであれ、なりふりかまわず助けを求めた行動は、あとになって政府もやれる事をやってくれたから仕方ないと言う諦めと少しの癒しになったかもしれません。

今回の韓国政府の行動は、その部分が足りなかった。事故状況を読み誤ったのか、自国の救助力を過信したのか、日本を始めアメリカや周辺諸国が準備をしていたのにそれが残念です。

今回の救助でも軍隊より迅速に活躍したのが、現地の漁師さんたちの漁船団だと言うのを聞くと、馴れた人たちに任せることも大切だったように思います。不明者が早く見つかり、事態が収束する事を願います。

地下鉄事故に続き、今度は完成間近のマンションが誰が見てもわかるほど傾いたそうだ。
原因は、基礎工事に使う鉄骨とコンクリートを大幅に減らしたためだとか。言葉が出ない・・・。しばらくは、韓国と名のつく交通機関には乗りたくないし、メイドインコリアもご勘弁だな。

2014/5/18 なぜ、突貫工事？

こういうイベントがある度にいつも思うのだが、なぜこうもぎりぎりなのか？

もうすぐブラジルでワールドカップが行われるようなのですが、いまだスタジアムはできてないところがちらほらで、今急ピッチで工事を進めてるとの事。（突貫工事で安全性は大丈夫なんだろうか？）

こんな話は前にもオリンピックのときに聞こえたような気がする。トリノ、ソチ・・・。
開催決定から、充分な期間があったと思うのですが、なんなのだろう、この計画のなさは？それが外国の常識なのだろうか？

今度日本でもオリンピック開催なので、日本でもそうなら規制とかいろいろあるのかなとも思うけど安全はもちろんの事、より快適でスムーズさを求めるために事前に準備し改善する事はとても大切な事です。
日本人は特にそこにこだわるようで、交通機関は知れば知るほどすごいですな。

もともと新幹線のような特別な車両の安全管理や、地下鉄における網の目のようなダイヤ、飛行機の何重にもめぐらされた点検は有名ですが、最近は都内を走るバスもすごいのだそうです。バスは他の交通機関と比べ、一般車両との兼ね合いから、最も思い通りには行かないように思いますが、そこは日本流。乗せた乗客数とそのために生じた遅延状況を常に情報収集し、時間ごとのバスの本数の増減を決めたり、最近では信号の管理機関と協力し、バスが遅れてる場合には、進行を妨げないような信号で早く目的地に着けるよう誘導するのだそうな。
知らなかった。

もちろん、スムーズな安全運転には気を配ってるようで、ペットボトルを倒さないような発進とブレーキにしているようです。言われてみれば、最近のバスはオートマなのが多いのもあるけど、乗っていてとても優しい。しかもこの試験はベテランほど重視され、何ヶ月か乗ると自分の癖が出るのを修正するのに必要だとか。
ここまでするのが日本流でそれは誇れるものですが、海外でももう少しは気を使われては・・・と思います。現地に行く事はないので、危険な目にあうわけではありませんが、それでも無事に終わる事を祈っております。

2014/5/12 三流国家

これは韓国メディアが自国を評価して言った言葉です。

先日放送された池上さんのニュース解説番組でも、呆れるほどの現状でした。
格安航空との競争があるとはいえ、明らかな過剰の積載とずさんな安全管理。船会社の責任もひどかったが、その後の政府の対応はもっとまずかった。
情報が迷走し、デマが正式発表され、省庁は連携を欠き、大統領も対処しきれなかった。それを見たマスコミがこういうのも無理無い様に思う。

近年の目覚しい世界戦略により、経済大国とも言われた国でありました。でも、ニュースでは先進国というより発展途上国の扱い。一時経済がどん底まで落ち、ウォンが紙くずになろうとしていたとき、いくつかの財閥に国がバックアップする事で乗り越え発展した来た。でも国は国民を守るために存在し、経済はそのための資金であるということが欠けていたのではないだろうか。

わが国も東日本大震災のとき混乱しました。規模の違いがあれ、きっと想定外のことが起きたときの対応とはこんなもんなのかもしれない。
これからはもっと視野を広げ対策を模索し、構築しなければならないように思います。
過去の歴史の囚われ、慰安婦の像を他国に作ってる場合ではないのです。
今回の事故、いや事件に等しい出来事で、命を落とした人や遺族の方は気の毒です。
この答えは今後どうするかにかかっています。隣国だけに頑張って欲しいものです。

2014/5/5 思い込みの強い民族。

先日、またしても小さなミステリー。
近所のスーパーから胡桃が消え、さらにコメントによると生産工場も追いつかなく、入荷が決まらないとの事。こんな事がいまだにおきるのだから、日本人は恐ろしい。かくいう僕も買いに行ったのだが・・・

事の発端は、ＴＶで人間の老化は血管の老化にあり、その血管の若返りに胡桃が効果的だといったためです。
たまたまその番組を観ていたので、このミステリーの理由がわかりましたが、結構他の方も観てるんですね。付和雷同といいましょうか、純粋にマスコミのいうことを信じすぎるといいましょうか、やってる事はオイルショックや震災の後、小さいところでは、～～ダイエット、健康法などのときのように、一気に流れ込む習性は今も昔も変わりませんな。

マスコミの言う事、たいした根拠のないみんながいいと信じる事への安全神話は、原発の一件で苦い思いをしたのに、自身で検証したりいったん落ち着いて考えるというとは、この国の民族性には難しいのかもしれません。

僕も人の事どうこう言える立場ではないのですが、一度はそうかな？と思え余裕を持つ事も大事かもしれません。
僕は電子レンジは極力使いませんし、携帯電話も持ちません。
現代の文明の利にあえて背を向ける姿勢から周りから変態扱いされますが、これも自分なりの考えです。その考えを説明し共感者を増やそうなどと思いませんがなぜ？ときかれるのも面倒くさくなってきてるので、そっとしておいてほしいですね。

ま、こういうと偏屈な人間の屁理屈といわれるだけですが、全部がどうと言う訳でなく、考えて欲しい。頑固で融通の利かない中年の小さな叫びとなってしまいました。

2014/4/27 戦場にヒーローなどいるわけない。

やはり事実を基にした作品でできるだけ忠実につくったものは迫力が違う。

ローンサバイバー。

この作品は最近の戦争映画では、かなりの骨太でリアルで、何より怖かった。
僕は心拍数が上がりっぱなしだったのだが、その理由はこの先どうなるのかという安心感のなさでしょうな。レッドウィングという実際にあった最悪の作戦の中で、たった4人のネイビーシールズ（海軍のエリート部隊）が、何百人のタリバンの部隊に追われます。何発もの銃弾を浴び、吹っ飛ばされ、何度も崖を転げ落ちます。
それでも緊張感から解放されることなく、執拗に追いかけるタリバン勢力に苦しめられます。

でもそれが戦場であり、ドラマではないのだと思うのですな。これがスタローンのランボーやシュワちゃんのコマンドー、スティーブン・セガールの沈黙シリーズなら、ほとんど怪我する事のない無敵の強さを誇り、なおかつめいいいっぱい追い込まれたところで、助けが来るのでしょうが、この作品では救助に来たヘリもロケット弾で打ち落とされてしまう。決して都合よくはいかないのだ。だからこそ、安心して観ていられないドキドキ感があったのだと思う。それが現実なのだな。

戦場でなくても、そうはちょうどいいタイミングで何とかならないし、思いどうりに進む事はない。リアルだなと思いました。ネット上のコメントでも評価が高かったように見事な作品です。
しかもエンドロールで登場する実物はまたリアル。

2014/4/20 残念でならない。

臆病な僕はますます遠出がしたくなくなりました。

今回の韓国船の転覆事故は歴史に残る大事故になりそうだ。
これまでにわかってきた事実を見るにどうも人災によるところが多い。無茶な船の増築に積みすぎた荷物、さらに調整用の水をも抜いていたということ。それらの出来事が安全性を無視し、利益追求の果てのものだとしたら、我が子を失った親の気持ちはたまらない。
さらにいえば、船内放送に従って船室に残ったものが閉じ込められ、外に出たものが助かってるんだから、指示すらも間違っていたという事か。

飛行機事故のように空中分解やら着陸時の炎上に比べると船の旅行はまだいいかなと思っていましたが、考えようによっては一瞬で命を奪われないだけ、死に至る時は地獄絵図となるのでしょう。

昔観た映画にオープンウォーターという作品があります。
沖合いにクルーズに出かけた男女が、舟からはしごを下ろすのを忘れ、しかも全員海に飛び込んでしまったため、舟に戻る事ができず、もがきながらも、ひとりまたひとりと海に沈んでいく、海の恐怖を描いた作品です。
サメが出なくても、大荒れでなくても、海は長時間いれば恐ろしいところだと思わされました。

今まさにそういう状況なのですから、早く救助してあげて欲しいと願う次第です。

人災という意味では、韓国政府の対応もまずい。
専門家の意見によると、クレーン船で持ち上げてしまうと中でかろうじて呼吸していた人の命を奪う事になるようで、まずは専門のダイバーによる船内の調査が必要らしい。
しかし、韓国のダイバーは慣れている人は少なく、今回集められた500人のうちでもできる人はわずかで、二次災害の危険性もあるようだ。

ダイバーの技術では、世界屈指の潜水能力を持つ、海上保安庁の海難救助隊（映画でいう海猿）こそ適任らしいのだが、大変残念ながら支援依頼は受けられていないという。

阿部首相もその点は残念がっていましたね。
あの女性大統領が政治家として、国のリーダーとしての能力が、正直言って残念だった事が露呈してしまったわけで、現地に行ってにこやかにコメントしてる場合ではないだろうとも思う。

そもそも、あのタイミングで現地に行く意味があったのだろうか？パフォーマンスか？
くだらない国のプライドが邪魔をしてるなら、なんと愚かな事か。
テレビの前で泣き叫び、怒りをぶつける家族の方々の姿を見るたびに僕も腹が立つ次第であります。

2014/4/6 さすが女優賞なのだ。

先日、白ゆき姫殺人事件について呟きましたが、今回はそれのつけたしです。
過去の偉人の言葉に社会というのは事実そのものではなく、それを解釈した自身によってつくられているようなことが書いてありました。
あの作品はまさにそうで、噂や憶測で作り上げられた事実無根な事が、現代の便利なツールによって増幅されていく。
本当の事との歪みによって生じた荒波にうまく乗って得する人と、そうでない人が浮き彫りにされていきます。そのうまく乗れない主人公を演じた、井上真央さんの演技は素晴らしかった。

普段たまに出るバラエティでは、明るくちょっといたずらっぽい印象を与える彼女ですが、今回の作品といい、八日目の蝉といいスクリーン上では陰のある暗い役が多い。その演技が評価されて、アカデミー賞主演女優賞を取ったわけですが、今回の作品は、そのときとは違った暗い役でした。不器用で純粋で、時代に翻弄され、いいように周りから利用されていく。でも、何かに希望を見出すように強く、健気に生きていく姿は、とても好感が持てました。ラストシーンでの、そんな世の中にでも彼女と心通わす繋がりがあったことを知り、それはとても美しかった。そして本当の彼女のすごさは、一番最後に最高の笑顔を見せてくれたところです。まるでつき物が落ちたかのような、今までどんよりと曇っていた空が一気に晴れ渡ったような輝きでした。
まだ若いけど、素晴らしい女優です。
今年受賞した真木さんとともに今後の活躍が楽しみですな。

2014/3/30 主婦でも一流の仕事。

僕はまだこの作家の原作を読んだ事が無いのですが、原作より劣化するといわれる映画でもドラマでもそのエグさに圧倒されるのだからすごい人だと思う。
（ある意味原作を読むのが怖いともいえる）

作者の名前は、湊かなえさん。

今回観た白ゆき姫殺人事件も面白かった。
いまだ携帯電話を持たず、ツイッターやらフェイスブックなどと縁の無い僕からすれば、現代の病みだなと思ったりするのですが、人の噂や先入観で間違った認識をするのは時代に関係ないのかなとも思う作品でした。
今回も人の人たる臭い部分をえぐりぬいた見事な作品でしたが、驚きなのが湊さんは主婦で、これらの作品は主婦業の合間に書かれてるということですよ。

春の読書週間のような企画なのか、夕刊に湊さんが載っていましたが、そもそも作家としての活動は趣味の一環のようなのだったそうな。お住まいの場所ではカルチャーセンターは遠く、しかも習い事ではいろいろ経費がかかる。その中で小説を書くことは原稿だけですむのでパーフェクトな趣味だったそうな。
しかもその作品が賞でもとれば家計の助けになると思って夢見ていたというのだからすごい。そんな人が書いたとは思えないほどの深い人間観察で、そのプロットも複雑だ。

告白を始め、これまで見たどの作品も物足りないと思った事はなかった。専業作家からすれば脅威ですな。重く、どっしり胃の奥に落ちていくので一本観るとしばらく湊作品はいいかなと思いますが、でも見応えあるお腹いっぱいの作品です。

陽気もよくなってきたので、春のお出かけついでの映画鑑賞にどうぞ。

2014/3/23 作家は命がけの仕事だと思う。

1週間に1度の勝手に書いてるコラムもどきでも、ものを書くときはストレスになるときがある。基本的に書きたくないときは書かず、書きたいときにまとめて書くスタイルであっても、それでも、書かない日が続くとプレッシャーとなり、無理して書けばこれほどのストレスは無いです。

だからこそ思うのですが、物書きを仕事としてる人は本当にすごい。
小説家であろうと漫画家であろうと、締切日がある以上それに合わせて仕上げなければならず、ましてや人気のある作家となれば当然期待も大きいわけで、やっつけ仕事になるわけにいかず、出ないときの焦りと苛立ちは想像するだけで、ぞっとしますな。

だからこそ、好きな作家の新作の出来がいい事には感服しますし、今回も楽しませてくれてありがとうです。前に好きな作家のエッセイに、物書きは身を削るような作業で、そのストレスもさることながら、寿命が縮まるとの事。作家とはトンネルを掘る職人で、出来たトンネルを便利だねと通り抜ける人は読者ですな。
本好きで映画好きの僕は、こうして勝手に好きな事を言ってますが、作品に至るまでの努力に目を向けるとね～～。ま、何事も努力に目をむけたらきりがないのですが、わかるところは結果のみにならず同調することも必要かもしれませんな。

2014/3/9 神の手を持つ怪物

蕎麦を打つ事を生業にしている人で、この人を知らない人はいません。
もし蕎麦のオリンピックでもあろうものなら、日本代表のエースか監督になるでしょうな。
先日放送されたプロフェッショナルに出たのは、現代に生きる蕎麦打ちのカリスマ、高橋邦弘氏でありました。
もう言わずとしれた大名人で、その弟子の数も相当なもので、藪、砂場、更科、一茶庵系と並ぶ新たな系列の一つともいえましょうな。よい蕎麦を打つために繁盛店を捨て、地方にその味をもとめていく姿、そしてなお、どこにいっても行列の絶えない人気、今もなお輝きを放つ職人ですが、その高橋氏も今68 歳でもうすぐ9になるとか。
長年打ち続けた来たダメージは相当のようで、腰は曲がり、真っ直ぐに伸びないようです。予定では70でまた別のところに移り、そこではお客をとらない蕎麦屋にするとのこと。よって、今の弟子たちもそれまでに卒業させるのが当面の課題ということでした。

驚かされるのが土日祝日しかやらない店でも殺到するお客様のために、300枚以上の蕎麦を打ち、300人以上の蕎麦打ち教室の生徒を抱え、頼まれれば全国の蕎麦のイベントに、オリジナルのキャンピングカーにすべてを載せて駆けつけるようです。

その枚数がすごい！！放送されたイベントでは、1日で50玉以上（通常僕は、2～3玉で多くても6玉しか打ったことがありません。それでもかなり疲れます）、計10時間以上打ち続け（いったいどのくらいのペースなんだ？この速さも尋常ではないです）しかもそれを連日行い、計4000枚以上の蕎麦を打ち上げた。しかも見事に麺線は揃っていました。

その仕事は、神の手を持つ怪物です。健全な体でも無理だと思うほどなのにあの体であの年齢でそれをやり遂げる力はいったいどこにあるのかと思いますね。まさに伝説です。きっと高橋氏を超えるような人は当分現れないでしょうし、本人も超えれるもんなら超えてみろと言っています。
最後まで蕎麦を打ちたいといっていたので、いつまでも打ち続けるのでしょうが、もう遠くない未来に第一線を離れるのかと思うと寂しいですね。

2014/3/2 人生の静と動。

人の人生はどの人もドラマチックで、見えている部分は、ほんの一部分でしかなく、本質は実に深いものですね。
今回観た映画は、表面的には激しい動の人生を送った人と静の人生を送った人物の物語。
動は、ラヴレース。僕は名前ぐらいしか知らなかったが、その昔時代を一世風靡したポルノ女優の物語。たまたまであった人物との関係が大きく人生を狂わせますが、でも華やかにそして最後は穏やかに回想されます。
主演のアマンダ・ゼーフライトさんの体当たりの演技は、彼女の代表作ともなりうる出来で、男性のスケベ心がきっかけだとしても、内容は見事なヒューマンドラマになってます。女性には抵抗もあるでしょうが、僕は今を生きる女性にこそ見て欲しい映画だと思いました。

静の映画は、大統領の執事の涙。
アメリカの暗部ともいえる、人種差別の中で黒人の人権がいかに蹂躙され、困難なものだったのかを描いています。
執事の黒人の人生を通し、アメリカの歴史を見せた社会はドラマでしたね。年齢とともに静かに、そして影のように生きていく執事の姿をフォーレスト・ウィテカーさんが演じきっています。素晴らしいです。
アカデミー賞を取ったのがアミン大統領でしたから、この人の幅の広さは果てしないなと思います。まだ発表されてませんから、なんともいえませんが、僕はこの二人にとってもらいたいほどの感動でした。どこの国でも名優は素晴らしい。そんな映画でした。

2014/2/23 ナショナルという名の重荷。

ウィンタースポーツはあまり興味が無い上にどうもルールがわかりにいせいか、ソチオリンピックは正直どうでもよかった。でも、つい気になって観てみるとそこには感動があるもんです。

一番感動したのは、真央ちゃんの涙。なんとなく、今回はだめそうだなと思っていたら、あの悲惨なＳＰ。もういいよと思っていたら、そこは、さすが真央ちゃん。フリーではこれ以上ない見事な演技。でもその演技そのものより、演技終了後に流した彼女の表情はとても印象的でした。

23歳の少女が早すぎる母の死を乗り越え、日本代表として大きな期待を背負い込み、やり遂げた一つの演技。スケートが好きから始まったスポーツは、今個人の好みを超えて負担にすらなってるのではないか？でもやめるわけにいかない、その使命感がどんなに彼女を苦しめたのだろうと思うと、胸が締め付けられる思いでした。

僕は彼女のプレシャーの幾分も理解してあげれることができませんが、自分の人生で照らし合わせるなら、中学のとき生徒会長をしたときはつらかった。常に誰かに見られている緊張と、会長のくせにという各個人が勝手に作ったイメージにそむかないように、自分の行動制限する苦しさ。注目される立場になって分かるつらさはそこにあるもんで、世の中は程々が一番だと思う経験でした。

真央ちゃんの演技は人を魅了する。でもあのまだ幼さ残る笑顔が曇らないよう、スケートが嫌いにならぬよう、願う次第です。ライバルのキム・ヨナも流した号泣。ともに成長してきた二人の天才スケーターが背負ってきたナショナルの重荷を次の世代にバトンタッチして、もっと素晴らしいスケートが見れたらいいなと思っています。

2014/2/16 復興の光。

いつも若い者の可能性には驚かされます。

19歳の羽生選手が、ついに金メダルを取ってくれました。（家の母親が大ファンなので、大興奮です）あの華奢な体でまだあどけなさが残る未成年なのですが、その心臓は素晴らしいもんですな。手足が長く、しなやかな姿は、とてもフィギュアに向いてると思うのですが、如何せん体力が疑問符でした。今回も演技のあとに動けない状態に陥りましたが、それでも前半のミスに引きずられない、折れない心が素晴らしかった。
日本のエースとして望んだ大会であり、ショートプログラムがうまくいったからこそ、金メダルの魔物は彼を飲みこもうとしたに違いありません。それに負けなかったのは、彼の持つ心の強さに加え、もしかすると、被災した東北人の願いをしょっていたからかもしれませんね。

去年の楽天の優勝とマー君の飛躍が、東北の方々に大きな希望を与えました。今回の羽生君の活躍も、それに続く事でしょう。でも、先日のインタビューでは、演技の途中で金メダルは逃したと思ったそうです。それゆえにその日の夜はお母さんとどこが悪かったかのミーティングをみっちりやったとか
僕も感動しました。おめでとうございます。そして今後の活躍が楽しみです。
あと、羽生選手は、スケートに集中するために携帯を持っていないのだとか。理由はちょっと違いますが、個人的に共感がもてますな。お仲間です・・

2014/2/9 あぁ・・終わっちゃった

僕は仕事とそこからはなれたときの切り替えが、あまり上手ではないです。

昔は、仕事の町会を一回りしてきたり、落語を聞いたり、クラッシックを聞いたり。
特に朝は打ったあとなど、ちょっと放心状態のときもあったり、機嫌の悪いときもしばしば。だからこそ、朝のちょっとしたドラマはとてもよかったんだけどな～。

まったく持って残念な事に、再放送の奥様は魔女が終わってしまった。もう故人なのでエリザベス・モンゴメリーのサマンサは再放送でしか観れないのだから、当然作品数に限りがあるのだけどね。僕が生まれる前からやっていた作品とは思えないほど、色あせないそして面白く為になるドラマでした。
パターンも何通りかあって、エンドラやアーサーおじさんのような、サマンサの親族による意地悪や、歴史上の人物や本の中のキャラクターを呼び出してしまって大騒ぎや、サマンサの魔力が使えなくなったり暴走したり、あとはタイムスリップのパターンもありましたな。結果は常に丸く収まるのだけど、飽きないスト-リーだったのは、出演者たちの演技力によるものなのでしょうね。
ハム太郎が終わったときもつらかったけど、サマンサもショックです。
今年は、朝が機嫌の悪い日々が続きそうですな。

2014/2/2 継続できる力こそ力なり

先日の夕刊にとても勇気をもらえて記事が載っていました。
日本橋で洋食レストランを営む手塚さんですが、なんと81歳。しかも、現在の夫婦の目標は、2020年のオリンピックまで現役を続ける事だそうな。
前回のオリンピックの1964年は、店をオープンした翌年でがむしゃらだったそうで、今回は！！と思ってるようです。その意気込みがすごいと思うのですが、それ以上に日常がすごい。
午後9時に店を閉め、片付けをして帰宅するのは午前0時半。午前2時に寝て午前5時～6時に起きる毎日。最近は疲れを感じるというけれど、続けられるのだからすごい。
しかもまだ6年も頑張るのですからな、頭が下がりますね。

一方残念な事に、僕がお世話になっていた浅草のカレー屋さんが1月中旬を持って閉店となりました。6年間の営業だったようです。当店も決して余裕のある営業をしていませんので、明日は我が身と思っていますがつらいですね。
継続は力なりといいますが、今の時代は、継続させる力こそ力なのかもしません。昔から、ピンチになるとどういうわけだか、誰かの助けが来て、そのときを切り抜けられます。先日も消防団の皆さんが、こんな狭い店にたくさん来てくださって、大盛り上がりの宴会となりました。おかげで、大変助かりました。
地元で働く人々、地元で暮らす方々に支えられ、力を借り、もう少し頑張れと、言われてる様な気がします。もうやめようかな、そんな弱気な気持ちをぐっとこらえて、今日も継続、継続です。

2014/1/26 マイアカデミー賞2014

一年の振り返りが映画の本数という映画漬けの一年でした。
昨年は25本で洋画はたったの8本。ほとんどが邦画だったのですが、観た洋画はどれも印象的でした。
作品賞は、”草原の椅子”ですね。
さよならドビュッシー、ザ・コールなど迷う傑作は多かったですが、あの立体的な作品のつくり方は素晴らしかったです。大げさなところも現実離れした過激さも少ない中で、引き込む内容力と、現実の冷たさに暖かくなりそうな未来を描いた展開。
ドラマにないスケールと映画らしさを存分に発揮した作品だったと思います。

主演男優賞は、”凶悪”のピエール瀧さんとリリー・フランキーさんですね。
役者出身で無い二人があそこまで自然に演じれるもんかと言う驚きでした。何より、本当にこの世には、ああいう人がいるんだろうなというリアルな恐怖が悪ぶることなく演じたのだから、よりいっそう怖かった。でも、もしまたＴＶでやる事があれば、もう1度観てみたい毒気が魅力的でした。

主演女優賞はこれからの期待を込めて、さよなら～の橋本愛さんですね。ＮＨＫのあまちゃんでも活躍した彼女ですが、あの落ち着き払ったキャラがどの作品でも発揮されてますけど、何より彼女は目がいい。今後が楽しみな女優さんです。

さらに付け加えると、僕の中での注目の女優さんは、黒木華さんです。
決して美人ではないけど、彼女はとてもいいものを持ってるように思います。まだ脇役が多いので、、僕的には助演新人賞といったとこでしょうか。

今年も映画の一年が始まりました。きっと楽しい一年となる事でしょうね。

2014/1/12 どんなときにもある自分の思い。

昔から、戦争映画というと夏なのですが、新年の始まりに見るのも悪くない。
太平洋の軌跡しかり、硫黄島からの手紙しかり、山本五十六しかりです。

今回観た、新年一発目の映画は”永遠の0”。いうまでも無く素晴らしかった。
ここのところ、戦争映画も国家間の戦いという大きな視点から、戦場に生きた戦士たちの個々に、ポイントを絞ったつくりが多いように思います。それも山本五十六のようなトップの人間からでなく、マイウェイのような一兵士の視点で。その視点から見る戦争は、皆一律に、正しいとか死の覚悟だけでなく、生きたいという願いも見えたりしますね。でもそれは、死への恐怖に屈したからでなく、残してきた家族への思いであったり、戦後の日本をになう若者の可能性思っての事だったり。次々と散っていく命の中で、それでもあきらめずに生きる。その思いが他にも伝わって、今につながっていく。戦争の中とはいえ、実に美しい生き方だったように思います。そして、今ある世の中の豊かさは、どんな犠牲の上に成り立ってるのかも考え直したほうがいいでしょう。一年の始まりにこの映画を観て身を引き締め、幸せをかみ締め、この一年もよい一年とするためのスタートにしてみてはどうでしょう？
最後にもう一度、素晴らしかった。

2014/1/5 新年の朝の風景。

僕の新年は大体やる事が決まっている。
1日に大掃除をし、町屋に水草を買いにいき、2日に初詣と菩提寺のお祈りを済ませ映画に、3日に準備をする。その間は酒を飲み、パチンコをし読書をする。
子供のいない独身者にとっては、正月は楽しくもあり、退屈でもあるもんです。

初詣は、いつも朝の静かなうちに行くと決めており、5時過ぎに起きて6時前には家を出ます。街は朝まで飲んでいたであろう若者たちと正月でも変わらず走り続けるジョギングの方と、これから旅行に行くのか、キリーケースを引きずる女性がちらほらで、ひっそりとしています。

光があるのはコンビニぐらいなのでお休み中の店がいつから始めるのか見たりしています。
駅に近い店は2日から、ほとんどの店が6日からなのですが、意外と早いのが中国人の店。正月と春節の文化の違いがあるものの、彼らの店は3日から始まるようですな。
かといって日本人より働き者だとは思いませんが・・・。

凛とした冷たい朝の空気が鼻の奥に突き抜けると心が引き締まり気持ちが改められるようです。人ごみが嫌いなので、避けるように選んだ日程でしたが、それはとても心地よい時間です。
今年もよろしくお願いいたします。